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( ^ω^)男は可愛く美しくのようです
252
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:40:33 ID:sro2c18kO
从 ゚∀从「もう平気だって。丈夫なのが俺の取り柄だから」
話し相手の数はどうやら一人ではないようだ。
なんと三人もいて、楽しそうにハインと談笑する彼女達は、どれも見知った顔ではなかった。
いや、正確にいえば見覚えぐらいはある。
確かクラスは違うが同じ学年の生徒だったはず。
l从・∀・ノ!リ人「そういえば以前にデレが、ハインは同級生から人気があるって……」
ハインは優しいし、面倒見もいいし、気遣いが上手だ。
例えば道路を歩いていると、気がついたらいつも自然に車道側を歩いてくれている。
そしてなによりも、一緒にいると日だまりにいるみたいに、心が暖かくなる。
だから、みんなから人気があっても不思議ではない。
――不思議ではないはずなのに、なぜか胸が締め付けられる、気がする。
l从・∀・ノ!リ人「あれは――」
.
253
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:44:20 ID:sro2c18kO
从 -∀从「はあ」
風邪などひくのはいつ振りだったか。
馬鹿は風邪をひかないというが、どうやら俺はいうほど馬鹿でもないらしい。
いや、こんな短時間で回復するのは馬鹿だからかも知れないが。
从 ゚∀从「甘ったる……」
特別親しかった記憶もないのだが、先程まで同級生が何人か見舞いに来てくれていた。
今まで友達がろくにいなかった俺からすると、こういうのは地味に嬉しい。
嬉しいのだが、
从;-∀从「俺って甘いの苦手なんだよね」
いかんせん、見舞い品としてくれたケーキが甘過ぎた。
从 ゚∀从「苦手とはいえ、目の前であんなに嬉しそうに食べてくれっていわれたら、断れんよなあ」
ケーキなんて普段はモララーが焼いたものしか食べない。
あいつはその辺りを熟知しているのか、俺が丁度美味しいと感じる糖度で作ってくれる。
254
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:45:43 ID:sro2c18kO
l从・∀・ノ!リ人「ただいま」
噂をすれば影というやつだろうか、出かけていた妹者が戻ってくる。
从 ゚∀从「おかえり。どこいってたんだ?」
l从・∀・ノ!リ人「厨房を借りて、キャロットケーキを焼いていたんだよ」
从*゚∀从「よっしゃ! 俺、妹者のキャロットケーキ好きなんだよね」
l从・∀・ノ!リ人「はあ? なんで僕が焼いたケーキを、君にあげないといけないの?」
从;゚∀从「なんか、怒ってらっしゃいます?」
l从・∀・ノ!リ人「別に。ただあくまで仮定だけど、もし仮に僕が君のためにケーキを焼いたのだとして」
妹者の視線が脇へそれる。
なんだ、と思い追いかけて見るとその先にあったのは、テーブルに置かれたままのケーキの梱包箱。
l从・∀・ノ!リ人「お腹いっぱいでしょ?」
その声音からは不機嫌さが見え隠れどころか、とげとげしく自己主張している。
255
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:48:26 ID:sro2c18kO
从 ゚∀从「あっ、ああ、妹者の分も残ってるからさ。食べていい――」
l从・∀・ノ!リ人「いらない」
こちらの話を拒絶する程冷たい態度を取る割には、自己嫌悪もしているような表情をする。
これはまるで、焼きもちを焼いている女の子ばりの理不尽さだ。
ここで返答を間違うと、より厄介なことになるのは火を見るより明らか。
从 ゚∀从「お、俺は妹者の作ったケーキ食べたいなあ、なんて」
l从・∀・ノ!リ人「でも……」
妹者は淡いピンク色をした小さな唇をとがらせ、拗ねた表情で物言いた気にちらちらと、テーブルへ流し目を送る。
なんだこの、痴話喧嘩をしているみたいな微妙に甘酸っぱい雰囲気は。
从 ゚∀从「俺は妹者の作ってくれたケーキだから食べたいんだって!」
多少恥ずかしことをいった気がするが、とにかく流れを変えた方がいい。
このままだと、なにか精神的によろしくない。
256
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:51:23 ID:sro2c18kO
l从-∀-*ノ!リ人「ま、まあ、そこまでいうならあげないでもないけど」
妹者は満更でもなさそうに、口をもにゅもにゅ動かす。
l从////ノ!リ人「はい、どうぞ」
手早く切り分けたケーキを華美な皿に盛り付けて、妹者はそっぽを向きながら俺にそれを突き出した。
頬が紅潮していることからするに、顔を合わせないのは単なる照れ隠しだろう。
从*゚∀从「むー! やっぱ美味いな、妹者のキャロットケーキは」
l从・∀・ノ!リ人「ハインはなにを食べても美味いっていうよね」
从 ゚∀从「妹者の作ったもんはなんでも美味いってことだよ」
l从・∀・*ノ!リ人「はいはい」
二人称が君からハインに戻っている、つまり爆弾は解除されたと見て間違いなさそうだ。
257
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:54:24 ID:sro2c18kO
l从-∀-ノ!リ人「……ごめん。嫌な態度を取ったよね、僕」
从 ゚∀从「気にしてねえよ」
l从・∀・ノ!リ人「でも――」
从 ゚∀从「でもっていうのさ、やめにしないか」
昔は滅多に聞くことがなかった、でもという自分を卑下するような言葉。
俺は出会った当初、こいつのことを人当たりのいいやつだと思った。
だが親しくなるにつれて、それは違うのだということに気付いた。
人当たりがいいのではなく、モララーは誰とも深く関わろうとしていなかったんだ。
誰も傷つけない、自分も傷つかない、それでいて友達と呼べる絶妙な関係。
笑って見せても怒って見せても、本心は隠しているのに、そうとは気付かせない鉄壁の距離感を持っていた。
でもという言葉は、その鉄壁が破られそうになって、卑屈な本音が漏れるのを必死で堪えているときに出る台詞だ。
l从・∀・ノ!リ人「でもって、そんなにいってるかな?」
从 ゚∀从「最近は増えたな。昔と比べりゃ、そういう兆候があるだけ嬉しいんだけどよ」
一方的なものかもしれないけど、俺はお前を親友だと思っているから。
だから、もっといろんな内心を見せてほしい。
258
:
名も無きAAのようです
:2011/11/26(土) 23:57:06 ID:sro2c18kO
从 -∀从「あー、つまり本気で怒ったりもっと甘えてくれても、俺は絶対にお前を嫌いにはならねえよってこと!」
言葉というのは想像以上に不便で、想いの全てを伝えることはできない。
だから指先から少しでも多くのことが伝わればいいのにと、俺はいささか乱暴に妹者の頭を撫でる。
l从-∀-*ノ!リ人「うん」
いつもなら、撫でるなと憤る定型のポーズを返してくるが、このときは違った。
少し照れるようにしながら身をすり寄せてくる。
いつもと違うのは、その分だけ今までより前進できたのだと決めて、
俺はいつもより優しく妹者の頭を撫で続けた。
.
259
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:02:56 ID:lU2HQ7ooO
【ドキッ! 男だらけの大掃除大会 〜ほろ苦い思い出もあるよ〜】
(<●><●>)
(;><)「いきなりアップで意味もなく、こっちを向くのはやめてほしいんです!」
( <●><●>)「精神的ブラクラみたいな扱いなのはわかってます」
( ><)「なにも、そこまではいってないんです」
( <●><●>)「いや、でもぶっちゃけ顔のせいでイメージ決められることってあるじゃん? 俺っち的にはそれはどうなのよって」
(;><)「だからっていきなりイメージを崩さないでほしいんですっ!」
260
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:06:19 ID:lU2HQ7ooO
( <●><●>)「初キャラ崩し…ども…。俺みたいな腐れワカッテマス、他に、いますかっていねーか、はは」
(;><)「むしろ他にワカッテマス君がいるなら見てみたいんです!」
(<●><●>)「本当に?」
(<●><●>)「何人もいるのなら?」
(<●><●>)「見たいんですか?」
(;><)「っ!? ぎゃああああああああああなんですうううううう!?」
( <●><●>)「残り二つはただの張りぼてです」
( ><)「……もう、ワカッテマス君なんて嫌いなんです」
( <●><●>)「私はビロードのこと好きですけどね」
(* ><)「な、なにをいってるんですか! も、もぅ、そんなこといわれたって嬉しくもなんともないんですからね」
( <●><●>)「では口が裂けても二度といいません」
( ><)「えっ? いや、二度とはちょっとないんじゃないですか。口が裂けるぐらいなら、ほらねえ……?」
( <●><●>)「口が裂けるのも格闘ディナーにグルメ・デ・フォアグラ無しで勝てることを考えれば、悪いことばかりではないかもしれません」
(;><)「悪いことばかりなんですっ! そもそも格闘ディナーがなんなのかわかんないんです!」
261
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:08:23 ID:lU2HQ7ooO
( <●><●>)「やれやれ、これだから火中天津甘栗拳と飛竜昇天破ぐらいしか知らない世代は嫌なんです」
( ><)「それもわかんないんですけど」
( <●><●>)「……さて、そろそろ大掃除の時間ですね。真面目にやらないとつー先生に怒られてしまいます」
( ><)「待ってほしいんです! なんで少しづつ僕から距離を取ろうとするんですか!」
( <●><●>)「これではさすがのワカッテマスでも、ビロードだったかビコーズだったか、時々名前が分からなくなっても仕方ないですよね」
(;><)「三年近くも一緒にいて、なんで今更名前が分からなくなるんですかっ!?」
( <●><●>)「なにを騒いでいるんですか、ビ、ビ、……ビコーズ」
(;><)「悩んだ挙句間違ってるんです! 僕はビロードなんですうううううぅぅ!!」
.
