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避難所Ⅱ
182
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/18(火) 22:38:11 ID:tElbSrz.
>>181
『むむむ?』
「・・・」
蜂比礼と宛誄は困惑の表情を浮かべる。
握らされた道返玉、しかして宛誄はそれを引き戻そうとはしなかった。
「理解しかねますね、貴方にとって道返玉は仲間だったんじゃないんですか?」
零へ返される視線はさらに冷たくなっていた。
宛誄に浮かぶ疑問と不信感。
「ふざけるな、いきなり馴れ馴れしいんだよ。
僕はこんなにあっさり渡される為に来たんじゃない。
お前に信頼された覚えはなんてない、お前になど任されたくない。
お前にとって道返玉はこの程度のモノだったのか」
『ちょ、ちょっと・・・』
軽すぎる『信じる』という言葉が逆に怒りを誘った。
183
:
零
:2011/10/18(火) 22:57:56 ID:???
>>182
「・・・くふっ、ふふふふっ。あー、面白い、やっぱりそうだよね。宛誄。」
急に笑い出したかと思うと、道返玉を黒龍に渡した。
「そう、誰も君のことなんて信頼してないよ。鼻からね。だから、もし宛誄がこれを素直に取ったら・・・殺してたね。まあ、この後がどうなるかも解らないけど。」
微笑した零は、制服のネクタイをするりと外す。
その瞳の奥には、黒い悪魔がいたのかもしれない。
184
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/18(火) 23:14:44 ID:tElbSrz.
>>183
先ほどから後ろに隠れていた蜂比礼が出てくる。
『・・・ざっけんな』
顔を上げ、大声で喚き立てる。
『ふっざけんなよこの野郎! さっきからミッチーを物扱いしやがってーーー!!』
そんな蜂比礼を尻目に、宛誄はやはり覚めた目でため息をつく。
「まぁそう来るでしょうね、そっちこそ。
一度でも貴方の心を覗いたことがある人なら今後一切貴方を信頼する人はいませんよ」
宛誄の中に宿っていた窮奇の記憶の断片。
その中に残っていた、酷く薄っぺらで歪んでいた零の心の内面。
食ってかかろうとする蜂比礼を宛誄は片手で止める。
「で、どうなんですか?
さっきのがもし貴方の言う『かけ』だったとしたら、僕の勝ちでいいんですか?」
185
:
零&黒龍
:2011/10/18(火) 23:37:33 ID:HbHPxpxY
>>184
「信頼?はん、そんなのされなくてもいいよ。
賭けは君の勝ちでいいんじゃない?」
蜂比礼を無視し、話し続ける零。
「黒龍は一切手だしするな。何もするなよ。
それじゃ、宛誄。俺を殺してみろ?」
『ぜ・・・っ・・・!!』
引き止めようとした黒龍だが、虚しく止められる。
宛誄が乗って来れば戦闘が始まってしまう。
186
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/18(火) 23:46:46 ID:tElbSrz.
>>185
いきなりの臨戦態勢に蜂比礼はビクリと身を震わせ、その場に立ち尽くすが。
宛誄は呆れかえったように零を見ていた。
「嫌ですよ、僕はわざわざ貴方に殺される理由を作りたくない」
そう言うと、宛誄は零の脇を通り過ぎると、黒竜に詰め寄った。
「貴方がまともに交渉する気など無いならば。
僕は貴方の隣の黒竜を狙うだけですから」
すれ違いざまにそう呟き、黒竜の手に握られた道返玉を奪おうとした。
187
:
零&黒龍
:2011/10/19(水) 00:04:55 ID:HbHPxpxY
>>186
『え・・・あ、さ、触るなっ・・・・・・。』
宛誄より身長の高い黒龍は手をあげ、届かないようにする。(小さい子をからかうようなあれ。)
『ちょ・・・そこの怯えてる子さ、この子止めて!俺、何も出来ねぇから!』
零から何もするなと言われたが為、何も出来ず、蜂比礼に悲願する。
「・・・・・・へぇ。そういうことするの。」
188
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/19(水) 00:17:09 ID:tElbSrz.
>>187
『うるせー! 馬鹿野郎ーー!
さっさと渡せ! お前等なんかにミッチーを任せられるかーーー!!』
蜂比礼が半泣きで逆に黒竜に飛びついた。
ふわふわ浮けるのをいいことに、高く上げた手の中から道返玉を奪おうとする。
「不服ですか? 不服ですよね。
今まで貴方は自分の意志で戦ったことなどなかった。
いつも戦う為の理由にかこつけていた。それを目の前で踏み潰されたんですから」
宛誄は背伸びをして届かないのを確かめると、諦めたように爪先立ちをやめて零の方に向き直った。
「文句があるならはっきり言ったらどうですか。
いつまでその薄っぺらな『何かを企んでるキャラ』を続けるつもりです」
宛誄は零に言い放つ。
「スカしてんじゃねーよ、このヘタレが!!」
189
:
零&黒龍
:2011/10/19(水) 16:36:18 ID:HbHPxpxY
>>188
『へ?バカヤローって俺?って、やめ、おま、どこ触ってんだ!?
う、うわあああっ!』
ふわふわの感触と、半泣きで飛び付かれたことに驚きこちらも半泣き。
そのまま道返玉を抱えこむようにうずくまる。
「黙ってればほざきやがるんだね、宛誄は。
別に企んでなんかないし、勝手に批判しないでほしいな。
それとも、構ってちゃんかな?」
宛誄が言い放つ言葉の返答は憎たらしいものだった。
「俺はあんたに渡さないと言いに来ただけだ。
分かったら二度と現れるな。」
190
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/20(木) 00:14:48 ID:tElbSrz.
>>189
『よこせよこせこの野郎ーーー!
体中虫刺されにしてやるぞーーーー!!』
蜂比礼は抱え込むようにされた道返玉を必死で引っ張り出そうとする。
「・・・僕は元々、邪神としてこの世に転生しました
しかし僕は今、“幸せ”になる為に生きていられる。大切な存在だっている」
いつまで経っても本音で語ろうとしない零。
それに呆れたのか、宥める為なのか。宛誄は語りだす。
「上手く言えないんですけど、僕の生まれた意義は本来『悪い』為のもの。
もし母上が織理陽狐さんに負けていなかったら、
もし僕らが未熟児ではなく、完成された邪神として転生していたら・・・。
ほんの一歩違えば、僕が七罪者のような奴等になっていてもおかしくはなかった」
宛誄は零に向き直る。
その澄んだ、黒い瞳に確かな意志を宿して。
「七罪者には諦めて欲しくないんです、生きることを。
七罪者には知って欲しいんです、死ぬ為に在る存在などこの世にはないことを」
零に向けて段平を振りかざす。
「零さん、貴方がどうしても道返玉を手放したくないのならそれでもいい。
だけど約束できますか? 彼等に“生きる”ということを教えられますか?
もし約束できないのなら、僕は死に物狂いで貴方から道返玉を奪い取ることになる」
191
:
零&黒龍
:2011/10/20(木) 08:10:29 ID:HbHPxpxY
>>190
『てめーっ、んなことしたらガスバーナーで駆除しちまうぞ!
つか痛い、やめれ!!』
無理に引っぺがすはっちーと抱え込むぷにゅる。
これではどちらが勝つか解らない。
「宛誄は、七罪者を助けるとか、生きる希望を与えたいとか言うけど。
結局は本人の意志がない限り、七罪者の行為は止められない。
宛誄の考えは合っているかも知れないけど、君の追い求める理想と現実は違いすぎる物だ。」
段平を素手で掴み、宛誄と見つめ合う。
「・・・努力はする。」
192
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/20(木) 20:44:27 ID:tElbSrz.
>>191
『よこせよこせよこせー! って、およよ・・・?』
引っ張り合っている蜂比礼は実体化が解かれ、
輝く粉を散らせながら、雲散霧消して再び宛誄の中へと戻される。
向き合った二人。
いわれた言葉に宛誄の胸中は・・・。
「そうですか」
捕まれた段平を裏返し、
刃の側を零に向けられる。
「じゃあ交渉決裂だ」
首を凪ぐように一気に病魔の気が走った刃が一閃した!
「理想論なのは承知の上、承知してなお放っておけないんだよ!」
左手を振りかざすと、
それに指揮されるように黒い虫の渦が辺りから沸き立ち始める。
「熱病マラリア・・・」
【蟲毒の陣】!!!
原虫を媒介した黒い風は渦巻くように零を包囲し、零の肌に喰らいつく!
病魔として成長し、さらに蜂比礼を深く取り込んだ宛誄の力が襲い掛かった!
193
:
零&黒龍
:2011/10/20(木) 21:45:22 ID:HbHPxpxY
>>192
「病魔、厄介だな・・・。」
がぶりと肌を食いちぎられ、流石に辛そうな顔をする零。
病状は直ぐには出ないだろうが、持久戦となれば零に勝ち目はない。
『灼溶龍魔法-DESSERT ACCORDIA-』
急に地面が割れたかと思うと、煮えたぎる溶岩が吹き出した。
黙って見ていられなくなった黒龍は、宛誄に対して怒りを爆発させたらしい。
一方で、虫達を剣で刻む零。
刻々と、病魔の力は零を蝕む・・・
194
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/20(木) 21:57:30 ID:tElbSrz.
>>193
しかし酷な事に羽虫達は刃の上や下を通り抜けるのみ。
飛んでいる蝿をカッターで切りつけるがごとき無謀だった。
「溶岩・・・」
その場から飛び退き、吹き上がる熱から身を捩る。
「無意味極まりますね」
視線を黒竜へと流し、刃を翻す。
「牛刀・手羽裂 三枚殺し!」
黒竜へと詰め寄ると、
そのクジラを裂くような大きな段平で黒竜を斬り付けようと迫った!
195
:
名無しさん
:2011/10/20(木) 22:16:33 ID:HbHPxpxY
>>194
「目眩してきた・・・。しかも切れない。」
無理と悟ると、剣をしまい、宛誄の方を向く。
何か企んでいるようにも見える零。
『俺がこんな玩具で倒せると思ったか?』
生前の黒龍ならば、これを受けてかなりのダメージになるはず。
しかし、今は全く違う。
見た目だけだった今までとは別でかなりの力を兼ね備えている。
その振り下ろされた段平も、あっさりと片手で弾き飛ばした。
そこの隙を見て、零は宛誄を押さえ付けようとする。
「悪魔、取り付くことこそ最高の苦しみと痛み。ふふっ。」
196
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/20(木) 22:31:50 ID:tElbSrz.
>>195
「!!」
弾き飛ばされた段平はクルクルと孤を描き、地面に落ちる。
後ろから零が押さえつけられ、地面に這い蹲る。
「・・・そちらこそ、年間150万人の死者を出す熱病がこの程度だと思いますか?」
零の中に潜む数百のマラリアの原虫が一斉にざわめき始めた!
これは本物ではなく呪詛の類!!
「取り憑くどころか、貴方自身が数百の悪魔に取り付かれているというのに」
蜂比礼と病魔の邪神・牛頭天王の力が加わり!
宿主の命を喰らいながら、おぞましい量の蟲が増殖を始める!!
「かつて遥か遠くのヨーロッパの民は、この病虫を恐れ、脅え。
霧深い平地を捨てて、小高い丘に国を建てていた。
歴史すらも変えたこの病虫の信仰は、空想の産物たるドラゴンなどとは桁違だ」
零の内部から焼けるような痛みと、世界が歪むような眩暈が襲うだろう。
「恐ろしいでしょう、僕だって三千年来邪神ですから。
・・・道返玉を渡してください」
這い蹲らされた宛誄が臆面もなく口にする。
197
:
零&黒龍
:2011/10/20(木) 22:51:23 ID:HbHPxpxY
>>196
「マラリアとか・・・・・・。大丈夫、別に直ぐには死なないから・・・
俺の体力でどれくらい持つかな・・・・・・。」
40度を超える熱を発症させるマラリア。
それはかなり危険な寄生虫だとされる。それは零も良く分かっていた。
だからこそ、ここは意地でも堪えなくてはいけない。
「まさか・・・勝ったつもりか?体がだるいだけ、っ、だ!」
ふらりとした手つきで宛誄へと剣を振り下ろすも、簡単に避けれるはず。
留めを指すなら今かもしれない。
198
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/20(木) 23:06:27 ID:???
