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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part07
530
:
高嶺の花と放課後 第8話
:2018/06/29(金) 11:31:49 ID:bYnTMqNY
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「んーもう6時か。そろそろ切り上げるか」
用務員室から材料を受け取り2時間程作業を進めたところで桐生くんは作業の終了を切り出した。
「ほんとだ〜すっかり暗くなってるね〜」
「先生にも遅くなるなって言われてるし頃合だろ」
高峰さんが手伝いを申し出たその後、何人かの男子生徒も手伝いを申し出ていた。
しかし効率が悪くなるからと桐生くんはそれらを拒否した。
「とりあえず片付けられるものは片付けて板は後ろの方に置かせてもらおう」
「分かったよ」
僕ら四人は作業の後始末をこなしてゆき看板製作の初日を終えた。
「よしっ、とりあえずお疲れさん。明日もこんな感じで作業進めよう」
「は〜い」
「うん」
「はーい」
僕らが返事をすると桐生くんは気まずそうな表情を浮かべ一瞬言葉に詰まったような様子のあとそのまま続けた。
「それとだな、高峰。明日からは手伝わなくていいぞ」
「…え?」
「いや高峰が手伝ってると男子たちがこぞって手伝いを申し出てくるんだよ。看板製作ってそんな大人数でやるものじゃないし、かといって高峰だけ手伝うってのも不公平な話だろ?」
「そん…な、わたしはっ」
「なんと言おうとダメだ。これはクラスの男子たちのためでもあるからな」
ギリィ
歯軋りの音が僕らの鼓膜を揺らすとその後彼女はひったくるように自分の鞄を手に取り教室素早く出ていった。
「…まさか高峰があんなに怒るなんてな。思ってもみなかった」
「華どうしたんだろう〜」
桐生くんと小岩井さんは唖然とした表情を浮かべる。
突然、右ポケットに入っている携帯電話が震える。
送信者と要件を想像するのは難しくない。
「わたし後を追いかけてみるね〜。二人とも今日はお疲れさま〜」
「おうお疲れ様。高峰にあったら一言謝っておいてくれ」
「わかった〜。ばいば〜い」
小岩井さんも小走りで教室を後にした。
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