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イベント優先スレ
78
:
織理陽狐/送り妖怪戦闘部隊
:2011/06/05(日) 12:37:55 ID:DDrxEC0A
>>77
――数分前。
どろりとした悪意に満たされた巌窟の城の歩廊に、幾つもの足音が響いていた。
暗闇の中に、橙色の炎を揺らめかせる提灯が、ぼんやりと浮かび上っている。
それを片手に携えた、白い着物に羽織りを身繕った狐を先頭に、
後方を、東雲、四十萬陀、そして袂山の送り妖怪たちが着いて歩いてた。
「……マジで、ここに窮奇がいやがんのか」
東雲が辺りを見回しながら、忌々しげな声を前方に投げた。
この空間へ至るまでの道は、織理陽狐の提灯が導いたものだ。
彼の後ろに着く四十萬陀がごくりと喉を鳴らす。
そもそもは織理陽狐一人が出向くつもりだったが、無理を言って東雲や四十萬陀たちも着いてきたのだ。
窮奇との因縁に、決着を付けるために。
何時になく硬い表情を浮かべる織理陽狐は、迷いない足取りである場所へ向かっていた。
最後の戦いへ、提灯が導く先へ。
不意に、織理陽狐が足を止めた。
次いで東雲がはっと目を見開く。
彼らの視線の先には、安っぽいソファに体を預ける、彼女の姿があった。
「待たせたな、窮奇」
金色の瞬く瞳に、窮奇が映った。
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