>>197
「・・・っ!」
しかし、宛誄は避けなかった。
振り下ろされた剣を受け止めるていた。
しかしその刃はザックリと突き刺さり、
骨のを半ばまで食い込んでいた。
深く深く抉れた肉から、血が滴り落ちる。
「治毒・・・」
零の中からマラリアの呪が抜かれる。
「ここで貴方を殺したところで、
今度は僕が黒竜くんに殺されるだけですから」
そう、始めから勝ち目などない戦い。
「零さん。挑発しても、説得しても、戦いを挑んでも。
未だに僕には貴方の本音が見えてこない、未だに貴方は話してくれない」
食い込んだ刃を掴みながら零に語りかける。
もう意地もへったくれもなかった。
力も心根も全て晒した。
「これが、最後です。道返玉を渡してください。
それが嫌なら七罪者には今後一切関わらないでください」
199
:
零&黒龍
:2011/10/20(木) 23:26:35 ID:HbHPxpxY
>>198
「!?」
今起こったことに慌てて、零は直ぐさま剣を引き抜く。
マラリアを抜かれ、倒れる体を黒龍は支えた。
「あ、ありがと。・・・宛誄、ちょっと待ってて。
道返玉さん、出てきて下さい。
私は、おじいちゃん達の為に、そして貴方への恩を返す為に戦ってきました・・・
だけどそれは、貴方が私の元にいなくても出来ること・・・・・・。
貴方は宛誄の元にいるべきだと思います・・・。宛誄の意志も固くて、今やっと理解できました。
宛誄が誤った道を歩んだら、私が責任をとります。
だから今は・・・宛誄と・・・いてください・・・。お願いしますっ・・・」
200
:
道返玉
:2011/10/20(木) 23:42:11 ID:c1.PBF/s
>>198
>>199
カタカタと突然道返玉が揺れ始める。
その反応にハッチーは思わずヤバッと思うだろう…
「アナタたち………」ニコニコピキピキ
何故なら……
それは今までの声だけの時とは違い、更に強い光が放たれ、そこから眼鏡をかけた一人の女性が現れる。
キラキラと光る白銀の長髪。翡翠の色に輝くその瞳に、純白の肌。美人といっても申し分ない彼女は微笑み…
「とりあえず正座してくれませんか?」ニコニコピキピキ
……………うん。笑顔だけどなんか怒ってます。
しかもキレてらっしゃる……
「まず私が言う前に……何故貴方達は冷静に話し合おうとはしないんですか?挑発してる零も悪いですけど、その挑発に一回でも乗ってしまった宛誄と蜂比礼。あと黒龍はなんで三人を冷静にさせないんですか?」ニコニコピキピキ
しかも、怖い。周りが凍り付くほどに……
201
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/21(金) 00:00:29 ID:???
>>199
「・・・っ、いきなり抜かないでくださいよ」
栓となっていた剣が引き抜かれると鮮血が溢れ出すが、
宛誄は素早く傷口を袖で縛りつけ、ピンと手を伸ばす。
傍から見ればマヌケな格好だが精確な止血法である。
そんな格好をしながら、宛誄は横目で零と道返玉のやり取りをみていた。
>>200
『やべぇ! ミッチーがキレてる!!』
蜂比礼が急に実体化しあわあわとその辺を回り始める。
妙な迫力に押され、チョコンと座り込む宛誄と蜂比礼。
道返玉の言葉は耳に痛い限りだ。
「まぁ強いて言うなら・・・。僕、コイツの事嫌いですから」
さらっと爆弾発言する宛誄。
本当に火に油注ぐのが得意である。
202
:
零&黒龍
:2011/10/21(金) 00:06:46 ID:HbHPxpxY
>>200-201
「え・・・・・・。ごめんなさい・・・・・・。」
正座をした零は怒られるの面倒だし、嫌いなので謝る。
『俺!?いや、止めさせたけど止めなかったこいつらが・・・・・・。』
はい、黒龍は容疑を否定。こんなんで大丈夫なのか、宛誄は油注いじゃったし。
「・・・説教は後にしてください。」
203
:
道返玉
:2011/10/21(金) 00:32:22 ID:c1.PBF/s
>>201
>>202
「貴方達がウマがあわないのは魂の相性をみなくってもわかります。けど嫌いだからという理由で一瞬でも冷静を失っては貴方はそれで七罪者を救えるんですか?
黒龍………では、何故貴方も最終的に戦いにいったんですか?
説教をあとにした所で、貴方たちはまた喧嘩し始めますよね?貴方は敵と思った相手に挑発をする癖かはわかりませんが一回それをやめたほうがよろしいと思います」ニコニコピキピキ
三人の言葉にひとつひとつ答えながらも、まるで生徒を叱る先生のように言う。
「コホン……
失礼。つい《ちょっと》だけ怒ってしまいましたが。
零…私は貴方のその魂も正しく、大変興味があり、気に入ってます。ただ本心を隠し挑発するのはこのような事態を引き起こします。
そして、宛誄。貴方の考えもわかります。それは身勝手でもあるが、ただがむしゃらに自分の道をいき幸福を求める理想と信念をもつ。それは正しくもあります。ただ今回のように一瞬でも冷静さを失えば、相手につけこまれる事もあるでしょう。
私の結論からして……正直、零と宛誄がこのようになる機会があると不安を覚えます
ですから、貴方達が仲良く協力しないと私は協力しませんよ」ニコッ
………道返玉……暴挙にでやがった………
そんな提案を二人はちゃんと飲み込むのか?
204
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/21(金) 00:47:38 ID:???
>>202
>>203
「つまり・・・、僕と零さんで行動を共にしろと・・・?」
宛誄、明らかに表情が引き攣っている。
親子二代でそこまで嫌いだったようである。
「・・・、・・・ッ」
キリキリと奥歯を噛み締めるが。
しばしの沈黙の後、ようやく口を開く。
「わ、わかりましたとも」
『まじで!?』
宛誄の言葉に蜂比礼がビクリと振り返る。
「元々、零さんが七罪者と殺し合いをするのを防ぐのが目的。
貴女がそう提案するなら僕はかまいませんよ」
宛誄、血の涙でも流しそうな勢いである。
205
:
零&黒龍
:2011/10/21(金) 00:57:53 ID:HbHPxpxY
>>203-204
「協力・・・行動・・・・・・。でしたら私は引きこもr『わ、解りましたから!!』」
何かを言おうとした零を無理に制止して、こちらもOKである。
もし、零がこれを言ってしまったら・・・道返玉さんに何をされるか分からない。そして、宛誄は宛誄で可愛そうなのだ。無理矢理嫌いな奴と行動させられるのだから。
『(はぁ、俺が二人をフォローするのか・・・。蜂蜜は手伝ってくれんのか?)』
黒龍は蜂比礼にアイコンたくとを送った。
彼はどういった反応をするのだろうか。
「・・・・・・。」
206
:
道返玉
:2011/10/21(金) 01:06:47 ID:c1.PBF/s
>>204
>>205
「なら決まりですね。
私は零の側から離れません。そして宛誄は私を持つ零と協力していただき、零が七罪者を殺さないようにしていただく。」
ニコリと微笑みをすると、道返玉の身体が徐々に消えていく。
「蜂比礼、黒龍。二人がまた喧嘩にならないようにサポートしてください。私は声も身体もだすのに力は使いますが、貴方達の事はずっと見てますから」
そういうと道返玉は元に戻り、再び零の手元に戻っていった。
207
:
宛誄&蜂比礼
:2011/10/21(金) 01:19:20 ID:???
>>205
『ぇ〜・・・』
蜂比礼、げんなり顔。
黒竜のアイコンタクトにもそっぽをむく。
「・・・」
宛誄、凄く嫌そうな顔。
>>206
『ミッチー、そりゃないよぉ・・・』
消えていく道返玉を見送りながら蜂比礼はポツリと呟いた。
「・・・まぁ、そういうわけでこれから宜しくお願いしますね」
顔色が悪いのは出血が酷いからだけではないだろう。
宛誄はそれだけ言うと、トボトボと帰路についていった。
208
:
虚冥
:2011/10/23(日) 23:08:44 ID:bJBnsqT6
>>71
、
>>72
そういう問題じゃない、と虚冥は巴津火に対して肩を落とし溜息をついた。
例え事故で怪我を負わなくとも、現場に第三者の目撃者がいればそうはいかない。
はねられたばかりなのにぴんぴんと立ち上がっては、
それこそ事故以上の大ニュースへと変貌しかねないのだ。
「入るぞー、って」
しかしこれを言っても、巴津火は馬耳東風するだろう。
虚冥はキャラに合わない説教は諦め、おとなしく巴津火の言う知り合いの病室へと入って行った。
だが、部屋に備え付けられたベッドにあったのは、
いや、浮かんでいたのは、人でなく雪洞だった。
「・・・は?っていう」
そして虚冥は目の前の光景の理由が分からず、間抜けな声を漏らした。
209
:
夷磨璃
:2011/10/23(日) 23:19:59 ID:HbHPxpxY
本スレ
>>772
「(・・・っ?)」びくっ
ノックせずに入るのは巴津火だけなのだが、毎回そのタイミングに驚かされる。これで何回、ショック死仕掛けただろうか。
「・・・ん、頭痛い。」
そして人間に化けると、ベットを探り、巴津火の上にダイブした。
「いたっ・・・!巴津火お兄ちゃんごめんなさいっ」
顔面を巴津火の背中にぶつけてしまった。
>>208
「だ・・・だれっ!?」
不意に感じる妖気に恐怖する。
見知らぬ妖気は、例え巴津火が連れて来ようが怖いのである。
体の触れている巴津火なら、夷磨璃が震えているのは解るはずだ。
210
:
巴津火
:2011/10/23(日) 23:24:54 ID:1gBuqmPQ
>>208-209
「ん?」
虚冥の思いもよらぬ間抜けな声に、マンガから視線を上げた巴津火は
雪洞へと虚冥の視線を追う。
「ああ、こざるの奴、ここへ入ってるんだよ。なー?」
緋牡丹が鮮やかに描かれたその雪洞は、色街の骨女から借りてきた牡丹灯篭である。
もしかしたら水商売つながり、あるいは人骨妖怪つながりで虚冥も知っているかもしれない。
その緋牡丹を透かして、中の墓の火がとろとろと静かに燃えているのが見えた。
次の瞬間
「…げほっ」
夷磨璃が背中に落ちてきた。
「おい……、大丈夫かこざる?ちょっと降りよう、な?」
しかし怯えを感じ取った巴津火は文句を言うのをやめ、マンガ本を枕元に伏せて
背中の上の夷磨璃を宥めようとした。
211
:
虚冥
:2011/10/23(日) 23:35:16 ID:bJBnsqT6
>>209
、
>>210
しばらくぽかんと巴津火の説明を聞いた虚冥。
そしてようやく目の前に揺らめく物の正体を理解したのか、
ああなるほど、と小さく呟いた
「牡丹灯篭か、見たことは無いが仲間が持ってる、ってのは聞いたことがあるっていう。
ってか、これに入ってたらベッドとか病院とかあんま関係ないだろwww」
驚きが抜けていつもの目つきに戻った虚冥は、またもからからと笑いだす。
その笑い声が、夷磨璃の警戒心を余計強くしてしまうかもしれないことも知らずに。
その結果当たり前のことなのだが、会ったこともない虚冥がいきなり入室して、
目の前のこの小さな少年に怯え驚かれた。
銀髪や目つきの点からよく、子供たちに無条件で泣かれる経験の豊富な彼は取り乱さず、
巴津火に視線を合わせて無言に顎をしゃくった。
笑顔のままの虚冥のそれは、紹介しろという意味である。
212
:
夷磨璃
:2011/10/23(日) 23:43:55 ID:HbHPxpxY
>>210-211
「う・・・ん。」
ごろりと寝返ると、そのまま巴津火の横でうずくまる。
ホストさん、今回は雰囲気だけで子供を怯えさせられたよ!
