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( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです

1 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 09:21:59 ID:/OgetcPg0
とりあえずスレ立てです。

397名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:56:20 ID:MpzEt3mQ0
職場から支援

398第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 11:56:33 ID:/OgetcPg0
――フェイト城・北の山――
 
 冬の夜風を遮るものは、何もない。
 衣服は過分なほど持ってきたが、それらを全て着込んでも、顔に当たる風は防ぎようがなかった。
 ただ、クーは無表情とも言える冷静な顔を崩していない。
 
( ’ t ’ )「寒くないのか?」
 
川 ゚ -゚)「多少は」
 
 そうは言っているが、体を震わせることもしないのだ。
 相変わらず、人間らしさに欠けている女だった。
 有能さは疑う余地もないが、友人として付き合っていくのは難しい類だ。
 
 夜の闇が自分の視界を覆い始めた頃、双頭の森の中央から微かな灯りが漏れ始めた。
 一騎打ちのための準備は、どうやら万端だったらしい。
 おかげで、まだ二人は戦っているのだということだけは分かる。
 
( ’ t ’ )(……しかし、明るい頃から始めた一騎打ちが夜になるまで続くと、二人は仮定していたのか……)
 
( ’ t ’ )(それも恐ろしい話だな……)
 
 無論、全ての可能性は考慮されるべきで、灯りも用意されて然るべきだ。
 自分があの場に立つことになっていたとしても、充分に持ち込んでいっただろう。
 
 ただ、実際にそうなったという事実が、自分からすれば異次元だった。
 
( ’ t ’ )(調練でさえ、せいぜい一刻程度しか続かないのに……)
 
( ’ t ’ )(二人は、実戦で……もう十刻は戦ってる)
 
川 ゚ -゚)「これほど長く戦った経験は、ショボン様と言えどないはずです」
 
 自分の考えていることを見透かしたように、クーは言った。
 それももはや、この女が相手ならば驚くようなことではない。

399名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:56:37 ID:E6IspQHk0
おおお、リアル遭遇です
遂に最終話かここまでみんな長かったね
支援

400名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:56:47 ID:8haAhiJgO
ただただ支援

401名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:57:13 ID:BwipfenY0
三時間心身フル活用かよ…化け物だな

402名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:57:14 ID:8ekxxyT2O
支援

403名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:58:03 ID:Y88nOrtw0
しえん

404名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:58:25 ID:Vs.sJdZY0
休憩ちゅううううううう

頑張って下さい
支援

405名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:58:42 ID:5mh8yNic0
序盤の消耗がどう響くか
いくら若いと言っても相手はショボンだしな

406名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:58:57 ID:gWteJxc60
支援

407第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 11:59:19 ID:/OgetcPg0
( ’ t ’ )「そうだろうな」
 
川 ゚ -゚)「そして、恐らくブーン=トロッソも」
 
( ’ t ’ )「仮にあったとしても、大して意味はないだろう」
 
( ’ t ’ )「……ただの将校を相手にするのと、ショボンを相手にするのとでは、同じ時間でも全く話が違ってくる」
 
川 ゚ -゚)「…………」
 
 そしてそれは、ブーンのみならずショボンにも言えることだ。
 どちらも、望める限り最高のアルファベット使いを相手にしている。
 今までに体験した全ての一騎打ちを、軽々と凌駕しているだろう。
 
( ’ t ’ )「…………」
 
 どれほど目を凝らしても、もはやこの暗さでは、一騎打ちの様子など掴めない。
 尤も、明るかったときでさえ、二人が戦っている様子は見えなかった。
 微かに、一騎打ちの気配を感じ取ることができただけだ。
 
川 ゚ -゚)「二人はまだ、戦っていますか?」
 
 同じ状態であるはずのクーが、そういった質問を、既に五度ほど自分に投げてきている。
 今まで自分がクーに対して抱いていた印象からすると、ありえない、とさえ思える質問だ。
 
 クーは、必死な思いで質問してきている。
 恐らく、不安も抱きながら。
 
( ’ t ’ )「灯りが消えていないということは、そうなんだろう」
 
 当たり障りのない答えを返しておいた。
 それが、クーの望んだ返答ではないと知っていながら。

408名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:59:30 ID:nfqTro5g0
10時間...