262
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:09:59 ID:lU2HQ7ooO
( ´∀`)「次がラストモナ!」
( ゚∀゚)「ああ、この一球を打てれば俺の勝ち。打てなければお前の勝ちだ!」
( ´∀`)「いくモナ! これが決め球の消える魔球!!」
( ゚∀゚)「なにっ!? 本当に見えないだと、……ここだっ!」
( ´∀`)「実はまだ投げていないだけモナ、てい!」
( ゚∀゚)「……今のはボークだろ」
( ´∀`)「ボークぅ? それはなんだモナ?」
( ゚∀゚)「なにって、投球モーションに入ってから投げなかったらルール違反で」
( ´∀`)「それは野球のルールモナ。僕達がやっていたのは、雑巾を投げて箒で打つゲーム。誰も野球をやろうなどいっていないモナ」
(;゚∀゚)「くっ!」
( ´∀`)「つまり明日の昼はジョルジュの奢りで」
263
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:16:04 ID:lU2HQ7ooO
( ・∀・)「もう、小学生じゃないんだから。いつもお世話になっている寮ぐらい、自分達の手で綺麗にしないと駄目でしょ」
( ゚∀゚)「すまない、モララー。お前の明日の昼飯はモナーに取られちまった」
(;・∀・)「うおい、なんで僕のご飯を賭けてるんだよ!」
( ゚∀゚)「モナーが大食らいなやつでさ」
( ´∀`)「正確な情報を付け加えますと、既にジョルジュは一回負けていて、次はモララーのを賭けるといいだしました」
( ・∀・)「……ジョルジュ?」
( ゚∀゚)「いや、勝てば問題ないかなって」
( ・∀・)「つー先生! ジョルジュがつー先生の部屋の掃除を手伝いたいっていってまーす!!」
(;゚∀゚)「おい、馬鹿、マジでやめろって……うわっ!?」
(*゚∀゚)「本当か? いやあ、すまんな。助かるよ」
(;゚∀゚)「いえ、これはモララーの冗談でして」
(*゚∀゚)「さしもの私もどうしたものかと思っていたんだよ、あの惨状は。やっぱ持つべきものは可愛い生徒だな」
(゚∀゚*)つ(;゚∀゚)≡「ですから、先生、これは違くてですね、放してええええぇ…………!」
( ・∀・)「あっ、しまった。最後にジョルジュに、あそこの蛍光灯を替えてもらえばよかったな」
(;´∀`)「意外と容赦ないモナね」
.
264
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:18:20 ID:lU2HQ7ooO
( ^ω^)「ふう、見えない所にも汚れは溜まっているもんだお」
('A`)「ブーンじゃねえか。調子はどうよ?」
( ^ω^)「後はバケツの水捨てて、ゴミ出しして終わりってところだお。そっちは?」
('A`)「俺もこのゴミ出しが終わったら、あらかた片付いたことになるかな」
( ^ω^)「ちょっと待って、せっかくだから僕も一緒にいくお」
('A`)「別にそんな焦って用意しなくても置いていかねえよ」
( ^ω^)「お待たせ。ところで、ヒッキーも一緒だったんじゃないのかお」
('A`)「ヒッキーなら校長に捕まって長話食らってる。あいつの性格だと最後まで抜け出せないだろうなあ」
( ^ω^)「大掃除が終わるまでは、戻って来られそうにもないおね」
265
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:21:07 ID:lU2HQ7ooO
( ^ω^)「……あのさ」
('A`)「なんだよ?」
( ^ω^)「僕達って普通だおね」
('A`)「まあ普通に普通だわな」
( ^ω^)「今一つ派手な事件も起こさなければ、漫才みたいな掛け合いもない」
('A`)「俺と漫才したいのか? 落語は芸の肥やしかと思って覚えたが、漫才なんてやり方知らないぞ」
( ^ω^)「落語もできるのかお」
('A`)「前に鹿芝居の前座として、やらせてもらったことがあるんだよ」
( ^ω^)「鹿芝居?」
('A`)「落語家さんがやる芝居のことだよ。はなしかの芝居だから、略して鹿芝居ってんだ」
( ^ω^)「へえ、確かに全然詳しくない僕からすると、落語と歌舞伎って似てるような雰囲気があるお」
('A`)「両方江戸時代の話が多いからな。おかげで俺は日本史の江戸らへん超強いぜ」
( ^ω^)「でも世界史は弱いおね」
('A`)「おうふ、世界史も地理も苦手なんだよなあ」
266
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:22:26 ID:lU2HQ7ooO
( ^ω^)「日本地図の県ですら、たまに間違えるのはどうなんだお」
('A`)「マイナーでごちゃごちゃしてるとこなんて覚えてねえよ。廃藩置県前の日本地図なら完璧なんだが」
( ^ω^)「いやいやいや、藩の方があからさまに数が多くてマイナーでごちゃごちゃしてるお」
('A`)「現在でいうところの関西方面は特にそう感じるかもな。よし、燃えるゴミはそっち頼むわ」
( ^ω^)「了解。燃えないゴミはお願いするお」
('A`)「これで俺達の分担は終わりだな。一年達の手伝いにでもいってやるか?」
( ^ω^)「そうするかお」
267
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:24:48 ID:lU2HQ7ooO
('A`)「そういや、もう少しでクリスマスだな」
( ^ω^)「もうそんな時期かお。ドクオは何歳までサンタさんって信じてた?」
('A`)「小学校上がる頃までかな。昔、絶対にサンタさんが来るまで起きててやるなんて思ってさ」
( ^ω^)「あるある、でも結局寝ちゃうんだお」
('A`)「それが起きていられたんだけど、親父が遅くまで仕事してたらしくてさ」
('A`)「天狗の舞台衣装のまま、寝た振りしてる俺の枕元にプレゼント置いてったんだよ。あれには天狗が来たかと本気でびびったぜ」
( ^ω^)「僕のお父さんも毎年クリスマスライブをやってたから、ミニスカサンタ衣装のままプレゼントを貰ったりしたお」
(;'A`)「どちらかというとそっちのがキツいな!」
('A`)「……いや待て、ブーンの親父さんってことはアイドルの内藤さんだもんな。ミニスカサンタは全然有りだっ!」
(;^ω^)「友人の父親にそういう反応を見せるのはやめろ!」
('A`)「しかし、こうやって考えると、案外俺達って普通じゃないのかもよ?」
( ^ω^)「家庭環境のせいだと思いたい……」
.
268
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:28:33 ID:lU2HQ7ooO
【最強の調味料は愛?】
ξ*゚⊿゚)ξ「ツンのラブラブクッキングー!」
ξ-⊿-)ξ「ここのところ急激に冷え込んだから、風邪をひく人も多くなってきたわよね」
ξ゚⊿゚)ξ「ルームメイトが寝込んでしまった。なにか栄養のあるものを作ってあげたいけど、料理はしたことがない」
ξ゚⊿゚)ξ「今回は、そんな可愛らしいあなたのためのコーナーです!」
ξ゚⊿゚)ξ「まず最初に初心者が陥りやすいミスなんだけど、いきなり難しい料理を作ろうとしてない?」
ξ-⊿-)b゙ チッチッチ
ξ゚⊿゚)ξ「そういうのは失敗する確率が高くなるし、風邪のときは消化にいいものじゃなきゃノンノンノン」
ξ゚⊿゚)ξ「だから今回は定番の一つ、玉子おじやを作りたいと思います!」
269
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:31:24 ID:lU2HQ7ooO
ξ゚⊿゚)ξ「なによりまず最初は、ご飯を炊くところから。お米はワンカップで一合なのよ」
ξ゚⊿゚)ξ「米と水を規定量入れて、ジャーにセットしたらスイッチオン!」
ξ゚⊿゚)ξ「実際に炊き上がったご飯は、既にこちらに用意してあります」
ξ゚⊿゚)ξ「では次は土鍋に、醤油や味醂等の調味料を適当に注ぎます。土鍋がない人は普通の小型鍋でも代用可だからね」
ξ゚⊿゚)ξ「調味料が煮立ったら、そこへご飯を投入!」
ξ゚⊿゚)ξ「んー、色合いからするに醤油が多かったかな? 砂糖を入れて辛さを中和っと」
ξ*゚⊿゚)ξ「よし、後は溶き玉子を流し込んで、ひとまぜしたら出来上がり!」
.
