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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part06
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……。
あばばばばばばば。
あばばばば、今帰さんなんでここに!?
それに、確かに教室の戸は閉めたはずなのに。なんで開いてるんだ!?
あばばいやそれより弁明だ!
弁明しないと、スクールカースト頂点の彼女が告発すれば僕は虫を踏み潰すように悲惨に蹂躙され、そしてあっさりとこの学校から去る破目になってしまう!!
「ち、違うんだ! これにはわけがあって!」
って何だこの言い訳は!
これじゃいかにも疚しいことがあって言い訳しているみたいじゃないか!
実際に少々疚しいところがあるのがなおさらたちが悪い。
くそ、僕が悪いわけじゃないのに。
「そのヘアピン……」
彼女は僕の手にある例のヘアピンを見てつぶやく。
あ、あああああ!!
違う! 違うんです!!
何が違うの? と聞かれると困るんだけど、とにかく違うんだ!
いや、いっそヘアピンがあるからいけないのではないか?
今これを口の中に放り込んで咀嚼し、飲み込めば証拠は消える。
死にはしないだろう。よし、やるか!
僕がヘアピンを飲み込んで隠滅するという最悪の選択を選ぶ直前。
今帰さんが駆け寄ってきて、僕の手を取った。
し、しまった!
終わった。何もかも終わった。
僕がすべてを諦め、「私が……やりました」とありもしない罪の告白をし、跪いて懺悔をしようとした瞬間、今帰さんから思いも寄らぬ言葉がかけられた。
「阿賀くんが拾ってくれてたんだね」
彼女はキラキラと輝く目で僕を見る。
……え?
「よかった、探してたの。よく私のだって分かったね」
て、天使だ……! 彼女こそ地上に顕現した女神だ!!
感動のあまり信仰に目覚めそうだ。これが洗礼って奴か!
ああ、これが清教徒革命か!
革命だ! 彼女こそが、この腐った世界を救うことの出来るたった一人の存在なんだ!
みな、今帰さんを崇めよ! 今帰さんを称えよ! そうすれば世界は平和だ!
ばんじゃーい! ばんじゃーい!
「あの、阿賀君」
今帰さんが怪訝な目で僕を見ている。
い、いかん、衝撃のあまり意識が飛んでいたみたいだ。今だって膝から崩れ落ちてしまいそうである。
「はい、何でしょうか今帰様」
「今帰様!?」
「失礼、イマキエルとお呼びしたほうがよろしかったでしょうか」
「イマキエル!? 何を言っているの阿賀君!?」
ほんと何を言ってるんだ僕は。
「ごめん。天上界からの電波を受信してさ」
「あ、阿賀君!?」
今帰さんが困惑している。喜びのあまり調子に乗りすぎた。これ以上気持ち悪いと思われる前にやめておこう。
ヘアピンは返した。つまりここにきた目的は達成した。
さて、帰るか。
そう思ったが、今帰さんが握った手を離してくれない。
そろそろ手汗が気になってきたから話してください今帰さん。このままでは今帰さんの手が僕の粘液――ではなく手汗でびちゃびちゃになってしまう。
僕は目に念を篭めて今帰さんを見ていると、今帰さんは唐突にスマホを取り出し、
「あの、阿賀君、ライン、交換しない?」
と言い出した。
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