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249叡肖「」 黒蔵『』:2011/08/06(土) 01:38:22 ID:1gBuqmPQ
>>246-248
「その通りだよメリーちゃん。だからちょっと手伝ってくれないかな。
 …あのお姉ちゃんたちの傍に行って、慰めてあげて欲しいんだ」

真剣に心配してくれる幼女相手には嘘をつきにくいだろうと、上手く話を聞きだしてくれるよう
衣蛸はメリーに頼んだ。
縛られている二人の傍に小さな子供を近づけたらどうなるのか、なんて蛸は知らない。
もし知ってても知らぬふり。

「小さい娘にああまで言って貰えるとは……虚冥殿も父親冥利に尽きるよねぇ?」

蛸は微笑ましげに氷亜に同意を求める。
そしてその頃、コーヒー牛乳を取りに行った黒蔵が虚冥に
「今、娘さんが来てますよ」と伝えたのだった。

しかし、そんな御気楽な空気を一変させるように雪男の口を借りた告白が始まり、
しばし場を凍らせた。

「繋がりを切りたかった、繋がりを作る事が怖かった、と言いましたね」

凍る空気を気にもかけずに、ゆるりと蛸が口を開く。

「ならば、上手く切ってしまえば良い」

あろうことか、衣蛸は笑っていた。

「貴女方がしたような切り方じゃ、切りたい縁も切れやしませんよ。
 お宅らは水商売でしょう?縁には縁の切り方ってもんがあることくらい、よーくご存知でしょうに。
 縁を切ったつもりで切られた相手に縋られる。今は、まさにそれじゃないでしょうかね」

繋がりを切りたくて切ったつもりの穂産姉妹、切られても諦めたくない、その関係者達。

「死にたい、死を覚悟している、というのならば、
 上手く始末を付けてめでたしめでたしな流れをつくる努力くらい、当然してるんでしょうね?」

片方の眉を品良く吊り上げて、試すように叡肖が姉妹を見た。


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