270
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:34:18 ID:lU2HQ7ooO
川 ゚ -゚)「これは実際に私が、去年寝込んでしまって体験した話なんだがな」
川 - 、-)「当時の私はブーンの料理を食べたことはあっても、ツンの料理を食べるのは初めてだったんだ」
――回想シーン――
ξ゚⊿゚)ξ「クー、大丈夫?」
川 ゚ -゚)「ああ、幾分かは楽になったよ。すまないな、看病などさせてしまって」
ξ゚⊿゚)ξ「そんなこと気にしないの。おじや作って来たんだけど、食べられそう?」
川 ゚ -゚)「わざわざツンが作ってくれたのか?」
ξ////)ξ「べ、別に、わざわざなんて作ってないわよ。私が食べるののついでよ、ついで!」
川 ゚ ー゚)「ふっ、そうか。ならばありがたくそのついでを頂くとしよう」
271
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:36:44 ID:lU2HQ7ooO
ξ゚⊿゚)ξ「熱いから気をつけるのよ?」
川 ゚ -゚)「いくら風邪っぴきだとはいっても、子供じゃないさ。では、いただきます。はむっ……ぐぶぅ!?」
川;゚ -゚)(な、んだ、これは……!? 吐くな! 頑張れ、私!)
川;゚ -゚)(多分一合カップと普通の計量カップを間違えているから、水と米の分量がおかしいのではないかとか)
川;゚ -゚)(米を研がずに炊いただろうから、ぬか臭いとか)
川;゚ -゚)(このきてれつな味は調味料を計らずに適当に入れただろとか)
川;゚ -゚)(バリバリと強烈にアピールしてくる卵の殻とかは、些細なことに過ぎないと感じる、この、焼けるような……)
川;゚ -゚)「少し、甘いのは……なんで、かな?」
ξ゚⊿゚)ξ「醤油を入れ過ぎたから砂糖で中和したの」
川;゚ -゚)(違う、辛いの反対は甘いじゃない! でなければこの世に甘辛いなんて言葉は存在しなくなるっ!)
ξ*゚⊿゚)ξ「美味しい?」
川;゚ -゚)「ま、まあまあ、かな」
ξ゚⊿゚)ξ「ちぇ、まあまあか」
川;゚ -゚)「まあまあ、美味しいよ」
ξ////)ξ「そ、そう。まあ、今後も風邪をひいたら、作ってあげなくもないけど?」
川; - )(もう風邪など絶対にひかん……!!)
272
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:41:02 ID:lU2HQ7ooO
――回想終わり――
川 ゚ -゚)「私はそれ以降体調を崩したことなど、一度足りとてないよ」
川 ゚ ー゚)「ふっ、そういった意味では、ツンの料理は究極の特効薬だな」
ξ゚⊿゚)ξ「あっ、いたいた。クー、私ね、料理を作っ――」
≡≡川 ゚ -゚)「ああ忙しい忙しい、もう上から下までてんやわんやになっているな、忙しくて!」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、待ってよー!」
.
273
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:46:25 ID:lU2HQ7ooO
【クリスマス中止のお知らせ】
(*゚∀゚)「12月25日に開催予定だったクリスマスは、諸事情により中止となりました」
(*゚∀゚)「本決定により、当然のことながらクリスマスイヴも中止になります」
(*゚∀゚)「中止、ならびに本告知が遅れたことにつきまして、楽しみにしておられた方々、及び関係者各位には謹んでお詫び申し上げます」
(*゚∀゚)「つきましては、24〜25日の間は目的のいかんを問わず、寮内での生徒間の過剰な接触が禁止されております」
(*゚∀゚)「そういう行動は、25日が終了するまで延期するようお勧め致します」
寮生「「ええええええええええええええええ!?」」
274
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:47:46 ID:lU2HQ7ooO
川 ゚ -゚)「さすがにそれはないのではないか」
l从・∀・ノ!リ人「もうクリスマスケーキだって焼いちゃったし」
ミセ*゚ー゚)リ「急に中止っていうのは」
从 ゚∀从「そうだそうだー! 自分が独り身で寂しいからって身勝手だぞー!」
(*゚∀゚)
⊂彡☆);>∀从
从;゚∀从「暴力は違うんじゃないかと」
(*;∀;)「うるせえ! 私だって、私だってな、恋人ぐらいな、本気で作る気になればな……!」
ζ(゚ー゚*ζ「ほら、よしよし。泣かないで下さいよ」
(*゚∀゚)「泣いてなんかないやい! という訳でクリスマスは中止だ、中止!」
275
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:49:21 ID:lU2HQ7ooO
ノパ⊿゚)「私情に溢れまくった理由は、なんとなく理解できたけど」
(゚、゚トソン「さすがに承服し難いな」
ξ゚⊿゚)ξ「うーん、中止はねえ」
lw´‐ _‐ノv「ちくわ大明神」
从 ゚∀从「そうだそうだー! 絶対王政か、お前は! 独身王族かっ!」
(*゚∀゚)
⊂彡☆);>∀从
从;゚∀从「なんでこんなに人がいる中、俺の居場所には敏感なんですか」
(*゚∀゚)「お前の顔はどことなく私に似てるから、目につくんだよ」
从 ゚∀从「うわー、もの凄く反応に困る理由」
276
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:51:35 ID:lU2HQ7ooO
从 ゚∀从「そういえば、俺ずっとつー先生について疑問に思ってたことがあるんですけど」
(*゚∀゚)「B81W―― 」
从;゚∀从「スリーサイズなんて聞いてないっす!」
(*゚∀゚)「ならなんだ、いってみろ」
从 ゚∀从「つー先生って女装師なんですか? それとも本当に女なんですか?」
(*゚∀゚)「その質問の意味はつまり、もし女だったら責任を取って嫁に貰ってくれるということか?」
l从・∀・;ノ!リ人「さすがにそこまではいっていないと思うのですが……」
(*゚∀゚)「娶るつもりがないなら、私の性別なんてどうだっていいだろうが」
从 ゚∀从「ただの興味本位ですから、そういわれましても」
(*゚∀゚)「収入もそこそこあるし、尽くすタイプだし、純情だけど意外とえっちぃし、結構いいぞ私」
川 ゚ -゚)「そんなことより、クリスマスは本当に中止なんですか?」
(*゚∀゚)「さらっと流すなよ! ……分かった、ここにいる全員でクリスマスパーティだ! それなら文句ないだろ?」
ζ(゚ー゚*ζ「つまり、クリスマスを二人きりで過ごそうなんてやつは許さんが」
ミセ*゚ー゚)リ「全員でならやってもいいってことだね」
277
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:52:49 ID:lU2HQ7ooO
从´ヮ`从ト「いいんじゃないかなあ。大人数で騒ぐのが好きな人も多いだろうし」
o川*゚ー゚)o「キュートは賛成ー!」
川д川「キュートさんや私なんかは、元々二人きりで過ごすパートナーがいませんからね」
o川;>ー<)o「はうー! キュートにもちゃんとパートナーぐらいいるもん!」
川д川「そうなのですか?」
o川*゚ー゚)o「例えば、ツンとか――」
ξ゚⊿゚)ξ「少しだけ残念な気もするわね」
川 ゚ ー゚)「ふっ、たまには皆で過ごす夜もいいじゃないか」
川д川「一番仲がいいんでしょうけど、思いっきりアウトなところいきましたね」
278
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:56:47 ID:lU2HQ7ooO
o川;゚ー゚)o「はうぅ、例えば、部屋が同室のヒートとか――」
从´ヮ`从ト「楽しみだねー」
ノパ⊿゚)「羽目は外し過ぎないようにして下さいよ」
川д川「ヒートさんはシュールさんにも狙われてますから、競争率高いですよ?」
o川;゚ー゚)o「はううぅ……」
ζ(^ー^*ζ「キュート先輩、私の部屋ならいつでも開いていますから」
o川*^ー^)o「デレの部屋は怖いのでごめんなさいです」
(*゚∀゚)「キュートも、クリスマスを二人で過ごす不謹慎さが分かっただろう?」
o川*゚ー゚)o「分かりました。不謹慎だ、異教徒を滅せよー!」
(゚、゚トソン「なんだっていいから、全員でやるならさっさと準備を始めなよ……」
.
279
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 00:58:15 ID:lU2HQ7ooO
l从・∀・ノ!リ人「そっちは料理足りてます?」
川 ゚ -゚)「問題ないぞ」
o川*>ー<)o「ぷはーっ! もう一杯持って来ーい」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、これシャンメリーじゃなくて」
(*゚∀゚)「無礼講だよ、無礼講! 飲め飲めい!」
lw´‐ _‐ノv「無礼討ちじゃー」
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソはプレゼント交換でなにがもらえたの?」
(゚、゚トソン「それが鍵なんだけど、誰が鍵なんて――」
ζ(^ー^*ζ「ああそれ、私の部屋の鍵ですよ」
(゚、゚トソン「てありゃあああああ!」
ζ(゚ー゚;ζ「あー!? なにも力一杯窓の外に放り投げなくても」
(゚、゚トソン「キミは同室の者の迷惑を考えたことはあるのか!」
ζ(゚ー゚*ζ「ほえ? いやあ、そのときは3P――」
l从・∀・;ノ!リ人「すみませんっ! うちの変態が迷惑をおかけして本当にすみません!」
280
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 01:02:02 ID:lU2HQ7ooO
ミセ*゚ー゚)リ「気にしない気にしない。無礼講だよ」
l从・∀・ノ!リ人「ミセリ先輩……。実は僕、ミセリ先輩に謝りたいことがあるのですが」
ミセ*゚ー゚)リ「えっと、謝られるようなことあったっけ?」
l从・∀・ノ!リ人「入学した当初、僕は先輩のことを人の話を聞かない、ゴーイングマイウェイな人だと思っていましたが」
从´ヮ`从ト「でるのかっ! シュールちゃんの空中殺法!」
lw´‐ _‐ノv「アイアムナンバーワン!」
o川*゚ー゚)o「しかし、それもキュートにかかれば!」
l从・∀・ノ!リ人「ミセリ先輩は」
ζ(ーεー*ζ「私、酔っちゃった。妹者、ちゅーしよ、ちゅー」
l从・∀・;ノ!リ人「くっ、このっ! ミセリ、先輩は、全然、普通の方です!」
ミセ*゚ー゚)リ「……比べられるメンバーを見ると、素直に喜べないのはなんでだろう」
.
