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『DISSIDIA INFINITY』

6はばたき:2011/04/26(火) 21:26:48 HOST:zaq3d2e41f0.zaq.ne.jp
 持ってまわった言い方を避けた一言。
 遠慮の無いその一言に、オニオン・ナイトは一瞬固まる。

オニオン・ナイト「・・・わかんないな」

 ややあって、納得できないという風に首を振って、その場を後にする。
 どうにも、彼の信条と自分の信条は食い違うようだ。
 そんな風にため息をつきながら、零は天を仰ぐ。

スコール「珍しく荒れているな」

零「アンタから話しかけてくるのも珍しいがな」

 振り仰いだ向こうに別行動していたメンバーを見つける。

バッツ「でも、実際珍しいよな。お前って、割と誰にでも態度柔らかいのに、今日はなんかカリカリしてるぞ?」

零「別に・・・」

 特に変った所は無い、という風情で何気なく視線を投げた・・・つもりだったが、自然、瞳が動いて捉えてしまう。
 遠くで、話し込むティナとオニオン・ナイトに。

スコール「成る程、嫉妬か。案外と大人気ないな」

 指摘されて、思わず付いていた頬杖をかくん、と崩す零。

零「子供に嫉妬してどうなるってんだよ」

 パタパタと明らかに挙動不審な様子で手を振る零だったが、今度はバッツが目を光らせる。

バッツ「ほっほう、愛の伝道師もターゲットを定めましたか」

零「人を色情魔みたいに言うの止めてくれます!?」

 はあ、今度こそ疲れたため息をついて、零は立ち上がる。

零「そういうんじゃないさ。ただ、無くしてからじゃ遅いって事もある。後悔だけはしたくないんでな」

 いろんな意味で、という言葉は心中に仕舞い込み、零は歩き出す。
 胸にじくと染みる不完全な、だがはっきりとした痛みを感じながら―――


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