409名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:59:35 ID:wSi4FvXU0
支援だ

410名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 11:59:53 ID:MGmYqfEE0
この辺りはモララーシャイツー戦を思い出す

411名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:00:00 ID:bjgID/1c0
最終話支援
俺らずっと待ってるからいつでも投下していいから!

412第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:00:55 ID:/OgetcPg0
 僅かに届く一騎打ちの気配は、まだあるように思えた。
 しかし、朧げな言葉を口にしたところで、もはや意味はないだろう。
 
 クーも分かっているはずだ。
 なのに、何度も同じ質問を繰り返してくる。
 
 人間らしさに欠けている、と先ほどは感じたが、人間味のある部分も一応持ち合わせているらしい。
 
( ’ t ’ )「……正直、ここまで長引くとは思っていなかった」
 
( ’ t ’ )「完全に、自分の予想を超えてしまっている」
 
川 ゚ -゚)「それは、私もそうです」
 
 はっきりとは分からないが、恐らくヴィップの将も同じだろう。
 大事な一戦ほどあっさり決まる、と昔ベルに教えられたこともあるが、まさしくそうなるだろうと思っていた。
 どちらが勝つにせよ、だ。
 
 ショボンが勝つ場合は、"圧倒的な力で捻じ伏せた"。
 ブーンが勝つ場合は、"上手く隙を突いて討った"。
 
 いずれかしかありえない、と思っていた。
 そしていずれであっても、さほど時間はかからないだろう、と予測していた。
 
 十刻もの一騎打ちに及んでいる理由として考えられるのは、ひとつ。
 お互いが真っ向からアルファベットをぶつけあっており、互角の戦いが続いているのだ。
 
 二人の間には、ランク差がある。
 YとZ。たったひとつだが、あまりに隔絶的な差だ。
 その差を以ってして、ショボンがあっさり勝負を決めていても不思議はない戦いだった。

413名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:01:13 ID:QsKps64wO
>>408
2刻で一時間のはず

414名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:02:05 ID:wSi4FvXU0
このままだとブーンのアルファベットがもたない可能性があるな

415名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:02:38 ID:LghqXk5oO
支援!!!!

416名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:02:39 ID:SiuFjxP.O
>>408
アルファ世界の一刻は30分だ、それでも5時間の死闘だが


支援

417第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:03:05 ID:/OgetcPg0
( ’ t ’ )「……ランク差はあまり影響していないのか?」
 
川 ゚ -゚)「それは……はっきりとは、分かりません」
 
川 ゚ -゚)「しかし、仮にまだ影響がないとしても、いずれは必ず顕在します」
 
川 ゚ -゚)「それが、アルファベットです」
 
 クーの、言うとおりだ。
 下位が上位を打ち破ることは、当然あるが、上位が有利であることは間違いない。
 そしてそれは、長引けば長引くほど、影響してくる可能性が高い。
 
川 ゚ -゚)「……ただ、そう考え続けて、既に十刻が経過しているという現実はありますが……」
 
 思わず苦笑いしてしまった。
 それも、クーの言うとおりだ。
 
 結局、ここから分かることなど、何もない。
 森を見つめつづけたところで、どうしようもないのだ。
 
 それでも、ここから離れる気は全くなかった。
 例えあの二人が三日三晩戦ったとしても、最後まで見続けると決めていた。
 自分のなかでは、"見届ける"というつもりで。
 
( ’ t ’ )「暑いってことはないんだろう?」
 
 そう言って、自分の衣服をクーに羽織らせた。
 よく見ると、クーの手先は僅かに赤くなっている。

418名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:03:19 ID:nfqTro5g0
分かってるけどミスったwww
俺も正気でない

419名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:03:29 ID:eVMiTbyI0
5時間も神経張り詰めっぱなしか…