281
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 01:03:50 ID:lU2HQ7ooO
――三時間経過――
(*゚∀゚)「しかし、アルコールの力があったとはいえ……」
l从・∀・*ノ!リ人「はーはっはっはっ! 脱げ脱げ!」
从//∀从「いや、やめてっ!」
ζ(゚ー゚*ζ「むしろ私が脱ぐー!」
(゚、゚トソン「ミセリ。このリップ、今月出たばかりの新作なんだ」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ、あっ、うん……」
(゚、゚*トソン「キミにも少しプレゼントするよ、口移しで♪」
ミセ;゚ー゚)リ「きゃあああああ!?」
282
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 01:06:21 ID:lU2HQ7ooO
o川* ー )o「どうせ私はなにをやっても駄目なんですよ。なにをしてもみんなの迷惑になるんです」
lw´‐ _‐ノv「そんなことないよ! キュートはいつも眩しい程に輝いている、太陽のように!」
川д川「つまらないことをグダグダいってんじゃねえええぇぇ!!」
川 ゚ -゚)「パタップソッポ! キロキルラー!」
ξ゚⊿゚)ξ「あらあら、いやぁ〜ねえん。どうしちゃったのよおぉ、クーったらん」
从´ヮ`从ト「ツンちゃん、声が若本のノリオちゃんみたいになってるよ」
ξ゚⊿゚)ξ「ぶるあああぁぁぁ! なぁんてこったいぃぃ! ちくしょうちくしょう!」
≡ノパ⊿゚)「しゅっぽ、しゅっぽ、私の名前は機関車ヒート!」
(*゚∀゚)「……どうしよう、この状況」
283
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 01:09:31 ID:lU2HQ7ooO
(´・ω・`)「つー先生?」
(;゚∀゚)「こ、校長? 違うんですよ、これは、その」
(´・ω・`)「大丈夫、皆までいわずとも分かっています」
(*゚∀゚)「えっ?」
(´^ω^`)「これが宇宙秘密結社キロキルラーの仕業だということはね!」
(;゚∀゚)「やべえ! こっちも変なことになってる!」
川 ゚ -゚)「キロキルラー! キロキルラー!」
(´゚ω゚`)「パタップソッポ! キロキルラー!」
(;゚∀゚)「しかも一番厄介なところとリンクしやがった!?」
≡ノパ⊿゚)「しゅっぽ、しゅっぽ、つー先生もこっちにおいでよ!」
(*;∀;)「もうやだ、助けてええええ!!」
.
284
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 01:18:52 ID:lU2HQ7ooO
投下終了です
ミセトソの全年齢対象も含めると、いつもの二倍近い文量になったのではないでしょうか
そして久し振りにギャグテイストな話を書いた気がします
予定では三月で終わりですので、残すは三回
是非とも最後までお付き合い下さい
o川*゚ー゚)o「ここから先はキュートのコーナー! ……で、いいんだよね?」
o川*゚ー゚)o「今回はクリスマスを含めた12月の話になりました」
o川*゚ー゚)o「大晦日やら年末年始の話は、次回の1月にふぞくします」
o川*゚ー゚)o「それとまだまだ御要望は受け付けておりますので、どしどし投函して下さい」
o川*゚ー゚)o「はい、台本終わりー☆」
o川*゚ー゚)o「あれ? 今回は邪魔がないの?」
o川;゚ー゚)o「一人は一人で寂しいんだけどー!!」
.
285
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 13:41:07 ID:HEpJZQgQ0
乙乙!
ワカッテマスはらんま好きなんだなww
残り3回なのか、終わるのは寂しいが楽しみに待ってる!
286
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 18:36:28 ID:ISUS3V7I0
乙です!
ミセトソ大好きだ
287
:
名も無きAAのようです
:2011/11/28(月) 20:08:09 ID:r4yhOJL6O
乙
いい呑まれっぷりだwww素との落差がひでえ
288
:
名も無きAAのようです
:2011/11/28(月) 23:17:32 ID:H0KQ2WvEO
私作者だけどミセトソ、ワカビロ組の書きやすさは異常だと思うの
289
:
名も無きAAのようです
:2011/12/07(水) 20:56:06 ID:7I8BQlRkO
今月はどうにも忙しくてなかなか投下予定が立てられておりません
楽しみにされておられる方がいらっしゃいましたら、申し訳ございませんがもう少々御待ち下さいませ
290
:
名も無きAAのようです
:2011/12/08(木) 08:09:25 ID:9OZHuU.MO
待ってる
待ってる
291
:
名も無きAAのようです
:2011/12/08(木) 22:21:16 ID:CkJHXdFQO
お待ちしてますわお姉様
292
:
名も無きAAのようです
:2011/12/09(金) 17:51:08 ID:EijCWaDYO
>>291
を見てから
>>289
を見るとお姉様が喋ってるように見えてきた
293
:
名も無きAAのようです
:2011/12/22(木) 21:54:09 ID:grwN8QOU0
今一気読みした
キュートかわえええ
294
:
名も無きAAのようです
:2011/12/25(日) 19:30:46 ID:AnrDmbsUO
一ヶ月も間を空けてしまい申し訳ございません
師走とはいうもののここまで忙しいのは想定外でして
次回はどうしても年明け以降になりそうです
心苦しいですがもう幾許か御待ち下さいませ
295
:
名も無きAAのようです
:2011/12/25(日) 20:26:21 ID:PAGmcZG60
>>294
楽しみにお待ちしていますわ
296
:
名も無きAAのようです
:2012/01/06(金) 17:41:50 ID:qDkn.WKY0
フェミニン同士の組み合わせが好きなので、デレのキュート誘惑がもっと見たいです
意見箱
297
:
名も無きAAのようです
:2012/01/08(日) 17:07:59 ID:rQCMMAAMO
>>296
フェム系いいですよね
是非一本デレとキュートがメインの話書かせて頂きたいと思います
多忙も鳴りを潜め現在鋭意執筆中です
来週の日曜日にはお目にかかられるよう頑張ります
298
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 18:54:29 ID:DGqIL9IYO
今日が投下予定日でしたのにどう考えても間に合いそうにありませぬ
いつも延ばし延ばしで御待ち頂いている方には本当に申し訳ございません
近いうちにちゃんと投下致しますので
よろしければ御待ち頂く間にミセトソの短編をお一つどうぞ
299
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 18:58:42 ID:DGqIL9IYO
【夢の中のキミは】
丁度眠りが浅い瞬間だったのか、私はいささか乱暴な衣擦れの音で目を覚ました。
辺りは暗く、時刻はまだ草木も眠っているような深夜なのだろう。
今までにも幾度か同じ体験をしているから、音の正体には見当がついている。
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソ?」
(-、-トソン「うぅ、……くっ……あぅ」
ルームメイトであり親友のトソンが、隣りのベッドで小さく唸り声を上げながら身悶えていた。
どんな夢を見ているのかは分からないが、辛そうなことだけは確かだ。
トソンは出会った当初から、時折このようにうなされていることがあった。
初めは驚いた私だったが、今ではどうすればいいのかよく分かっている。
300
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:00:26 ID:DGqIL9IYO
ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫だよ、私が一緒にいるからね」
私は慣れた手付きでトソンのベッドへ潜り込むと、彼女の頭を優しく胸に抱いて撫でてあげる。
幼子をあやすように、我が子を慈しむように、何度も何度も繰り返し撫で続ける。
すると苦しげだったトソンの寝息が、次第に安らかなものへと変わっていった。
(-、-トソン「すう、すう……ミセ……リ……」
私が近くにいると安心するのか、トソンは私の背中に手を巻き付けて抱き返してきた。
ミセ*゚ー゚)リ「まったく、大きな子供だね」
胸も、お腹も、腰も、トソンは全身を私に押しつけてくる。
まるで互いの距離が少しでも零に近付けといわんばかりに。
密着したトソンから放たれる微かに甘い香りが、私の胸をいっぱいに満たした。
301
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:02:41 ID:DGqIL9IYO
私とトソンがこの部屋で共に眠る夜は、後どれだけあるのだろうか。
もし卒業して離れ離れになってしまったとしたら、トソンはどうなるのだろう。
一人で悪夢にうなされながら眠るのだろうか。
それとも誰かがまた隣りで、一緒に眠ってあげるのだろうか。
ミセ*゚ー゚)リ「…………」
その隣りで眠っている誰かが、私であればいいのにと。
トソンの暖かな体温を抱きながら、私は再度まどろみへ落ちていった。
.
