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避難所
573
:
竜宮
:2011/11/27(日) 01:53:13 ID:3FBgi9l6
>>572
「共犯と言うわけでも、さらに言えば凶行を止める為に戦ったのでもありません。
窮奇の件で我ら竜宮に協力してくれた集団へ恩義を返すために、
失踪した人物を神代の手から救おうとしたまでのことに御座います」
天界とも神代少年とも別の思惑で動いた結果、たまたまそうなったに過ぎない、と
糞真面目に取り繕った顔で衣蛸は答えた。
その芝居っぷりを面白く思いながら見ているのは蛸の大臣、
逆につまらなそうに扉の向こうで聞き耳を立てているのは出世法螺の婆である。
574
:
天界使節
:2011/11/27(日) 02:01:30 ID:tElbSrz.
>>573
「それではわかりませんな・・・」
逆に燭陰の顔色が徐々に思わしくなくなってくる。
あからさまに不審の色が濃くなり始めた。
「できればその場面の事を詳細に教えていただけますかな、
特に天界の神が打ち落とされた状況など――
「ギシシシシシシシッ、燭陰さ〜〜ん、
そんなことより当時の場面見せてもらったほうが早いですってぇ〜〜〜」
ニヤニヤ笑っている辰竜が口を挟む。
どうやら聞けば聞くほど話がややこしくなっているのに気づいているようだ。
「ねぇ、なんかその場所の雫とかありませんかぁ?
それさえありゃあ、俺は映しちゃえるんでぇー」
「むぅ・・・確かに聞き込むだけでは把握しきれないほど複雑な事態のようですな」
場の空気が思わしくなくなる。
どうやらその場面を見せないようであれば、一気に不信感が爆発するだろう。
575
:
竜宮
:2011/11/27(日) 02:12:30 ID:3FBgi9l6
>>574
「直ちに用意いたしましょう。」
蛸の大臣がその手を二拍すると、出世法螺の婆が満面の笑みを浮かべて新しい酒壷を手に入ってきた。
叡肖のこれまでの努力は、彼女によって無駄にされるのである。
「では、どうぞご覧下さいますように」
空になった客人の杯に、老女が壷の中身を注いで回る。
それぞれの杯は、あの時の全てを余さずに映し出すだろう。
そして叡肖は、祖父の青い目に期待の光があることに遅まきながら気づいて絶望した。
彼の舌先三寸の働きは、天界との諍いを恐れるのではなく、
この老人達の思惑通りになりたくないが為の働きだったからである。
(爺ィも婆ァもたかが退屈をしのぐためにどんだけ貪欲なんだ)
酒盃の中身は、政務に飽きたアッコロカムイと戦好きの出世法螺とに、
暴れるに都合のいい口実を与えるに過ぎないのだ。
576
:
天界使節
:2011/11/27(日) 02:27:43 ID:tElbSrz.
>>575
「」
「」
「」
天界陣、絶句。
燭陰はワナワナと震えだし、辰竜も想像以上の事態に乾いた笑いしか出てこない。
声しか聞こえぬ徳叉迦も口あんぐりである。
「・・・あなた方への見方が変わりました。ええ。
止めないのはまぁあの場面だから致し方ないとしましょう。
しかし私の目にはどうも竜宮の主と神代なる者が共犯に見える。
というか終ったらあの建物を立てる約束とかこれは賄賂ですか?
それ以前に丸呑みってなんだよ!?」
ばぁん!! とテーブルを殴りつける。
テーブルは木っ端微塵に大破し、衝撃が床を突き抜けて建物全体を揺らす。
ふぅふぅと肩で息する燭陰を辰竜があわてて宥めに入る。
「お、落ち着いてください! こんなところで原形に戻ったら竜宮どころか海が滅びます!!」
577
:
竜宮
:2011/11/27(日) 02:43:30 ID:3FBgi9l6
>>576
「だって食べたほうが浮かばれるし?」
「食べなきゃもったいないですよ」
「むしろお残しは許されませんな」
天界の3人と対照的に、水界の3人の意見はこうである。
命ひしめく海では、死者に墓など立てていたら海底の土地が幾らあっても足りない。
「わしらにとっちゃ弔いってのは、基本人間がすることですよ」
人間の手本となる天界と、化け物の住処の水界とでは、その認識にまさしく雲泥の差があった。
そして、怒れる燭陰の一撃で建物が揺れたとき。
ぼうぼうと戦いを知らせる法螺貝の音が、待ちかねていたように鳴り渡る。
途端に竜宮を囲む結界がその性質を変えた。
政務室も、調度品も全て水に溶け込むかのように消えてゆく。
結界内側の空間が丸ごと異界へと滑り込んだのだ。
(壁も天井も無くなった、って事は人の姿でなくても良いのか)
辺りを揺らぐ水はどこまでも澄んで、見下ろせば海底までの間には
多くの兵士や文官、海妖や下級神格達がひしめいている。
竜宮の丸ごとが戦うのは、叡肖にも始めての体験だ。
「天地が続く限り、この海も滅びませぬよ。ご安心なされい」
アッコロカムイも楽しげに赤い衣を靡かせて、水中をたゆたう。
578
:
天界使節
:2011/11/27(日) 02:54:39 ID:tElbSrz.
>>577
「そこじゃねぇよ! むしろ食べる為に共謀したのかと思ったわ!
というか共謀したのが問題なのであってあぁーーーー、この海洋生物共がぁあああああ!!」
「落ち着いてください! 俺と若干キャラ被ってます!!」
「・・・」
突如、空間が性質を変え一面見渡す限りの海原となる。
当たりに犇く雰囲気に、徳叉迦が身を乗り出す。
「戦る気か・・・?」
「えぇーーー! 戦いになるなんて聞いてないッスよぉおおお!!」
579
:
竜宮
:2011/11/27(日) 03:21:06 ID:3FBgi9l6
>>578
「お累さんや。どうやらお客人にも選択の余地があるようですな」
「あれま、それは残念」
大きな法螺貝から、赤い龍の頭が覗く。
アッコロカムイは禿頭の老人の姿を保ったままで、天界の3人に妥協案を提示した。
「こちらの言い分も、文化の違いもお分かり頂いた上でここまでの手打ちとするのは如何かな?
舌先三寸で解けぬもつれは牙で持って解くというなら、それも皆様方の自由。
この通り、広い場所もご用意できますので何時でもお越しくだされ」
暗に武力をちらつかせて数で劣る使者を脅す、というのはよくある話だ。
「今後何かそちらのご不興を買うことがあれば、それが理不尽なことでない限りは
その時は竜宮として責任は取りましょうぞ」
今は一度引くほうが戦うにしても準備が出来る筈、と回避策を示して蛸の大臣は上を示した。
天からの光は輝く道のように海中を上から降りてきている。
その光の道を登ってゆく天界からの客人を見送って、また元の竜宮へと戻った時に、
その場に居た誰よりも叡肖はほっとしたのであった。
580
:
天界使節
:2011/11/27(日) 15:42:53 ID:tElbSrz.
>>579
「・・・」
「よされいっ!! 殺生はご法度ですぞ!!」
目隠しを外そうとする徳叉迦を正気に戻った燭陰が制する。
にわかに騒々しくなった中で、燭陰はアッコロカムイの妥協案を呑むことにする。
「確かにまるで話が通じないようだ。
今回の件は“竜宮の主が加担していた”と天界で報告させていただきますよ」
よろよろと立ち上がる燭陰とそれに辰竜と徳叉迦が追随する。
「それと・・・我々と対等に渡り合おうなどと考えなさらない方がいい。
殺生はご法度であるが、あなた方を物も言えぬ元の海洋生物に戻す事だってできるのですよ?
最悪、ここを取り潰して新しい竜宮の新設も考えなければ成りますまいな」
もはや隠す気も無くなった脅迫を捨て台詞のように言うと、
天界の一行は光の道へと昇って行った。
581
:
???
:2011/11/27(日) 23:32:42 ID:EK/9fLvc
ニコニコニコニコ。
雨好きで日光が嫌いで泥が跳ねようとも気にしない、
そのような奇特な者でないと今日の間は基本ぶっちょづらであろう。
しかしそんな夜になっても止まない大雨の中、
泥の跳ねる回数、量ともにおそらく群を抜くであろう公園という施設の中、
この黒いローブに包まれた少年は笑っていた。
顔は見えない。
以前は分け合ってフードを外したが、この顔を他者に見られる事に関してまだ、
あまりいい気はしないし良い気もさせないだろうと考えていたから。
そんな謎な恰好の少年は一人、
人もおらず日も暮れたため遊べなくなった公園の、
すっかり雨に湿気たベンチに座っていた。
582
:
雨邑
:2011/11/27(日) 23:45:44 ID:tElbSrz.
>>581
そんな雨の中、傘を差して近づく影が1つ。
青い着物は豪雨なのにどこも濡れておらず、淡い色が街灯の明かりに映し出されている。
エクスクレメントル
「隣いいかな、 クソ野郎 」
ドライな声と共に雨邑が現れ、濡れたベンチの隣に腰掛けた。
「水晶の眼で一部始終は見させて貰った、大変なことをしてくれたな」
はぁ、とため息をつくと。
雨邑はトゲのある声で責めるように語り掛ける。
「あなたの事情に口出しする気はない。
だがなぜよりにもよって天界の神格に牙を剥いた、なぜ殺した」
言葉は更に鋭くなる。
「あなたのせいで私のダンナは・・・。
あなたの初めての友達は大変なことになっているんだけれど?」
583
:
神代
:2011/11/27(日) 23:58:26 ID:EK/9fLvc
>>582
そもそも神代がなぜ、こんな何もない公園に腰掛けているのか。
本来ならば外出すらも憚られる身の彼にとっては、
今この状態はこれ以上も無いくらいにそこら中から狙われ放題なのだ。
だが神代はそんな中、榊の助言を聞いてやってきた。
榊の―きっとこれからなにがしかのきっかけとなる、
上手くいけば巴津火を切り離すことのできる者と出会える筈だ―
の言葉を信じて今ここにいる。
「ふふ、これは随分と酷く罵られました。
こう見えても傷ついているんですよ?でもまあ、どうぞ」
それ故、彼女の来る事も想定できていた神代はそちらへ顔を向けることなく、
座る場所を確保するように端に退いた。
「くすくす、何故と言われましても、僕の牙は天界に向ける為だけに、
こうして胸の奥に鋭く生えているのですから。向けない手はないでしょ?