「ひぃ・・・わ、笑わないで・・・・・・。怖いよ・・・・・・。
巴津火お兄ちゃん、知り合いなの?」
ボソッと呟くと、ギュッと巴津火にしがみついた。
213
:
巴津火
:2011/10/23(日) 23:51:24 ID:1gBuqmPQ
>>211-212
「こざる?まだ見えないままなのか?」
珍しく巴津火の声に気遣う気配が混じる。
そう言えばベッドサイドのマンガ本には触った形跡はなかった。
「心配しなくていいぞ。これは夜行集団ってところの知り合いだ。
ホストやってるからちょっと妖気は荒いが、怖がらなくていい。わかるだろ?」
ベッドの上に座りなおし、夷磨璃の小さな身体をすっぽりと腕の中に抱え込もうとする
巴津火は虚冥から見て新鮮なものかもしれない。
「黙ってると余計におびえるだけだから、何かそっと話しかけてやってくれないか」
夷磨璃から顔を上げて虚冥にそう頼んだ。
「通り魔に毒を飲まされてからずっと病気なんだ、こいつ。
治そうとして入院してるけど、薬がなかなか効かない」
214
:
虚冥
:2011/10/24(月) 00:00:54 ID:bJBnsqT6
>>212
「そうそうwwwこいつとは浅からぬ仲なんだぜwww
だからお前も怖がんなっていうwww」
夷磨璃の言葉になかば食い気味で虚冥は、自分を指差し笑って無茶な注文をした。
結構無条件に老若男女、様々な者達に好かれる氷亜とは違い、
虚冥はそれの対局で、とくに老幼に関してはあまり好印象を彼は与えないのである。
だからこそどこかそう言った、彼のアウトサイダーな雰囲気が、特に女性には受けるらしい。
「なんなら上手い牛乳でもやろうか?wwwカルシウムとっときゃすぐ直るっていうwww」
だが、そんな魅力は到底子供には無効果だ。
>>213
巴津火の言葉に従い、だから彼なりの笑顔で可能な限り優しく接する虚冥。
いつも若干(?)迷惑をかけられている虚冥が、
巴津火の言葉に特別な反抗を示さなかった。
それはもしかしたら、普段の調子からは想像もつかない、
どこか大人びた巴津火の姿を見たからかもしれない。
「毒?通り魔?
でもこいつも通り魔なんだよなっていう。
強弱にかかわらず、妖怪を毒で蝕めるような奴がいるってことなのか?」
違って少しの真剣さを含む彼の視線に、
虚冥は若干だけ眉間にしわを寄せて質問をした。
もし本当にそのような通り魔がいるのだとしたら、彼の夜行での役割上、
仲間が危害を加えられかねない障害は排除する必要があるからだ。
215
:
虚冥
:2011/10/24(月) 00:02:51 ID:bJBnsqT6
>>214
こいつも通り魔×
こいつも妖怪 ○
です。スイマセンでした
216
:
夷磨璃
:2011/10/24(月) 00:11:37 ID:HbHPxpxY
>>213-214
すっぽりと体を入れられ、少しだけ恥ずかしそうなそぶりを見せる。
巴津火が大丈夫と言うのなら、とでも言うようにこくこく頷いた。
「でもホストって?カルシウムって?元気になれるの?」
今、こんな状態だからこそ、食いつくのだ。
もう一度、元気になりたいと言う少年の気持ちが感じられる。
だが、治らないと知った時には果てしない絶望を見るだろう。
「お兄ちゃん達・・・ダメ、そいつと戦っちゃ。」
217
:
巴津火
:2011/10/24(月) 00:18:12 ID:1gBuqmPQ
>>214
>>216
元気になれる、と聞いて俄然話に食いついてきた夷磨璃を抱いて、
巴津火はどこか不思議な笑みを浮かべていた。
そして虚冥に説明する。
「相手は黒いローブ来た馬鹿っぽい男、いや多分本物の馬鹿だな、纏に毒薬渡して行ったし。
ボクが噛み付いたら影みたいにするりと逃げた。
そいつはボクや瞳のことも知ってたけど、こざるやボクには面識がない。
だから狙いはボクのほうで、こざるは巻き込まれただけかも知れないんだ」
もしかしたら夷磨璃には嫌なことを思い出させてしまうかもしれない。
それが気がかりで、虚冥に話しながらも夷磨璃を見つめる視線は伏せられたままだった。
218
:
虚冥
:2011/10/24(月) 00:24:11 ID:bJBnsqT6
>>216
「少なくともキレる回数はかなり減るぜっていうwww」
純朴な、それでいて多少必死な態度を示した夷磨璃の、
ベッドへとへらへら笑いながら歩み寄る虚冥。
おおよそ大人の腕二本分まで近づき、ベッドに一つスーパーの袋を置いた。
薄く白い袋から透けて見える紙パックには、もはや目的を失ったと揶揄された品、
[無機物Ca多量含有、鋼鉄牛乳、工場の朝]が入っている。
「どうした?実力のことを言ってんなら心配はいらねえぜ?
こう見えってつうか、見た目からもほら、あきらか俺強そうだしwww
まあ正体わかんねえのが薄気味悪いけどなっていうwww」
巴津火の話を聞いて、不安げに見つめる夷磨璃に向かってどんと胸を張った。
219
:
名無しさん
:2011/10/24(月) 00:35:37 ID:HbHPxpxY
>>217-218
この巴津火の発言をローブの男が聞いていたらどうなることか。確かに馬鹿なのだが。
「強いとか、そういうのじゃない・・・・・・。走っても走っても、着いて来るような・・・。もうやだよ・・・!」
見舞いには巴津火やミナクチが来てくれるし、瞳も時々来てくれる。
その為、夷磨璃の心は折れていないが、体力的にも精神的にも厳しいところだ。
220
:
巴津火
:2011/10/24(月) 00:42:26 ID:1gBuqmPQ
>>218-219
牛乳パックを受け取って、夷磨璃の手に持たせてやろうとする。
「そういうこともあって、こざるはこの病院に居るんだ。
苦痛は少しだけど軽減できるし、ここの医者も薬の開発をしてくれてる。
なによりまたそいつが狙って来ても、ここならちゃんと守れるからな」
虚冥ならば院内に複数ある妖気に気づけるだろう。
この診療所は夜行集団とおなじく、妖怪による妖怪のための診療所なのだ。
そして消耗してしまった夷磨璃の頭を撫でて、付け加える。
「ボクがそいつを捕まえてやるからな。
こうしてここに来てるのも、そのためなんだぞ?」
巴津火が頻繁に診療所に来て入り浸っているのは、夷磨璃を狙うローブの男を待っているのだ。
決してマンガやゲーム目当てではない……ということにしておく。
221
:
虚冥
:2011/10/24(月) 00:48:11 ID:bJBnsqT6
>>219
今にも壊れそうな、恐怖に打ちのめされる少年を虚冥は見つめる。
少し口を尖らせて笑いを顔から消し、黒蔵の言葉をおもだしていた。
「(とりあえず・・・こいつにはアレが有効かもってことなんだよな。
にしても、ローブの奴が気になる。)
心配すんなwwwストーカーに対するいい対処法って知ってるか?
やりゃあいいんだよ、やりゃあ。第三者がなっていうwww
だからもう少し特徴教えてくれよwww俺を信じてみねえか?」
言葉に凄惨さを覗かせながらも、虚冥は夷磨璃に笑いかけて言った。
心配させないための彼の配慮なのだろう、いかんせん内容が過激すぎるのだが。
>>220
「確かに、そこらじゅうから感じるけどよ。
まさか妖怪も治療するとは思わなんだっていうwww俺もこれからここに通おうwww」
巴津火の言葉に虚冥はあたりをどこをとでも無く見渡す。
しばらく状況を観察してから、感謝の念なのか巴津火の肩を叩きながら笑いだした。
夜行集団にとって回復手段が多いにこしたことは無いし、
なによりそうすれば、大恩人ミナクチに借りをこれ以上作らずに済むだろうからだ。
222
:
夷磨璃
:2011/10/24(月) 01:03:25 ID:HbHPxpxY
>>220-221
「・・・!?」
第三者がやる、過激にも程がある。得にこの少年に対しては。
再び毒を飲まされる奴も増えるだろうし、何より知り合いがやられると言うのは最も嫌な事だ。
「に、逃げればいいんだよ・・・。危な過ぎる・・・。
巴津火お兄ちゃんも、最近、危険な事ばかりしてる気がするよ、あの邪悪な妖気の人との接触とか・・・。」
それは多分、水町との事だ。あの夜、夷磨璃が怖がってたのは単に怖いだけでなく、巴津火の生死に関わると思ったからだ。
巴津火はそれでも危険を犯す、それは止めてほしかった。
「・・・・・・ぐすっ」
223
:
巴津火
:2011/10/24(月) 01:11:33 ID:1gBuqmPQ
>>221-222
「あー、一応昼間は人間の診療もしてるからな?ここ」
銀髪のホストにそう釘を刺す巴津火。
なぜか纏に睨まれる不良患者な虚冥しか想像できないのだ。
この診療所は竜宮の人貨稼ぎの場の一つでもある。
金やら銀やらがそのままあっても、人の通貨に換金しないと陸では使えないのだから
こうして稼げる場は貴重だ。
「逃げ続けても疲れちゃうだろ?
それに、あの水妖との件なら穏便に決着つけることになったぞ。
誰も痛い目を見ないようにしたから安心しろ、怖がらせてすまなかったな」
(こいつのためにも、賭けには負けたくないな)
柔らかい夷磨璃の髪を顎に感じながら、その肩を軽く叩いて落ち着かせる。
小鳥遊が居なくても診療所を続けることはできはする。
しかし、小鳥遊の代わりになる別の医者を探すのはなかなか難しいことなのだった。
「皆が手助けしてくれるから大丈夫だ、泣くな」
その皆の一人である銀髪のホストにも、同意を求めるように目配せした。
224
:
虚冥
:2011/10/24(月) 01:24:50 ID:bJBnsqT6
>>222
、
>>223
「人がいようが関係ねえっていうwww
第一俺が人の中でへまする筈がねえだろうがwww
逆に俺としてはwwwお前が大人しいことのほうが驚きだっていうwww」
巴津火の心配をどこ吹く風と、虚冥はけらけらと笑った。
病院スタッフとこのホストの軋轢が生じるのは、もはや決定事項なのかもしれない。
「水妖?
