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四貫谷組 第1 国境警備駐屯所
103
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:23:56 ID:EOq0s7q60
時が流れる。
このイカれたお茶会スレにも半年は居ただろうか。
私はこの、何でもない日バンザイのメンバー達にも大分打ち解けていた。
黎明は相も変わらずうわ言の様にレスしていたが。
金魚が教えてくれた。
私が来る前に1度だけVIP+から色んな板のコテ達を引き連れてこのスレに私の様に喧嘩しに来たコテの事を。
湘南爆笑族。
彼とは新参時代、2、3度レスを交わした事がある。
2011年、私がデビューした時代の筆頭コテに名前があがるコテだ。
四貫谷か湘南か。
四貫谷が新参達の為に立ち上がったコテなら
湘南は一時代が終わり、衰退するコテ界隈、全体の為に立ち上がったコテだろう。
当時珍しく、新参だった彼が古参達も含め、煽り議論、それだけではなく優秀と認めたコテ達を束ね。
一大組織を築いていたのはコテ界隈にも疎かった新参の私ですら知っていたし。有名だった。
古参達は彼に多大なる期待を寄せていたのも知っていた。
彼が1度、色んな板のコテを引き連れここに来たのだとその時に聞いた。
彼と自分を比較するわけではないが
湘南に、彼にどれくらい遅れて私はこの場所に立っているのだろうかと
その時は思った。
104
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:25:04 ID:EOq0s7q60
煽りあって精神を鍛えるスレ。
通称、不思議の国のアリスのお茶会スレ。
ここにも随分長居した。
このスレのwikiや、紹介しているページにすら私の名前が載るくらい。
ここのスレの住人達の事も色々教えてもらった。
金魚は教師だとか黎明は湘南から韓国人と思われていただとか。
「お前は気持ちだけはあるから」と、金魚に煽り方も教えてもらった。
ウーロンとも仲良くなった。
新たな地で技術も思い出も増えていった。
さて、そろそろ行こう。
この地を離れ新たな地へ。
VIPに居た時も四貫組に居た時もVIP+に居た時も
アイギスとすごした日々も
寂しくないと言えば嘘になる、ここにも思い出も仲間とよんでも何もおかしくはない人達がいた。
できうるなら、ずっと彼等とわいわい過ごせたらと。
しかし私は歩む。
あの日、アイギスにもらった剣を手に、あの日、うらない京にもらった志しを胸に。
この身体は剣でできている、血潮は鉄で心は硝子なら
私は歩む。
105
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:27:00 ID:EOq0s7q60
初心者質問板の煽りスレは十分に堪能できた。
次に向かうは天国板。
アイギスとの思い出の地。
始まりの地。
天国板に着いて私は驚愕した。
そこにはアイギスが居た。
アイギスがその板の名無しを好き放題殴り、スレを蹂躙し、荒らしていた。
その姿を見る前から、レスポンスを見たらアイギスを知らない人間でも直ぐにわかる。
アイギスに成りすました偽物だった。
私は堪らず前に出てその偽物を殴る。
偽物は私の名前やレスポンススタイルを見て一瞬怯むが
なんだ、その名前はと偽物は私を笑った。
その姿に何も感傷はない。
野次を飛ばすその他大勢の有象無象とかわりない
私は無言で近づき彼に殴り飛ばした。
偽物と私の戦いが始まる。
終始、私が押していたと思う。
冷静に見て、私に技術で差を見せ付けられてる偽物は、本物のアイギスの足もとにすらも及ばない。
敵を好き放題に殴れる爽快感や愉悦よりもこの時の私は怒りのままに偽物を蹂躙していた。
そこには、マナーも相手に対する礼節もなくただただ怒りの赴くまま言葉の暴力で殴る。
本物のアイギスには遠く及ばない、アイギスと名前欄を埋めている相手を見るのもこちらが恥ずかしくなるほど
技術も言葉も偽物の悲鳴ですら私の神経を逆撫でした。
だから、ただただ殴り続けた、怒りの感情以外、無感情で。
106
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:28:27 ID:EOq0s7q60
数時間、殴り続けて堪らず偽物は退散した。
周りを囲むオーディエンスは戸惑って居ただろう。
相手を退けた満足感よりこの状況は何のかと思った、私やアイギスが消えて数年経った。
当時からいる名無しはまだ居ただろう。
例え当時を知らない人間が居てもこの板を作ったひとりのコテ。
あれが偽物であるのは明白だっただろうに……。
ぼう然とそんな事を考えていると
わふーというこの板のコテが声をかけて来てくれた。
わふーさんは新参の頃の私が天国板に流れつく前
私がアイギスの事を知るずっと前からこの板に居着き、ずっと天国のコテをやってた1人だ。
何でも天国板創設の頃よりもここに居て、昔のアイギスと何度も戦ったらしい。
ここに着たばかりの新参の私にも良くしてくれたし当時から馴染みある1人だった。
コテ雑で例えるならゆっきーみたいなコテ。
今思い出すと、うり二つでそっくりだった。
ゲームが好きで、マンガが好きで、スレのマスコットみたいで
レスポンスから幼さを醸し出すが、その実、洞察力や比喩表現はずば抜けており
レスポンスの幼さを持ってしてもその思考の成熟さは大人を感じさせた。
107
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:30:19 ID:EOq0s7q60
わふーさんは戦いが終わりぼう然と立ち尽くす私に言う。
「久しぶりだな、どうしたの?」と
どうしたのでは無い。
何があったんですか?
なんでアイギスの偽物が荒してるんですか?