それと、あなたのダンナ様がこれに関わっているのですか?
この場合普通に考えて旦那は、天界の神か巴津火君なのでしょうが」
いくら言葉汚く罵声が降りかかろうと、笑顔がぶれる様子は全くない。
自身を彼女の言葉以上に低く置いている神代にとっては、
むしろ買いかぶりな程に聞こえてしまうからである。
584
:
雨邑
:2011/11/28(月) 00:08:54 ID:tElbSrz.
>>583
バシッ!!
濡れた音が公園に響く。
雨邑の傘が足下で転がっていた。
「何が可笑しい、ヘラヘラ笑ってるんじゃないわよ」
急に飛んできたビンタが神代の頬を捉えていた。
振りぬいた雨邑の手からは黒い煙がブスブスと燻っている。
雨邑は泣きそうな目になって、怒鳴りつける。
「なんで差し出された手を素直に取れなかった。
なんでそんなに卑屈にしかものを考えられない。
その末にあんたが一体なにをやったかわかっているのか!?」
ギリリと軋むほどに奥歯を噛み締め、豪雨に着物が見る見る濃い青色に変化していく。
「天界の神殺しになんで巴津火を巻き込んだ!!!」
585
:
神代
:2011/11/28(月) 00:21:21 ID:EK/9fLvc
>>584
雨邑の頬を叩こうとする手を神代は見えていた。
相手を打倒せんがために振るわれるそれとは違いこの彼女の平手は、
並みの者でもなければ避けられたのだろう。
「ふふ、それでも僕は笑わせていただきます。
流石にほっぺは痛いですが」
力は天へと届く神代であっても体は未発達の少年。
体重のあまりない彼は容易に態勢を崩し、水で泥となった地面に倒れ伏せた。
「くすくす、卑屈ですか、仲間にもよく言われます。
今でなら言えますが、巴津火さんに申し訳なかったと言っておいてください」
黒いローブの神代はよろよろと立ちあがって笑みを浮かべ、
雨邑をぼんやりとした瞳で見つめ返した。フードは今ので脱げてしまったのだ。
「だから僕は巴津火さんに言っていたのですよ。
釘を何本も刺すように、僕は下劣だと。
天に唾する愚行、生みの親を愚弄する高慢、宿命を理解できない無知、
それらを全てしてしまうような程、僕は同情に値しない者だと。
確かに言ったのですよ。」
586
:
雨邑
:2011/11/28(月) 00:34:09 ID:tElbSrz.
>>585
「クソ野郎が・・・」
雨邑は鋭く憎悪の篭った目で睨みつけた。
「穂産姉妹にも愛されていた、産みの親にも愛されていた。
それにも拘らずなにもかも生まれのせいにして、勝手に卑屈になって愚考に走る。
確かに同情のしようがないクズだな」
雨邑は傘を拾うと、そのまま背を向け歩き出す。
「もうこれ以上、あなたには話すことも興味も無い」
雨が降りしきる帳の中へと雨邑は消えていった。
587
:
神代
:2011/11/28(月) 00:42:11 ID:EK/9fLvc
>>586
立ち上がっても、体中を泥まみれにして立ち尽くしながら、
更に罵られた神代は静かに口角を上げて笑った。
苦笑いとすら呼べる笑みを浮かべて、去っていく雨邑を見つめている。
「ふふ、もちろん、僕は確かに愛されていましたよ。
穂産姉妹さん達にも、多分お母さんお父さんにも惜しみなく。
だからこそ、僕からあの人達との繋がりを奪った、
天に今も聖人面して、邪すらも生と言いきりながら鎮座している、
天界の神共が例えようもなく憎いのです」
ぼそりと、雨邑には聞こえなかったような声で、
神代は自分の心を確かめるかのように一人笑いながら呟いた。
588
:
零
:2011/11/29(火) 23:50:46 ID:HbHPxpxY
「・・・・・・疲れた!」
ここはとある山道。
通行人も夜な為、全くいない。
そんななか、制服姿の少年一人歩いていた。
どうやら、くったりした様子。
「帰って黒龍に慰めて貰おう。」
589
:
現人
:2011/11/29(火) 23:59:42 ID:rRrCSwK.
>>588
そんな人気のない山道に響く足音、音源は後方
その足音はゆっくりだが確実に近づいてくる
人なのかそうでないのかは今はわからない
590
:
名無しさん
:2011/11/30(水) 00:03:11 ID:HbHPxpxY
>>589
「・・・っ?」
何これストーカーなの!?と思いながら、木陰に隠れる少年。
どうやら後方を確認するためらしい。
ちなみにこの少年、人間ではない。
591
:
現人
:2011/11/30(水) 00:17:41 ID:???
>>590
振り返って見ればそこには誰も居ない?
いや、居るのではあるがあまりにも気配がない
「・・・んー?」
少年が身を隠すのを見て首をかしげるそいつは、帽子を目が完全に隠れる程に深く被った
しかし、それが何故か不自然に見えない、高校生ぐらいに見える青年だった
592
:
零
:2011/11/30(水) 00:28:19 ID:HbHPxpxY
>>591
(ばれてるよね、絶対。)
恥ずかしげに出て来た少年はマフラーを首に巻きながらニコニコ笑っていた。
「こんばんは、こんな夜中ですから、不審者かと思いましたよ。」
この少年は誰なのだろう、と零は内心思った。
普通の人間なら良いが、これが妖怪ならどうしようとも考えていた。
593
:
現人
:2011/11/30(水) 00:39:54 ID:???
>>592
「あぁ、なるほど驚かせてすまんかった。あと、こんばんはだな」
隠れた理由を知り、納得したらしく以外にも素直に頭を下げる
「しかし、お前さん一人でこんなところにいたら危ないんじゃないのか?」
「しかも、まだ子供に見える。つい不思議に思って近づいちまったぞ」
見た目で言えばさして年の差ないようにみえるが棚に上げている
気配の無さからいっても、普通の人間では無いだろうが
594
:
零
:2011/11/30(水) 00:50:19 ID:HbHPxpxY
>>593
「いえいえ、こちらこそ疑ってすみませんでした。」
瞳はやんわりと青年を見ている。
して間もなく、零は口を開く。
「今は高校1年生です、今日は山の生物を探索してましてね。気づけばもうこんな時間です。」
そして零は急に目を見開き、青年の肩を掴む。
「ところで貴方も何してたんですか?この山、【妖怪】が出るって噂ですからね?」ニコニコ
595
:
現人
:2011/11/30(水) 01:01:22 ID:rRrCSwK.
>>594
「いやいや、きにすんな」
手を振り、気にするなのサイン
「はぁ〜、そりゃまたずいぶん長いこと熱中してたんだなぁ」
感心したように声を出す
「うぉ!?っと・・・何をしてたと言われても何もしてないと言うか何も考えてすらないと言うか」
急に肩を捕まれ驚いたが、すぐに元の調子になり返答する
「しかし、【妖怪】ねぇ・・・、ひょっとしてお前さんがその【妖怪】だとか?」
あからさまに冗談めかして言う
596
:
零
:2011/11/30(水) 01:10:16 ID:HbHPxpxY
>>595
くすり、と零は笑った。
「何も考えず、ですか・・・。
妖怪だったら・・・貴方はどうしますか?何かしらは考えますか?逃げますか?
まあ・・・どちらとも言えませんけどね☆」
妖怪と言えない訳でもないが、相手はまだ知り合ったばかりの人間だ。
まだ相手を探る必要がある。
597
:
現人
:2011/11/30(水) 01:15:12 ID:rRrCSwK.
>>596
「お前さんが妖怪だったら、ねぇ・・・」
その質問を聞き、少し考える
「そうだな、"同じたな"っていうな」
いとも簡単にそう口にする
しかし、それだけに冗談なのか真実なのかが分かりにくい
598
:
零
:2011/11/30(水) 01:26:38 ID:HbHPxpxY
>>597
「・・・・・・!」
一瞬驚いたそぶりを見せたが、零は直ぐに笑顔を戻した。
自分の予想を上回る返事で、緊張感が少し高まるのが解った。
「そうですか、貴方が妖怪なら私は貴方を尊敬します。
もし、次に会う機会があればお会いしましょう。
その時には、私のこと明かしますから。」
だが今日は疲れているのだ、凄く。この【悪魔】は次に彼と会うのを楽しみにしながら帰って行った。
//絡みはこのような流れです。
新人さん、絡みお疲れ様でした&ありがとうございました!
599
:
現人
:2011/11/30(水) 01:33:01 ID:rRrCSwK.
>>598
「ふむ、なら俺もお前さんの正体を聞くのを楽しみに待つことにする」
「じゃあな、また会おうぜ」
少年の姿が見えなくなったら、自身もゆっくりとその場を後にした
//色々拙かったと思いますが付き合っていただきありがとうございました、お疲れ様でした!