420名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:04:03 ID:rc2I7MHg0
カルリナはやっぱイケメンやでぇ……

421名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:04:20 ID:yJDtnBXk0
何このイケメン

422第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:04:39 ID:/OgetcPg0
川 ゚ -゚)「……ありがとうございます」
 
 "ですが、お気持ちだけで充分です"。
 そういった意味合いの言葉が、後に続くかと思った。
 しかしクーは、羽織らせた衣服に袖を通し、軽く頭を下げる。
 
 既に、一騎打ちが始まってから十一刻が経過していた。
 夜は静かに、深く更けていく。
 
 
 
――双頭の森――
 
 もう、それほど長くは続かないだろう。
 そう思い始めてから、もう四刻は経っている。
 
 しかし、自分もブーンも、まだ膝を折ってはいなかった。
 
(´・ω・`)(さすがだ……ブーン=トロッソ)
 
 呼吸はかなり荒い。
 はっきりと、息遣いがこちらにまで届いている。
 だがそれでも、動きは鈍っていなかった。
 
(´・ω・`)(……いや、違うな)
 
 現実には、ブーンならではの軽快さは失われつつある。
 疲労が蓄積され、思うように体が動いていないのだ。
 
 しかし、"鈍っていない"と自分が感じている理由は、ただひとつ。
 自分も同じように、疲労で体は重くなってしまっているのだ。
 お互いに体力が漸減しているからこそ、相手の動きは鈍っていないように感じてしまっているのだ。

423名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:04:49 ID:5mh8yNic0
やっぱりアルファベットの限界が来ちゃうのかな…

424名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:04:55 ID:T7AWxHVkO
追いついた!
初遭遇だ嬉しすぎる支援

425第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:06:56 ID:/OgetcPg0
(´・ω・`)「ふんッ!」
 
 隙があったわけではないが、斬り込んだ。
 ブーンはYを低く構え、跳ね上げるようにしてZを防いでくる。
 
(;^ω^)「ハァ、ハァ……」
 
 ブーンの息遣いは荒いが、それだけでは体力の単純比較はできない。
 年齢的な面から考えれば、ブーンのほうが体力はあっただろう。
 一騎打ちの途中では、一方的に奪う場面があったが、それでも互角程度かもしれない。
 
 先ほどの攻撃も、万全の状態ならばブーンの頬を掠めるくらいはできた可能性がある。
 しかし、体力を回復できる状況になることはないだろう。
 戦いは、どちらかが尽き果てるまで続くのだ。
 
(´・ω・`)「…………」
 
 極限にまで、追い込まれる戦い。
 今までに、経験したことはなかった。
 
 ベルを相手にしたときは、数撃を回避しただけだった。
 ジョルジュとミルナを相手にしたときは、攻防こそ激しかったものの、長引くことはなかった。
 
 既に十二刻ほど戦っている。
 調練でさえ体験したことのない長さだ。
 恐らく、ブーンも同じだろう。
 
 相手が、ブーンだからこそだ。
 他の相手では、こうはならない。
 極限にまで追い込まれることは、ない。

426名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:07:51 ID:1f9FjasI0
これは支援せずにはいられない

427名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:07:54 ID:5mh8yNic0
熱い

428名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:07:56 ID:rc2I7MHg0
6時間wwwwwww

429第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:08:25 ID:/OgetcPg0
 紛れもなく、生涯で、最強の相手。
 ブーン=トロッソ。
 
 軍人として、武人として。
 この男を、倒さなければならないのだ。
 
(´・ω・`)「ハァッ!」
 
 半身になって左のZを突き出す。
 ブーンは、Yの刃先でZを受け止めた。
 そのまま、押し潰すように刃先を下に向けてくる。
 
 左のZは殺されたが、自分には右があった。
 素早く右足を踏み込ませて斬りかかる。
 
 ブーンも同じように動いて回避してくる。
 軽快さは、やはり失われていた。
 しかし自分も、鋭く振るえてはいない。
 
(´・ω・`)(……追撃にも出れないか……)

430名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:09:00 ID:MGmYqfEE0
あっさりと一刻二刻進んでるが、消耗してるとはいえずっと一瞬たりとも気を抜けない状態なんだよなお互い…

431名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:10:07 ID:3WZhaEkI0
ショボンの使うツンのZにここまで対抗してるシブサワのY
間違いなく最高のYだな!

