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異伝スレッド

4ルーンラント公国植民地領:2016/05/09(月) 19:57:58
クロヴス王国軍は敗れた。
クロヴス王国軍はルーンラント公国植民地防衛義勇軍が毒ガスで大量殺戮を働いたファタハを奪回するため、ファタハ共和国軍残党と合流し、戦車80輌を含む一個旅団の大軍勢で進撃した。
イーゼンステイン王国軍の特殊部隊も含まれ、植民地義勇軍との会戦で1個師団を粉砕した。イーゼンステイン王国から、王女グリムゲルデまで御出座しになり、大勝利を飾った緒戦だった。敵は皆殺しにした。
泣き叫んで命乞いする畜生共など惨たらしく殺した。
だが、公国正規軍が出てくると途端に旗色は悪くなった。
イーゼンステイン王国軍から供与されたT-26S戦車では、M4中戦車を撃破出来ず、逆にM4中戦車は射程内ならあらゆる距離、角度からT-26を撃破で来た。おまけに対空火器の不足するクロヴス王国軍は空襲に対応できず、一方的に殺戮された。
戦いは結局クロヴス王国軍が惨敗した。
敗残兵はちりじりになって逃げたが、大半は殺された。幸福なものたちが、他国の人々に救われて命を長らえた。
イーゼンステインの王女、戦乙女グリムゲルデも供とはぐれてしまった。
誉れ高き王女は平素な熱帯服を身にまとい、羽根飾りのついた熱帯帽を被り、レイピア一振りを携えて騎乗し、味方を探していた。王女が身に着けるには安物の服であったが、それでも覆い隠せぬほどの高貴な雰囲気をまとっていた。
この高貴な雰囲気の為か、敵中で騎乗していたためか、誉れ高い王女は敵に見つかってしまった。
「そこの騎乗した奴とまれ、誰何?」
王女が声のする方を見ると、不幸なことにルーンラント公国軍の義勇軍6名余りがこちらに銃を向けている。
(正規軍ならよかったけれど。ごろつき共か、運がないわね…)
「イーゼンステイン王国第7王女、グリムゲルデ・ヴァルキューレ・エルディンガ・ヴォルズンガ・アイゼンシュタインである。無礼者、銃口を下ろしなさい」
生れながらの高貴な血筋の王女が言葉を発すると、無意識に彼らは銃を下げた。
「大変失礼を致しました。高貴な王女様。」
義勇兵は跪いて頭を垂れる。
「よい。任務ご苦労である。お前達はルーンラント公国植民地防衛義勇軍ものでああろう。」
「は、はい。左様で…じゃない!敵の大将じゃないか!」
跪いていた義勇兵たちは慌てて立ち上がり、銃をむける
「王女様、あんたは捕虜になるんだ。俺たちの言う事を聞いてもらうぞ」
「報奨金もたんまり頂けそうだな」
「せっかくだ、高貴なお姫様とイッパツやってみたかったんだ。相手してもらおう」
「すごい美人じゃないか!」
義勇兵は怪しからぬことを口にしている。

続く


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