302
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:03:41 ID:DGqIL9IYO
(゚、゚トソン「またキミは勝手にボクのベッドに潜り込んで!」
ミセ*゚ー゚)リ「だって一人で寝るのが寂しかったんだもん」
(゚、゚トソン「まったく、大きな子供がいたもんだ。世話が焼ける」
ミセ*^ー^)リ「これからも末永く私の世話を焼いてね、トソトソ」
(゚、゚トソン「末永くは遠慮したいが、早速一つ焼いてあげるよ。……もう着替えないと遅刻だ」
ミセ*゚ー゚)リ「えー、私朝ご飯まだ食べてないよ」
(゚、゚トソン「起きない方が悪い。さて、ぐずぐずしているのなら置いていくよ」
ミセ;゚ー゚)リ「わっ、待ってよトソトソー!」
.
303
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 19:12:25 ID:DGqIL9IYO
ベッドの上では甘えん坊なトソトソPART2です
夢オチだけというのも寂しいものがありましたので書きました
今度こそ間違いなく全年齢対象となっております
一月の内容はなるべく早いうちに投下致しまするー!
304
:
名も無きAAのようです
:2012/01/15(日) 22:30:36 ID:FbxqeVSM0
乙乙。トソンも訳ありの子なのかな
書きため頑張ってくださいまし
305
:
名も無きAAのようです
:2012/01/16(月) 04:46:03 ID:cA9CRxPUO
乙
やべえわこの組み合わせ
306
:
名も無きAAのようです
:2012/01/21(土) 16:11:08 ID:8wcm7VOM0
たまらんかった
307
:
名も無きAAのようです
:2012/01/26(木) 11:03:18 ID:UDcCCQq20
待ってる
308
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 12:27:19 ID:VWTHKxBkO
大変長らくお待たせ致しました
ようやく書き上がりましたので今夜にでも投下させて頂きたいと思います
正式な最終投下から二か月も経ってしまって申し訳ない限りです
309
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 17:48:07 ID:gN5oMshQ0
やったー!
310
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 18:13:22 ID:gniS/l2oO
待ってた
311
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 18:46:19 ID:NHtpjRlcO
きたか!
312
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 20:51:08 ID:VWTHKxBkO
大変長らくお待たせ致しました
今回は主に年末年始の話になっております
313
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 20:57:18 ID:VWTHKxBkO
【お姉ちゃんプレイっていいと思いませんか? byデレ】
o川*-ー-)o「はうぅ……★」
ζ(゚ー゚*ζ「おや、そこいく少女よ。何やら悪い気に取り憑かれておるようじゃな」
ζ(^ー^*ζ「今ならなんと、霊験あらたかな魔除けの壺が二百万円で」
o川*゚ー゚)o「ごめん、今は冗談に付き合う気分じゃないから」
ζ(゚ー゚*ζ「軽い冗談も、気晴らしぐらいにはなるかと思ったんですけどねー」
o川*゚ー゚)o「ちょっと一人にしてほしい――」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだ、私の部屋にいきませんか。うん、それがいい、そうしよう」
o川;゚ー゚)o「はうっ、引っ張らないでよー」
.
314
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 20:58:56 ID:VWTHKxBkO
ζ(^ー^*ζ「ふっふっふっ、ここまで来たからにはもう逃げられませんよ」
o川*゚ー゚)o「本当に冗談に付き合う気分じゃないのにー」
ζ(゚ー゚*ζ「では、真面目に私と付き合ってください」
o川*゚ー゚)o「ごめんなさい」
ζ(゚ー゚*ζ「わお、即答ですね。まあ冗談はさておき、キュート先輩にお願いがあるんですけど」
o川*゚ー゚)o「こんなにお断りしたい気持ちになったのは初めてです」
ζ(゚ー゚*ζ「いえいえ、やましいことじゃないんですよ。ただ絵のモデルになってもらえないかなって」
o川*゚ー゚)o「ヌードなんて絶対に嫌だからね!」
ζ(゚ー゚*ζ「なんでヌード前提なんですか。普通に着衣ですよ」
o川*゚ー゚)o「だってデレが絵って、そういう目的だとしか思えないんだもん」
ζ(゚ー゚*ζ「どんなイメージですか。だいたい私は着衣プレイの方が好みで」
o川;゚ー゚)o「だからそういうところがイメージになるの!」
315
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:00:01 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「風景画ばかりしか描いていませんが、冗談抜きでなかなかの腕前ですよ私」
o川*゚ー゚)o「それで人物画が描きたくなったから、キュートを部屋に引っ張り込んだと」
ζ(゚ー゚*ζ「んー、人物画が描きたいというよりは、キュート先輩を描きたいから誘ったんです」
o川*゚ー゚)o「キュートを?」
ζ(゚ー゚*ζ「少し窮屈かもしれませんけど、気分転換だと思って引き受けてもらえませんか?」
o川*゚ー゚)o「……可愛い後輩の頼みだもんね。うん、いいよ」
.
316
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:01:31 ID:VWTHKxBkO
o川*>ー<)o「…………っ」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなに固くならなくても、少しぐらい動いても大丈夫ですよ」
o川*゚ー゚)o「はうぅ、こういうの初めてだから」
ζ(^ー^*ζ「おお、初体験ですか。私、初物好きですよゲヘヘ」
o川*゚ー゚)o「うちも初鰹は縁起がいいって、お婆ちゃんがよく買ってきてたよー」
ζ(゚ー゚*ζ「さすがに今のは、純真な先輩には通用しませんでしたか」
o川*゚ー゚)o「はう? どういうこと?」
ζ(゚ー゚*ζ「いえいえ、キュート先輩にはできれば今後も分からないままでいてほしいなと」
o川*゚ー゚)o「なんだか馬鹿にされてるふいんきがする!」
ζ(゚ー゚*ζ「してませんよ。ただキュート先輩は可愛いなあって」
o川*////)o「そ、そうかな、キュートって可愛いかな?」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。私は美少女スカウターを持っていますから間違いありません」
o川*゚ー゚)o「スカウター持ってるの!? 超すごいじゃん!」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふふ、みんなには秘密ですよ?」
317
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:02:59 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「…………」
o川*゚ー゚)o「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「……少し、私の話をしてもいいですか?」
o川*゚ー゚)o「デレの話? ちょっと聞いてみたいかも」
ζ(゚ー゚*ζ「では遠慮なく。私は幼いころから父一人子一人の父子家庭で育ちました」
ζ(゚ー゚*ζ「母は父と離婚していて、私の物心がつく前に家を出たそうです」
o川*゚ー゚)o「大変だったんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「まあ大変でしたね、父はあまり生活能力のない人でしたから。小学生のうちから料理は私が作っていたと思います」
ζ(゚ー゚*ζ「画家なんて儲らない仕事に夢中になって、生活能力もない。母に捨てられた理由が分かるってもんです」
318
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:05:01 ID:VWTHKxBkO
o川*゚ー゚)o「お父さんが画家さんだったんだ。だからデレも絵を描くようになったんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「どうなんでしょう。実は私、父の絵は特に好きでもなかったんですよ」
o川*゚ー゚)o「てっきりお父さんのような絵が描きたくて、みたいな展開かと思ったのに」
ζ(゚ー゚*ζ「私は人物画が好きなんです。でも父が描くのは風景画ばかりでした」
o川*゚ー゚)o「はう? その割りには、デレも風景画ばかり描いてるんだよね?」
ζ(゚ー゚*ζ「結局は似た者親子だったんでしょうね。自分が納得いくものを描き上げようとすると、どうしても風景画になるんです」
