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671巴津火「」 ミナクチ『』:2011/11/15(火) 00:08:20 ID:1gBuqmPQ
>>669-670
日子神が弱ってゆくとともに、巴津火を捕らえた土の顎も弱る。
孵化するかのごとく、土の半球を崩して這い出してきたのは黒い鱗を濡らした蛇の姿だった。

「誰かを困らせるのはボクの本来の役割の一つだ。『悪い』な神代」

色が黒いため血の色ははっきりしないが、這い出した大蛇の背中には所々酷い穴が開いていた。
雨子神の手から這い降りた小さな青い蛇が、慌ててそちらへ這い寄っていこうとする。

「運命に呑まれる?ボクは自分で選択しただけだ。
 死にたがりは黙っているか、きちんと申し開くかどちらかにしろ」
 
既に日子神の負っていた因果は巴津火のものだ。
半分の神格は、姉妹の因果のうち丁度半分だけを背負ったことになる。

「それが神体か、随分小さいな。神代はどうする?その喜劇とやらを続けるか?
 そっちの死にたがりを始末するならボクは止めないぞ。
 お前がやらなきゃボクが祓うまでだからな」

運命の歪みなど気にしない。
そもそも巴津火はもっと歪めてしまうつもりなのだ。
ぐん、と大きく鎌首を持ち上げて、橙の目を輝かせた大蛇は丸太のような身体で大きくとぐろを巻いた。
その高さからは、稀璃華たちの様子がよく伺える。

(あちらはあちらで、動いたようだな)


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