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とりあえず雑談

33a,w:2010/11/06(土) 01:22:26
書式揃えなければならんのがある

じゃ適当に貼るわ
案外短かった。途中。動機は不明






 時は泰平。舞台は南都商人街。日は陰り、街は何時もの如く異様な殺気に満ちている。

 少年は、今日もむっつりと、人波を逆らい、一人で歩いている。ふと何かを思い出し、チッと舌を鳴らす。

 似合わぬ大剣を背に担いだ騎士崩れ。女中連れの商家の娘。鎌髭の者もいれば、馬車に乗ってきた屋敷者もいる。
老若男女、あらゆる階級の観衆が、この街に住まう喜びと誇りを夕風になぶらせ、演劇舞台に足を運んでいた。その内の何割かは、この後も屋敷にひいき役者や奏者を呼んで、賑やかに遊び呆けるのであろう。
 一人の少年など構いもせず、あちこちに楽器の音が鳴り響く。歌と歓声が相まって、街の騒ぎは止まることを知らない様であった。

(俺は道を誤ったのだろうか)
 少年は鎮まりゆく心の中で、そう思わずにはいられなかった。
 元々、役者には不向きな性質であった。父は東国の浪人で、主家に逆らい国を出てている。厳つい父に似て、彼もまた厳つい。よく言えば男らしい顔なのだが、当世では細さが足りぬようであった。一度は派手すぎると注意された風俗も、それが以前にも増して華美になり、男と言えど丹念に化粧を凝らすようになっている。
 少年は、溜め息を吐きそうになり、ぐっと堪えた。
 歳は、もう十八になろうとしている。役者は十五が若衆盛り。人気の波に乗りさえしたら、毎晩贔屓が離さぬ色盛りのはずであったが、一向にいい陽は射さななかった。
 彼とて御屋敷に呼ばれたことが無いわけではない。それどころか正に今日先程まで、ある貴族のご老女とかご後室とかいう年増女の屋敷に呼ばれていたのである。
 だが、その年増女は、みんなに盃をくれた後で少年に、
「お前は帰っておくれな。お前の目は役者の目ではない」
と、つけつけ言ってのけた。
「何か怖い人に睨まれているようで、酒に酔うことが出来ませぬ」
 少年はむろん席を蹴って立ち上がった。
「俺はお前達の玩具ではない」
 その時にはそうした屈辱感に全身を戦慄かせて出てきたのだが、よく考えてみるとそれで世間は渡れないのかもしれない。
 客あっての役者、役者あっての客。
(結局役者というのはその時代の人の玩具ではないだろうか)
 流れるような人混みの中をようやく抜けてひんやりと夕風の冷たさを感じたとき、何を見たのか少年は、足を止めた。
「あれは・・・ハーパー!?」
ハーパー「アナタハ・・・ジャイアンツ ノ ハラサン」
原「こんな所で何をしているんだ!」
ハーパー「ボク、モウライナイッテ・・・サエキ ガ イルカラ イラナイッテ・・・」
原「そんな・・・!君がベイスターズにどれだけ貢献したと思ってるんだ!」
ハーパー「ショウガナイヨ・・・」
原「ハーパー、いやブレット。ウチにこないか」
ハーパー「エッ」
原「ベイスターズを見返してやろうじゃないか!」
ラミレス「ハ、ハラサン・・・」




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