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863
:
黒蔵
:2012/02/18(土) 00:18:16 ID:3FBgi9l6
>>861-862
鬼の爪を掻い潜るように舞い手は身を沈めて、正面から受け止めようと獅子王を振るう。
右手の爪はがっきと刃を受け止めたが、徐々にその妖力は獅子王に喰われてゆく。
『そこの君、武器を捨てなさい!』
その時声を上げたのは、先ほど黒蔵を見失って戸惑っていた警官の一人。
繁華街は夜行集団だけでなく、人間の縄張りでもあるのだ。
ビルが結界から開放された今、警備員の遺体も壊れたビルも、彼らから見えているようだ。
天狗や七罪者ほどの妖怪ならその存在を人目に映らぬようにできるだろうが、
人の身である黒蔵はこの状況で逃げも隠れも出来ないのだ。
警官の目からみれば、もしかしなくても黒蔵は現行犯なのである。
声を上げた警官は、抜き身の太刀を手にした黒蔵にまっすぐ銃口を向けている。
見えない性質なためか、悪鬼にはノーマークだ。
見えるほうの警官も銃を向けてはいるものの、悪鬼達とその存在に全く動じない同僚とに、
どこか戸惑ったようにその銃口は揺れている。
(あれ、だ)
向けられた銃口に、黒蔵の背筋を恐怖がぞわりと這う。
目の前の鬼の左手も怖いが、向けられた2つの銃口はもっと怖かった。
あれは過去に2度受けた。一度は腹に、一度は背に。
警官に気を取られた黒蔵が、蘇る記憶に硬直したことが、その背後の悪鬼達には付け入る隙となった。
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