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スーパーRPG大戦外伝

1暗闇:2004/06/04(金) 01:34 HOST:YahooBB220020057170.bbtec.net
飛燕さんに許可を頂いて創った。スーパーRPG大戦の外伝です。
本編では語られないサイドストーリーや日常編を中心としたコメディなどの番外編が中心です。
本編共々よろしくお願い致します。

438暗闇:2006/03/01(水) 02:10:03 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
数十分後…会場の喫茶店で4人の若者の姿があった。
???A「すみません、ミルクティーくださいませんか? 砂糖は12、いや13個で」
今注文した若者を含むその4人の顔を、店員はしばし唖然として「畏まりました」と答え、去っていくが、去りゆくまでに何度も後ろを振り向いていた。その視線の先にいる一人は牛乳瓶の底みたいな丸い眼鏡はともかく、地味な僧衣に擦りきれた外套を着ている。もう一人も同じ服装をしており、短めの髪の下の顔は端正であったが、仮面のような無表情の若者。さらに、同様の格好をした面長の顔に知的な表情を浮かべた中年の紳士、最後の一人は2m近い巨躯に、南方系特有の浅黒い顔を縁取る無精髭、他の3人と同じ服こそ纏ってはいるが、襟元はだらしく着崩され、伸び放題の蓬髪は獅子の鬣を髣髴とさせ、櫛を通した形跡もない。豪放磊落を絵に描いたような男だった。
個性的なそれぞれ面持ちだったが、共通していたのはその服…これは紛れもなく僧衣だ。それを纏っているということはこの4人は神父なのは間違いない。だが、それがなぜこんな所に?
???B「ナイトロード神父、今回の経費は作戦で全て紛失されている。これ以上の経費の使用は不可能、よってこの店の飲食料金の負担は各人が負担することになっているのを忘れるな」
???C「まったく、遙々日本くんだりまで来たってのに…誰かさんの御陰で経費は全てパア!御陰で食事も余計な出費しなきゃならねえしよ…購入予定のファナへの土産を半分以上も減らさにゃならなくなっちまったじゃねえか」
二人の男から、責めの視線が突き刺さる…それに対してミルクティーを注文した神父…アベル・ナイトロードは泣き顔で弁明した。
アベル「ホントに申し訳ありません、トレス君、レオン(トリニティ・ブラッド以後T)さん…まさかこんなことになるなんて私も思わなかったんです…」
ワーズワース「まあ、起こってしまった以上もう仕方あるまい…負傷者がいなかったのが唯一の救いだ」
アベルの方をポンと叩いて、中年紳士の神父―――ウィリアム・ウォルター・ワーズワース博士は言った。
レオン「確か、お前が雑魚共を黙らせてのは所まではよかったんだよな…」
アベル「ええ、ですがそれによって弾切れなった所を追いつめられた組長の吸血鬼さんが「俺と一緒に死ねやぁ〜〜!!」高性能爆薬を体に巻き付け、刀を振りかざして特攻してきて…
どうにか、気絶させたのですが…爆弾はもう爆発寸前…どうにか人がいない土手に処分しましたが…」
レオン(T)「そこまではよかったらしいな…しかし、その代償を払うかのようにお前は経費をなくしてやがった…」
ワーズワース「話を聞いた所によると君が爆弾を捨てるまでに沢山の人々とぶつかってしまったそうだね…その時にぶつかった拍子で落としてしまったかスリにスられてしまった…のどちらかだろう」
アベル「うう…そのせいで今回の任務を終えると同時に与えられるはずだった休暇は全て各人の出費に……給料日前の私にそんなお金などあろう生き血を絞ったって出るわきゃありません……
おお、主よ…なぜ私の数少ない休暇に限っていつもこのような試練をお与えになるのですか?
……ただでさえ、毎日が飢饉という大きな試練と闘うわざるをえない日々だというのに…ささやかな休暇でさえ私には許されないと言うのですか…?」
レオン(T)「へっぽこ!自分だけを哀れむなよな!俺も懐の寒い中を土産代や食事代やらを差し引かにゃならんってのに…!」
レオン(T)が愚痴ったそこに…
良治「はぁ〜運動会も脱落、ミニゲームも脱落……今日は厄日かよ…」
デス「それはお前の力量がたらんからだ!未熟者!」
良治「あの軽そうな女たちに秒単位でKOされたお前にだけは未熟者と言われたくないな」
デス「何だと!」
デスが鉄拳を振りかざしたところに、
アベル「ああ、ちょっとそこの、二人とも落ち着きましょう。嗚呼、主は語られました。“互いに…”おや?」
良治「ん?あんたは?」
デス「アベル・ナイトロード。何故ここに?」
アベル「おお、良治くん!デスさん!お久しぶりです、グッドタイミングで再会できました…実は経費を…」
その時、アナウンスが流れた。
『ただ今より、昼食タイムを終了いたします。第3競技を開始する前に、敗者復活のくじ引きをやりますので…敗退チームもグラウンドに集合して下さい』

439暗闇:2006/03/06(月) 18:09:34 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
数分後……
グラウンドに集まった第3競技の玉入れの出場資格のあるチームを除いた各チームがそれぞれ一列に並んでいた。
そう、此処にいるのは惜しくも、第2競技までに敗退してしまったチームたちなのだ。
林水「これから敗者復活のくじ引きを行う!惜しくも機会を逃したチームは不平不満があるであろうが、口出しは一切してはいけない…よろしいかな?」
それぞれのチームが頷くのを見ると、林水はが隣にある箱に手を入れる。
そして、引いた番号は…
林水「13番……敗者復活はチーム虎殺し!!」

