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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part07

670高嶺の花と放課後 第12話『イエローローズ』:2020/02/27(木) 17:13:42 ID:FtphCcUY

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「遅い!何してたのお兄ちゃん!!」

「あ、はは。ごめん。少しトラブルが起きてね」

結局、綾音と合流したのは僕らのホームルームが終わってから一時間以上経ってからのことだった。

「トラブルって何?!どんだけ心配したと思ってるの!?何度も連絡しても返事来ないし、本当に心配したんだよ!?」

「ごめん…」

言い訳をする気力も無くなった僕は一言謝ることしか出来なかった。

その様子を見た綾音は、様子が異常だと悟ったのか、急に鞘を収める。

「どうしたの…お兄ちゃん?元気無いよ…。それによく見たら顔もなんだか窶れてるように見えるよ?」

流石は十年妹をやってきたことはある。

僕の様子の異変など直ぐに察知していた。

「あ、はは…。いや…」

癖になってしまった空笑いと誤魔化しが出てしまったが、今更もう隠す意味もないのでは無いかと、やけくそにも似た感情が湧いてくる。

「…綾音。ごめん、僕は一つ大きな嘘をついていたんだ」

「…どういうこと?」

こうなってしまってはもう、引き下がることも出来ない。

己の心を崖の上から突き落とす。

「昨日、言ったよね?僕は昨日綾音に彼女がいないと」

皆まで言わずとも察したのか、心配の表情から一転、剣呑な様子へと様変わりする。

「どういうこと!?まさかいるの!?彼女とか抜かす女が!」

これで胸倉を掴まれるのは今日だけでも二回目の事だ。

「いたよ。でも別れた」

『いた』で強く歪んだ表情になり、『別れた』で、拍子抜けた表情へと移る。

「本当の本当にどういうことかなぁお兄ちゃん。聞きたいことが多過ぎてあたし訳分からなくなりそうだよ」

「…そうだろうね。僕も自分で何をしているんだろうって、そう思ってる」

「……。…まず彼女ってなに?昨日聞いたよね?なのに嘘ついて、あたしに黙ってた訳?」

「そうだね、…ごめん」

「いや、ごめんじゃなくて。ねぇ?なんであたしに黙ってたの?嘘、ついたの?」

「綾音はさ、もし僕が昨日彼女がいるって言っていたらどうするつもりだったんだい?」

「………」

返答は得られない。

分かってたはずだ。


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