432名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:10:11 ID:wSi4FvXU0
>>430
親がいつ帰ってくるかわからない状況でリビングでオナニーしたときと同じような状態か・・・ぱねぇ・・・

433第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:10:22 ID:/OgetcPg0
 不思議な感覚だった。
 自分のことを、周りから傍観しているかのように感じている。
 ブーンを追撃したかったが、上手く体が動かない、自分のことを。
 
(;^ω^)「…………」
 
 一方のブーンも、反撃したいところで反撃できなかったようだ。
 最初は常に自分の首に向いていたYの刃先も、今では地面に接している。
 
(´・ω・`)(……このまま漫然と戦い続けても、活路は見えない)
 
(´・ω・`)(ならば――――)
 
 どこかで、思い切りよく攻め込む必要があるだろう。
 それは少し前から考え始めていたことだ。
 
 ブーンとの間合いは、徐々に詰めている。
 疲労に満ちたブーンが、気付かないほど、ゆっくりと。
 
 
 終焉までの道筋は、既に描かれていた。

434名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:10:55 ID:n.iUq9I20
支援

435名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:11:20 ID:8haAhiJgO
熱すぎィ!

436 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:11:20 ID:/OgetcPg0
お昼!

すみません、ご飯たべてきます
15分くらいで多分再開できると思います

437名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:11:23 ID:yJDtnBXk0
>>431
そういやツンの思い出は特に無かったなw

438名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:11:43 ID:eVMiTbyI0
もうすぐ決着か?

439名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:11:49 ID:8haAhiJgO
いってらー

440名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:11:53 ID:E6IspQHk0
よし俺も昼食ってくる ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ―

441名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:12 ID:0WJA7BDs0
乙です。俺も昼飯行ってくるか……

そういえばZとYってひらがな入力するとツンになるんだな。初めて気付いたわ

442名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:23 ID:3WZhaEkI0
>>436
おつおつ
ゆっくりしてくるといいよー

443名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:27 ID:eVMiTbyI0
いってらっしゃいませ

444名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:35 ID:gWteJxc60
>>436
いってらっしゃいませ。
今のうちに追いつきます。
あれ、目から汗が

445名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:39 ID:KNqeL0D.0
>>436
いってらっしゃい
待ってます!

446名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:43 ID:5mh8yNic0
俺も行ってこよう

447名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:12:51 ID:e2gH8BrE0
>>441
!!

448名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:13:11 ID:MGmYqfEE0
いってら

トイレ休憩ぐらいはできるけど、昼飯までは食えねぇ…

449名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:13:32 ID:qe5OnkPM0
昼休憩になったので飛んで来ました

450名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:14:02 ID:aB3Kzf8A0
みんな!ごはんの時間だよ!

451名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:14:10 ID:3WZhaEkI0
しかし先が読めんww
正直ブーンが勝つにはショボンの武人的な思考の隙を付くしかないだろうと思ってた

452名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:14:22 ID:JjwgmLQQ0
またあんたは良い所で切りやがるー!!

453名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:14:24 ID:qe5OnkPM0
と思ったらこっちが昼休憩か

454名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:15:35 ID:gloPSijU0
よし 俺も昼飯食ってこよう

455名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:16:14 ID:fhxnoOsM0
1話から見直してるわwwwwww

456名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:16:40 ID:9GFwSD1MO
待ってた
今から追いつくぜ
最終話に書き込みすることが夢でした!

457名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:17:02 ID:3WZhaEkI0
ショボンマグカップでコーヒーを飲む
飯は全てが終わってからにしよう

458名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:17:24 ID:pNcvkiEIO
さて、少し仕事するか

459名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:18:41 ID:e2gH8BrE0
デミタスコーフィーでも飲んでるか

460名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:20:54 ID:IiwxOmcg0
アルファベットチョコ食おうぜ!

