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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part06

970触雷!-幕間- ◆0jC/tVr8LQ:2015/08/04(火) 02:25:20 ID:p8QsWp/M
駄目ですね。近頃の怪異は。
昨今のホラーブームとやらでちやほやされ、慢心しているのでしょうか。意気地というものがまるでありません。
そもそも……メイドの御主人様を狙う不埒な雌蟲がいると聞いたなら、即自分から赴いて憑り殺すのが、正統な怪異のあるべき姿ではないでしょうか。私に命じられるまで動かないという時点で……いやもう止めましょう。不甲斐ない怪異にこれ以上言及しても、時間の無駄です。
私は車に乗り込むと、Uターンして屋敷へと戻りました。

…………
……………………
………………………………

「遅い……」
屋敷に戻り、玄関の扉の内側で数時間。待てど暮せど御主人様を連れて帰らない姉羅々に、私は苛立ちを覚えていました。
山の陽はすでに落ちており、宵闇が屋敷を覆い始めています。
『一定の目途が付いたら』
という意味不明な姉羅々の言葉が頭をよぎりました。一体御主人様をどこに連れ出しているのでしょう。一定の目途とやらが付かなければ、御主人様をここに連れて来ないつもりでしょうか。
同じ意味不明な言葉でも、先送りの要素がない分、テンソウメツの方がまだましというものです。
何度か姉羅々の携帯に電話をかけても、応答がありません。痺れを切らした私が、いっそ車で探しに行こうかと考え出した頃、体に異変が起きました。
「うっ……」
右側の乳房に、じんとした、甘い感覚が走ったのです。




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