600
:
宛誄&蜂比礼
:2011/11/30(水) 22:52:10 ID:tElbSrz.
零のマンションにて。
宛誄は零に真剣な面持ちで話しかけている。
「さて、コンビを組むに当たってこれ以上隠し事はナシにして貰えますよね?」
どこか問い詰めるようなキツめの口調で続ける。
「教えてください、あの白竜は一体何者なんですか?
なぜ貴方や僕を執拗に追い掛け回すのです?」
蜂比礼はやはり居心地悪げにふよふよしていた。
601
:
零&黒龍
:2011/11/30(水) 23:04:54 ID:HbHPxpxY
>>600
「・・・解った、宛誄には言わなきゃね。あの白龍は・・・」
『俺の妹だ。』
零が言おうとしたとき、ヘッドホンを外した黒龍がかなり真面目な顔で話に入って来た。
『なぜ宛誄を襲うかは解らないが、白龍は俺を狙っているはずだ。
白龍は俺を酷く怨んでるから。もういいだろ?』
カシャン、とヘッドホンを投げ捨てて黒龍は家を飛び出した。
「ごめんね、宛誄。黒龍、結構ああ見えて色々悩んでるから。黒龍の言う通り、白龍は妹だよ。【バラウール】っていう神様。」
602
:
宛誄&蜂比礼
:2011/11/30(水) 23:21:08 ID:tElbSrz.
>>601
「なるほどね・・・、やっぱり教える気は無いと」
宛誄は呆れかえったようにため息をつく。
零の言葉に宛誄は目を光らせる。
「そのことについては僕も調べてみましたよ。
あのなんかウザいのが言っていたバラウールという名と、
白竜が貴方を呼んでいたジルニトラという名について文献でね」
どこか挑発するような響きを込めて、宛誄は続ける。
「女の竜は邪悪で水を操る、男の竜は善良で炎を操る。
これってつまり貴方達2人のことにあてはまりますよね」
603
:
零
:2011/11/30(水) 23:35:46 ID:HbHPxpxY
>>602
「そう、あの二匹こそが宛誄の読んだ文献の龍。
昔は仲が良くて対立とかしてなかったんだけどね。
・・・神話によって定められた事があの二人を裂いた原因。
だって白龍、本来は神聖な生き物だから。邪悪なんて言うのは全く嘘。
逆に黒龍だって、常に良心かと言えばそれは違う。万が一逆鱗なんかに触れたらね、殺しちゃうよ。」
「そしてその神話を人々は信じ、悪と善を決めつけた。結果、戦争に発展した。
・・・どう、宛誄君。解らないとこあるかな。私の知る範囲は言うよ。」
はっちーに何か飲むかと声をかけ、宛誄に笑いかける。
604
:
宛誄&蜂比礼
:2011/11/30(水) 23:47:21 ID:tElbSrz.
>>603
「そうだったんですか・・・そうとは知らず、
不配慮なことを言ってしまってすいませんでした」
「あ! ハチミツレモンがいいし!!」
待ってましたとばかりに飛びつく蜂比礼。
宛誄がしばしの間考えにふける。
「実は僕達兄妹はあの女・・・窮奇の記憶を三分割で引き継いでましてね。
零さんの頭を覗いた記憶を僕は引き継いでいるんですよ。
神話に定められていたとはいえ、ほんの少し前・・・。
少なくとも窮奇が生きていた頃はバラウールもジルニトラも仲良く触れ合っていたはずです。
教えてください。神話でいがみ合った二人が何故仲良くなったのですか?
そして仲が良かったはずの二人が何故今更になって神話の時のように殺し合いを始めているんです?
窮奇が貴方の記憶を覗いた時と今現在までの間に、黒竜さんに一体何があったんですか」
605
:
零
:2011/12/01(木) 00:04:01 ID:HbHPxpxY
>>604
「戦争が終わった理由が関連してくるんだ。
二人を止めたのは天界の神様、人や妖怪を多く巻き込んでその村を滅ぼしちゃったから神様は怒ったんだろうね。
そこで神様は、二人を殺そうとしたんだけど・・・。」
蜂蜜レモンを作りながら、話続ける零。
・・・ん?零に作らせていいのかはっちー?
「黒龍が庇ったの。そうしたら神様、同情したらしく、殺すことは止めた。
代わりに、白龍の人格を封印して新たな白龍の人格を入れた訳。
だから、窮奇さんの記憶の白龍は作られた白龍、というわけ。
・・・なぜ今襲うかは解るね?封印された白龍が蘇った・・・」
紫色に光る蜂蜜レモンを出して、宛誄の隣に座った。ほら、変な物出てきた。
606
:
宛誄&蜂比礼
:2011/12/01(木) 00:19:17 ID:tElbSrz.
>>605
「・・・そういうことだったんですか」
それなら全て納得がいく。
仮初の人格を入れられた妹と仲良く暮らしてきて、
そして蘇った“本物の妹”は自分を殺そうとする。
黒竜の痛みは、苦しみは。
想像することもできない。
「皮肉ですね・・・、
封印なんてされずにそのまま仲直りできたらよかったのに」
ワクワクとして待っていた蜂比礼の表情が絶望に染まる。
『こ、これいったいなんなんだし・・・!』
「しかしそうなると気になるのはなぜ、今更になって封印が解けたのかです。
少なくとも数百年単位で続いていた人格が今更になって解けるなんて・・・。
なにかきっかけでもありましたか?」
ぼんやりとしていた敵の動きと、バラウールと名乗る白竜の正体が。
だんだんと輪郭を伴ってはっきり見えていくような気がした。
607
:
名無しさん
:2011/12/01(木) 00:34:40 ID:HbHPxpxY
>>606
『宛るん、今日も来てたんだ!』モフッ
「あ、露希、お帰り。」
『ただいm、おいなんださの紫の。』
「蜂蜜レm『はぁぁ!?』」
ここでまさかの露希登場。宛誄は前にも家に来ていたので知っている。
そんな宛誄達に危険物を渡す零をひっぱたき、ちゃんとした蜂蜜レモンを作ってあげた。
『ボクも混ぜてー。』
「・・・・・・。まあいいや。宛誄、いいところに気づいたね。
それは天界側の命令で密かに生活することを約束したんだって。だけど破ったら、白龍は封印を解かれ、再び戦争を勃発させ、再び悲劇を起こさせるとかなんとか。
だけど、その後が不可解なんだよね。
だって黒龍白龍、つい最近、死んだから。なのに二匹とも生きてる。」
『・・・・・・』
露希の表情が固まった
608
:
宛誄&蜂比礼
:2011/12/01(木) 00:51:20 ID:tElbSrz.
>>607
「うわっ!」
いきなり抱きつかれる宛誄。
思わぬ不意打ちだった為思う存分モフられてしまうだろう。
紫色の液体を前にぷるぷる震えていた蜂比礼の顔が笑顔に染まる。
『わーい! ありがとうだしー!!』
「天界側の命令・・・、ちょっと不可解ですね。
戦争の罰で殺そうとしたのにわざわざもう一度戦争を起こさせるなんて」
「まぁ天界の考えることなんてわからない」と、宛誄は呟く。
何よりその後の言葉に戦慄した。
「死んだ・・・? いや、それが生き返るなんて・・・」
死者蘇生は不可能の代名詞のようなもののハズ。
夜行神のようにまったく同じモノを作り出せたとしても、
その中身はまったくの“別物”。
道返玉のように魂を引き戻して完全に蘇らせるなど“できるはずがない”。
「・・・おそらく、それがきっかけでしょうね。
となると気になるのは“誰が復活させたか”、です」
宛誄は考えこむ。
「僕の命を狙っていたことから単純に考えて、青行燈。
しかし奴はそんなことしそうもないような愉快犯だ、
なにより僕の妨害を阻止するだけなら他にいくらでも手は有る。
・・・となると、別の誰か。
おそらく戦争を再開させたくて、かつ僕を殺したがる者」
609
:
零&露希
:2011/12/01(木) 01:04:47 ID:HbHPxpxY
>>608
「黒龍もあのジルニトラ、死者蘇生も不可能じゃないけどね。ん?露希?」
『白龍が・・・?』
「(露希には言わないでおこうと思ってたのに)」
「宛誄、何はともあれ、もう私たちは仲間。大丈夫だよ。」
宛誄を安心させようと一言言った零は直ぐに露希へと対応した。
「今は会えないけど」
『なんで!?零はいつも隠しことばっかり!酷いよ!!』
「いや、だから『氷亜さんに頼んで零のこと凍らす!とにかく白龍探すから!』」
610
:
宛誄&蜂比礼
:2011/12/01(木) 01:14:33 ID:tElbSrz.
>>609
「待ってください!
・・・厳密にはアレは貴方の知る白竜の姿をした別物です。
零さんが隠し事ばっかりでめんどくさいのは同意ですが落ち着いて!」
大声で露希を呼び止める。
しかしその言葉に、宛誄は少しピンとしたような表情になる。
「・・・待てよ、もしバラウールが“白竜”だった頃の記憶を呼び覚ませるとしたら・・・?」
そこまで考えて、ふぅとため息をつく。
「まぁそれができたら苦労はしないんですけどね・・・」
611
:
零&露希
:2011/12/01(木) 01:24:07 ID:HbHPxpxY
>>610
「あーうん、なんで私はそこまで。
白龍の記憶出せるのかな?」
『だよね宛るん、コイツ焼こうか!それとも苦手な虫ぶつけようか!
・・・でも生きててくれたんだ。白龍。』
「宛誄、今日の事はあんまり人には言わないで。それから白龍に会ったら、直ぐに逃げて。いいね?」ニコニコ
すっと立ち上がり、ニコニコと玄関へ向かう。
どうやら、黒龍を迎えに行くらしい。
ほんとめんどくさい、こいつら。
部屋に残れば、はっちーも露希になでもふされてしまうだろう。
//眠気やばいので、この辺で落ちます。
絡み乙&ありがとうございました!
