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ミラージュ・ストーリー〜出会いの新世界で〜

191疾風:2016/07/02(土) 22:30:17 HOST:p10004-ipngn2001kokuryo.gunma.ocn.ne.jp


場所を変えて緋鋼艦内・個室…


皐月「罪牙、煉牙、危うく口を滑らせそうになったな…」
罪牙「…何の事でしょうか?」
皐月「とぼけるな…!」
煉牙「申し訳ありません、私とした事が…」



皐月の怒りは普段の怒りを通り越して落ち着いていたが…
澱み切った負の念を出していたのは間違いない…



皐月「今回は未遂だったから良かったものを……」
罪牙「ではマスター、何故彼らに真実をお話にならないのですか…共に戦火を潜り抜けた仲間なのでしょう?」
皐月「……」
煉牙「罪牙、いくら貴様が当主の側近とは言え…口が過ぎるぞ…!」



罪牙の発言に口を閉じる皐月、それに対し煉牙は罪牙の発言に怒りを覚えていた…



皐月「今の彼らに全てを知る必要はない…」
罪牙「貴方の計画……それを完遂するには貴方自身が当主の座に戻らねばなりません…」
皐月「解っている……だが、今戻る訳にはいかない……」
煉牙「戻れぬ事情は重々承知しております……ですが、同志達は…」
皐月「今暫く…猶予を与えて欲しい………全てを語るのはそれからだ…」
罪牙「マスター…」
皐月「まだ彼らには力が足りない……全てを終わらせる為に必要な結束が…」
煉牙「では、その猶予の時をお教えいただきたい……」
皐月「自由と衝撃が白き世界で対立する時……その時、私は真の姿と目的を語る……」
罪牙「『ワンダーアリスの世界時計』は全てを変える事は出来ません……」
皐月「判っている…だが、世界を覆う闇達を取り払うには時間が足りない…」
煉牙「……同志は兎も角、あの3名を抑えるにはもう猶予はありませんよ?」
皐月「……話は終わりだ、この事は他言無用。」


罪牙と煉牙は皐月に一礼すると部屋を退出した…


皐月「望まぬ結末とその記憶を持つのは辛い……何度繰り返そうとも私は未来を変えたい……この身滅びようとも…」


皐月は服のポケットから太陽と月の装飾が施された懐中時計を取り出すとその秒針を見つめた…



皐月「本当に何度繰り返しているんだろうね……私の強くてニューゲームを…」



※前回投稿から4年程経過していますが仮復活します。
 こちらの執筆可能範囲で執筆したいと思います。


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