461名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:20:54 ID:M.jZW9Ho0
竿が疼いてきたヤバイ

462名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:20:58 ID:DALUqmXcO
wktkが止まらない

463名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:21:22 ID:YSjnRIko0
Yが壊れそうで怖い

464名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:23:21 ID:pqzX/MwM0
http://m.youtube.com/#/watch?desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DiYRKPEmYZp4&v=iYRKPEmYZp4&gl=JP

bgmにどうぞ

465名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:23:23 ID:Nf735ePo0
全力

466名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:23:56 ID:SiuFjxP.O
>>460
名糖製菓のやつか

NとZを一瞬見間違える

467名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:25:13 ID:Zh4D.1Pc0
「○○な展開になったら熱い!」と思う展開が自分の中にあっても、いつもそれを越える熱さを届けてくれる、そんなアルファが大好きだあああああああああ!!!

468名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:27:08 ID:MGmYqfEE0
>>464
俺はFateの黄金の王→wars→最後の力の順で再生してる

469名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:27:26 ID:qe5OnkPM0
投下分読んだ
相変わらず読みやすい上に起伏があって面白い
感慨深いし、涙出てきた
ブーンもショボンも大好きだ

470名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:28:43 ID:39U1/4VY0
正に想像が及ばない
一騎打ちに関してもこの話自体に関しても

471名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:31:26 ID:l3KOR0/A0
やっと追いついた
全話じゃないけど、ポケモン初期頃からリアルタイムで応援してるぞ
ブーンがんがれショボンもがんがれ

472名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:31:40 ID:qe5OnkPM0
ダメだ我慢できない俺は服を脱ぐぞ

473名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:32:08 ID:MqE.oFeA0
平易で読みやすい文章でこれだけの面白さと重厚感があるのがな

474名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:32:36 ID:aB3Kzf8A0
俺も脱ぐ

475名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:33:32 ID:pqzX/MwM0
>>468

403 zerlってググってみろ。
神だぞ

476 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:33:35 ID:/OgetcPg0
おなかいっぱい

中断してすみませんでした、再開します

477名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:34:01 ID:e2gH8BrE0
キタキタキタ!!

478名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:34:03 ID:IiwxOmcg0
きたあああああああああああああああ

479名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:34:05 ID:MqE.oFeA0
うおおおおおおおおおおおおおお

480名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:34:17 ID:3WZhaEkI0
一騎打ちを申し込んだブーンも負けられないけど
ランクが上で有利な戦争状態を放棄して受け入れ、さらに結果的には自分が育てた敵が相手
ショボンも負けられないな

481第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:34:32 ID:/OgetcPg0
(´・ω・`)(……まず、このままあと半歩、間合いを詰める)
 
(´・ω・`)(そうすれば、自分の間合いに持ち込める)
 
 今はまだ、ブーン優位の間合いだ。
 こちらは大きく踏み込まなければ、刃がブーンに届かない。
 それではブーンに万全の迎撃体制を築かれてしまうのだ。
 
 無論、ブーンに接近することは自分の首を脅かすことでもある。
 特に今は、ブーンにとっては最も攻めやすい距離だろう。
 故に、攻め込む姿勢を見せてはいるが、全神経は守備に集中させていた。
 
 上手く間合いを詰めることができれば、次は踏み込み。
 ここは、今までとは違い、右足を大きく踏み出す。
 
 どちらの足で踏み出すか、など、大した惑わしにはならない。
 ただ、今まで全て左からだったことは、ブーンの無意識に残っているだろう。
 右が先に出ることに対して、僅かながら意識は取られるはずだ。
 
 踏み込みと同時に右のアルファベットを振り下ろす。
 間合いが詰まっていても、ブーンはYで防げるだろう。
 ただ、ここは左のZの存在を考慮して、恐らく体を開いて回避してくるはずだ。
 
 回避行動を取ったところに、左のZで追撃を見舞う。
 そうすればブーンは、今度こそアルファベットYでZを受け止めてくる。
 
 ここまでは、今までに何度も起こした展開だ。
 右のZで追撃しようとすれば後退され、左のZをそのまま押し込もうとしても押し切れない。
 それでは、ブーンの首に刃を走らせることはできないのだ。
 
 だからこそ、定型化している流れを、変える。

482名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:34:46 ID:8haAhiJgO
気力いっぱい!