612
:
宛誄&蜂比礼
:2011/12/01(木) 01:40:13 ID:tElbSrz.
>>611
「えぇ・・・、言われずもがな」
敵の正体は掴めた。
どうやら相手は予想以上に厄介な奴らしい。
『ごちそうさまだしー!』
「それじゃあ失礼しますよ・・・、
あとで黒竜さんに謝っておいてください」
なでもふされる未来を予見してか、
宛誄と蜂比礼はそそくさと部屋から立ち去っていった。
613
:
白龍
:2011/12/02(金) 23:04:18 ID:HbHPxpxY
とある山奥、季節も冬で、辺りには積もった雪で白銀の世界。
そんな月夜、雪の上に仰向けで倒れている者がいた。
「ま、また・・・体に血が着いてた・・・・・・。私はまた誰かを殺してしまった・・・。」
元々は白銀の毛並みを持つであろう龍は、少し汚れていた。
614
:
名前未定
:2011/12/02(金) 23:15:25 ID:rRrCSwK.
>>613
どこからか聞こえてくる足音、ふらふらと目的もなく移動するが結果的に近づいてくる
奇妙な点は足音はするのに気配が全くないことだ
「ん?なんか血の臭いが?」
その奇妙な足音の主、帽子を目が完全に隠れる程に深く被った高校生ぐらいに見える青年は
鼻をひくつかせ、今度はしっかり目的を持って近づいて行く
615
:
クロコ
:2011/12/02(金) 23:19:57 ID:c1.PBF/s
>>613
>>614
「寒いな…もう冬か」
その雪の中を歩いてる一人の影。
尖った犬耳を生やし、茶色のロングヘアーで、尖った犬歯がチャームポイントの、赤い首輪をつけて着物を着た女性。
ぶるぶると身体を震わせてると、獣みたいな嗅覚が何かを嗅ぎ付ける。
「………この匂いは血と…龍か?あとなんか別の匂いも近づいてきてるが」
匂いにつられ、彼女はその場へ近づいてくる。
「何してんだっ!?そこの龍。あんっ?
あと、テメーも匂いに釣られて来たのかっ?」
なんかヤンキーみたいな態度で睨みながら龍と青年に言う。
もうその犬耳を見てもわかるが妖怪である。
616
:
白龍
:2011/12/02(金) 23:26:55 ID:HbHPxpxY
>>614-615
誰も来ないと思っていたために、雪に体を預けていた白龍は慌てた。
「(ど、どうしましょう)」オロオロ
体には血と雪が着いてるし、凄いあわてっぷりである。
あげく、ドスの聞いた声で呼び止められ、縮み上がった。
「ひゃっ!わ、わたわた、わたしはただねてただけですっっ、ごめんなさい!」
頭を手で覆い、ふるふると奮え出した。
クロコちゃん、怖いらしい。
617
:
現人
:2011/12/02(金) 23:34:52 ID:rRrCSwK.
>>616
>>615
「んー?まぁ一応そうだが?」
女性へと顔を向け軽く頷く青年、臭いで言えば凄まじく人間にちかい
とはいっても龍や犬耳を見て平然としているのでまず人間ではないことがわかる
「しかし、お前さん女の子ならもう少し言葉遣いに気をつけたほうがいいんじゃないか?」
そして一昔前のご老人みたいな事を言ってきた
「んで、お前さんは少しは落ち着け、別に取って食おうっって訳じゃない」
今度は龍の方に顔を向け語りかける
618
:
クロコ
:2011/12/02(金) 23:47:45 ID:c1.PBF/s
>>616
>>617
「オドオドすんなぁっ!!!!!!ちゃんと喋ろやぁ!!ゴラァッ!!!」ガァー
白龍の態度が気にくわないのか怒った…理不尽だ……理不尽すぎる怒りだ…
「(……コイツの匂い…白龍だよな?だが、主の話だと死んだとか…)」
白龍とは実は犬(狼)の姿で一回会った事あるのだが…気がつかないかもしれない…
「ハッ!?私は女の子って歳じゃねえんだよ!
…………つうか、人間じゃないよな?なんだ?人に近い匂いだが…妖怪か?」
そして青年の言葉に鼻で笑いながら返事をするが、なんかばちが悪そうに頭をかきながらそう聞く。
「………ああ!とりあえず深呼吸しろ!話はそれからだ!」
あっ…なんか自分が悪いのか?的な雰囲気になって、白龍にそう言うとプイッと横を向きやがった。
コイツ…不器用だ……
619
:
白龍
:2011/12/02(金) 23:59:40 ID:HbHPxpxY
>>617-618
「ぁ、ぁ・・・・・・・・・(怖いですっ・・・)」プルプル
そして更に奮えながら余計に縮こまった。マシュマロみたいに。
「・・・し、しかしそちらの男性の方は・・・あ、あら・・・現人神様・・・では・・・。
ひぃっ、し、深呼吸ですか?!(涙出てきます・・・)」スーハー
まだ若干震えているが、あまり釣れない顔でクロコをみた。
口の端には、真っ赤な血で赤く染まり、翼も所々に傷があるのがわかる。
ちなみに白龍はクロコを覚えていないのだ。
620
:
現人
:2011/12/03(土) 00:11:22 ID:rRrCSwK.
>>618
>>619
「なに、俺からしたら大抵の場合まだ女の子さ・・・多分!」
高校生ぐらいに見えるが、まぁ見た目はあてにならない
「妖怪扱いされる事も最近は多いが一応違う、人間ではねぇことは確かだから安心してくれ」
はっはっは、と笑い声をあげる
結局答えはあいまいだ
「あー、違う違う。いや人の姿をした神という定義なら間違いではないが」
ぽりぽりと頭を帽子の上からかく
「俺は座敷童子、大層なもんじゃないちっぽけな守り神だよ」
そして自分の正体を告げる、以外と知名度のある名前だ
しかし、高校生ぐらいの見た目で座敷童子はどうなのだろう
621
:
クロコ
:2011/12/03(土) 00:29:22 ID:c1.PBF/s
>>619
>>620
「………ああああっ!じれったい!!
とりあえず口の血をふけ!
(聞くに聞けねえし!そう怯えるな!!!私が悪いみたいじゃねえか!!!)」
なんだかんだヤンキーみたいな態度をとるが、自分の着物の袖を切り、それを白龍の口をふこうとする。
……根は良い奴なのに口と性格で損する奴だ……
「座敷童子?……神格の方か?
まあ、なんか訳ありっぽいな
私はクロコ。《真神》だ。今は神格はねえ、ただの飼い犬だがな」
真神――かつて大口真神と呼ばれた山の神と崇められていた妖怪。日本狼が神格化したものといわれている。
しかし、狼は人と家畜を襲うものと言われ、現在までその神聖さは落ちている。
「にしてもデケーな…」
彼女のイメージだと座敷童子は小さな子供の姿と思ってるせいで、ちょっと驚いたようにそう言う。
622
:
白龍
:2011/12/03(土) 00:41:50 ID:HbHPxpxY
>>619-620
「むぐ・・・・・・」
大人しく血を拭かれながら、何を思ったのかペタンと座り込んだ。
「(こ、怖い方ですけれど・・・)」ドゲザッ!
無言な所から、彼女の恐さに慣れるにはかなり時間はかかりそうだが、少しなら慣れた。
「座敷・・・。・・・・・・守り神?願いなど叶えられるのですか・・・?」
いかなり彼の肩を掴む白龍。今は神頼みでもなんでも、とにかくあることをお願いしたいのだ。
623
:
現人
:2011/12/03(土) 00:54:45 ID:rRrCSwK.
>>622
>>621
「ま、一応そうなる」
クロコの問いの神格という点に頷き
「ま、俺も俺で幸福を与える力なんかは完全に使い方を忘れてるけどな
とりあえず宜しくな、俺の名前は現人だ」
座敷童子なのに現人という非常に紛らわしい名前を告げつつニカッ笑う
「子供の姿もあるが今の時代こっちのほうが生きやすいからな」
はっはっはっと笑う、先ほどの幸福に出来ない発言とあわせると
既に座敷童子としての色々なものが破綻していると言えなくもない
「という訳で、昔ならいざ知らず今の俺には多分無理だ、申し訳ない」
肩を掴む龍に向け、急に真面目な顔つきになり頭を下げる
「手っ取り早く願いを叶えることは出来ないが、協力出来ることがあれば協力する」
代わりといったらなんだけどな、と付け加え
ずいぶんとお人好しなのかもしれない
624
:
クロコ
:2011/12/03(土) 01:13:59 ID:c1.PBF/s
>>623
>>624
「…こんなんで、いいだろ」
血を拭き終わると、プイッとそっぽを向き照れ隠しをし後ろに下がる。
「お前も神格落ちか……まあ、よろしく頼むわ。現人
確かにこの格好なら動きやすいしな」
少しばつの悪そうな表情をするも、ニカッと笑いそう言う。
「……おいっ!とりあえず落ち着け」
そしていきなり白龍が現人の肩を掴んだのを見てそう言い。
「まあ、なんだ…私も協力するぞ。現人。白龍。
白龍には主が世話になったしな…」
頭をかき、そっぽを向きながらそう言う。
625
:
白龍
:2011/12/03(土) 01:26:27 ID:HbHPxpxY
>>623-624
「〜〜〜ッ////」
凄く嬉しい言葉だった。
例え神格落ちであれど、自分を助けてくれる二人にはとても感謝の気持ちで一杯だった。
しかし、今すぐに叶えられないとなると、それは駄目なのだ。
本物である白龍と、この白龍の人格はいつ変わるか分からない。
それに、血の着いた原因である本物の姿を、彼等には見せたくなかった。
「では、いくつかお願いがあります。
まず今日、私と会ったことは内密にお願いします・・・。それから、それから・・・・・・。
私とは関わらないでください・・・・・。」
顔を俯かせ、何か考えながら言った。
626
:
現人
:2011/12/03(土) 01:34:42 ID:rRrCSwK.