o川*゚ー゚)o「人物画は苦手なんだ」
ζ(゚ー゚*ζ「小綺麗には描けるんですよ? でも、そんな絵では心が震えない」
ζ(゚ー゚*ζ「父もそれは同じだったみたいで、人物画で世に残してあるのは一枚だけだといっていました」
o川*゚ー゚)o「頑固職人って感じだね」
ζ(゚ー゚*ζ「家族からすれば、納得いかなくても売れる絵を描けよって話ですけどね」
319
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:06:29 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「それでその一枚しかない人物画に描かれていたのは、小さな赤ん坊を抱く女性の姿でした」
o川*゚ー゚)o「それって」
ζ(゚ー゚*ζ「はい。若かりしころの母と、私を描いた一枚だそうです」
o川*゚ー゚)o「お父さんは、その絵には心が震えたんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「画家なんて人種は、みんな無駄にロマンチストなんですよ」
o川*゚ー゚)o「デレは画家にはならないの?」
ζ(゚ー゚*ζ「私程度の腕でなれるとも思いませんが、仮にそれを度外視してもなりません」
ζ(゚ー゚*ζ「きっとどれほど素晴らしい絵が描けても、仕事にすると心が震えなさそうですから」
o川*-ー-)o「好きなことは仕事にしない方がいいっていうもんね」
ζ(゚ー゚*ζ「――本気でいってるんですか、それ」
o川*゚ー゚)o「えっ?」
ζ(゚ー゚*ζ「今の言葉は本気なのかと聞いたんです」
o川*゚ー゚)o「えっと、それは、だって」
320
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:08:21 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「さっき先輩に会った瞬間に、仕事先で失敗してきたんだなって分かりました」
o川*゚ー゚)o「なんで……」
ζ(゚ー゚*ζ「なんだかんだで最近一緒にいることが多いですからね。先輩になにがあったかなんて、顔を見ればだいたい分かります」
o川*-ー-)o「…………」
ζ(゚ー゚*ζ「私はただの学生です。プロとして働いているキュート先輩の大変さは、理解することができません」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、どれだけキュート先輩が頑張っているかは知っているつもりです」
o川*゚ー゚)o「デレ……」
ζ(゚ー゚*ζ「先輩は初めてもらった給料をなにに使いました?」
o川*゚ー゚)o「えっ、確か本を買ったような」
ζ(゚ー゚*ζ「初めて自分が仕事をした作品をTVで見たとき、どう思いました」
o川*゚ー゚)o「……嬉し、かった」
321
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:10:45 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「それらを思い出した上でもう一度いえますか。好きなことは仕事にしない方がいいって」
o川*゚ー゚)o「ううん。私は――キュートは、好きなことじゃないと仕事にできない」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですよ。キュート先輩は嫌いなことを我慢して生きていくなんて、絶っっ対にできません!」
o川;゚ー゚)o「それだとキュートが駄目人間みたいだよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「私は羨ましいんですよ。ダメカワ先輩のそういうとこ」
o川;゚ー゚)o「ダメカワ先輩って誰!?」
ζ(^ー^*ζ「ダメダメで可愛いキュート先輩、略してダメカワ先輩」
o川;゚ー゚)o「少なくとも先輩につけるあだ名じゃないよねそれ!」
ζ(゚ー゚*ζ「あはは、そんなことより絵が描き上がりましたよ」
o川*゚ー゚)o「はうぅ、そんなことで流される話題じゃないんだけど」
ζ(゚ー゚*ζ「これが私が描いた中で現存する唯一の人物画。心が震えた一枚です」
o川*゚ー゚)o「……可愛い。これ、本当にキュート?」
ζ(゚ー゚*ζ「ええ。この溢れんばかりの笑顔、キュート先輩以外の何者でもないじゃないですか」
322
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:12:19 ID:VWTHKxBkO
o川*゚ー゚)o「キュートね、デレのこと誤解してたよ」
o川*゚ー゚)o「いつもエッチなことや冗談ばかりいってるけど、本当はデレって優しいんだね」
ζ(゚ー゚*ζ「照れますね。キュート先輩、私のこと好きですか?」
o川*^ー^)o「うん、好きー☆彡」
ζ(゚ー゚*ζ「両想いということは、つまりベッドインしてもOKというわけですね!」
o川;゚ー゚)o「えっ、えっ、えっ? はゃぅっ!?」
ζ(^ー^*ζ「大丈夫、慣れないモデルで疲れたであろう先輩を、マッサージするだけですから」
o川;゚ー゚)o「仰向けでマッサージなんてできないよね!?」
ζ(゚ー゚*ζ「できますよ。こことか、こんなところとか」
o川*////)o「ひゃぁん……!?」
ζ(^ー^*ζ「うふふ、お姉ちゃんと気持ちいいことしよっか?」
o川;゚ー゚)o「やっぱり誤解じゃなかった! 誰か助けてー!」
ζ(゚ー゚*ζ「ああ、同室の者なら帰ってきませんよ。金を握らせておきましたから」
o川;゚ー゚)o「汚いっ! デレなんて嫌いだー★彡」
.
323
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:19:25 ID:VWTHKxBkO
【好きなものはニンジンと】
(*゚∀゚)「これが女装術の基礎における最終段階、神速の早女装だ」
(*゚∀゚)「来年はこれをメインに教えていく。進級するまでには全員に習得してもらうからな」
(*゚∀゚)「以上で今年の授業は終わりだ。明日から冬休みになるが、あまりはめを外すなよ」
从 ゚∀从「ついに早女装か。入学当初は先輩達の早女装に驚かされたっけ」
ζ(゚ー゚*ζ「来年入ってくる後輩を驚かせるためにも、しっかり覚えないといけないね」
从 ゚∀从「来年かあ。忘年会ってわけでもねえけど、せっかくだし今から遊びにいかないか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、いいね。妹者もいくよね?」
l从・∀・*ノ!リ人「ごめん、今日はちょっと急ぎの用事があるから。じゃあねー!」
324
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:21:30 ID:VWTHKxBkO
从 ゚∀从「……まっ、用があるなら仕方ねえか」
ζ(゚ー゚*ζ「フラれましたな。よっ、サヨナラ男!」
从 ゚∀从「誰がフラれたか」
ζ(゚ー゚*ζ「でも妹者のそわそわした感じ、嬉しそうな表情。正にあれは恋する乙女の顔!」
ζ(゚ー゚*ζ「これから意中の人とデートと見て間違いないね」
从 ゚∀从「はいはい」
ζ(゚ー゚*ζ「ノリが悪いなー」
从 ゚∀从「くだらないこといってないで、さっさといくぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「ほえ?」
从 ゚∀从「急がないと妹者を見失うだろ!」
ζ(^ー^*ζ「さすがはハイン、そうこなくっちゃ!」
.
325
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:23:19 ID:VWTHKxBkO
(´・_ゝ・`)
l从・∀・*ノ!リ人
ζ(゚ー゚*ζ「私の感、ビンゴだねー」
从 ゚∀从「いや、変な男に絡まれてるだけって可能性も」
ξ゚⊿゚)ξ「あの妹者の表情からしてそれはないでしょ」
川 ゚ -゚)「唇を読むに『待たせたな』『今来たところだよ』といっている」
从 ゚∀从「ちっ、本当は妹者は二十分も前から待ってたんだぞ!」
ζ(゚ー゚;ζ「まずはお姉様方がいることに疑問を抱こうよ」
川 ゚ -゚)「楽しそうなことをやるなら、私達も混ぜてくれないと困る」
ξ゚⊿゚)ξ「出歯亀根性全開でいくわよ」
从 ゚∀从「あっ、どこかに移動するみたいだ」
.
326
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:25:17 ID:VWTHKxBkO
l从・∀・ノ!リ人「どこかいきたいところある?」
(´・_ゝ・`)「そういわれても、この辺りの地理に明るくないからなあ。お前の好きな場所で構わないよ」
l从・∀・ノ!リ人「んとね、だったら駅地下のクレープ屋さんがいいな」
(´・_ゝ・`)「クレープか。久し振りに食べるな」
l从・∀・ノ!リ人「僕のお勧めはキャロットクレープだよ!」
(´・_ゝ・`)「ははは、ニンジン好きは相変わらずだな」
川 ゚ -゚)「駅地下のクレープ屋へいくそうだ」
ζ(゚ー゚*ζ「おお、ここでクレープですか」
ξ゚⊿゚)ξ「王道ね」
从 ゚∀从「反吐が出ますね」
ζ(゚ー゚*ζ「妹者が知らない男とデートしてるからって、不貞腐れないの」
从 ゚∀从「不貞腐れちゃねえよ」
川 ゚ -゚) (うーむ、しかしあれはデートというより……)
.
