[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
イベント優先スレ
788
:
巴津火『』 叡肖「」
:2012/01/05(木) 22:56:35 ID:3FBgi9l6
>>785-787
三凰の堂々たるスピーチに賞賛の拍手を送っていた叡肖は、
澪の視線に気づいて巴津火の席を見る。
(何やってんだおい)
「こら、スピーチの間くらいはしゃんとしてないと駄目だろ」
テーブルクロスの下を覗き込んでいる幼い主に声を掛けると、巴津火の頭がもっそりと
クロスの下から出てきた。
『蛸ー、これ取れた。どっか行っちゃった』
「取れたんじゃなく、取ったんだろ。
それに、どっか行っちゃったじゃなく、どっかやっちゃったって言うんだそれは」
叡肖はしかたなくボタンの取れてしまった巴津火のカラーの上にタイを締め直し、
奥の手としてカラーピンを刺して止めてしまう。
「正装のマナーなんだから、もうタイは弄るな」
『喉んところに尖った金属なんて嫌だぁ…』
「下手に弄らなきゃ刺さりゃしないっつの」
蛇妖が苦手とする針状の金属でタイを留められてしまったら、
巴津火はもう下手にタイを弄れない。
そしてかがんでいた間、巴津火の背中が出ていたことに、叡肖は気づいていない。
『ううう…』
他人のスピーチはちゃんと聞け、と叡肖に頭を巫女Bさんのほうへ向けて抑えられてしまったら
巴津火も大人しく拍手するしかないのだ。
視線を左右に投げかけても、メリーも夷磨璃も助けてはくれない。
「二人ともいい友人を持ったな」
スピーチが終わり、乾杯の準備に給仕たちが卓の間を慌しく動き、卓上のグラスが満たされ始めた。
叡肖は機嫌良くグラスを手にしたが、巴津火のほうは大気中に血の匂いを感じて首をかしげている。
〔なんか血腥くないか?どこからだろ〕
きょろきょろと辺りを見回すが、それが外で噴出した巫女さんの鼻血の匂いであり、
自身がその遠因であることを巴津火は知らない。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板