>>625
>>624
「いや、一応神格はたもっているぞ!使い方を忘れてるだけで能力は残っているからな」
取り繕うようにクロコに言うが、使えない能力は無いのと同じだと思われる
「そうか、お前さんも協力してくれるか・・・ありがとう」
自分も協力する側のはずなのに呆れる程純粋に微笑む
「・・・どういうことだ?」
しかし、白龍の返答を聞いた途端不思議そうな顔になる
何故そんなことをいうのか、という疑問が顔にも出ている
627
:
クロコ
:2011/12/03(土) 01:44:58 ID:c1.PBF/s
>>625
>>626
「それないのと一緒だろ…」
呆れたように、そう現人に言う。
「最後は断る!関わるな!あいにく私は関わるなと言われ、『はい。そうですか』っていかねえんだよ!!
………そのお前の口についてた血の持ち主の《誰か》みたいになるからか?」
クロコは匂いで彼女の口についてる血は別の誰かの血とわかった。
理由は知らないが、自分たちを巻き込みたくないからなのかと思いそう聞いた。
628
:
白龍
:2011/12/03(土) 01:59:30 ID:HbHPxpxY
>>626-627
「ク、クロコ様・・・。」
彼女の予想は的中している。違い合う白龍は平行線のようなもの、互いがすれ違うことなど一切ない。
だから、自分とは逆のもう片方を制御するのは不可能なのだ。
「この体に潜むもう一つの龍は、本物です・・・。
ですが私にはどうすることも出来ないのです・・・・・
知らぬ間に、親しい友人を殺してしまうなど、そんなの・・・・・・。」
雪に顔を伏せ、泣き出す。クロコが否定すればするだけ、白龍の辛さが増す。
629
:
現人
:2011/12/03(土) 02:11:44 ID:rRrCSwK.
>>628
>>627
「ふっ・・・反論が出来ねえ」
何故か自信満々に、完全に開き直りである
「・・・ふむ、聞けば聞くほどはいそうですかと引き下がりたくなくなる」
白龍とクロコの会話を聞き、感想を口に出す
「誰かの為に辛そうに、涙まで流せる奴をほうっておけるはずないだろう
守り神としても、1つの魂としてもな」
やれやれと言うように肩をすくめる、名前だけ守り神の癖に
630
:
クロコ
:2011/12/03(土) 02:24:25 ID:c1.PBF/s
>>628
>>629
「……ちっ!泣くな!馬鹿!」
白龍が泣いたのを見てそう言い。
「現人の言う通りだ!そこまで聞いてほって置くのは女がすたる!!
だが私は馬鹿だから何も思い付かないがな!」
……ダメだ。コイツ
「…おいっ!現人。私はとりあえず帰って考える。何かアイデア思いついたら、山を下りたこの街の商店街にある《喫茶店・ノワール》って場所に来い。店長に私の名を出せばわかるはずだ」
「あと白龍……あがけ!!ダメでも必死に死ぬ気であがけ!!あがいてあがいて無理でもあがけ!
私は諦めねえからな!!」
彼女なりに励ますような事を言うと彼女は
バキボキメキッ!!!
と音を立て、大きな茶色の犬(狼)の姿になり去っていった。
/スイマセン…一先ず先に落ちます
/二人ともお疲れ様でした!絡みありがとうございます
631
:
白龍
:2011/12/03(土) 02:36:14 ID:HbHPxpxY
>>629-630
「お二人様・・・私のことはいいですから・・・。」
しばらくの間、泣き崩れていたが、クロコに勇気づけられ、一瞬だけ何か見えた気がした。だが。
「ーーー殺してやろう」
心の中でなにかが聞こえたような気がした。
「現人様・・・今日は、こんな私と会話して下さってありがとうございました。
さようなら・・・」
残った現人に一言残し、白龍は黒い空へと飛び去った。
「・・・あのような良い方々に頼める訳、ないじゃないですか・・・・・・。」
//私もこの辺で。
お二人様、絡みお疲れ様でした&ありがとうございました!
632
:
現人
:2011/12/03(土) 02:42:59 ID:rRrCSwK.
>>631
>>630
「OK、『喫茶店・ノワール』だな!了解だ!
なにもしないで諦めるのはお断りだ、必ず何か見つけてやる」
クロコの言葉に力強く頷き、親指を立てて答える
「会話ぐらいいつでも相手になるっての」
白龍の言葉に思わず苦笑いする
「それじゃ、お前ら『またな』!」
絶対にこれっきりでは終わらせない、そういう気構えだからさよならは言わない
二人の姿が見えなくなったら、自身も風景に溶け込むように去って行く
//お二人ともお疲れ様でした!&ありがとうございました!
633
:
現人
:2011/12/07(水) 23:58:45 ID:rRrCSwK.
「・・・うーん・・・」
とある山の中、人の気配などとうにないよるだというのに
一際大きな岩の上で腕を組み座り唸るような声をあげる帽子を目が完全に隠れる程に深く被った青年
「うぅーん・・・!」
だんだんとその唸り声は大きくなっていく、若干の憤りも含ませて
「だー!!もう、わかんねぇ!!!」
終いには大きな声で叫び、頭をかきむしり始めたここが人里なら確実に近所迷惑だ
634
:
児佐々 美雪
:2011/12/08(木) 00:04:56 ID:3FBgi9l6
>>633
「珍しいわねー、こんな所にいるなんて妖怪?」
お前が言うなと言われそうな言葉を、青年に掛けたのは一人の女子高生。
赤いマフラーと紺色のコート、その下の制服はブレザーとプリーツスカートだ。
「あー、寒い。ニーソックスじゃなくてタイツ履いてくれば良かった」
大岩の隣の岩に、ちょんと腰掛けて鞄からボトルマグを取り出す。
635
:
水町
:2011/12/08(木) 00:06:00 ID:tElbSrz.
>>633
「なにをしているのですか貴方は」
ひょっこりと太い首を伸ばしたスッポンがのそりのそりと近づいてくる。
三角のチョン、と尖った鼻がスンスンと現人の臭いをかぐ。
「ふむ・・・人の香りと妖の香りが半々で混ざり合っている。
貴方は半妖の類か、元は人だった名残を強く残している妖怪ですね」
スッポンは岩をよじ登り、現人の隣に座り込む。
「私は水町、こんな姿をしていますが河童の妖怪です。
あなたは一体なにをそんなに悩んでおいでなのですか?」
水町は冷泉のように静かな声で語りかけてきた。
(む・・・、近づいてくるこの臭いは・・・)
636
:
現人
:2011/12/08(木) 00:22:19 ID:rRrCSwK.
>>635
>>634
「何をしているって、考えているんだよ」
スッポンへ向け、答える何を考えているかは答えない
「残念ながら両方ハズレ、一応神様だよ俺は。名前は現人だ」
そう、一応この青年は守り神である。力をほとんど忘れてるので普段ならほとんど人間の臭いがするが
妖怪の臭いがするのなら知り合いの縄張りにでも行っていたのだろう
「なんだ、急にぎやかになったな、そういうお前さんはどうなんだ」
現れた女子高生に向けて逆に問いかけた
「何を悩んでいるかねぇ、それがわかりゃいいんだが・・・」
最後のスッポンの問いにぼやくように小さく呟いた
637
:
児佐々 美雪
:2011/12/08(木) 00:26:10 ID:3FBgi9l6
>>635-636
「妖怪の水町さんに、帽子の神様の現人さんかー。あ、あたしは普通の人間よ。美雪って呼んで」
さらにひざ掛けを鞄から引っ張り出しながら、女子高生は水町の言葉に耳を傾ける。
蓋の開いたボトルマグからは湯気とコーヒーの匂いが立ち上った。
「その岩、いつもうちの父と待ち合わせする場所なのよね。帰り道に拾ってってもらうんだ」
あたしん家、この先だから。と少女が指差すのは山のさらに上の方である。
「で、お兄さんは何が悩みなのかわかんないのが悩み?哲学してるーぅwww」
きゃらきゃらと笑いながら、美雪はコーヒーをすすり始めた。
638
:
水町
:2011/12/08(木) 00:27:13 ID:tElbSrz.
>>634
(獣の臭い・・・、そして微かに残った麝香の香り・・・)
水町は小さな目を細める。
(もしかすると鹿南のですか・・・、いやはや子沢山とは聞いていたが)
「えぇ、最近は爬虫類には特に応えますよ。
コタツの中から出たくないくらいです」
それでも寒さを堪えて散歩に行ってしまうのは、
ジッとしているとどうしても病院の悩みが付きまとって消えないからである。
>>635
「神も妖も私にとっては紙一重ですよ、私だってこう見えて神崩れです」
苦々しく笑いかける水町。
「随分曖昧な言い方ですな、神格持ちでしたら己の存在と役目に悩む事など無いというのに」
引っかかるような、何処か後ろめたいような言葉で呟く。
「あなたが羨ましいですよ、神格を持つものなら。
人と共に生きることも、己に迷うことも無い・・・。
私は神格を失って以来、すっかり居場所も生きている意味も無くしてしまった」
639
:
水町
:2011/12/08(木) 00:29:24 ID:tElbSrz.
