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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part06
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「あけましておめでとう!」
さっきより少しだけ高い声と共に、勢いよく開く扉。
眼前に表れた〝どてら”姿の女性。
まるで、慌ててそれを羽織ったようにも見える。
「もしかして寝てた?」
「ううん、全然!」
彼女は否定したのだけど、本当は舟を漕いでいたのかもしれない。
だとしたら、悪いことをしたな。
「手短に言うけど、用件は」
「まま、寒いでしょ。入って入って」
また、最後まで言い終わる前だった。
部屋の中へと、彼女に手を引かれたのは。
「でーんと座って。今温かいものでも持ってくるから」
僕がコタツに座るのを待ったかのように、
「いや、年賀状を渡しに」
「気にしない気にしない」
矢継ぎ早に、言葉を残して台所へと消えていく。
彼女は、よく二回同じ言葉を繰り返す癖があった。
そういうのを知ってるほどには、隣付き合いを持っている。
一つため息をついて、コタツの机に持ってきた年賀状を置いた。
大掃除をしたのがわかるぐらい、とても磨かれた机に。
僕の年賀状とは、比べものにならないほど綺麗だった。
「ま、まぁ、小一時間で作ったものだからな」
不思議に思うのは、ある年までは仕事の仲間達から何枚も来たこと。
いつからだろうか、一枚しか来なくなった。
その最後の一枚はもちろん、彼女からの物。
だから、最近では受け取ったら返すという風に気取ったりもしている。
うーん、職場で不和を起こしたことはないのだけれど……。
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