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667穂産姉妹神大社:2011/11/14(月) 19:57:26 ID:bJBnsqT6
『だから君は・・・罰すらも・・・』

雨子神は論を、術を伴って行おうとする。
しかし、その標的となる彼の動きは予想を外し、
結果として何手も後の動きを余儀なくされてしまった。

そして一方、巴津火に剣を突き立てられた彼女も同様に驚く。
しかしすぐさま、彼女は牙の術の行使権を、
雨子神から日子神へ、
自らの物へ転嫁させ喉に空いた風穴をいとわず手を上げた。

『僕たちが全て終わらせるんだ・・・生きたいわけじゃない・・・
 ただ・・・死に方だけは・・・討伐者だけは・・・
 神代じゃないと駄目なんだ・・・』

もはやここまで来たのだ、この際構わない、
と雨子神は手にミナクチの冷たさを感じながら、目に意思を込めて話す。
そして彼女の視線は、閉じられた牙の彼を見ていた。

いくら巴津火が丈夫で、上位神格の卵で、どのように硬い意思を持っていようが、
穂産姉妹の強力な術の牙は、当然のごとく彼に突き刺さるだろう。
もしそうであるならば、全ては貫通しきって、
形による無駄なスペースが外した牙を除いたとしても、
傷はおおよそ6か所くらいに及ぶ。

「巴津火さん、お熱くなるのは構いませんが。
 大事なことを一つ、忘れていませんか?

 穂産姉妹、彼女たちはいかような攻撃を身に受けたとしても、
 神体が害されなければ復活できることを」

ダメージを負う巴津火へ優しく、明瞭な声で遠くから語りかけるのは、
少なからず仲間の負傷で声を出して笑うことはなくなったものの、
笑顔を顔に張り付かせている、神代であった。

彼は今、穂産姉妹神本殿の戸の前に立っている。
どうやら神代は巴津火が二人をひきつけ、自身が接近する隙を窺っていたようだ。

>>666
「現に今行っているでしょう?
 吾輩は今しがた、外敵のあなたに膝をつかせているのでは?」

一般の戦士ならば、稀璃華の状態を好機を見て、
さらなる非常な追撃を与え続けるだろう。
しかしそれをしないで凛として目の前に立って見せているのは、
どうやら彼女なりの筋があるためらしい。

「根拠はありません。
 吾輩や夏津燈、四武神たちが知りえる情報は日本神話人世第34章だけ」

そういうと彼女は首をそっと、
今まさに凄惨な光景を生み出している穂産姉妹神達へ向けた。

「ですが、感ずるのですよ。
 仲間内である上に守護神ともなれば余計に、
 彼女たちからまったくもって、生きる意志が感じられないことを。

 穂産姉妹神は死ぬ気です。
 それがなにをもってしてか、なにがあってなのかは、やはり判りませんが。」

若干の憂いが、春宇知厄の目に映った。


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