//修正
×人と共に生きることも、己に迷うことも無い・・・。
○人と共に生きることもでき、己に迷うことも無い・・・。
640
:
現人
:2011/12/08(木) 00:50:32 ID:rRrCSwK.
>>638
>>637
「OK、まぁ宜しくな美雪とやら」
適当に手をひらひらと降る
「なんだ、お前さんもか」
水平の言葉にへぇー、と感心したように息を吐き
「随分と長いこと人の世で生きているんでな、考え方も人に似ちまったんだよ」
からからと楽しげに笑う、似てきたとか言うがこいつに限ればもとからこうだったと考えたほうがしっくりくる
「んー、そうだな、お前さんの生きる意味や居場所になるかはわからんが
今日からお前さんは俺の友達ってことにしよう、んでな、その次は俺の知り合いでも紹介する
そうやって人の和を広げればその内お前さんの生きる意味も場所も出来るさ」
どこからこの発思が出てきたのかさっぱりだが、青年のゆったり微笑む顔をみたら案外本気なのかもしれない
「おぉ、まさにそれだ」
そして美雪の最後の問いに指差し答える
641
:
児佐々 美雪
:2011/12/08(木) 00:57:28 ID:3FBgi9l6
>>638-639
「そうだこれ二人にあげる。
いつもは一つだけど、今日はテストだったから予備を2つ持ってきてたんだ。
教室が寒いと考えるのも捗らないじゃない?」
思い出したように女子高生がポケットから出したのはホッカイロ。
今日は期末試験日だったので、ひざ掛けやカイロ、飲み物などの寒さ対策はばっちりなのだ。
「亀さんはちょっと待ってね。低温火傷しないように包んであげるから」
肩で切りそろえられた髪をさらりと揺らして、女子高生は身軽に大岩へ飛び移ってきた。
まず青年にカイロを一つ渡し、麝香の移り香がもう少しだけ強く香る桃色のハンカチにカイロを包み、
老いた元神格にも温かさを分けようとする。
「で、お兄さんのその悩みって何時からなのー?」
何時ごろから悩み始めたのか、それすら覚えていなかったらもう考えるだけ無駄かもしんない、と
二人の神格には少々失礼なことを女子高生は考えていた。
642
:
水町
:2011/12/08(木) 01:04:31 ID:tElbSrz.
>>637
(この道、やはり・・・)
水町が指された道のほうを眺める。
「随分仲のよろしいようで、大変結構ですな」
表情の無い爬虫類の顔が少し綻んで見えた。
>>638
「そんな風に考えられるのは人だけですよ。
ノコギリとして生まれたものが、飾り物として生きても。
それはただ錆び付いていくだけとなんら変わりありません。
私達妖怪は生まれた意味が定まりすぎているんですよ。
その務めが果たせないのなら、ただ死んでいくことと変わりありません」
水町はああやはり、この者は妖怪ではないのだなと考え込んだ。
「悩みが無いのが悩みですか、随分楽しいことです」
>>639
「あぁ、ありがとうございます」
冷えた身体に布越しの温もりが伝わってくる。
水町は目を閉じて抱きかかえるように、カイロに覆い被さった。
「いい、香りですね」
643
:
現人
:2011/12/08(木) 01:12:17 ID:rRrCSwK.
>>642
>>641
「おぉ、ありがとうな。いやー、何時の世も人の人情はあったけぇな」
カイロを受け取り、ニカッと嬉しそうに笑う。言ってることは爺むさいけど
「さあな?それもよくわからん、不自然なまでにな」
美雪の問いに首をかしげる、この反応だと忘れてると思われても仕方がない
「ふぅん、そういうものなのかね?」
首をかしげる、案の定あまり理解していないらしい
「あんまり楽しくはねーよ、ずっと喉に小骨が刺さった感じだ」
644
:
児佐々 美雪
:2011/12/08(木) 01:15:08 ID:3FBgi9l6
>>642
>>643
「そのハンカチあげるから、帰りには首の後ろに結んで行くと温かくていいと思うよ」
すっぽんの表情が温かさを得たのをみて、少女の色白の頬にえくぼが浮かんだ。
(話を聞いてると、この二人は居場所の無くなった神様、なのかな。
二人のどっちかがこの山の神様になってくれたら、お父さん喜ぶんじゃないかな?
でも、辞めた神様が別の場所の神様になることって、できるものなの?)
以前に養父の鹿南が、山の神の死を悲しんでいたことを美雪は覚えている。
しかし神格についてあまり詳しくは無いこの人間の少女は、その想いを言葉に出すことはせず、
まずは二人の会話をしっかり聞いておくことにしたようだ。
持ち物を取りにもう一度、岩から岩へと飛び移る少女は、人間でありながらも酷く身軽であった。
645
:
水町
:2011/12/08(木) 01:22:23 ID:tElbSrz.
>>643
「そうですか」
水町はそれだけ言って思い返す。
(思えば私もあれ以来、悩んでばかりでしたなぁ)
>>644
「随分身軽ですな、私もこの姿であれだけよく動ければよかったのに」
カラカラと水町は美雪を見て笑っていた。
「それでは、お悩みに力に成れそうにありませんし私は帰るとしますよ。
さようなら現人さん、ありがとうございました美雪さん」
そういうと、水町の身体は不可視の膜を纏い。
徐々に透けて、消えていった。
646
:
現人
:2011/12/08(木) 01:35:58 ID:rRrCSwK.
>>645
>>644
「おぉ、随分と身軽だな」
岩を跳ぶ美雪の姿をみて、感心したような声をあげる
その内心で考えていることには気づかずに
「ん、もう帰るのかじゃあな、また会おうぜ水町」
手をひらひらと振り姿が消えていくのを見送る
647
:
児佐々 美雪「」 鹿南『』
:2011/12/08(木) 01:41:21 ID:3FBgi9l6
>>645-646
「姉さんたちと散々駆け回ったから、この山の中なら目を瞑ってても走り回れるんだ」
えへへ、と美雪は軽やかに跳ねてみせた。
ローファーの靴底とは思えない確かさで、この少女は岩の上の足場を確保している。
「私にもお父さんが迎えに来た!またね、水町さん、現人さん」
木々の向こうにちらりと赤い煌きが見えたのは、迎えに来た養父の目の輝きだろう。
それを確かめて美雪が振り返った時、既に水町の身体は透けて消えていった。
「お父ーさーん♪」
岩から飛び降りて掛けてゆきながら、丸めたひざ掛けをぶんぶんと頭上で振る少女に
金色の牡鹿が駆け寄ってきた。
大きく開く角は左右に8本づつの枝角を持ち、その左目は既に失われている。
『遅くなってごめんねぇ。明日も学校あるのにねぇ』
「ううん、久しぶりに山の家のお風呂とご飯だもん。気にならないよ」
そして片目の牡鹿は、現人にもオネェ言葉で声をかけた。
『うちの子の相手しててくれたのね、礼を言うわ。アタシはガンゴジの鹿南。
何か助けが必要な時は、この岩でアタシを呼びなさいな』
そしてその背に手を振る美雪を乗せて、木々の間を軽やかに駆け去っていった。
648
:
現人
:2011/12/08(木) 01:47:17 ID:rRrCSwK.
>>647
「ほぉ、そいつはすげえな」
素直に感心しているようだ
「鹿南ね、まぁ宜しくな、んでお二人さんもまたな!」
そして去って行く姿を見送る、その後また唸り始めたとか
649
:
纏 患奈
:2011/12/08(木) 08:15:19 ID:/AfNAO.Q
>>488
「おや? 案外大したことありませんね」
フェルゲニシュを地面に叩きつけた纏は、涼しい顔をしてその場から離れると、
超有名な某アクション俳優のまねをしてエセ憲法の構えを取り、くいくいっと指先で相手を挑発する。
男の強靭な体はネックだ。しかし纏の力は、それに勝らずとも彼に対するダメージの蓄積は可能。
加えてフェルゲニシュには致命的なディスアドバンテージがある。纏もそれに気付きつつあった。
(明らかに動きが鈍った……能力は制限付きでしょうか)
断定はできないが、しかしそうならば時間が経過すればするほどこちらが有利。
ならば逃げられる前に首謀者を吐かせ、始末するべきか。
それとも――……。
「……何だ、といわれましても。私は纏 患奈。研究好きなただの河童です。
時にあなた、人に尋ねたのですから、自らも名乗ってはどうですか?」
650
:
名無しさん
:2011/12/08(木) 16:05:52 ID:HbHPxpxY
>>649
「っくくくくくく、んふふふふふふ・・・・・・・・・っ!