・・・。まあがんばれよっていうwww」
状況を、更に全ての発端たる小鳥遊医者に関しても無知な彼は、
二人の間で交わされた内容がまったく理解できず、再びポカンとする。
日本語でおk、と彼が知っていたなら言ったのだろう。
話が複雑そうなのを直感して、巴津火から事情を聴くことを諦め虚冥は、
なんだか適当に激励の言葉を贈ることにした。
>>222
「その水のなんかは知らんがwww
俺にも俺の事情があるっていうwww見つけ次第そいつをやってやるzewww」
隣からの視線を感じて、珍しく虚冥は空気を読んだ。
だが、胸を張って夷磨璃に言う彼の頭の中には、
既に夜行の情報網の構成についての案がいくつか考えられている。
なのであながちその場しのぎの嘘、という雰囲気は感じられないだろう。
225
:
名無しさん
:2011/10/24(月) 01:38:25 ID:HbHPxpxY
>>223-224
「うぅ・・・・・・」
嬉し涙なのだろう、巴津火達が自信を持ってやってくれるということに。
一人じゃないのだ。
「でも僕・・・あまり覚えてないよ、アイツは自分のこと<俺様>って言ってたくらいしか・・・。」
いや、それ多分凄いヒントになるかも知れない。
街中で俺様なんてほざいたら回りの目が痛い。
それを平気でやるのが俺様なのだ←
「う・・・ご、ごめん、痛みが・・・っ!ま、またね・・・」
突如、痛みを訴えた夷磨璃は、ポンと火の玉になると、雪洞へと入った。
今日は巴津火への不安や、ローブ男を倒してくれそうなホストが現れたお陰で、夷磨璃もちょっぴり元気を貰えたようだった。
226
:
巴津火
:2011/10/24(月) 01:48:59 ID:1gBuqmPQ
>>224-225
「こざるが弱ってる傍で暴れるわけないだろ、馬ー鹿」
虚冥の言葉に一気にクソガキモード復活で、あかんべーと舌を出す。
真っ向から喧嘩を売るというよりも、むしろ同レベル同士がじゃれあっている風であった。
夷磨璃が雪洞に戻るのを見届けると、巴津火はベッドから立ち上がる。
「こざるもちゃんと食べて、飲んで、ゆっくり休むんだぞ。
ノワールで弁当作ってもらってきたから、後で温めてもらえ」
虚冥の牛乳と巴津火の弁当、それぞれの差し入れを病室の小さな冷蔵庫にしまうと
虚冥に目配せして廊下に出た。
「お前のすばらしい腕前を見せてもらえることを期待してる」
悪戯っ気たっぷりにニヤリと笑ってそう虚冥を軽く挑発すると、このクソガキは
院内だというのに廊下をさっと走って逃げていった。
エントランスへの角を曲がって消える直前に、「頼りにしてるぞーww」という駄目押しをして手を振る。
それはまるで鬼ごっこの誘いのようだった。
//ここで〆ます、お疲れ様&ありがとうございました
227
:
夜行集団
:2011/10/24(月) 01:59:57 ID:bJBnsqT6
>>225
いつの間にかメモ帳を取り出した虚冥はペンを持って、
夷磨璃の言葉を聞き漏らすまいとしていた。
しかし取り出せた内容は、俺様。
手掛かりとして濃いのだか薄いのだかの判断が難しいものだった。
「ま、まあ?俺様とか言っちゃう馬鹿なら?
割と早く見つかるかもしれねえっていう?」
本当はもっと、夷磨璃に話しかけて思い出してもらいたかった虚冥だったが、
いかんせんここは病院だし巴津火が近くにいるだしで、
とりあえず今はこれだけを頼りにしようと我慢する。
「お、大丈夫か・・・・って。便利だなっていう」
メモ帳を懐にしまった丁度に夷磨璃が苦しみ出し、虚冥は目を夷磨璃に向けた。
すると一瞬にして目の前の少年が炎となって仕舞われたのを見て、
虚冥は何回目だか目を丸くする。
>>226
「それでも暴れるのがお前だろうがっていうwww」
見下すように巴津火の眉間に指をさした。
それは多分、このホストが巴津火の喧嘩をまんまと買ってしまったということなのだろう。
「お前にしては大人びたことしてると思ったらこのくそ餓鬼・・・
さっそくお前で腕前見せてやろうかあああwwwwwww」
堪えるように俯いて拳を握りしめた虚冥の我慢も、
あっさりと巴津火の思った通りに濁流にのまれていく。
ダム決壊のように目をらんらんと光らせて走り出した彼の標的は、
もちろん前方を走り去ろうとするあの少年だ。そして虚冥は全速力で追いかけたのだった。
しかしそれから約1時間後、
この病院のスタッフに廊下を爆走したことを早速叱られ、
彼を引き取りに来た氷亜によって、またもきっつい制裁が加えられることは虚冥は知らないのである。
/分かりました
/こちらこそありがとうございました
228
:
田中 夕/妖魔
:2011/11/22(火) 13:51:35 ID:c1.PBF/s
本スレ
>>292
《八握剣》と一体化した右手は、金属音を響かせ、段平と鍔ぜり合いをし、彼の右手の模様が一段と光り輝く。
「さっき…《アイツ》が言ってたんだ
俺に二つの課題をやるって
一つは別れた《八握剣》を探す事…
もう一つは――《蜂比礼》。それを狙いなって…
もしかしたら……俺には見えないけど《琴葉》についてる《呪いの原因の蜘蛛達》を祓えるんじゃないかって」
左手に持ったレプリカで段平を横薙に払おうとしながら彼はそれに答え、距離をとろうとする。
田中は《怨霊》のその言葉に疑問を抱いていた。何故そんな課題を出したのか?何故わざわざ自分を強くさせようとするのか?何故《彼女の呪い》を解く方法を言うのか?
自分を成長させて戦うのが楽しいから?いや…最初はそう思ってたが《怨霊》の考えはそれだけじゃないと感じた。
だが、それがなんなのか田中にはわからなかった。
――――――――――――――――
「きっひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!どうしたどうしたぁっ?その程度かぁっ…………!?
…何故笑えるんだよぉっ!こんな状況でなんで笑えるんだよぉっ!?」
彼女が攻撃を受け、血渋きをあげ、肉片が舞い、奴は不気味に嗤い、楽しんでいたが…
彼女がそんな時でも笑ってる彼女が気に食わなかった。なんで絶望しない?何故悲しまない?不幸だと思わない?怒らない?不安にならない?
「!?…きっひゃっ……油断したかぁっ!?…」
自分が造った怪談に拘束され、動きがとれない…
そして…彼女の薙刀が《奴》の腹部へと突き刺さり、口から大量の血を吐く…
だがそんな状況でも……
奴は不気味に嗤った。
「…………訂正しようかぁっ。我が娘よぉっ…
俺はお前を下に見てたぁっ……
だがぁっ…お前はあの女――窮奇以上に厄介で強いっ!!!」
ヒュ〜〜〜〜ッ………デロデロデロデロ……
なんだ?急に青行燈の声が《女性のような声に》変わり始めた。
そして、不気味な妖気と邪悪な気配が、まるで混ざり合ったようなおどろおどろしさが辺りを包みこみはじめる。
「《大禍津日神》…お前は出るなぁっ…少し娘に痛い目をあわせるからよぉっ!!!」
今までの《青行燈》の姿は人間時の姿だ…
《青行燈》の本来の姿は……
「《死霊の呼び声》」
青行燈の本から死霊達の無念や怨念が篭った負の波動が放たれ、彼女を吹き飛ばそうとする。
それと同時に姿がかわった!
「《母親》としてなぁっ!!!」
不気味な青い着物を着て、血の気がない青白い肌に、長い青白い髪で、不安にさせるような青い瞳の、美人だが恐ろしい鬼女となる。
その顔には悪意しかない笑顔だ。手には古びた青い本を持っている。
コレが……奴の本当の姿……
青行燈の足元の陰から巨大な蜘蛛や鬼の腕に、鎧武者など様々な怪異が次々と這い出し始める。
229
:
宛誄&蜂比礼
:2011/11/22(火) 23:21:26 ID:???
>>228
火花が散り、お互いに飛び退くような形で距離が開いた。
「呪いの原因の蜘蛛・・・ね」
思い当たるのは1匹しかない。
かつて数多の寓話にて姿を現し、呪詛の病に罹らせ人を食おうとした大妖怪・土蜘蛛。
七罪者は何らかの大きな恨みを持つ者達だとすれば合点がいく。
「どう思います、蜂比礼」
『どーもこーもねーし、見てみないと実際わからんし!』
「・・・はっきり言いましょう。
多分、いや確実に僕達ならその人を助けることができる」
『マジで!?』
確信の篭った言葉。
薬師如来の分流と疫病神の側面を持つ牛頭天王と、虫の厄を祓う事のできる蜂比礼。
土蜘蛛の読みは的中していた。
「どうします、僕らに頼りますか? それとも力ずくで奪い取りますか?」
宛誄は再び段平を掲げた。
---------------------------------------------------
出口町は強く握って、さらに深々と突き立てる。
呼吸は荒く、足は小刻みに震えている。
あのおぞましいモノとここまで近くにいること、
そして創造主への初めての反目に動悸が止まらなかった。
「・・・ッ!」
すぐ耳元で響くおぞましい言葉。
舐めるように肌を伝う気味の悪い妖気。
それでも手を離そうとしなかったが、突如としての変貌に状況が一変した。
解き放たれた死者の波動に薙刀が粉々になって、出口町は吹き飛ばされる。
息は荒く、よろよろと血の流れる身体を立ち上げるが、その目には薄い絶望の色があった。
「どう・・・して・・・、胸を貫かれて平気なの?」
いくらなんでも不死身すぎる、奴は身体を刺し貫かれてもヘラヘラと嗤っていた。
いや・・・、これは。
おそらく、ある事が1つだけわかった。
確かに青行燈は理解を超えた妖怪だが、おそらくその分類は。
自らの“本体”とは別に身体を作り、それを操って行動する。
「分体型妖怪・・・!」
となるとその本体は・・・。
相手が本当の姿へと変貌する。
地から湧き出す百鬼魍魎、おぞましい妖気も変質するが。
「その本が随分大事な物みたいね」
怖い、恐い。
それでも退けない。
深くため息をつき、再び石英の薙刀を作り出して掴む。
「来いッ!!!」
230
:
田中 夕/妖魔&???
:2011/11/23(水) 00:12:24 ID:c1.PBF/s
>>229
「俺は見えないけどね…姉さん達が言うには人の顔の蜘蛛が沢山群がってるって……」フラッ
距離をとって、一応構えるもやはりさっきまで戦ってたせいで、ダメージもやはり残っている。
その為、彼はふらりと倒れそうになるがなんとか足を踏ん張らせる。
「それは本当!?」
その言葉に彼は驚いたように宛誄を見た。
「…………お願いします!!!彼女を……《琴葉》を助けてください!!!」
彼はレプリカを地面に置き、二人に向かい土下座をした。
奪うという考えは彼にはなかった。いや……できない……
誰かのモノを…ましてやこう喋る相手を奪うなんて考えは…彼の信念に反するから…
―――――――――――――
「平気ぃっ?この《身体》はだいぶダメだぜぇっ?…《大禍津日神》もヤバイなら自分が出るとか言ってるしよぉっ!」
確かに胸に《ソレ》は刺さり大量の血を流している。普通なら死にいたるだろう。
だが……あくまで《この身体》はだ。
そして彼女の考えはおしい。
確かに奴の本体は《本》だ。だが《分体型妖怪》とはちょっと違う。言うなれば……本を壊しても新たに《新しい身体》を作れなくなるだけ…
「今から相手するのは《全て俺》だぁっ。」
大百足に、和風な女性の幽霊、飛ぶ生首……沢山の妖怪が青行燈の足元から呼び出される。
現象型妖怪の一種だ………人々が百話語った怪談を実態化させソレを自分の身体にする妖怪。
つまりこの出て来た妖怪達は全て《青行燈》
「「「「「お前によぉっ?《俺》《ワタシ》《僕》《ワシ》《私》《アタイ》《我》《ウチ》《わらわ》を殺しきれるかぁっ?」」」」」
百にして一の妖怪
ソレが
『青行燈』
………ヒュー!!
突然、無数の札が《青行燈たち》に向かい、発火しようとする。
「「「ちぃっ………やっぱりお前も生きてたかぁっ?」」」
何体の青行燈がソレを受けるも重傷を負い陰へと戻り始める。
『あらぁ?生きてたちゃ悪いかしらぁ?そこの貴女は大丈夫ぅ?』
コツコツと誰かが歩き近づいてくる。
果たしてそれは味方か?……
231
:
宛誄&蜂比礼/出口町 入江
:2011/11/23(水) 00:40:49 ID:???
>>230
「・・・わかりました」
『ちょっとちょっとちょっと待ったぁーーー!