327
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:27:49 ID:VWTHKxBkO
l从・∀・ノ!リ人「ここは結構人気のお店でね、うちの生徒も時々利用してるんだ」
(´・_ゝ・`)「知り合いがいたりしてな」
l从・∀・ノ!リ人「大人気って程でもないし、そんな都合よく」
ミセ*゚ー゚)リ「二人で交互に交換して食べたら、ミックスベリー味になるね」
(゚、゚トソン「そんな子供染みた真似、ボクは絶対にしないからね」
ミセ*゚ー゚)リ「あれ、もしかして!」
川 ゚ -゚)「なんとも都合よくミセトソ先輩が現れたな」
从 ゚∀从「よし、ミセリ先輩が妹者の存在に気付いたっぽい。いいぞ、デートの邪魔をして――」
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソ、ほっぺにクリームついてるよ。ちゅっ」
(゚、゚;トソン「な、なんだ急に、汚いだろう」
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソの身体に汚いところなんてないよ」
(゚、゚トソン「キミの唇が汚いという話だ」
ミセ;゚ー゚)リ「ひどっ!? 冷たいなあ、トソトソは」
从;゚∀从「ちくしょー! 完全に周りが見えてないバカップルのそれじゃねえか」
ζ(゚ー゚*ζ「見慣れてくると分かるけど、トソトソ先輩も満更じゃないよねあれ」
328
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:30:04 ID:VWTHKxBkO
l从・∀・*ノ!リ人「うん、美味しい」
(´・_ゝ・`)「最近の学生らしいというのか、堂に入った格好だな。俺は食べ歩きなんて初めてだよ」
l从・∀・ノ!リ人「学生らしいかな。僕もね、あの学園に入って色んな初めてを経験したよ」
l从・∀・ノ!リ人「それこそ普通の学生らしいことから、ちょっと変わったことまで、……たくさん。友達だってできたんだよ」
(´・_ゝ・`)「そうか、俺の――」
<ヽ`∀´>「よお、そこの兄ちゃん達。ここから先は通行止めニダ」
(´・_ゝ・`)「おかしいな。通行止めの看板は出ていなかったはずだが?」
<ヽ`∀´>「ウリ達が今そう決めたニダ。通行料を払うなら通らさせてやらないこともないニダが?」
(´・_ゝ・`)「通行料金ね。いくらだい?」
l从・∀・ノ!リ人「ちょっと!」
(´・_ゝ・`)「下がってろ。さすがに俺が暴力騒ぎを起こすわけにはいかないだろう」
329
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:33:33 ID:VWTHKxBkO
<ヽ`∀´>「物分かりがいいやつは嫌いじゃないニダ。一人二万で都合四万、それで許してやる」
「許してやるか。随分偉くなったもんだな、ニダー」
<ヽ`∀´>「ああ? お、お前は……」
( ゚∀゚)「なに俺のダチに絡んでくれちゃってんのよ。しかも安っぽい小悪党みたいな真似してさ」
<ヽ`∀´>「ジョルジュか!」
( ゚∀゚)「しけた稼ぎで俺とこと構えるつもりはないだろ? いけよ」
<ヽ`∀´>「チッ、懐かしい顔に免じて許してやるニダ」
(´・_ゝ・`)「きみ、ありがとう。おかげで助かったよ」
( ゚∀゚)「……金で解決もいいと思うけどよ。お前さんさ、いざってときに恋人を守れるぐらいには鍛えとけよ」
(´・_ゝ・`)「恋人?」
l从・∀・ノ!リ人「ジョルジュ、この人は僕の兄さんなんだけど」
( ゚∀゚)「はあ? えっ、兄さん……、えええぇぇぇ!?」
.
330
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:35:31 ID:VWTHKxBkO
川 ゚ -゚)「まあ、私は途中から恋人ではないと気付いていたのだがな」
ξ゚⊿゚)ξ「面白そうだったからついつい」
l从・∀・ノ!リ人「ついつい着けてしまったと」
从 ゚∀从「面目次第もござらん。拙者、かくなる上は」
ζ(゚ー゚*ζ「あいや待たれい。さりとて、ハイン殿は妹者殿の窮地に矢も盾もたまらぬと」
l从・∀・;ノ!リ人「なんで侍みたいになってんだよっ!」
(´・_ゝ・`)「ははは、弟に本当に友達がいたようでなによりだよ」
l从・∀・ノ!リ人「もう、兄さんってば!」
(´・_ゝ・`)「これで俺も少しは安心できるかな。さてと」
l从・∀・ノ!リ人「もういっちゃうの?」
(´・_ゝ・`)「なかなか忙しい身でね。きみ、ハイン君だったかな」
从 ゚∀从「なんですか?」
(´・_ゝ・`)「迷惑をかけるかも知れないが、弟のことをよろしく頼む」
从 ゚∀从「あ、頭を上げて下さいよ。頼まれなくても仲良くしますよ、親友ですからね」
(´・_ゝ・`)「ありがとう」
331
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:37:18 ID:VWTHKxBkO
(´・_ゝ・`)「そしてモララー、もう屋敷には近付くな」
l从・∀・ノ!リ人「えっ、それってどういう」
(´・_ゝ・`)「よく聞け、親父殿が本気になった。屋敷へ帰ったらもう二度と――」
l从・∀・ノ!リ人「……うん、分かった」
(´・_ゝ・`)「では、さらばだ。また会う日までごきげんよう」
l从・∀・ノ!リ人「相変わらず慌ただしい人だったなあ」
从 ゚∀从「いい人そうじゃないか」
l从・∀・ノ!リ人「いい人だよ、昔から。……僕の家のこととか聞かないの?」
从 ゚∀从「いいたくなったらいえよ。そのときはいくらでも聞いてやる」
l从-∀-*ノ!リ人「……うん。ありがと」
.
332
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:42:21 ID:VWTHKxBkO
【年の瀬の過ごし方 〜居残り組編〜】
( ・∀・)「もう少しで今年も終わりだね」
( ゚∀゚)「年越し蕎麦も食ったし、後はカウントダウンを待つだけか」
( ・∀・)「二年参りとかする?」
( ゚∀゚)「寒いし、適当に明日起きてからとかでいいんじゃね」
( ・∀・)「そうだね。そういえば貞子先輩は実家が神社だから大変らしいよ」
( ゚∀゚)「貞子先輩んとこの神社って遠いんだっけ? 近かったら初詣にいけたんだけどなあ」
( ・∀・)「生徒会メンバーとかは帰省次いでに寄ってるみたいだけど、さすがに僕達居残り組は無理だね」
( ゚∀゚)「帰省といえばデレとキュート先輩が帰る方角が同じだとかで、一緒の新幹線乗ってったけど大丈夫かな」
( ・∀・)「大丈夫って?」
( ゚∀゚)「いや、最近デレがキュート先輩のこと本気で気に入ってるみたいだからさ」
( ゚∀゚)「公序良俗に反するようなことになってないかと心配で」
(;・∀・)「さすがにデレでも、そこまでのことはしないと信じたい」
333
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:44:12 ID:VWTHKxBkO
( ゚∀゚)「それよりも、ずっと気になってることがあるんだけどさ」
( ・∀・)「うん、なに?」
( ゚∀゚)「なんで俺達こんなことになってんだ?」
( ゚∀( ・∀・)
( ・∀・)「重かった?」
( ゚∀゚)「むしろ野郎にしては軽過ぎるぐらいだけどさ、なんで膝の上に乗せてるんだっけなと」
( ・∀・)「ジョルジュが二人羽織の練習しようとかいったんじゃないか」
( ゚∀゚)「いやあ、新年の隠し芸には持ってこいかと思ったんだけどな」
(* ・∀・)「ひゃうっ、耳に息かかるから、もう少し離れて!」
( ゚∀゚)「気にするなよ。俺は気にしてないからさ」
( ・∀・)「気にしろよ!」
334
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:45:40 ID:VWTHKxBkO
('A`)「あー、えっと、あのさ」
(;・∀・)「せ、先輩!?」
( ^ω^)「本当はいつもみたいに、急にバッと現れて驚かそうと思ったんだお」
('A`)「でもさ、入っていける雰囲気じゃないんだもんな」
(;・∀・)「なんかその、なんかすみません」
( ^ω^)「いやこっちこそ邪魔して悪かったお」
( ゚∀゚)「いえ、ちょうど二人羽織の練習も中断しようと思っていたところですから」
('A`)「二人羽織以上の他意がなくて少し安心した」
( ゚∀゚)「他意ですか?」
('A`)「忘れてくれ。俺が色眼鏡をかけた汚れた大人になっちまった、それだけの話さ」
( ゚∀゚)「はあ……?」
.
335
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:48:35 ID:VWTHKxBkO
('A`)「ふぃー。年越しといえばやっぱり二年風呂だろ」
( ・∀・)「こんな時間に大浴場が開いてるなんて知りませんでした」
( ^ω^)「毎年大晦日だけは特別にってことらしいお」
( ゚∀゚)「モララー、髪洗ってやるからあっち向け」
( -∀-)「うん」
( ゚∀゚)「かゆいとこあったらいえよ」
('A`)「背中ぐらいなら分かるが、髪を洗ってやるってのは珍しいな」
( ゚∀゚)「こいつ、頭から水を被るのが苦手らしくて。たまにこうして手伝ってやってるんすよ」
( -∀-)「目をつぶったままお湯を浴びるのって、なんか嫌じゃありませんか?」
( ゚∀゚)「だから目を開けたまま洗えるようにシャンプーハットしろって」
( -∀-)「嫌だよ。だってそんなの子供みたいだもん」
( ゚∀゚)「他人に洗ってもらう方が子供みたいだろう」
( -∀-)「他人じゃなくて友達だからセーフ」
( ゚∀゚)「アウトだろ、むしろゲッツーだ」
( ^ω^)「仲良いおねー」
('A`)「入学式のときから二人でわーわーやってたし、馬が合うってことだろうな」
( ^ω^)「……僕達も頭洗いっこする?」
('A`)「いや、遠慮しておく」
336
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:50:57 ID:VWTHKxBkO
( ^ω^)「そろそろカウントダウンだお」
('A`)「もうそんな時間か。……4」
( ^ω^)「3」
( ゚∀゚)「2」
( ・∀・)「1」
「「明けましておめでとうございます」」
( ・∀・)「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします」
( ゚∀゚)「うむ、よろしくしてやろう」
( ・∀・)「よろしくしてあげてるのは僕でしょ。炊事に掃除に洗濯、勉強だって教えてあげてるんだから」
( ゚∀゚)「今年もよろしくお願いします!」
( ・∀・)「分かればよろしい」
( ^ω^)「もう少ししたらミセトソ先輩や生徒会長が卒業して、新入生が入って来るんだおね」
('A`)「また騒がしい一年になりそうだな」
.
