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662
:
巴津火
:2011/11/13(日) 12:17:26 ID:1gBuqmPQ
>>660-661
「問いとは、必ずしも答えを待つためのものとは限らないよね」
秋牙羅未の剣が重く軋んだ。
こんな使い方のために在るのではないと、この神器は主である女神を害することに使われるのを厭うた。
しかし巴津火はわき腹を濡らす己の血を片手に掬うと、それを大剣の刀身にたっぷりとなすりつけた。
その途端、苦しむかのように大剣の軋む音が高くなった。
そして刀身を伝って巴津火の血は、この神域の主である日子神の胸にも垂れかかってゆく。
破れた白い衣に、点々と赤い染みが付く。
「ボクは、結果がどうなるとしてもボクがこうするには、理由があると知っておいて欲しいだけ。
そして考えて欲しいから問いの形で投げかけるんだ。答えを求める問いじゃなく、ただの謎掛けだよ」
その言葉とともに、邪神の血に狂わされた神器が、主の喉元を貫いた。
巴津火の表情と纏う気配は、その行動の凶悪さとは裏腹に、その一瞬だけ清々しさを含む神格の
気配へと転じ、紫濁の瞳のなかには火の粉のような橙色の煌きが点々とよぎった。
(日子神、その負うものを漱がれよ。ボクの名は巴津火、この力は禊)
日子神を殺害することで、この半分だけの神格は日子神の負う罪とその一切を己へと移そうとした。
それは同時に、神代の手を汚さないための方便でもある。
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