なんでオレが人間南下の為に働かなきゃならないわけー!?』
夕を見下ろす宛誄に蜂比礼が猛然と抗議をする。
「お互いに協力は惜しまないはずでしょう、何を今更」
『それとこれとは別問題だしー! 人間とか自分勝手すぎてもう助けたくないし!!』
蜂比礼、十種神宝の中で“最も必要とされなくなった者”。
昔の時代は大層重宝され、とても厚く持て囃されていたが。
虫除け程度の力は技術の発展に置き去りにされ、袂山の廃れた祠に長い間放っておかれていたのだ。
『とにかく嫌なもんは嫌だし!!』
「・・・今度カラオケ連れてってあげますから」
『協力は惜しまないし!!』
こっちはあっさり解決。
しかし、宛誄は少し気が滅入ったように語り掛ける。
「でも・・・いいんですか、琴葉さんとやらを本当に目覚めさせて」
宛誄の吐き出した言葉は、残酷で不誠実だった。
「彼女の両親はもう死んでしまっているのでしょう、貴方の過失で。
しかも数年間の間眠り続け、時代から置き去りにされている。
背負いきれますか? 親も知り合いもいなくなった彼女の人生を。
いっそ目覚めさせない方が彼女は幸せだと思わないのですか?」
--------------------------------------------------------
どうやら出口町の考えは外れていたらしい。
だが、それはこの戦いにおいて特に問題ではなかった。
「・・・っ! うわぁあああああああああああああああああ!!!」
圧倒的数、例え押しているように見えても。
歴然と二人の間に横たわる実力差。
逃げることも、全ての青行燈を殺しきることも。
どの道出口町には出来はしないのだから。
しかし。
突如としての救済、炸裂する呪札。
出来レースの中に現れたイレギュラー。
「だ、誰・・・?」
煙の渦巻く中に、出口町は目を凝らした。
232
:
田中 夕/妖魔&アリサ
:2011/11/23(水) 01:25:15 ID:c1.PBF/s
>>231
「…………確かに人間は身勝手だよ。俺だってワガママだ。誰かが殺されるのがヤダだから止める…その人にだって理由があるのに…」
ハッチーの言葉に彼は顔をあげ暗い表情する…
蜂比礼の言う通り自分もその身勝手な生き物の一人だと…
「……って、ええええええ!!!!
いいの?…二人共……ありがとう!!この御礼は絶対する!」
まさかのカラオケにつられ協力してくれる事になったハッチーに驚くも、彼は二人に心から感謝をこめて頭を下げた。
「……」
宛誄からはっせられた残酷な言葉に、彼は頭をあげ何処か泣きそうな顔で…真面目に彼は言葉を紡ぐ。
「目覚めたら…彼女は悲しむかもしれない。俺を怨むかもしれない。もしかしたら成長した俺がわからないかもしれない。
……けど、嫌なんだ。もう失いたくないんだ。
俺はワガママだよ。彼女に会いたいんだ。そして謝りたいんだ。それに、まだ助かる可能性があるのに見捨てるのは俺にはできないんだ。
怨まれようが、軽蔑されようが……今度は絶対守りたいんだ。失った彼女の4年間の幸せを…俺は取り戻したいんだ。俺が絶対……
……………軽蔑した自分勝手で彼女の意思に関係なくそうしようとする俺に?自分が起こしたのが原因なのに…けど彼女は絶対に幸せにしたいんだ」
――――――――――――――――
彼女の《恐怖》は青行燈の《餌》だ。それにより場の雰囲気も更におどろおどろしくなる。
やってきた《人影》は彼女からソレにあてられないように彼女の前に出る
『クスクス…元・七罪者。今はただの…美人なお姉さんよ』
誰もが振り向くような美貌。
露出度が高いセクシーな服とはちきれんばかりの胸。
風に靡かれ、月夜に照らされる美しい金の長髪は、まるで男を誘うように踊る。
赤い瞳は、まるで宝石のように輝き。その潤った唇は、何かを求めるように色っぽい。
かつて七罪者の一人で《色欲》の《大罪》をもつ《魔女》だった妖怪
「「「アリサ…テメーェも生き返って俺達に刃向かうかぁっ?」」」
青行燈たちはうごめき、彼女らを見据える。
『クスクス。もちろんよ。私は今自分の新しい人生を見つけたの』
そう言いながら、札を二つ取り出し自分と入江に当てる。
『だから、今回は軽い人助けをするのよぉ♪』
成功したら、札は光り輝きアリサと入江を牛神神社の近くの森に転位し、青行燈から逃げ出すだろう
233
:
宛誄&蜂比礼/出口町 入江
:2011/11/23(水) 17:37:49 ID:tElbSrz.
>>232
「・・・そうですか」
『あーもー! 相変わらずゴチャゴチャうるさいし!』
なにか思う宛誄の横で、じれったそうに蜂比礼が地団駄を踏む。
「それではいざ参りましょう、琴葉さんの眠りを覚ましに」
『善は急げだし!!』
血を流して地面に座る夕を掴んでひっ立たせ、
息つく間もなく、そのまま連れて行こうとする。
----------------------------------------------------------
「七罪者・・・?」
突如現れた女性、青行燈とは知り合いのようだが・・・。
状況も人物も把握できないまま、札をあてがわれ空間が転移する。
「!!」
転移したその場所は、見知らぬ神社だった。
出口町はぼんやりとその場に立ち尽くすが、やがてハッと我に返る。
「あの・・・ありがとう、ございました」
若干不服ではあるが、出口町は突如現れた女性に礼を言う。
あのまま戦えば最善でも刺し違える形になっていただろう。
やはりまだ命は惜しかった。
まだ彼等を、残してはいきたくなかった。
234
:
田中 夕/アリサ
:2011/11/23(水) 22:53:25 ID:c1.PBF/s
>>233
「うなぁぁあ!!!ちょっ!!まっ!!傷がぁぁぁあ!!開くぅぅう!!ぎゃぁぁぁああああ!!!!!」
こんな時に不幸スキル発動!!
宛誄が掴んでひったたせられ、体中に痛みが走るが
そんなのお構いなしに、病院へと連れてかれる。
病院についたら重傷人と間違えられる可能性もあるくらいに血まみれに……
「えっと…俺このまま入れと?」
病院入口前までついて血まみれのまま二人に聞く。
―――――――――――――
「どういたしまして♪
正直余計なお世話と言われたらどうしようかと思ったわ
アレと今戦ったら多分貴女も私も負けてた可能性が高かったのよ」
やんわりと微笑みながら、彼女の方を見る。
「一応自己紹介♪私はアリサって言うわぁ。元・アイツの仲間。貴女は?」
235
:
宛誄&蜂比礼/出口町 入江
:2011/11/24(木) 23:34:28 ID:tElbSrz.
>>234
『何? お風呂にでも入りたいのかし!』
「・・・」
蜂比礼、はっきりしない態度に若干イラついている。
宛誄は見かねてか、1つ提案。
「2時間後、ここで待ちます。
4年ぶりの再会ならば身なりぐらいキチンとしてきてください」
『えー、待つのー!?』
その時間帯ならば既に深夜であろう。
どうやら宛誄は病院に忍び込むのもやぶさかでない様である。
------------------------------------------------------------
「出口町 入江、紫狂の首領」
ああ、この名を人に名乗るのは何度目だろうか。
由来も由緒もない、遊び半分で逆神につけられた、それでも大切な名前。
「・・・アイツについて、知っていることを聞かせてください」
出口町の目に再び光が燈った。
「アイツは今日も私の弟や妹を作り出しては棄てている。
アイツの喉笛は私が掻き切らなければならないと思うんです」
静かに、しかし激情を込めて。
出口町はそう言い切った。
//この辺で〆でいいですか?
236
:
田中 夕/アリサ
:2011/11/25(金) 00:07:30 ID:c1.PBF/s
>>235
「うぅ……君の言葉キツイよ」
ハッチーの態度にちょっと落ち込む田中。
そして、宛誄の提案に頷き。
「わかった……ちゃんと止血して戻ってくる!だから待ってて」
真剣な表情で、そう言った。
そして、宛誄が承諾したら彼は一回家に帰るだろう。
――――――――――――――
「そうね……
私はアイツにそそのかれ、狂って妖怪になった存在よ。噂や怪異とは違う《話》に《引き込まれた》
それ以来アイツの仲間になった。ちょうど空席だった七罪者の一人としてね」
静かにそう語り、少し悲しそうに話す。昔話を。
メタだが、詳しくはソロールスレの『とある昔話《村を救った巫女の話》』を参考に
「私もアイツの事は詳しくないわ…
ただ…私は利用された事。
アイツの中に《大禍津日神》がいて、大禍津日神はこの國に復讐をしようとして、七罪者たちも國に怨みを持ち自分たちの命を引き換えに大禍津日の復讐を成功させようとしてる事…
そして青行燈は大禍津日や七罪者たちを利用して全てを絶望と不幸に包まれた終わりの物語を永遠に続かせようとしてるのよ」
ふぅ……と息をはき、空を見上げそう語った顔は何処か虚しそうだった。
「もう少し詳しく聞きたかったら、この辺りに来なさい。多分私はいると思うわ」クスクス
そう言うと彼女はフワリと風に掻き消されるように消えていった。
/そうですね。長い間お付き合いさせてスイマセン…
/絡みありがとうございます!お疲れ様でした!
237
:
東雲 犬御
:2011/12/10(土) 12:18:47 ID:/AfNAO.Q
本スレ
>>534
奇襲が成功したことに喜ぶ暇もなく、避けることの適わなかった金扇が狼の鼻を叩く。
強い香りが痛みと共に強烈に東雲の嗅覚をいたぶった。
「う゛ぐっ」
鈍い声を上げ、地面に着地した狼は足を折る。
このままでは、まずい。
ただでさえ薬の影響があるというのに、この香が展開された時点で、東雲の不利は決定的なものになった。
香をどうにかしようと風を降るっても、おそらくは先程の二の舞だろう。
(どうする……)
東雲の中で膨れ上がる、苛立ちと怒り。
それと同時に、沸々と沸き上がるものがあった。
彼の怒りを引き金に、彼の潜在能力から引き出されるもの。
「……、ッ?」
そして東雲は、その片鱗に気が付いた。
鹿南から見れば、東雲はその場から動いていないままだ。
彼の妖力が、最初に対して上がりはじめているのに気付くかもしれないが。
238
:
鹿南
:2011/12/10(土) 12:51:13 ID:3FBgi9l6
>>237
敢えて動かなかったのは、今この時のため。
狼が一時的に動けなくなるのは、金扇で鼻を一撃した時に判っていた。
嗅覚の鋭い狼へこの一撃は、きつい香りをその脳髄まで叩き込むこととなる。
少女は屋上の高さ60cmのその縁に素早く駆け寄ると、そこに立った。
駆けた跡には血の滴りが残る。
下の植栽へ飛び降りる障害になりそうなものは、こちら側の壁面にはない。
「鬼さんこちら、手のなるほうへ」
一見危なっかしい足場に立ち、引き裂かれた袖から白い肌を晒して、
片目の少女は金扇をひらひらと振りながら狼を誘った。
肩と背中の傷からの血の匂いは金扇からの香りとまじりあい、狼の嗅覚を挑発する。
狼が行動に出るのと、子供だましの幻による幻惑が始まるのは、ほぼ同時だった。
239
:
東雲 犬御
:2011/12/11(日) 00:09:28 ID:???