さあ支援するぞ!

483名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:34:47 ID:6factWRA0
おかえりいいいいいいいいい

484名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:36:00 ID:gWteJxc60
おかえりなさい 追いつけない!ウワー

485第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:36:28 ID:/OgetcPg0
(´・ω・`)(……あえて、隙を作る)
 
(´・ω・`)(ブーンが、攻め込みたくなる隙を)
 
 無論、容易ではない。
 今のブーンが、最も警戒しているであろうことだからだ。
 
 しかしそこで、右足からの踏み出しが意味を成してくる。
 
 まずは、Yの刃と交わっている左のZの力を緩める。
 こちらが疲労していることはブーンの目からも明らかで、力が入らなくなったとしても不思議はない。
 
 ただし、あまりに緩めすぎれば警戒され、自分の身まで危うくなる。
 抜く力は、ほんの僅かだ。
 
 押し込みきれなかった左のZは、ブーンのYに弾かれるだろう。
 そのあと、ブーンからの追撃を避けるために後退する、という流れを続けてきた。
 だが、ここで一瞬、あえて後退を遅らせる。
 
(´・ω・`)("右から踏み込んだせい"か、あるいは"疲労が影響している"のか……)
 
 瞬きしか許されないような時の間でも、ブーンほどの男なら、数多の思考を巡らせられる。
 そして、好機と判断するだろう。
 
 罠かもしれない、と疑いながら攻めてくる可能性もある。
 それならそれでもいい。とにかく、ブーンには首を取りに来る体勢を作らせなければならない。
 そのためには、自分が隙を見せる必要があるのだ。
 
(´・ω・`)(しかし――――)
 
 最大の危機は、ここで訪れる。

486名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:36:56 ID:HqpfUqw20
この時点でもかなりの文章だな
全体でどれぐらいきたんだろ

487第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:38:06 ID:/OgetcPg0
 ブーンのY。本気で首を取りに来る一撃。
 それを、紙一重で躱さなければならない。
 
 今までにも、ブーンのYを際どいところで見切って回避したことはあった。
 しかしそれは、自分の意識を守備に置いていたからこそ躱せていたに過ぎない。
 
 今度は、直後に攻め込むことを意識して回避するのだ。
 どうしても、守りに対する意識は疎かになる。
 その状態で、果たしてブーンのYを回避できるか。
 
 不確定ではあった。
 しかし、賭けなければ道は開けない。
 一騎打ちは、永遠に終わらないのだ。
 
 場合によっては、多少身を削らなければならないかもしれない。
 それも覚悟の上だ。死なない程度の傷ならば構わない。
 例え腕か脚を一本斬り落とされたとしても、ブーンを貫くことができればそれでいい。
 
 回避さえ成功すれば。
 そのまま、流れに乗って、ブーンを討つことができるだろう。
 
(;^ω^)「…………」
 
 ブーンから仕掛けてくることはなかった。
 顎から垂れ落ちるその汗が、疲労を物語っているようなものだ。
 
 可能性としては、"誘っている"ということも考えられる。
 しかしそれでも、作戦どおりに攻め込むしかない。
 この戦いに、勝利するために。
 
(´・ω・`)「ブーン」

488名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:38:26 ID:Dd3tq8yI0
実習はじまっちゃうお(´;ω;`)

489第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:39:41 ID:/OgetcPg0
 はっとしたような顔に、鈍い光しか放たない瞳。
 構わず、そのブーンに声を投げる。
 