わふーさんはバツが悪そうに
「あー……」と応えるが
わふーさんが答える終わる間もなく私はが成り立てる。
わふーさんはこの状況、静観してたんですか??
いいのこれ!?
何を語ったか覚えてない
ないが、偽物にぶつけた怒りでは治まらず怒りの残り火をわふーさんにぶつけたのは覚えてる。
わふーさんは少し時間をおき、ゆっくりとその私の怒りに返した。
宥める様に。
「なんでお前憤ってんの?」
は??
当たり前でしょ
アイギスを真似されて、アイギスには程遠いお粗末なレスポンス見せられて。
ここを荒してたんですよ!?
わふーさんは腹が立たないの??
というか、なんで何も言わないし何もしないの??
108
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:37:01 ID:EOq0s7q60
わふーさんは私のレスポンスを見てこう応えた。
「いや、お前が奴に怒ってる理由がわからん。」
「お前が偽物が気に入らない理由と同じ様に、俺も今のお前事が気に入らないし、理解できないから言わせてもらうけど。」
お前が言うな。
「お前が本物のアイギス、アイツと何があったか知らないし
お前が本物のアイツをどう思っているか知ったこっちゃない。」
「だけどお前、自分の姿を鏡で見て見ろよ。」
「不可視の血戒だかなんだか知らないが、アイツの仮面をつけて
アイツのスタイルを真似て
アイツの武器を振り回す。」
「偽物君と何が違うの今のお前。」
「それとも何か?
本物のアイギスがお前に頼んだのか?
『自分の偽物が現れたら俺の代わりに退治してくれ』って」
「違うだろ、少なくとも自分の真似して自分の偽物を倒してくれなんてそんなバカみたいな事
アイツはお前に頼んでないだろ。」
「今のお前に偽物を責める資格なんて無い。」
だから、お前が言うな。
…………と。
109
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:39:22 ID:EOq0s7q60
わふーさんは本物のアイギスを知っている。
私がアイギスと出会う前から。
何も言い返せ無かった。
そう言うとわふーさんは
いたずらそうに無邪気に笑った。
少し時間が流れた、私はまだ天国に居た。
その間、わふーさんが言った事がずっと頭の片隅にこびり付き、私を攻めていた。
その間もわふーさんは自分のスレに私を招き入れ、行き場のない私を置いてくれた。
色んな話しを聞いてくれた。
また偽物が現れた。
板のスレを荒し回る偽物。
わふーさんを見たら、偽物には目もくれず、やっぱり無邪気に笑っていた。
私が行くしかないか。
偽物の前にもう一度出た。
「お前憐れだな。」
「お前が言うな。」
わふーさんの言葉が頭の中を巡る。
偽物が襲いかかってきた、防戦一方だったと思う。
偽物の攻撃を返しても、わふーさんのあの言葉が私に刺さる。
上手く戦えない。
嗚呼、ダメだ。。。
負けを覚悟した時、この戦いに割って入ってきた者がいた。
不可視のアイギス
…………3人目の偽物か………!?
110
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:40:56 ID:EOq0s7q60
割って入ってきたアイギスは私に目もくれず偽物に襲いかかった。
3人目か、いや。違う。
確認するまでもない
このレスポンスはこの人は、本物だった。
紛れもない私の知ってるあのアイギスだった。
私に武器をくれた
私に武器の使い方を教えてくれた。
私の師。。。
目指すべき高見、尊敬する先輩コテだ。
話したい事はたくさんあった、なんで居なくなってしまったのか??
貴方と別れて色々あった、色んな人と出会った。
あれからの事。。。
でもそれよりも、私の口から出たのは
「ほんとに、ごめんなさい」だけ。
醜態を晒した。
あんなに、あんなに一生懸命頑張ったのに。
久しぶりに会えたのに。
私がやった事、見せれた事は
アイギスのフリをして偽物を殴る事だけ。
恥ずかしさと申し訳なさで
「ごめんなさい」
これ以外何も言えなかった。
アイギスはたった1度だけ、1レスだけ。
安価をこの情けない謝罪に指してこう応えた。
「自分の下着が自分の知らない間にオナニーの道具にされてたら興奮するよね?」
アイギスらしい返答だった。
111
:
以下、名無しにかわりまして潜伏がお送りします
:2021/05/21(金) 12:44:16 ID:EOq0s7q60
アイギスと偽物はそのあと少し話して2人とも消えた。
アイギスと偽物がその後、現れる事は無かった。
去って行った2人をただ見送った。
私1人、置いていかれた。
去って行った2人をただぼう然と1人で見送っている私を見兼ねたのだろう。
わふーさんが声をかけて来てくれた。
「実は偽物はお前が帰ってくる半年前くらいから現れて天国を荒し回ってたんだよ」
「その時ですら本物は出てこなかっんだけどな、だから本物を見たのは俺も久方ぶりだよ」と
そりゃそうだろう。
偽物同士が本物を差し置いて罵り合ってたら我慢できないでしょ。
わふーさんは続ける。
お前これからどうするの?
少し間をあけ私は応えた。
「ここを去ります。
わふーさんには話したと思うけど、今、色んな場所を回ってる最中だし
あの様子なら多分、アイギスはもう私には構わないでしょ。
ここに居る意味ももうありません。」
わふーさんは答える
「ふーん
まあ、お前がジタバタしてる姿を本物は見てる
お前が、もがき続けていたら、何れ本物も相手してくれるだろ
そん時は、あの偽物みたいにワンパンで仕留められないように
せいぜい武者修行の旅がんばれよ!」と。
はいはい、では行きますね。
わふーさんもお元気で。
「おう!じゃな!」
アイギスはやっぱり
イタズラそうに無邪気に笑った。
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