>>238
狼はふらつく巨躯を持ち上げ、よろりとしながらも起き上がった。
嗅覚に与えられる強烈な刺激に、視界もちかちかと瞬いている。
「ぐっ……、舐めやがって……!!」
縁に駆けあがった少女の挑発的な態度に、東雲は牙を剥き出しにする。
動かなければ甚振られるだけだ。
狼は地面を蹴ると、誘うように金扇を振る少女に向かって駆け出した。
「喰らえッ!」
振るったのは、二つの鎌鼬。
左右を囲むように、危険な足場に立つ少女に向かって飛ばされる。
鎌鼬は東雲の狙った通り、真っ直ぐ少女に向かうはずだ。――その視覚に、何もされていなければ、だが。
240
:
鹿南
:2011/12/11(日) 00:52:53 ID:3FBgi9l6
>>239
「いないいない、ばぁ」
金扇で一度顔を隠し、再び扇面を翻して見せた鹿南は、
狼の知る今の鹿南に最も良く似た人物に自分が見えるように幻術をかけた。
今の鹿南は人間で言えば12歳ほどの少女の姿である。
そしてそのからかう行動は、一時的に鹿南自身の視界を塞ぐことにもなる。
鹿南は迫ってきた鎌鼬をきわどいところで飛び避けようと爪先立ちで舞うように回転し、
背中から落ちていった。
……もちろん、狼の見るのは「誰か」の落ち行く姿なのだが。
241
:
東雲 犬御
:2011/12/11(日) 07:04:27 ID:/AfNAO.Q
>>240
「舐めるな!!」
鎌鼬は避けられた。しかしそれは想定内だ。
いたずらげな高い笑い声に頭が痛い。
その声だけを追い掛け、東雲は真っ直ぐに駆ける。
既に幻惑の中だとは思いもしないまま。
だが、
「……?」
――何か、おかしい。
東雲は心中そんな違和感を覚えながらも、駆け出した勢いのまま、縁に前脚を掛けた。
誰もいないはずの地面を、ぐいっと覗き込む。
東雲は気が付かなかった――この場に溢れる強い香りがなければ、恐らくは気付いていただろうことに。
落ちていった鹿南には、血のニオイがなかったのだ。
地面を覗き込んだ東雲は、いずれそれに気付くだろう。
しかしその間に、東雲は敵に背中を見せるという致命的なミスをおかすことになる。
242
:
鹿南
:2011/12/11(日) 12:48:10 ID:3FBgi9l6
>>241
鹿南は一歩横に飛びのいただけで、まだ縁に立っていた。
幻惑によりその顔は、別の狼の知る「誰か」に見えるよう、その目鼻立ちの詳細はぼかしてある。
目の前には建物の下を覗き込む狼の頭。
鹿南の化けた「誰か」はその竹を削いだ様な耳先をちょん、と指先で摘んでみる。
この後少女は狼の首にしっかりと腕を回し、垂直な壁面を駆け下りるようにして
一緒に下まで飛び降りるつもりなのだが、その前に悪戯してみたくなったのだ。
(吃驚した間抜けな顔くらいは拝んでやらなくちゃ、この傷の割りに合わないわよ、狼!)
狼が振向けばそこには良く知る「誰か」の顔がある。
鹿南の化けた、12歳の少女の外見に最も近い「誰か」である。
もっともそれは、壁面を降りる頃には消えてしまう幻ではあるのだが。
243
:
東雲 犬御
:2011/12/11(日) 16:46:28 ID:/AfNAO.Q
>>242
建物の下を覗き込んでいた東雲は、ついに異変に気が付く。
少女に付着しているはずの血のニオイが、近くにあることに。
まさか、と東雲がある予想をするのと、耳を摘まれるのは、ほぼ同時の出来事だった。
「!?」
既に術中にある東雲は、耳を摘まれて大きく目を見開いた。
大慌てで背後を振り向くと、そこには先程落ちていったはずの少女が立っていた。
(やっぱり幻術か……フザケやがって……!!)
幻術など、東雲が一番嫌いそうな手だ。
おちょくられたあげく、間抜け面をおめおめと晒してしまったことで、東雲の怒りのボルテージは一気に上昇した。
妖力を増した鋭い鎌鼬が、東雲の爪撃のリーチを広げる。
とはいえ術中にある今、闇雲に攻撃することはあまりに危険だ。
しかし立ち止まっていれば、それこそ絶好の的でしかない。
東雲は、使い物にならない目を腹立たしそうに閉じた。
嗅覚、視覚を奪われたこの状況を打破するには……。
「――!!」
まただ。この感覚。
さっきから、感情が昂ぶれば昂ぶるほど、力が湧き出てくる感覚――。
嗅覚、視覚を封鎖したことで、東雲は、自身の妖力が怒りによって上昇することに、ようやっと気が付こうとしていた。
(……だが、だとしたら、分かりやすい能力だ。俺が俺自身の怒りをコントロールできれば……)
――と、考えている間に。
東雲の首に、少女の腕が絡み付いた。
「!!」
244
:
鹿南
:2011/12/11(日) 18:49:52 ID:3FBgi9l6
>>243
狼の驚きの表情を間近に見、さらに目を瞑ったその隙をついて
少女は狼の首を抱えるように抱くと、ぐいと一歩虚空へ踏み出した。
狼を道連れに、飛ぶのではなく、壁面を駆けるように垂直に降りてゆく。
「そぉれっ!」
真下にはかつて芝生であったろう枯れ草の生い茂る地面。
地上では上と違って麝香の匂いはさほど濃くはなく、幻惑の効果も消えるはずだ。
そして鹿南が地に足をつけておらず、また少女の姿であるために、
落ちるまでの間に狼がその細い腕を振り解くことは容易いだろう。
しかし、チャンスは一瞬であると同時に、上手く着地できなければ怪我の可能性もある。
(足が地に付いたら、反撃開始よ)
そして、この団地には少ないが住人は居る。
先ほどの竜巻をいぶかしんで出てくる者が居ないとも限らないのだ。
地上ではどの程度戦えるだろうか。
245
:
東雲 犬御
:2011/12/11(日) 21:41:12 ID:/AfNAO.Q
>>244
初め、幻覚の所為もあり何が起こったのか分からなかったが、風を切る頬の感覚で目が覚めた。
落下している。壁ぎわに、垂直に、少女に首を抱えられながら。
「ぐっ……クソッ、離しやがれ!」
東雲は腕の中で人間の姿に変わると、少女を突き放した。
自由落下する体を、危うい所で風術によって支え、東雲は四肢で地面に着地した。
くん、と鼻を聞かせる。場所が変わったことで、香りによる幻覚作用がなくなったことにはすぐ気が付いた。
地面に着地すると、ぎりり、と牙を噛みしめ、目の前の少女を睨み付ける。
せっかく見付けた撃破の糸口。しかし、少し準備が必要だ。
周囲に感じる人の気配。そう長くはいれないだろう。
(――一発で決めてやる!)
246
:
鹿南
:2011/12/11(日) 22:00:57 ID:3FBgi9l6
>>245
あっさりと突き放され、少女は大男から少し離れた場所に飛び降りる。
着地で丸めた背中がぐん、と膨らむと、そこには派手な着物を着崩し、
金扇を咥えた中背の片目の男が肩膝を突いていた。
「あんまり派手にやらかすのは無理そうね」
人の気配を感じて、鹿南も低く呟く。そして、顔の横で掲げた金扇をさっと開く。
そのあからさまな動作は、フェイントである。
風の技を繰り出すと見せかけて、肩に傷ついていない側の拳が
大男の顔を狙った。
大地に足がついている今、鹿南の拳は岩をも砕く一撃。
掠ったとしても、顔の骨くらいは簡単に折れてしまう。
247
:
鹿南
:2011/12/11(日) 22:02:26 ID:3FBgi9l6
//訂正 ×肩膝→○片膝 です
248
:
東雲 犬御
:2011/12/11(日) 23:41:56 ID:/AfNAO.Q
>>246
「はッ、まだ前の姿のほうが可愛げがあるぜ」
(来るか……)
東雲にとって一番やっかいなのは、またあの香りを展開されること。
よって金扇を広げた鹿南に対し、風による攻撃を真っ先に予測したのは当然のことだろう。
しかし、その予測に反して、東雲をねらったのは鹿南の拳であった。
ばきり、と鈍い音がする。それは一瞬の間の出来事。
「!! ……」
大きく体を吹っ飛ばされた東雲は、受け身もとれないまま地面に投げ出された。
数秒間、東雲は気を失っているかのように全く動かない。それも当然だろう、あの拳を顔面に食らったのだから。
しかし鹿南の拳には、妙な手応えがあったかもしれない。
――ぴく、と、東雲の指が動いた。
「ッ痛ェな……!!」
のそり、と起き上がった男の鼻は、変な方向にまがり赤黒い血をどくどくと流していた。
しかし鹿南の拳を顔面に浴びて、これだけで済んだのは幸運といえる――障壁を張ってなければ一発KOだっただろう。
今回も彼の力に助けられることになった訳だ。
(まだだ、溜め込め……)
鹿南のフェイント攻撃にまんまと騙されたのは屈辱的だったが、今の東雲には好機でもあった。
(我を忘れる程の激情を、冷静にコントロールするんだ――)
「やってくれたなァ……うらァァッ!!」
鼻が折れたことで、嗅覚は効かなくなったが、逆に香りによる幻術は気にする必要がなくなった。
東雲は最初よりも攻撃力と巨大さを増した、鎌鼬の爪を、鹿南に向け振りかざす。
何も考えていない大振りのその動作は、鹿南には簡単に避けれるだろう。
これではまるで、わざわざ攻撃を受けにきているようなものだ。
249
:
鹿南
:2011/12/11(日) 23:59:58 ID:3FBgi9l6
>>248
拳は確かに狼の顔に当たったはずなのだが、
顔をではなく、何か別のもっと硬いものの手ごたえがあった。
不審に思って己の拳を見れば、白くすりむいたような跡がうっすらとある。
(攻撃耐性はあちらのほうが上ね。毛皮以外の防御があるわけか)
狼が人間でも獣の姿でも風を操れるのに対し、鹿南は人の姿でなければ金扇を扱えない。
(まったく狼ってば癪にさわるのよねっ)
八つ当たり気味に腹を立てながら、金扇をたたむと鹿南は鎌鼬の風刃を地に伏せてかわす。
その姿は地に伏せたままで、大角を持つ牡鹿となった。
250
:
東雲 犬御
:2011/12/12(月) 08:04:27 ID:/AfNAO.Q
>>249
「!!」
目の前に現れた牡鹿に、ぞっと肌を粟立たせた東雲は、思わず距離を取った。
胸にある二つの大きな傷痕が、ずくりと疼く。
攻撃を終えたばかりで、連続して動けない状況の東雲は、少し離れた位置から牡鹿を睨む。
(あの角を喰らうのはヤベェ)
そう考える反面、何を怖気付いてる、と東雲は頭を降った。
――あの角を見て思い出せ。あの時の痛みを、怒りを、悔しさを!
(もう、すぐだ……!! 恐らくあと一発!)
準備が完了するまで、あと一発。
あと一発――敵の攻撃を食らえばいい。
しかし敵は牡鹿の角を持っている。まともに食らえば、さっきのような幸運が二度続くとは限らない。
(だが、やるしかねェ!)
東雲は狼の姿になると、覚悟を決めたように、牡鹿と真っ向から対峙した。
251
:
鹿南
:2011/12/12(月) 18:19:49 ID:3FBgi9l6
>>250
「ふううぅっ」
牡鹿の鼻孔から荒い息がふきだされた。
ゆっくりと土の絡み上ってゆく前足を立てて、その身体が起き上がる。
立ち上がってみればその大きさは狼を威圧するに十分であり、
毛皮の下には張り詰めた熱い筋肉が、その力を解放する時を待っている。
下げたままの頭の、狼を見つめるその片目は明らかに「獲物」を狙う目であった。
(一頭で戦う狼は、屠り易いのよ)
這い上がる土が牡鹿の膝までを泥化粧したとき、牡鹿は狼へと駆け出した。
その低く下げられた広がった角が、掬い上げるように、狼の頭から肩までを
広く突き上げようと迫る。
(掬い上げて、放り投げて、踏み砕く―――、一瞬で)
鹿にあるのは感情的な攻撃性ではなく、もっとずっと冷徹で残酷な、狼と言う種への駆除の意思。
恨みでも憎しみでもなく己が種族の存続のため、天敵への徹底した殺害がその目的であった。
252
:
東雲 犬御
:2011/12/12(月) 21:46:54 ID:/AfNAO.Q
>>251
ぬうっ、と立ち上がった牡鹿を見た東雲は、ある種の畏怖すらを感じた。
東雲は力こそあれど、経験の浅い若い狼。
牡鹿を見る目は、いつかの天逆毎を見た時の目と少し似ていた。
種に対する敵を排除する、という目的を持った冷たい瞳が迫り来る。
あと一発――当たるつもりで、ギリギリの所をかわす算段であったが、その威圧感とスピードに、東雲は僅かに遅れを取った。
気付いた時には、大男の体は宙へと浮かんでいた。
(狩られる)
頭を潰された自身の姿が脳裏に浮かんだ時、東雲の背筋は凍った。
と、同時に、その凍りを溶かすような怒りが沸き上がった。
ぎり、と奥歯を噛みしめる。
(狼が、獲物なんぞに狩られて、たまるかよ――!!)