(´・ω・`)「戦い始めてから、何合打ち合ったか」
 
(´・ω・`)「お前は覚えているか?」
 
 眉を微かに動かしたブーン。
 顰めた、と言ったほうが適切だろうか。
 
(;^ω^)「……アンタは全部数えてたのかお?」
 
(´・ω・`)「いいや、そんな余裕はなかったさ」
 
 ブーンが汗を拭いながら、顔を顰める。
 お互いそうだろう、とでも言いたげだった。
 
(´・ω・`)「しかし、全てが勝利のための打ち合いだったことは間違いない」
 
( ^ω^)「……意味のない一撃なんて、あるはずがないお」
 
(´・ω・`)「そうだ。力ない一撃だったとしても、全てが勝利の礎だ」
 
(´・ω・`)「勝利のために打ち込んできたからこそ互いに疲弊している。本来ならば、戦えるはずがないほどに」
 
(´・ω・`)「……だからこそ思うんだ。最後に勝敗を分けるのは、国に賭ける思いの強さなんじゃないか、と」
 
 二人の狭間を埋めるようにして、風が吹いた。
 目には見えない。僅かに耳に残って、すぐさま消えるだけだ。

490名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:39:49 ID:MqE.oFeA0
支援!

491第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:41:27 ID:/OgetcPg0
(´・ω・`)「お前がどれほどの努力を重ねてきたかは、よく知っている。ヴィップに居た頃も、ヴィップを去った後も」
 
(´・ω・`)「ヴィップという国で、できうる限りの鍛錬を積んできたと知っている」
 
( ^ω^)「……全部、アンタに追いつくためだお」
 
(´・ω・`)「あぁ、それも知っている」
 
( ^ω^)「途轍もなく大きな背中で、途方もなく遠い場所にいて……どんな壁より高くて分厚かったんだお」
 
( ^ω^)「ブーンの努力を知ってるってさっきアンタが言ったのと同じように、ブーンもアンタの努力を知ってるんだお」
 
( ^ω^)「……そしてそれは、ブーン以上だったってことも」
 
(´・ω・`)「…………」
 
 互いに、類稀なる才能を持していた。
 それは間違いない。しかし、才能だけに頼ってきたわけではなかった。
 才能を、腐らせることもなかった。
 
( ^ω^)「だから、確かにアンタの言うことは正しいお。国に賭ける思いの強さが、大事だってこと」
 
( ^ω^)「でも――――」
 
 その言葉の続きを、ブーンが口にすることはない。
 ただ黙って、アルファベットを構えるだけだった。
 
(´・ω・`)「……そうだな」
 
 ブーンが何を言いかけたのかは分からない。
 しかし、それを耳で聞くのも無粋だ。
 
 最後は、アルファベットで語ればいい。

492名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:41:37 ID:4WybKObM0
ぬううううううううう

493名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:41:56 ID:MGmYqfEE0
気づかれないように接近してたんじゃなかったのか
武人して正面からか

494第119話 ◆azwd/t2EpE:2012/01/16(月) 12:43:08 ID:/OgetcPg0
(´・ω・`)「さぁ、いくぞ」
 
 軽く体を捻ってからの、左。
 ブーンは難なく受け止める。
 しかし、それでいい。
 
 この一撃で、半歩、距離を詰めることができた。
 
 ここからの攻防で、全てが、決まる。
 今までの努力が正しかったのどうかも、国の行く末も。
 
 
 全てを、決めてみせる。
 
 
 
――双頭の森――
 
 ショボンの巨躯が、更に凄みを増したように思えた。
 疲弊で、視界が曇ってしまったせいだろうか。
 雑な推測を糾す余裕も今はない。
 
 ショボンは左のZを振るったが、本気で首を取るための一撃ではないようだった。
 ただ、それも何かの布石だろう。無意味な一撃など存在しない。
 しかし、目論見を掴めない状態で打破することなど不可能であり、自分にはただZの刃を受け止めるしかなかった。
 
 まだ、機は来ない。
 掴み損ねている。お互いに。

495名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:43:50 ID:MqE.oFeA0
気力を振り絞って支援

496名も無きAAのようです:2012/01/16(月) 12:44:21 ID:3WZhaEkI0
やばい・・・これはやばい




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