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イベント優先スレ
852
:
黒蔵
:2012/02/13(月) 18:17:54 ID:3FBgi9l6
>>850-851
袋ごと鞘を投げた後、当たったかどうかを確認するよりも先に、黒蔵はあたりを見回して獅子王を探す。
身体を引きずって獅子王を掴み、立ち上がろうとしてうめき声を上げる。
右足首がありえない方へぐんにゃりと曲がっていた。
これでは一太刀浴びせに行ったところで、あっさり返り討ちに逢って終わる。
なにしろ相手は体躯5mの鬼なのだ。
これではいくら獅子王が破邪の剣でも、有効な攻撃ができるほどの接近は難しい。
(四十萬陀)
何としても生き延びたい。
しかしこの足ではきっと、逃げることも叶わない。
(織理陽狐さん)
泣きべそをかきながら、先ほど投げたのは鞘だった。
今度は獅子王の刀身を大きく振りかぶると、鬼の心臓めがけてはっしと投げつける。
(多分、これじゃ致命傷にもならない)
暴君の前で、黒蔵はあまりにも小さかった。
獅子王は黒蔵にとってあんなにも重かったのに、大きな赤鬼へと飛んでゆく今は酷く頼りない。
(俺はここで殺される)
警備員の血に汚れた左手がポケットを探り、その中の黒い羽を握り締めた。
(蛇神、ごめんなさい)
暴君の金棒と獅子王には、すりこぎと爪楊枝ほどの差がある。
飛来する獅子王を暴君が弾き飛ばせば、黒蔵にとっては何もかもが終わるのだ。
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