「!!」
その瞬間、体に奔った感覚を、東雲は以前にも体験していた。
波旬と対峙したあの一戦。勝負の最後はほとんど無我夢中だったが、東雲はあの術が顕現した感覚を、今この瞬間思い出した。
怒りによって蓄積された力がついに満ちたのだ。
東雲は、宙に投げ出された不安定な体制を、風の力を使い鹿南へと向けた。
チャンスは僅か。少しでも発動が遅ければ踏み砕かれ、少しでも意識が逸れれば術は暴走し、彼本人をいたぶるだろう。
紅い目をした狼は、全意識を鹿南に集中させる。
「これで終わりだッ、カマ野郎!!」
――『嵐神・怒豪風』!!
轟音と共に、荒々しい嵐風が木々をしならせる。
幾数百の鎌鼬が、狼の周囲に集中する。
その中央に座する東雲の服や頬は、僅かずつ鎌鼬によって切り裂かれているものの、術が暴走することはない。
そして、ついに眼前に迫る鹿南に向けて、東雲は怒れる嵐神を解き放った。
それは百以上の形のない鋭い剣が、一斉にこちらに迫ってくる様子にも例えられる。
ただし意識的に発動したものであるため、波旬との戦いでのものより威力は落ちるが――
それでも、十分な威力は持ち合わせていた。
253
:
鹿南
:2011/12/12(月) 22:28:42 ID:3FBgi9l6
>>252
(彼奴め、飛んだかッ!)
狼を掬い上げた直後、落ちたところをその蹄でつき砕かんとしていた牡鹿は、
風を操って空中で体制を整えつつある狼を、忌々しく思いながらも仕方なく前足を地に付ける。
(――― 来る、何かが)
膨れ上がる獲物の妖気に何か大きな一撃が向かってくることを感じて、
牡鹿の身体に絡み付いていた土は護るかのようにその厚みを増しながら身体を覆い始める。
(これじゃ機敏に動けなくなる、今はとどめをさす好機なのに……でも)
攻撃すべきか、護りを厚くするべきか、その逡巡が隙となった。
そのため、這い上がる土が護りに足るだけの厚みを得る前に豪風が牡鹿を包み、
その一撃目が既に傷ついていた肩を抉る。
風刃に不十分な土の護りが削り落とされ、その金色の毛皮に描かれた土の唐草模様には
赤い血が次々と花を咲かせる。
「終わらせる気は――― 無いわよッ!!」
(生きるためにも、殺すためにも、今は立尽くすべきではない!)
風に阻まれ切りつけられながらも、大男めがけて牡鹿は弾かれたように駆け出した。
天敵目掛けて駆けて、駆け抜けた。
乗用車程度なら軽く凹ませられるその質量と勢いを持って、牡鹿は狼に体当たりを狙ったのだ。
254
:
東雲 犬御
:2011/12/12(月) 23:47:28 ID:/AfNAO.Q
>>253
(――コイツ、止まらねェだとォ!?)
あり得ない。
目を見開いて東雲は愕然した。
幾百以上の剣の雨に、逃げることも避けることもせず、この牡鹿は真っ直ぐ突進してきた。
荒ぶる鋭い嵐風は、牡鹿の体を傷付け、肉を削っているというのに。
鹿南は止まらない。東雲はそれを確信した。
こちらへ向かってくる巨大な牡鹿を避けようとする。
しかし、東雲はその場で膝を折ることになった。
(やべェ……もう、妖力もスタミナも限界だ……)
避けれない。
その先にあるのは、死。
「フザケるなよ……ッ」
ゴッ!!
再び、轟音。
鹿南に向かっていた風が、東雲のもとに戻っていく。
東雲の最後の力を振り絞った、防御であった。
「死んで、たまるか……!!」
厚い風の壁が、東雲と鹿南の間に出来上がる。
だが、牡鹿の体当たりはそれを貫くだろう。
しかし、風の壁により、威力を削ぐことはできるはずだ。
――ドッ!!
鈍い音と共に、東雲の体が吹き飛んだ。
牡鹿の体当たりは狼に直撃し、男の体は強く地面に叩きつけられた。
「ガハッ、ガ、フゥッ、う、ぁ…………」
地面に横たわった東雲は、何度か咳き込むと共に、赤黒い血を吐き出す。
ぶるぶると持ち上げた震える腕は宙を掻き、強く強く、鋭い視線で虚空を睨み付けるた東雲は、ついに意識を失った。
255
:
鹿南
:2011/12/13(火) 00:26:58 ID:3FBgi9l6
>>254
牡鹿は風圧に押されながらも駆け抜けた。
その時、体当たりで吹き飛ぶ狼と同時に、サイレンの音と赤い光とがちらりと目に入ったのだ。
(人間が集まってきたか)
今ここで人に化けたとしても、この傷だらけの身体では誤魔化しきれるか判らない。
そのためこの牡鹿は、いち早くこの場から消えることを優先した。
結果として立ち入り禁止の禁を犯した人間の子供も、この狼も、ともに命拾いすることとなる。
迫り来る緊急車両のサイレンの音と赤い光に紛れて、
走り去る鹿南にも倒れた大男にも、薄れつつある赤い獣面文様の障壁は
その存在を感じさせなかった。
『なんだこれは、竜巻か!?』
「おおい、こっちだこっち、誰か巻き込まれてるぞ!」
救急車で応急処置が施される中で、診療所のIDが大男の持ち物から見つかり、
場所が最も近かったこともあって、東雲犬御は診療所へ救急搬送されることとなった。
//ここで〆ます。描写が拙かったり、長く掛かってしまったり、色々とすみませんでした。
&絡んでもらえて、どうもありがとう御座いました!
256
:
東雲 犬御
:2011/12/13(火) 14:23:41 ID:/AfNAO.Q
>>255
けたたましいサイレンの音と、狭い空間に溢れる濃密な人の気配に、東雲は今にも消えそうな意識を浮上させた。
霞む視界に慌ただしく行き交う人の影。嗅ぎ慣れた薬品のニオイが鼻に付く。
(うるせェ――……)
奴はどこだ。あの牡鹿は……。
しかし体は言うことを聞かず、休息を求めるように、再び意識を沈める。
今回の戦いは、結果として敗北たとはいえ、東雲は戦いの術をまた一つ得たのだった。
――
―
…
その後、東雲が丸二日間、昏々と眠り続けた。
おそらく今までね疲れが貯まっていた所為でもあるだろう。
そして彼が目覚めた時、小鳥遊による「お仕置き」が待っているのは、言うまでもない話である。
//こちらこそ長期間ありがとうございました!!
257
:
モロク&名も無い稲荷神
:2012/03/25(日) 20:50:43 ID:tElbSrz.
「さぁ! イモータルとして私と共に人を導きましょう! 古き時代を取り戻すのです!!」
白い修道女の服を着た少女が小さな神社の子狐に詰め寄っていた。
少女の姿をした妖怪・モロク。
頭には牛のような角が生え、歩くたびに重厚な金属音が響き渡る。
「どうしたのですか? 何を恐れる必要があるのです!? 私達神には人を導くという義務があるのです!」
震えながら子狐は首を振る。
モロクの言うことと、本人の雰囲気は明らかに矛盾していた。
危ない、あまりにも乖離した思考回路がまざまざと感じられる。
小さな神性のささやかな抵抗に、モロクはにっこりとほほ笑んだ。
「そうですか・・・残念です、あなたも時代に流されてしまったのですね・・・」
では、と言うが早いか・・・子狐のいた場所ただの血溜りになっていた。
「あなたの信仰、私に譲りなさい。あなたの分まで私が人を導いて差し上げましょう!」
258
:
ミナクチ
:2012/03/25(日) 21:02:24 ID:3FBgi9l6
>>257
「酷いことをしなさる…」
ぽつり、と少女の背後に呟きが落ちた。
伊勢屋、稲荷に犬の糞。かつてはそう言われたほど多くの稲荷があり、社に使える狐が住んでいた。
しかし
「今はこの社に残された信仰も、殆ど無いに等しいというのに」
子供の姿の水神は静かに血の跡へ歩み寄ると、一滴の涙を零した。
落ちた雫は、血溜まりに赤く溶けてゆく。
259
:
モロク
:2012/03/25(日) 21:14:16 ID:tElbSrz.
>>258
「信仰を集めるには、まず質より数なのですよ! いきなり大きな所を狙ってはいけません!
小さな地盤固めがより集めってこそ、後に国家的な規模を動かせるのです!!」
血溜りは涙が染み込んでも風化が止まらず、
やがて塵となり消えて行った・・・。
――神格殺し
神性に宿る信仰を根こそぎ奪い、存在自体を消失させる。
既にモロクの神性狩りは、かなりの数に及んでいた。
「ふふふ、あなたも中々の信仰を集めておいでですね!
私と一緒に人々を導きましょう!! 恐怖こそが神を形作るのです!
人は地獄に落ちるのが嫌だから善行を積むのです!
首を切られるのが嫌だから罪を犯さないのです!
人は恐怖によって管理され、素晴らしい社会を形作ってきました!
故に我々、恐怖から生まれし妖怪は!! 人を導く義務があるのです!!」
260
:
ミナクチ
:2012/03/25(日) 21:28:42 ID:3FBgi9l6
>>259
「信仰は―――」
ミナクチは言いかけて、言葉を切った。
「―――いえ、私はまだ信仰を集めては居りません。人を導く役割の神ですら無いのです」
ミナクチが担った神性にあるのは素朴な祈りのみ。
人を導いたり畏怖させる力や神性は持っていないのだ。
「あなたが人を導こうとするのなら、それが貴女の役割なのでしょう」
導くのが正の方向でも負の方向でも、この少女が妖怪であるならば「そういうもの」だと、
ミナクチはあるがままに受け止めることにした。
「しかし、ああいう形での神格狩りは……止めては頂けないでしょうか?」
先の子狐へのしうちはやりすぎである、そのやり方だけでも変えさせるのが己のすべき事だと
ミナクチは感じ、そのとおりに行動することを選んだ。
261
:
モロク
:2012/03/25(日) 21:40:44 ID:tElbSrz.
>>260
「未知の力さえあればそれは恐怖に繋がるものなのですよ!
自信を持ってください! あなたの持つその力は人を支配するには十分です!!」
手を組んで朗らかに語りかけるモロク。
ミナクチの語りかけは無駄に終わる。
このモロクは、妖怪は人を支配するための存在だとしか思っていない。
「神は人を導かねばならないのですよ、それが神なのですから!
どうもこの国の方々とは話が合わないですねぇ!」
クスクスクス、と笑いかける。
黒い妖気の渦がモロクの周囲に湧き上がっていた。
【首切り役人・スケアクロウ】!!
黒い渦からギスギスと細い体系の、手足の異様に長い処刑人が現れる。
先の丸い剣を掲げ、目の穴の開いたズタ袋を被ったその姿は生理的な恐怖を引き起こす。
「さぁ、私と一緒に人を導きましょう!
・・・駄目だというなら、あなたの力・信仰、私が役立てて差し上げますよ!
