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298
:
叡肖「」 黒蔵『』
:2011/08/07(日) 13:24:34 ID:1gBuqmPQ
>>295-297
〔敵と判っていても、さっきからずーっと心が痛いんだけど〕
ダース単位で蛇が凍らされたり、撃たれたり、切られたり、食べられたりしているのを
黒蔵はずっと逆さまに見ているのだ。
それは昔、父親が人間に狩られた記憶も呼び覚ます。
〔あ…涙出てきたやばい〕
何がやばいって、人に化けたまま逆さまで泣くと鼻が詰まるのだ。
そして叡肖のほうも戦う腕を変えたということは、休ませる腕が必要なのだ。
人のそれに化けた腕も足も休ませるべき蛸の腕と交代し、叡肖は掌中の小さな姉妹を
スーツのポケットにそっと移して庇う。
徐々に解毒はしているものの、叡肖の足元は時折ふらつくしその分ぶら下げられた黒蔵も
振り回されるのだ。
「そろそろだな。ちょっとの間息を詰めて置けよ?」
赤い顔から青い顔になった黒蔵をみて、叡肖は稀璃華に囁く。
そして襲いかかる蛇たちの中に、何の文字も記していない腕を一本、差し出した。
「黒蔵、遠慮なく吐け!そして走れ!」
叡肖の声と同時に、苦しさの限界に来ていた黒蔵が瘴気を吐いた。
もふっと黒ずんだ霧が叡肖の足元に広がる。そして叡肖は稀璃華の背中をとん、と押した。
人を昏倒させるうわばみの息、妖怪であればそれを吸っても死ぬ事は無いが、
それでも吸い込めば苦しい事には変わりない。
逆さづりにされているため、黒蔵の吐いた瘴気は床に近いところに溜まり、あまり広がらない。
そのため、露希たちが影響を受ける前に、蛇たちが先に影響を受けるだろう。
(よーし、噛んだな)
大量の蛇に絡まれ噛み付かれ、叡肖は黒蔵と共に蛇の群れの中に埋もれた。
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