いいだろう、教えてやる、俺様の名はフェルニゲシュ、かつて竜王と証されていたぁ・・・。」
ずりずりと、フェルニゲシュの体の肉が崩れ落ちていく。
そのグロテスクな光景を目の前に、彼女は何を思うだろうか。
紫の鱗に包まれ、強靭な4つの翼を持ったフェルニゲシュが姿を現した。
「大人しくしていれば調子に乗りやがって、俺様がリアルに怒ったら強いんだぞぉ?」
軽く3メートルを超えるその巨体が、纏へと距離を一気に詰めた。
その竜王の怒りへ触れた物、生きて帰る保障はない。
「一閃・無光有闇(ステルス)」
先程とは比べられないほどにまで大きくなった妖爪が纏を切ろうとする
651
:
纏 患奈
:2011/12/08(木) 17:16:25 ID:/AfNAO.Q
>>650
「……」
纏は表情を変えないまま、元の面影を残さぬ変化を遂げていくフェルゲニシュを見上げる。
その瞳の奥に何を思うのか、それは本人以外知る由はない。
竜の姿になったフェルゲニシュを見、纏は納得したというように目を伏せる。
「あれで終わるはずがないとは思っていましたが。なるほど、竜王の名に相応しい」
強靭な紫の鱗に覆われた巨体より溢れ出でる妖力。
やはり一筋縄ではいかないらしい。
巨大な翼が動き、一気に距離を詰められる。
人間体を捨てたその姿。やはりスピードも増している。その巨体を補う程に。
「!!」
襲い掛かる一閃。まともに食らえば一撃でゲームオーバーだろう。
その爪が振りかざされる前に、背後に跳躍する。
しかし――
「く、っ!」
巨大な妖爪のリーチは想像を超えていた。
後退し着地した直後、しかし妖爪は眼前に迫っていたのだ。
纏は慌てて水術を用いて盾を生み出す。
しかし妖爪は中途半端な水盾ごと、纏の胸を切り裂いた。
「……!!」
傷は――浅くはないが、深くもない。
纏は痛みを無視し、更にフェルゲニシュから距離を取る。
じわり。胸から腹までに引かれた一本の引き裂き傷から、血が溢れはじめた。
652
:
フェルニゲシュ
:2011/12/08(木) 18:34:50 ID:HbHPxpxY
>>651
「あっ、あ〜〜、ヤバいんじゃないのぉー?
さぁて、次はどうしようかなー?あの小僧の飲んだ薬、お前も飲むかぁ?
死なないよう調合はしてある、研究好きなお前には調度いいんじゃん?ん?」
纏の血がうっすらと着いた妖爪をペロッと舐め、ニヤニヤと笑う。
その歪んだ瞳が、纏を見据えていた。
「お?おい、お前の姿をあの小僧が見てるぞぉ?」
不意に病院の辺りを見渡し始めたフェルニゲシュが、窓越しに夷磨璃が見ているのを見つけた。
夷磨璃はその一部始終をすべて見ており、今にも戦いに行ける状態。
だが相手がフェルニゲシュ、生きる本能が、夷磨璃を止めていたのだ。
「あいつの前で、お前が酷く死んだら面白そうだなぁ!?」
653
:
纏 患奈
:2011/12/08(木) 20:13:57 ID:/AfNAO.Q
>>652
「その癇に障る喋り方止めてもらえませんか……」
言いながら、纏が赤く染まったシャツを脱ぎ去ると、所々鱗に覆われた緑の肌と同時に、赤い傷が露になった。
そして纏が、指先で傷をゆっくりとなぞる。
「《回復術式》……」
青い光が傷を癒し血が凝結していく。
この程度の傷ならば、応急措置で十分止血することができる。
しかし、確かに相手の言う通り、状況は良いとはいえない。
(黄道いずみや日野山幽二郎が戦闘に気付けば……、いや、援軍など期待しないほうがいいでしょう。フェルニゲシュ、といいましたか、奴には恐らく能力に対する反動がある。そして強大な力故の油断。そこを突けば――)
その時、フェルニゲシュの言葉に、纏が顔を上げた。
男の視線の先には、窓越しにこちらを伺う夷磨璃の姿。
かちあう目線を、夷磨璃はすぐ逸らしてしまうだろう。
纏の瞳が――一瞬、見開いたようにみえた。
しかし、すぐに俯いてしまい、前髪で顔が隠れてしまう。
「何をやっているのですか……」
呟くような声。
すう、と深く息を吸い込み、
「そこを離れなさい、夷磨璃ッッ!!!」
俯いたままの纏が、ビリビリと震えるような怒声を上げた。
窓越しであってもその声は十分に届いただろう。
あんなところにいれば、いつ戦闘に巻き込まれるか分からない。
顔を上げた纏の瞳には、ただ一つだけの感情が浮かび上がっていた。
――激しく、強い怒り。
彼女も命を救う者の一人。
夷磨璃を前に、その感情が爆発した。
「私を怒らせましたね……フェルニゲシュ」
654
:
フェルニゲシュ
:2011/12/08(木) 20:58:48 ID:HbHPxpxY
>>653
『え・・・纏お姉ちゃん?』ビクッ
夷磨璃の表情が困惑した。いきなりこのようなことを言われるなんて思わなかったし、纏をほおっておくことも出来ない。
せめて、誰かの助けを呼ぼうと、院内を探し始めるだろう。
「回復だぁ?ぷっ、馬鹿らしいな。そんなの無意味だぁっ!!!
怒った?ざまあねぇな!!つかそれで俺様に勝つとか、脳内沸いてるんだな、お前っ!」
フェルニゲシュは油断しているように見える。
なんせ戦いに集中しているそぶりがあまりないからである。それに、こちらからも攻撃しようとはしない。
・・・だか、それは纏を待ち伏せしている。彼女は気づくだろうか?
655
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 21:19:56 ID:???
>>654
纏は怒っていた。しかし状況の判断に影響を及ぼす程、頭に血が昇っているわけではない。
あくまで冷静に、冷徹に――怒っているのだ。
窓際から夷磨璃がいなくなったのを横目に見て、纏の刺々しい殺気が少し収まった。
フェルニゲシュに言われるまでもなく、怒ったところで状況が変わる訳ではないのは、纏もよく理解している。
自分は東雲のように、怒りが引き金で妖力が増すわけでも技が出せるわけでもない。
「脳内が沸いているのはあなたのほうでしょう」
(とはいえ……このままでは状況が進展しない)
フェルニゲシュは油断している。纏はそう思っている。
現時点では待ち伏せにも気付いていないだろう。
「水術」
纏が頬を膨らませる。
どこからか聞こえてくる、水の音。
膨らませた頬から、纏は小さな水の球を作り出した。
その直径10cm程度の水球を、数十個作り出す。
纏はそれをフェルニゲシュにむけて一斉に解き放った。
スーパーボールが跳弾したような勢いで、水球はフェルニゲシュに向かっていく。
それらの球は一つ一つ、触れた瞬間爆発する仕組みになっている。
爆発と言っても威力は少ない。フェルニゲシュ相手ならほとんどダメージはないだろう。
656
:
フェルニゲシュ
:2011/12/08(木) 21:36:10 ID:HbHPxpxY
>>655
妖爪でその弾を引き裂こうと、フェルニゲシュが振りかざす。
・・・が、引き裂いた瞬間に爆発した水弾は、フェルニゲシュの、一瞬だが視界を奪うことに成功した。
視界を奪えば、こちらからは何も出来ないため、追撃ができる。
『も、もしもし?露希お姉ちゃん?病院に・・・え?うん・・・っ!』
一方、夷磨璃は公衆電話から助けを求めていた。
どうやら、異変を感じた露希が直ぐに向かっているとのこと。
657
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 21:52:51 ID:???
>>656
爆発した水球で視界を隠すと同時、纏は駆け出した。
フェルニゲシュの視界が晴れたとき、彼の眼前にすでに纏はいないだろう。
左右、背後、見渡したところで彼女はいない。
纏は跳躍し、フェルニゲシュの頭上に飛び上がったのだから。
油断していようがしていなかろうが。
待ち伏せがあろうがなかろうが。
今は関係ない。纏にできることは限られていた。
「すうううっ――」
大きく息を吸い込み、纏は上空に大量の水を吐き出した。
圧倒的な水は凝結し、巨大な槌の形に変形する。
その水量は、1トンを超える。
纏の怪力だからこそ、それを扱えるのだ。
振りかざし、遠心力を用いて、超重量の槌をフェルニゲシュに振り下ろす。
658
:
フェルニゲシュ
:2011/12/08(木) 22:04:46 ID:HbHPxpxY
>>657
「ぐあああっ!お前っ、ぐはっ!?」
その槌の威力は、フェルニゲシュをも怯ませた。
これがもし人間時に受けたのなら、大ダメージは免れまい。
槌の攻撃が終わると同時に、左右からフェルニゲシュの脇腹を引き裂く者の姿が見えるだろう。
片方は蒼い着物と長刀の子供、もう片方は白い翼と直剣の少女。
夷磨璃「纏お姉ちゃん、僕だって戦えるよ!(怖いけど)」
露希「河童さん、助太刀します!!」
フェルニゲシュ「こ、この・・・ふざけんなぁっ!」
ついにぶちギレたフェルニゲシュは纏達目掛け、手からレーザーを放った。
反動なんて無意味のように、フェルニゲシュはただ標的を殺そうと、必死だった。
659
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 22:11:49 ID:???
>>658
(効いている――これならば)
「!!」
視界の両脇に現れるのは、二人の影。
少女に見覚えはなかったが、子供の顔は見慣れたものだ。
患者だというのに。仕置きはあとでするとして、今先決すべきは目の前の敵だ。
「お二人とも、離れて」
無作為に放たれるレーザーを避けながら、槌を足場に再び空中に跳ねる。
「水術の有効利用法を教えてあげましょう」
そういった途端、突然巨大な槌が弾けた。
凝結した槌は再び水になり、フェルニゲシュの周囲を包む。
そして纏が手のひらを握りしめると、水は円を描き、フェルニゲシュを拘束しようと凝結しようとする。
「捕まえましたよ、竜王」
660
:
フェルニゲシュ
:2011/12/08(木) 22:27:34 ID:HbHPxpxY
>>659
「捕まる、はぁっ、訳、ないだろう、フハハハハッ!」
突如現れた、フェルニゲシュの回りを囲む水。
しかしフェルニゲシュに近づいた瞬間、水は地面にこぼれ落ちる。
「龍は追い詰められるほど強くなるんだよなぁ?」
露希「夷磨璃君、逃げて!河童さん、水術を続けて下さい!」
夷磨璃「う、うん!」
露希が直ぐさま接近するが、フェルニゲシュの手前で弾かれる。
どうやらフェルニゲシュから流れ出した血が危険を察知したのか、フェルニゲシュの回りには見えないバリアが張られたようだ。
661
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 22:36:11 ID:???