妖怪として! 神として! 本来の役割を果たすためにね!!」
262
:
ミナクチ
:2012/03/25(日) 22:07:13 ID:3FBgi9l6
>>261
「未知の力は確かに恐怖とも繋がりますが、同時に憧れにも繋がりうるのでは?」
恐怖と憧れ、相反するものの入り混じった畏敬の念は、ただの化け物を神格にもする。
「貴女は私よりもずっと、人に近しい存在とお見受けします」
能力が処刑人の姿をとる事から、この少女はおそらく人の中に根ざした存在と見てとれた。
「元々私はただの蛇で、人の子からミナクチの名を得てこの姿となりました。
担う力の性質からも、人を支配したり導く存在にはなれないのです。
もし貴女が何がしかの神性を持つ、或いは持っていた方ならば、貴女の名を教えて頂きたい」
もしも少女が神格であるなら、その性質によってはぶつかり合うこともやむを得まいと、
覚悟を決めて下級の水神は少女にそう名乗った。
263
:
モロク
:2012/03/25(日) 22:27:19 ID:tElbSrz.
>>262
「ふふふ、なかなか素敵な方ですね。あなたはできれば殺したくないものです!」
モロクは両手を広げ、朗らかに語りかける。
修道女の服からバラバラと拷問器具が毀れ落ち、二人の処刑人がモロクの両脇に並び立つ。
「私の今の名はモロク、ルーツの名は〝ファラリスの牡牛″。
古の時代から王の傍らで恐怖によって人を支配した、神そのものです!!」
―処刑器具・ファラリスの牡牛―
古代ギリシアで設計された拷問および処刑のための装置である。
アテナの真鍮鋳物師であったペリロスによって、シチリア島アグリジェントの僭主であったファラリスに献上された。
それにこたえてペリロスはすべて真鍮で雄牛を鋳造し、中を空洞にして脇に扉をつけた。
有罪となったものは、雄牛の中に閉じ込められ、その下で火が焚かれる。
真鍮は黄金色になるまで熱せられ、中の人間を炙り殺す。
牛の頭部は複雑な筒と栓からなっており、断末魔が猛る雄牛のうなり声のような音へと変調されるという。
「恐怖こそが神であり、恐怖による支配こそが人の歴史です!
しかし今、人は神を失い長年続いた支配の歴史は終わってしまおうとしています!
故に! 我々妖怪は失われた神となって! 再び人を支配せねばならないのです!!」
さぁ、話は終わりだとばかりに。
2人の処刑人は小さな水神に向かって剣を振り上げた。
「あなたは恐怖に支配されますか?」
264
:
ミナクチ
:2012/03/25(日) 22:51:27 ID:3FBgi9l6
>>263
「私は恐怖を知っています」
二人の処刑人が振り上げる剣の輝きを、子供の姿の水神はまぶしそうに見上げた。
「そして、恐怖を否定はしません」
恐怖は生き延びるために必要な要素。
恐れを知らぬことは命を落とすことに繋がる。
「かつて貴女の支えた王、現人神が居ない今、人は恐怖を忘れたとお思いですか?
貴女が恐怖であるならば、既に貴女は十分人間を支配している。失われた神などではない」
かつてただの地を這う生き物だった水神は、恐怖を打ち消そうとするのは愚かな行為と理解していた。
打ち消すことは出来なくても、克服することは出来ることも知っていた。
まずこの剣を、モロクの恐怖を正面から受けなければ、それを克服する道もないのだと、
そう悟って、ミナクチはその場から動かずに居た。
(私は水。あるがままに映せれば、それで私の意はこの神へも示せる筈)
265
:
モロク
:2012/03/25(日) 23:03:37 ID:tElbSrz.
>>264
「・・・私達は人を導かねばならないのですよ。
あなたのように否定せず、征服せず、脅そうとせずではやがて存在の意味をなさなくなります」
親指が下へと向けられた。
「さようなら、優しいだけでは神は成り立ちませんよ」
煌めく2本の剣が、ミナクチの居る場所へと振り下ろされた。
266
:
ミナクチ
:2012/03/25(日) 23:54:26 ID:3FBgi9l6
>>265
ざくり、と処刑人の剣が肉と骨を断つ。
血飛沫が白い服を汚し、その赤く彩られた空間から周囲へ、ゆらゆらと幻の風景が広がっていった。
…
……
酷い傷を背に負って尚、子供は走っていた。
衣の袖は真っ赤に濡れて、頬には煤の汚れと涙の跡。
背後の建物は既に火をかけられ、黒煙が立ち上っている。
池のほとりの草むらへ逃げ込むと、子供は荒い息を整えた。
(おいで、こっちへおいで)
池の底からあぶくが一つ、誘う声と共に上がってきた。
はっと顔を上げた子供が見回しても、辺りには誰も居ない。
(おいで、名をくれた礼に匿ってあげる)
いぶかしんでいる間にも、がさがさと騒々しく草むらがかきわけられ、
追っ手の気配が迫ってきた。
(水の中においで)
誘われたためか追われたからか、子供は池へざんぶと飛び込んだ。
……
…
「助かりたい、というあの子供の願いを、まだ神格ではなかった私は叶え損ねたんです」
両の肩に刃を受けて血に汚れた子供は、そう言って修道女に掌を差し出した。
池も燃えた建物も消え、次第に大きく広がる血だまりの中、ただ一人そこに残る子供の頬に
今は煤の汚れは無い。
「私が神格に登る切欠になったのが、これ。このささやかな祈りが私の力の元なのです」
その掌に乗った仄かな蛍火色の光の粒は、幻の見せたあの日の子供の願い。
それは『生きたい』という気持ちであった。
「でも貴女の周りに、同じものは沢山ありますね」
拷問の犠牲者たちのそれなのか、小さな光はモロクの周囲を羽虫の群れのように飛び交っていた。
267
:
モロク
:2012/03/26(月) 00:09:56 ID:tElbSrz.
>>266
「これは・・・」
小さな明かりはモロクの周囲をくるくると回り、
非情の表情を浮かべる旧神の顔を照らす。
「・・・どういうことでしょう?
私には願いなど無いはずなのですが」
処刑人達は止まったまま、事の顛末を眺めている。
「願いから生まれた? あらゆる神は恐怖から生まれたものではないのですか?」
268
:
ミナクチ
:2012/03/26(月) 00:35:28 ID:3FBgi9l6
>>267
「正直、私は貴女が怖い。私よりも遥かに古く、強い力を持つ恐怖の神である貴女に、
元々生き物である私は逆らうことができません」
歯向かったならば、あっけなく消去られるであろう相手を前に、恐怖しないでいることは難しい。
「だから私は私の在り方を示すことでしか、貴女に対抗できませんでした。
貴女は何のために、処刑をしましたか?何のために、支配しようとするのですか?」
目指すところは法か、秩序か、或いは支配者の欲を満たすためなのか。
拷問する目的がそもそも間違っていたことはあるかもしれない。
が、人が人として社会を作るために権力は必要であり、法や秩序を守る手段として
恐怖の利用するのは間違いではないのだ。
「その光はそうですね……貴女にとっては副産物のようなものだと思います。
死んでいった人間たちの恐怖が貴女の力の元となると、死の間際の願いは掬い取られずに
そうやって残るのでしょう。
貴女と比べれば弱すぎる存在で、普段は目にも留まらないことと思いますが」
既に立っていられなくなり、己の血の池の中へ青ざめた水神は膝を付く。
「私は全てを知るものではないので、貴女の問いの答えは判りません。
でも多分、さまざまな成り立ちがあるのだと思います。
現に貴女は恐怖から、私はそれと違うものから生じています。
もっとも私のような、信仰するものの居ない神を神と呼べるのならば、ですが」
一度処刑人の刃を受けたからこそ、力の差はひしひしと感じられ、どうしても恐怖は膨らんでゆく。
そんな自らを勇気付けるように、ミナクチはそっと祈りの光の粒を握り締め、額に浮かぶ汗を拳で拭った。
269
:
モロク
:2012/03/26(月) 00:53:58 ID:tElbSrz.
>>268
「・・・そうなのですか」
モロクはポツリと呟くと、首切り役人を黒い渦の中に沈める。
カチャカチャと不気味な金属音の鳴る修道服を揺らし、
血だまりの中の小さな水神へと歩み寄る。
「私は支配する為に処刑しました、私は従わせる為に拷問しました、
私は強欲な王と秩序の神の為に支配しました」
しかし、と。モロクは顎に手を当てふと呟く。
「私とは違う神々を、あなたのような者達をこの国の者達を。
私と同じ役割とみなすのはいささか強引だったのかもしれません。
・・・少しやり方を変えて、願いを叶える者などに頼らず、
もう一度世界を統べてみようと思います」
モロクはそういうと、自らも黒い渦の中に沈んでいった。
「さようなら、次に会うときはきっと。
民主主義などではない、人が人を支配するというあるべき形に戻して見せますよ」
270
:
ミナクチ
:2012/03/26(月) 01:09:43 ID:3FBgi9l6
>>269
「願わくば、その時には貴女の選んだ権力者が、貴女の副産物であるその願いを
掬い取ることの出来る人物であるように」
ミナクチはモロクが考えを変えてくれたことに胸をなでおろした。
そして、彼女の残した言葉にも、さほどの不安は持たないで見送る。
人の上で人が支配する世界でも、安定した治世を作ることは可能だからだ。
「…お稲荷様。傷が癒えるまで、しばし社をお借しください」
守るもの居なくなった小さな社へ、それでも一言断りを入れると、
身体を引きずった水神は、倒れこむようにして眠りに落ちた。
271
:
白龍
:2013/06/04(火) 20:55:20 ID:0nXiSNBo
山の中にそびえ立つホテル・・・
そこは人々に忘れ去れた廃墟。
『何人殺 したのかな・・・』
廃墟に似合わないイスに腰掛けた女性はぽつんとそこにいた。
悲しげな表情で辺りを見渡す。
272
:
現人
:2013/06/04(火) 21:01:30 ID:rRrCSwK.
>>271
ふむ、
【目が完全に隠れるほど深く帽子を被った青年が歩いてくる】
273
:
白龍
:2013/06/04(火) 21:07:57 ID:0nXiSNBo
>>272
『あなた様は・・・いつしかの・・・。』
困惑の表情、それを現人に向けた。
手首には無数の傷跡も見られた。
『なぜここに・・・』
274
:
現人
:2013/06/04(火) 21:10:23 ID:rRrCSwK.
>>273
ん、いよう
【片手を軽く上げ挨拶】
ただの散歩だ
【廃墟にか?】
275
:
白龍
:2013/06/04(火) 21:15:46 ID:0nXiSNBo
>>274
『散歩・・・ですか。』
はぁ、と溜め息をつく。
内心、この人は読めない、そう悟ったのだろう。
『あまり近寄らない方がいいですよ・・・』
276
:
現人
:2013/06/04(火) 21:20:06 ID:rRrCSwK.
>>275
ん?そりゃまたなんでだ?
【首を傾げ】
277
:
白龍
:2013/06/04(火) 21:27:20 ID:0nXiSNBo
>>276
『それは・・・私が貴方様を・・・・殺 してしまうかもしれないから・・・』
それは彼女の裏の姿、今は安全であるもののいつ裏になるかは分からない。
手首の傷から血が出続けているためか、床が赤く染まり不気味なコントラストを醸し出している。
278
:
現人
:2013/06/04(火) 21:30:55 ID:rRrCSwK.
>>277
そんな簡単に殺される程やわじゃねぇよ
【ニッと爽やかに笑う】
怪我してんのか
つ【薬&包帯】
279
:
白龍
:2013/06/04(火) 21:37:25 ID:0nXiSNBo
>>278
『・・・クスッ、貴方は優しく接してくれるのですね。ありがとうございます・・//』
素直に薬と包帯を受け取り、器用に巻いていく。
・・・どっから包帯!?という疑問は置いておき、紅茶を用意した。
280
:
現人
:2013/06/04(火) 21:40:55 ID:rRrCSwK.
>>279
なに、気にすんな
【無駄にイケメンスマイル】
//眠いざますー
281
:
白龍
:2013/06/04(火) 21:47:46 ID:0nXiSNBo
>>280
『・・・よろしければ、また今度お会いしましょう。』
すっと、血溜まりに消えてしまった。
//了解!絡みありがとうございました!
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