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ヤンデレの小説を書こう!@避難所 Part06
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―いつまでもゲオルグ様が出てこず、イビキが聞こえるのを確認して、私はノックをやめた。
疲れているのに、こうまで押しかけてしまった自分が情けなく思う。
あまつさえ、寝るジャマまでしていたのだ。
明日、私はどんな顔でゲオルグ様に会えばいいのかわからなくなる。
私は溜息とともに踵を返し、教会に戻ることにした。
―教会は、昼までの雰囲気と打って変わり、怪しげな空気を作り出していた。
教会に入ると、私は何の躊躇もなく十字架が掲げられた正面の壁に歩を進める。
目の前に壁が迫ってきても緩めることはない。
やがて私の体が壁に触れると同時に、教会は飲み込まれるように捻れて空間ごと消え、
代わりに眼前に広がるのは、有機的な機械と沢山の悪魔たち。
そう、私はゲオルグ様の最も忌むべき存在。
私はサッキュバスであり、この空間を司る者でもある。
目の前の悪魔たちが私に傅く中、私は今回ゲオルグ様を仕留めたトロルを呼び寄せた。
「お前か、今回ゲオルグ様を仕留めたという者は。」
極めて冷淡に、機械的に目の前の下等生物に聞く。
トロルはゲヒヒ、という下衆な笑いを浮かべ、意気揚々と仕留めた状況を報告する。
下等生物らしく、どう考えてもありえない誇張が何度も何度もあったが、簡潔にすると…
『勇者が回復する隙を狙って後ろから撲殺した。』
…ということだった。
何という屈辱。
何という無念。
ゲオルグ様はこんな屑に、無残な殺され方をしたというのか。
正面から斃されたわけでもない。
死力を尽くして道半ばで尽きたわけでもない。
ただ、後ろから殴り殺されたという理不尽な死に方。
―ゲオルグ様に相応しくない。
ふつふつと怒りが湧き上がる。私の手がより力強く握られる。
「良いだろう。貴様に褒美をやる。」
私はトロルの前に進み出る。その手には愛用のムチを持ったまま。
トロルは何の疑いもなく、汚い顔を更に歪めて褒美を待っているようだ。
いいだろう、褒美はくれてやる。それは貴様らとの契約だからな。
だが………!
スパァン!という音が建物全体に響き渡る。
私のムチは寸分違わず、トロルの首を撥ね飛ばした。
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