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( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです
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正午が近づくにつれ徐々に気温も上がっていく。
ただ、その温かみにありがたさを覚える頃にはもう、城下町に着いてしまっていた。
町は活気に溢れている。
楽しげな笑い声や、明るく客を呼び込む声などが町中から響いているのだ。
式典が行われるとあって近隣の町から人が集まっていることも影響しているのだろうが、それにしても賑やかだった。
( ’ t ’ )「梨をひとつ、いただけますか?」
果物を売り歩いている女性から梨を購入し、そのまま齧り付く。
溢れ出す果汁で口の周りを濡らしてしまったが、その瑞々しさは口中のみならず体中を新鮮さで満たしてくれた。
式典が始まるまでは、あと半刻。
広場への道は既に人で埋まっており、皆の歩みもなかなか進まない。
それでも何とか、式典の開始時間には広場へ到着できた。
軽装ながらも武器を携えた兵士が壇を囲んでいる。
また、既に壇上には、見覚えのある顔もあった。
しかし、皆が待っている人物はまだ広場の奥にいるようだ。
陽が高くなったことと人が集まっていることで、寒さはほとんど感じなくなっていた。
民の顔にも笑みがある。ただ、これは気温だけが原因ではないだろう。
心待ちにしているのだ、誰しもが。壇に上がるべき人物を。
思い返してみれば、この数年で民の暮らしは劇的に改善されつつある。
積極的な税制と法の整備、改革が着々と進行しているのだ。
まだ整いきっていない部分もあるが、誰しもが未来に期待している状態だった。
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