>>660
「障壁……ですか」
地面に着地した纏は、再び大きく息を吸い込む。
しかし今度は、水を吐き出し形にするわけではない。
(耐久性の程を見せていただきましょう)
それはまさに、巨大な滝の勢いを一点に集中させたような、水撃砲。
レーザービームのような水流を、障壁の一点に集中させる。
(障壁のようなものの場合、広範囲攻撃よりも一点集中攻撃に弱いはず。
それにフェルニゲシュには致命的なディスアドバンテージがある……さあ、壊れてくれますか?)
662
:
フェルニゲシュ&露希
:2011/12/08(木) 22:49:04 ID:HbHPxpxY
>>661
「甘いなぁ・・・効かねぇよ、そんなの!」
フェルニゲシュのバリアは特殊な物であった。
普通ならば、一点集中ならば貫通も可能だろう。
だがそのバリアは破られぬよう、一点集中に対応するかのよう、そこの部分が固くなる。
よって、その攻撃はほぼ効果は無かった。
「く・・・、そろそろ体が持たないなぁっ・・・!次の一撃で撤退させてもらう!!」
フェルニゲシュの体の鱗が、刃のようになりながら、一気に飛び散る。
その数えきれない鱗が、花びらのように舞い、そしてフェルニゲシュは消えるだろう。
露希「ぐっ、消えた・・・?あの、河童さん、あいつは一体誰ですか?」
数枚の刃が露希の体をかすり、所々出血している。
663
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 23:04:21 ID:???
>>662
「無駄、でしたか」
半分分かっていたかのように、纏はあっさりと結果を認める。
しかし障壁の性質は分かった。
性質が「あれ」のみならば、おそらく破る方法はあるだろう。
「最後っ屁にしては弱いですね」
鱗の一枚が頬をかすり、つうっと頬を伝う。
金色の瞳にはまだ怒りが宿っているものの、若干薄れつつあった。
フェルニゲシュは消えた。追うことは不可能だろう。鼻が利くわけでもない。
「あなたは……ああ、思い出しました。確か夷磨璃の病室にも来ていましたね。
こちらへ、止血しましょう」
露希を呼び寄せ、出血した個所に触れていく。
すると出血は止まり、傷がすぐに塞がり始めた。
「私にも分かりません。夷磨璃を殺せと私に劇薬を渡した頭の悪いキチガイです」
若干口が悪いのは気のせいではないだろう。
「ですから捕まえて目的を吐かせようと思ったのですが……失敗しましたね。
物分りのいいやつなら診療所の用心棒にでも引き抜こうと思いましたが、それも失策のようです」
664
:
名無しさん
:2011/12/08(木) 23:12:44 ID:HbHPxpxY
>>663
露希「あ、ありがとうございます、河童さん。ボクの名前は露希です。」
ペコッと軽く自己紹介。フェルニゲシュの散々な言われようから、余程酷い奴なのだと思った。
露希「・・・も、もしかしたらボク、そいつに会ったことあるかも・・・夷磨璃君がズタズタにされた時の・・・。目的はいかにしても、無事で何よりです。」
夷磨璃「纏お姉ちゃん、大丈夫?心配してたの、僕・・・」
この後、お仕置きがあることも知らない夷磨璃は、ひょっこり顔を出した。
665
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 23:27:07 ID:???
>>664
「露希ですね。遅くなりましたが、助太刀ありがとうございます」
纏はぺこりと頭を下げると、血まみれのシャツを拾い上げた。
妖怪の状態なので分かりにくいが、今の纏はいわゆる上半身裸の状態である。
前を閉じると、纏は人間の状態に変化した。
緑色から肌色へ。
妖怪から人間の色へ。
「……夷磨璃」
なぜわざわざ人間の状態にもどったか。
答えは簡単。手加減できなかったら困るからだ。
「――なぜあの時、あそこから見ていたのですか?」
ぎろり。
黒色の光の無い瞳が、夷磨璃を睨みつける。
666
:
名無しさん
:2011/12/08(木) 23:36:13 ID:HbHPxpxY
>>665
「でも河童っていたんだー、なんか可愛いなぁ。
ていうか河童さんシリアス過ぎる見た目と性格にギャップなさすぎて、マジボクの好み。もうなんか河童さん抱きたいな、いやでもry」
そんな妄想をぽわぽわさせてる露希とは逆に、冷や汗ダラダラの夷磨璃。
本人は全く悪いことしたとは思ってないので、睨まれたことが不思議でしょうがなかった。
「だ、だって外で怖い妖気を感じとって見てみたらあいつと纏お姉ちゃんが戦ってて・・・。
ぼ、僕には見過ごすことができなくて・・・・・・。
」
667
:
纏 患無
:2011/12/08(木) 23:48:04 ID:???
>>666
妄想を暴走させる露希を完全にスルーして、
纏は真っ直ぐに夷磨璃を見つめている。いや、睨んでいる。
その「悪いことをしたと思っていない」目が、余計に纏を煽っていることを、
本人は知る由もないだろう。
「夷磨璃、あなたは自分の立場がわかっていないようですね。
ついこの間まで病床に伏していた体で……しかも逃げることもせずに、あんな危険なところにつったっていた。
それがどれだけ危険なことか、分かっていないのでしょう?」
抑揚のない声だが、少しの間彼女と共に過ごした夷磨璃ならば、
纏が怒っていることが伺えるだろう。
「しかもあげくの果てに戦闘にまで参加していますし……。
これは、お仕置き、ですね」
無表情のまま、冷徹に宣告する。
蛇足しておくと、東雲は小鳥遊のお仕置きの次に、纏のお仕置きが怖いらしい。
668
:
夷磨璃
:2011/12/08(木) 23:59:19 ID:HbHPxpxY
>>667
「纏お姉ちゃん・・・。それは僕が子供だから?
危険性だったら、あいつといた纏お姉ちゃんの方が高いはずだよ。
それにお姉ちゃんを助けたくて戦ったんだよ、僕。余計なお世話だった?」
纏が怒っているのはよく分かった。けど、やはり納得がいかなかったのだ。
その為、纏の怒りを増幅させてしまうようなことを言ってしまった。
露希「河童さんには茄子と胡瓜どっちがいいかな〜?ボクなら間違いなくマヨネーズ胡瓜〜、よし、速攻で買ってこよう!!」
妄想が止まらない、とはこういうことだ。スルー奨励
669
:
纏 患無
:2011/12/09(金) 00:10:47 ID:???
>>668
「子供だからではありません。患者だからですよ」
例え夷磨璃であろうとなかろうと、診療所に入院する患者が同じことをすれば、纏は同じことをいうだろう。
彼女とて、医療の道を行く者なのだから。
纏があの時怒ったのは、フェルニゲシュに対してでもあったが、夷磨璃に対する怒りもあったのだ。
自らを危険にさらすような真似をする、夷磨璃に対して。
「私を助けたいという気持ちはありがたいですが、戦う以外にも道はあったはずです。
あんな所でぼけっとつったってないで、早く助けを呼ぶべきだったのではないですか?
実際フェルニゲシュに見つかった。攻撃されていたかもしれないのですよ、あなたは」
饒舌になりつつあるのは、やはり怒っているからなのだろう。
「茄子に決まっているでしょう。胡瓜など邪道です」
ずばっ。
そこは譲れないらしい。
670
:
夷磨璃
:2011/12/09(金) 00:25:52 ID:HbHPxpxY
>>669
確かにそうである。
あの時、突っ立ってた時間の方が長いし、フェルニゲシュにも見つかっている。
そして何より、纏の患者に対する筋が通っていた。
「ごめんなさい・・・。」
自ら危険を犯したのも事実、ましてやフェルニゲシュに挑むなど自殺行為に等しい物だった。
そして一つ、夷磨璃には疑問が。お仕置きとは何をされるのかということ。
「買ってきました!茄子!だから抱かせろ河童!!」
露希、1レスで茄子買ってきたし。しかも制御効いてないし。
671
:
纏 患無
:2011/12/09(金) 00:33:06 ID:???
>>670
「わかればいいのです。さてお仕置きですが……」
ふむ、と考えるように顎に手を置く纏。
無表情で何を考えているか全く読み取れない。こういう時はこの無表情がとても怖い。
と、そこへ露希がやってきた。
「ほう、気が利きますね」
表情には出さないながらも、茄子を見て嬉しかった様子。
露希の手からすばやく茄子をとり、生でかじりつく。
うまうまと味わいながらも、露希のほうは手で押さえて完全スルーである。
「ふむ……今の私は機嫌がいいですので、特別にお仕置きはなしにしておきましょう」
ここで露希が効いた。茄子を咥える纏はご機嫌なようだ。
672
:
露希&夷磨璃
:2011/12/09(金) 00:47:39 ID:HbHPxpxY
>>671
露希「かっ・・・可愛いっ!!その茄子にかぶりつくクールな河童さん!!
こんな耐性の人は初めて見ました!!」
夷磨璃「なし?わぁい!」
二人とも、纏さんに弄ばれてる・・・・・・。
露希「では、河童さんに会いにくる時には茄子持ってきますね!ではボクはこれで・・・・・・。」
夷磨璃「纏お姉ちゃん、この後、巴津火お兄ちゃんの部屋に行っていいかな?」
夷磨璃、このノリではお仕置きされそうな気がする。
まあ、なんやかんやで、今日と言う一日が幕を閉じた。
//区切りがいいのでこの辺で!二日間、ありがとうございました!楽しかったです!
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