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イベント優先スレ
739
:
巴津火「」 叡肖・ミナクチ
:2011/11/19(土) 12:20:50 ID:1gBuqmPQ
>>737-738
「誰が!!!お前にっ!……おい包帯」
今この場で一番余裕のありそうな稀璃華に、一番余裕の無い巴津火が噛み付くように答える。
もはや包帯男のボケに突っ込む余力はない。
そして帰り支度の神代に巴津火は、最後に念を押した。
「あの建物を作る約束は守れよ。場所は決めておくからな」
いつか敵対するであろう友達と判っていても、このいじめっ子は神代から
目を離すつもりは無いらしい。
「いるなら出て来い。帰るぞ」
その声に答えて、さして深いとも思えない先ほどの水溜りから現れたのは、
等身大の少年の姿のミナクチと、彼を乗せて半ばまで水面に現れた衣蛸の殻だった。
「蛸、お前ガラス玉に何か細工してたな。水蛇が海水だったぞ」
巴津火は半眼のまま、恨めしげに衣蛸を睨む。
『そりゃだって殿下が暴走したら止めるのが俺の役目だしぃー?
あのガラス玉に力を封じるの手伝ったの俺だしぃー?
普段から殿下の行動パターン見てたら、あらかじめ保険掛けておくなんて当然ですよねー』
殻からぬるりとその身を覗かせた大蛸は、その触腕をゆるゆると伸ばして巴津火を抱き上げる。
「お前のせいで傷に塩が沁みるじゃないか」
目を閉じて尚怒りながら、巴津火は衣蛸の殻の中へと引き込まれていった。
『私は稀璃華さんと穂産姉妹を夜行集団へ送り届けてから参ります』
衣蛸のためにこの水溜まりと川を水脈の道で繋げながら、下級の水神はそう伝える。
『判った、なるべく急いでくれ。
このまま宮に戻ると爺ィが煩いし、急ぎだからまず小鳥遊の所で応急処置させる』
水溜まりに沈んでゆく衣蛸に一つ頷くと、ミナクチは稀璃華を招く。
稀璃華の手を借りて夜行集団の本拠地へと姉妹を送り届けるつもりだ。
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