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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part06

322雌豚のにおい@774人目:2014/01/02(木) 20:14:56 ID:U3EspJww
「ふぅ……。また冗談ですか」
 往々にして、彼女はこういうジョークを出してくる。
 いつかの時も、そうだったような。
「えへへー。でもこれで私と君は一枚岩だ」
「あー、聞いて損した」
 それは年賀状が一枚なのと掛けてるギャグなのかと、突っ込む気も起きなかった。
「もう! そんなこと言うならお雑煮出さないよー!」
「それだけは、お代官様!」
 言葉とは裏腹に、彼女の表情は笑顔だった。
 こういっては何だけど、僕たちはお似合いなんだと思う。
 ……たぶん。

 誰に言われるまでもなく、出されたお雑煮を一口すする。

「そうそう、一つ忘れてた」
 また低くなった声色に、首を振り向けた。
 口に入った長く黒い髪の毛を取り出しながら。
 間違いなく彼女のモノだ。
 たまに……というか、ほとんど入っている。

 要するに、おっちょこちょいなのだ。
 それが分かるぐらいには、隣同士の付き合いがある。
 もう気にはならなくなったのだけど。
「今年、君の職場に入った女がいるようだけど」
「ほへが、ほほしたの?」
 ちょうどお餅を噛んでいたため、ちゃんと発音はできなかった。
 けれど、なんとなく意図がわかったのだろう。




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