337
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:54:30 ID:VWTHKxBkO
【年の瀬の過ごし方 〜旅は道連れ世は情け編〜】
ζ(゚ー゚*ζ「キュート先輩?」
o川*゚ー゚)o「……ぷいっ」
ζ(゚ー゚*ζ「お菓子食べます?」
o川*゚ー゚)o「お菓子……ぷいっ」
ζ(゚ー゚*ζ「キュート先輩見て下さい。富士山ですよ」
o川*゚ー゚)o「えっ、富士山! どこどこ?」
/ζ(^ー^*ζ\フッジサーン
o川*゚ー゚)o「……デレなんて嫌いだ」
338
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 21:57:19 ID:VWTHKxBkO
ζ(゚ー゚*ζ「まだ根に持ってるんですか? あれはただの未遂だったんですから気を直して下さいよ」
o川*゚ー゚)o「未遂をただのとはいわないの!」
ζ(゚ー゚*ζ「冗談だったんですって。その証拠に空気も読まずあの野郎帰って来たでしょ?」
o川*゚ー゚)o「確かに金を握らせたとかは冗談だったけど、もし帰って来なかったらどうなってたの?」
ζ(゚ー゚*ζ「私達は現実世界に生きています。仮定の世界に意味なんてありません」
o川;゚ー゚)o「絶対変なことされてた! 仮定の世界のキュートは乱暴されてた!」
ζ(゚ー゚*ζ「乱暴だなんて失礼な。物凄く優しくしてましたよ」
ζ(^ー^*ζ「キスだけでこんなになっちゃったの? いけない子だね。みたいな感じで私の指先がキュート先輩の恥――」
o川;゚ー゚)o「してない、内容の話なんてキュートしてない!」
( ・3・)「すみません。他のお客様のご迷惑になりますので、申し訳ございませんが少々お静かに願えませんでしょうか」
ζ(゚ー゚;ζ「はい、すみませんでした」
o川;゚ー゚)o「ごめんなさい」
.
339
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:03:59 ID:VWTHKxBkO
【新年の過ごし方 〜生徒会黙示録ヒート神社麻雀編〜】
数局も不運に泣かされて来たヒートが、ここで張る!
今までのマイナスを全て吹き飛ばすような、ハネマン手!
ノパ⊿゚)(張った、リャンメンで張った、が! 会長はリーチしている。河を見るに染めてる可能性も0ではない)
ノパ⊿゚)(振り込みさえしなければ、まだトップは狙える。ここは……ベタオリだ)
しかし、突っ張るだけの勇気が出ない。
最悪振り込まなければどうにかなる、そういい続けて払って来たツモ払いにノーテン罸符。
その重さに未だ気付けない。
从´ヮ`从ト「ツモれないなあ、二萬切るね」
lw´‐ _‐ノv「…………」
川д川「…………」
340
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:05:53 ID:VWTHKxBkO
ノパ⊿゚)「……っ!?」
ノハ;゚⊿゚)(二萬が通って、突っ張れば一発で和了れてた!? おいおい、嘘だろ!)
逃した魚の正体は、喉から手が出る程ほしいと願った和了という名の大魚。
それは砂漠に落ちた水のごとく、一度手を離れたが最後、回収など不可能!
ノパ⊿゚)(ただの偶然、今のは突っ張れる場所じゃなかった! 私は間違っていない!)
ノパ⊿゚)「くっ!」
从´ヮ`从ト「あっ、ツモ! 高目だからイッツーついてマンガンだね」
.
341
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:08:20 ID:VWTHKxBkO
蓋を開けてみれば、ヒートの一人負け、大惨敗。
逃げ続けた者に科せられた、焼き鳥という負の刻印。
ノハ;⊿;)「嘘だ、こんな……!」
lw´‐ _‐ノv「いやあ、正月だけあって豪気でんな」
从´ヮ`从ト「ほえ?」
lw´‐ _‐ノv「鴨鍋をご馳走してくれはるなんて。しかも自分から葱までしょったやつや」
ノパ⊿゚)「なんだと!?」
lw´‐ _‐ノv「なんや、自分が鴨やった自覚ぐらいはあるんかいな」
川; д川「なんですか、そのキャラ!?」
ノパ⊿゚)「ちくしょう……!」
lw´‐ _‐ノv「ええか、兄ちゃん。この世界、勝てんやつはクズや」
川; д川「ただの遊びですからね、勝てなくてもいいんですからね」
ノパ⊿゚)「……もう一回、もう一半荘勝負だ!」
lw´‐ _‐ノv「それが人にもの頼む態度かいな、っていいたいところやけど、まあええやろ」
lw´‐ _‐ノv「ただし、レートはピンピン。それでどや?」
从´ヮ`从ト「一万点ごとに、おせちの品目を一つ奪われるってことだね」
ノパ⊿゚)「ああ、それで構わない!」
342
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:10:39 ID:VWTHKxBkO
ノパ⊿゚)(私はどうかしていた。逃げ続けた者に勝利なんて訪れるはずがない!)
ノパ⊿゚)(手を伸ばせ! 勝利へと! ここで勝てなきゃ私は本当にクズだ!)
ヒート、覚醒。
その瞳はまさに、生徒会室で職務をこなしている副会長のときそのもの!
ノハ;⊿;)「…………」
lw´‐ _‐ノv「いや、全ツッパはないわ」
ヒート、撃沈。
.
343
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:12:28 ID:VWTHKxBkO
【終わりの始まり】
从 ゚∀从「あー、なんで冬休みってこう短いんだろうな」
ζ(゚ー゚*ζ「私は里帰りもしたし、久し振りの学園って感じだけどね」
从 ゚∀从「俺も少しは家帰ったけど、弟共も喧しいし目新しさもないんだよなあ」
ζ(゚ー゚*ζ「ぼーっとしてたら一気に老け込むよ?」
从 ゚∀从「さすがに老け込むにはまだ早いだろ」
ζ(゚ー゚*ζ「あれ、ツッコミが足りないと思ったら、モララーは?」
从 ゚∀从「なんか提出するもんがあるとかで、校長のとこいったよ」
.
344
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:14:13 ID:VWTHKxBkO
(*゚∀゚)「圧力、ですか?」
(´・ω・`)「はい。ある程度根回しされていると見て間違いないですね」
(*゚∀゚)「そんな、校長が今までどれほど!」
(´・ω・`)「遅かれ早かれですよ。いつかこんな日が来るのは分かっていました」
(*゚∀゚)「でも、こんなに急になんて。やはり荒巻家が……」
(´・ω・`)「モララーを返さなければ、この学園を潰すということでしょう」
(*゚∀゚)「嫌がっている教え子を渡すなんて、私には――」
l从-∀-ノ!リ人「……僕は」
.
345
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 22:25:04 ID:VWTHKxBkO
投下終了です
御付き合い下さり本当にありがとうございました
ブランクのせいか少しキャラの動かし方を忘れてしまって難産な回になりました
思い出してからはデレを中心にみんな好き勝手動いてくれたので、なんとか形として仕上がりました
残り二回、こんなに間を空けることがないようにしたいと思います
o川*゚ー゚)o「はいドーン! キュートのコーナーです☆キュピーン」
o川*゚ー゚)o「冬休み明けで一月の話が終わるなんて、まさかの展開だねー」
( ゚∀゚)「まさかの展開といえば、物語終盤にして遂に衝撃の真実が明らかとなる!」
o川*゚ー゚)o「モララーの家が学園を――」
( ゚∀゚)「なんと俺は異様に濃い眉毛を、女装の邪魔になるからと剃っていたのだ!」
o川;゚ー゚)o「はうっ?」
( ゚∀゚)「剃られた眉毛達の悲しみが、今大きな悲劇となって学園を飲み込む!」
o川;゚ー゚)o「飲み込まないよ、別に眉毛は学園を飲み込まないよ!?」
( ゚∀゚)「次回、男は可愛く美しくのようです。嗚呼キュートよ、永遠に眠れ」
o川;゚ー゚)o「なんかキュートが死んだっぽい!?」
( ゚∀゚)「例えキュート先輩を失うとしても、俺は……眉毛を剃り続ける!!」
o川*;ー;)o「剃らないで! 眉毛剃らないでー!」
346
:
名も無きAAのようです
:2012/01/29(日) 23:46:59 ID:NHtpjRlcO
乙
もうすぐで終わるのか 残念だ
347
:
名も無きAAのようです
:2012/01/30(月) 08:56:55 ID:hwoT58agO
乙
終わってしまうのか
348
:
名も無きAAのようです
:2012/01/30(月) 15:07:05 ID:fLmAYqQM0
乙
終わるとか、まじかよ…
349
:
名も無きAAのようです
:2012/01/30(月) 17:50:48 ID:V278QZ9Q0
乙! デレキュー成分をたくさんありがとう。リクエストしてよかった!
350
:
名も無きAAのようです
:2012/01/31(火) 07:05:56 ID:76GBRTsc0
乙
面白かったわ、お姉さま
351
:
名も無きAAのようです
:2012/02/06(月) 01:42:23 ID:ERMQYF7gO
面白い
乙
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