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ベストエロゲー投票レス代行スレッド1

33よろづ集計人 ◆PAP76nfaQs:2025/01/25(土) 23:48:29 ID:UOM3SayQ0
■はじめるセカイの理想論■+2 SC H3

嘘を見抜ける異能力者である主人公と、ヒロイン4人が異世界で各々の理想を追求する本作。
本作の特質すべき点として、『理想という重厚なテーマを軽妙な文章でプレイヤーを惹きつける展開』
『過去作の課題であった特定ヒロイン偏重の改善』が挙げられる。

また、私が特に注目したのは2点ある。
一つ目は、「ヘルミリアの理想の探求」。異世界で主人公に心を救われたヘルミリアは、現実世界で孤独と絶望に苦しむ主人公を真に救済し、
「ヘッポコ嘘つき魔王」から「勇者」へと変貌を遂げる。そして、伴侶となった後に「半径1メートルの、ここが私の理想郷」という答えを見出す。
二つ目は、「主人公が自分を許し、他人を許せるようになる過程」。主人公は理想を追求する旅の中で、度重なる人間の愚かさに直面し絶望する。
しかし、彼とともに歩んできた仲間たちの支えにより、人の不完全さを理解し、最終的に「誰もが夢を見て、願いが共存し、互いを尊重し合える世界」という理想を提示する。
一見、甘い理想に思えるが、絶望の淵でもがき苦しんだ末に得た主人公の選択は、素直に尊重に値すると思えた。
そして何よりも、本作のタイトルにもある『理想論』という名に恥じない締めくくりだったように感じた。

■スカイコード■ GM H4

「希死念慮」という賛否の分かれそうなテーマを扱う本作。
私自身は死により問題解決を果たすという点には共感し難いが、本作のキャラクターは「死にたい」と願うだけのバックグラウンドがあり、その背景と真摯に向き合っていたように思う。
テーマの完全な消化には至っていないものの、シンジュが魅了の力を暴走させた後、自らの過ちに気づくまでの流れは、彼女の嫉妬深さが色濃く反映されていて印象的だった。

特に、羽を還す決断をした後の打ち上げ花火のシーンは感動的である。
彼女が自身が透明である理由となった過去を吐露し、初めて知った感情が主人公への恋心であることが美しい。
人生最後の一世一代の告白は、挿入歌『シンデレラ』とともに、本作で最も印象に残るシーンとなっている。
しかし、作品が選択型ストーリーであることを考えると、「迎えに行きたい人が居るんでしょ?」という問いに対して、
選択肢の片側を伏せ字にするなど、プレイヤーの選択の意思をを高める演出があれば、さらに良かったと感じた。

■悠刻のファムファタル■ SC H5

本作の結論は、「生は祝福され、生まれてくる」という肯定的なメッセージにあると考えられる。
この解釈において、ノワールが最初に目にしたのが「地」ではなく「空」であったことは、必然性を持っている。
赤子が最初に目にする光景が「空」であるように、ノワールもまた、生命の誕生を象徴する「空」を最初に見たことで、世界の美しさを深く印象付けられたのである。
この経験が、ノワールの心に「世界の美しさ」を刻み込み、「人の悪意」よりも「世界の美しさ」に心を奪われるきっかけとなった。
ノワールは、自身の能力と出自により世界を滅ぼしかねない存在だったが、世界の美しさに触れることで、人を慈しみ、愛する道を選択した。
その結果、間接的に世界を救う存在となった点で、彼の存在は尊いと言える。

また、作品の主題である「相互理解」も重要な要素である。
エリスの「互いの譲れない一線を理解」、スミレの「相手を愛するために自分自身を愛す」、
フィリエルの「未来のため未知を切り拓く勇気」という3人のキャラクターから得た相互理解の知見が、ノワールとの関係性に活かされている。
こうした相互理解があったからこそ、心のあるノワールと主人公は結ばれたのである。
もう一つの結論として、大切なのは、「未知だからといって拒絶や断定するのではなく、理解しようと歩み寄る」姿勢そのものである。
そして、その先にあるものこそが『相互理解』なのである。


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