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FATAL DREEM+
5
:
勇希晶
:2009/10/30(金) 22:10:20 HOST:p6254-ipbfp505fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp
―――だが、平和というものはいとも簡単に破られたりする。
「あぁ?! なんだこら、やんのか!!」
「それはこっちのセリフだ! 覚悟はできてんだろうなァ!?」
宿屋の入り口をくぐったとたん、そんな言い争いが聞こえてきた。
どうやら、宿屋と兼業している酒場で真昼間から呑んだくれてるやつらがいたらしい。
一人はガタイのいい大男で、もう一人はいかにもチンピラといった風情の男だ。
見ると、テーブルの上にカードが散らばっている。おそらく、賭け事にでも興じていたんだろう。
食ってかかったのがどちらかはわからないが、一目見て険悪な雰囲気であることは簡単に伺える。
このまま店の中で暴れられると、テーブルやいすなどに被害が出ることは確定的に明らかであり、女将さんも困った顔をしている
まさに一触即発という雰囲気を悟ってか、いそいそと被害が及ばないような位置に移動する客や、急いで食事をかき込む客も見受けられる。
リューはため息をつき、女将さんにアイコンタクトを取ろうと―――
「おい、そこの二人」
横合いから割り込んだ声に邪魔された。
「「あぁ?!」」
突如割り込んできた声の主へと視線を向ける二人の間に、
ヒュッ
聞こえた声の主の手元がひらめき、礫のようなものが言い争っている二人の顔のちょうど中間を通り過ぎた。
一瞬のことに声も出ない男二人。リューが見た先にあったのは、若干ウェーブがかかった銀髪とそこからぴょこんと飛び出た△耳、そして体には動きやすそうな軽装鎧と籠手をつけた女性魔族だった。
割り込んできた女性は一つ頷くと、
「そんな大声で叫んだらほかの客に迷惑だろう。言い争うのならほかのところでやれ」
そう断言した。
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