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877名無しさん:2012/10/06(土) 22:14:39 ID:5tjm1s6k

 町はずれの民家。
 切れかけた街灯が点滅するその隣に一軒家はあった。

 かつては全ての妖怪を不幸にしようとした組織、
 そして現在は、ただ1つの意地の為に3人の子を”幸せ”にするための組織。
 新生・紫狂の本拠地であった。

 ニュースを見る青い着物の少女、雨邑。

「・・・」

 女性の死亡、謎の多すぎる現場。
 これは十中八九妖怪の仕業だ。

「どう思うのだ、宛誄?」

 問いかけるは赤い着物の少年にして3兄弟の長男、安木。
 宛誄と呼ばれた黒い着物の少年はやれやれと肩を竦める。

「妖怪の仕業だろうね、今時こんなに派手に人を襲う奴が居るなんて考えにくいけど」

 そんな3兄弟を諌めるように、この中で一人だけ大人びた乙女がピシャリと言った。

「だめだよ、みんな! また首を突っ込もうとしてるでしょ?」

 安木が食い下がる。

「いけませんか、入江姉さん」

「いけません! また・・・また誰かが死んじゃうような事になったら・・・!」

「しかし! 己達はこのような妖怪を放っては置けません!!」

「駄目! この妖怪があなた達よりずっと強い奴かもしれないんだよ!? お願い、お願いだから・・・」

「もうどこにも行かないで・・・」


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