440鳳来:2006/03/06(月) 22:15:06 HOST:menet70.rcn.ne.jp
それを聞き届ける良治とデスーーーー他のメンバーは屋台に精を出しているのでこの場にはいない。
デス「ふむ、どうやら、我等に運が向いてきたようじゃな。」
良治「だな・・・・・まあ、かなり作為的なきもするが。」
まあ、これでまた、参加資格を得られたので、そこはかとなく喜ぶ二人・・・・
そんな二人の背後に・・・・
アベル「良治さ〜ん〜(泣」
良治「ぬぉう!!!アベルっち、いきなり何だよ!!!」
デス「情けない声を出しおって。我等に何かようか?」
アベル「はい・・・実は、私達も競技に参加できないかと・・・・」

んで、これまでの経緯を語り終えたアベルに対しての二人の反応。
良治&デス「「断固、断る。」」
アベル「ええ〜!!!な、何でですか?!こんなに困っている私達を、どうして突き放すのですか!!」
デス「・・・・御主、今まで金に絡んだ賭けをして買ったことは?」
アベル「う・・・・」
良治「あんたの金運の無さは、ランクEX(計測不能)だな。とてもじゃねえが・・・・」
アベル「あうう・・・・」
言葉のゲイ・ボルグに、心を傷つけられるアベル・・・・・なんだか、泣きそうである。
アベル「で、でも、教授やレオンさん、トレス君になんと言えば良いのか。」
良治「あ、アベル以外も来てるんだったな。なら、アベル以外の二人で。」
デス「うむ。それならば、問題ないのう。」
アベル「ちょ、ちょっと待ってください!!何で、私だけのけ者なんですか〜!!(泣」
思わず幅涙流しつつ、二人に詰め寄るアベルーーーー結局、アベルの懇願に押し切られ、アベル&トレスが虎殺しチームに代役として入った。

441暗闇:2006/03/07(火) 22:51:00 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
そして…第3競技会場…
チーム虎殺しが到着すると共に仕掛けられたマイクから声がした。
「それでは、これより第3競技玉入れのルールを説明致します」
その時、マイクの声を聞いた何チームかが、ハッとなった。
何処かで聞き覚えのある声だ。確か…
光「こりゃ、あの電撃問題の時の…」
ミスター「予選でのクイズの皆さんは私を存じておると思います。ですが、あの時は名前が無かったので敢えて名乗れなかったので…
やっと名前が決まったのでお名乗り致します。私はある方に制作された試作型超AI……ミスターと申します。以後お見知りおきを」
良治「わかったから、早くルールを説明しろよ」
ミスター「はい、ただいま…もう分かっていると思いますがこれはただの玉入れではございません。まずはこの玉をご覧下さい」
ミスターの言葉と共に、8種類もの玉が目の前のモニターに表示される。
ミスター「玉にはそれぞれ、赤、青、黄、緑、白、黒、金、銀とあります。
玉によって点数があり、金が200点、銀が100点、白が50点、黒が40点、緑が30点、黄が20点、青が10点、赤が5点となっております。
籠に入れた玉の点数を合計して、点数の高い順番から4チームが次の障害物競走へと参加する資格を得ます。
さらにそれぞれの玉は点数が高いほど数は少なく、さらに特殊な仕掛けがあり、その仕掛けも点数が高いほど投げることが困難な物になっております。
ですが、それぞれ玉の仕掛はとってみるまで伏せておきます。
次にこれらの籠をご覧下さい」
モニターの画像が切り替わり4種類の籠が表示される。
ミスター「これらの籠にもそれぞれ特殊な仕掛けが施されており、色も灰色、紫、黄緑、銅色とあります。
これらの中からそれぞれのチームは一つ選んで、始めてもらいます。一度選んだら途中で変更することはできません。
籠の仕掛けは後半の15分で第2段階に移行し、パワーアップを遂げるようになっています。
この仕掛けの内容も競技開始時まで伏せておきます。
それと、玉入れで空を飛んで上空から玉を投げ入れる行為と念力など操作系統の能力で玉や籠を操って投げ入れる行為は禁止します。
ちゃんと下から投げて籠に入れて下さい。それ以外であればどのような方法を使っても構いません。
では、制限時間は30分。幸運を…」
ミスターが説明を終えると共にゴングが鳴り、玉入れの競技が開始された

442暗闇:2006/03/08(水) 23:03:23 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
まずは、チームミスリル…
京介「俺達の籠は灰色か…宗介、この玉入れのことに関しては仕掛けを知らないんだよな?」
宗介「ああ、これを準備したのは、会長閣下の知人でな…俺も玉入れの競技に関しては関与していない。気を付けろ」
陽介「まあ、とにかく玉を投げてみるかしないと分からないってわけか…それじゃ…」
陽介が赤玉に触れた時、
陽介「うわっちゃっ!!!」
陽介が悲鳴を上げて赤玉から手を放す。
真「どうしたのよ!?」
陽介「これは熱いぜ!火傷した!!」
それを訊いた京介はメタルスになると、赤玉に触れる。
京介「これは加熱した金属球だぞ!生身の人間が触れられる代物じゃない!」
ミスター「その通りです。赤い玉は内部に小型加熱装置を搭載してあるので素手で直接触れれば火傷を負うほどの熱を発しています」
かなめ「なんですって!?」
ミスター「他の玉はこれより難易度の高い仕掛けをしてありますご注意を」

そして、同じ灰色の籠を選んだ天上チームは…
光「なんだよこりゃ!?」
光が叫ぶ先には、那托に投げさせた赤玉を10個ちかく入れさせたのはよかったがいくつか入れた時点で灰色の籠の高さが上昇したのだ。
ミスター「この灰色の籠は玉を10個入れるたびに5cm〜10cm高くなる仕掛けになっております。つまり、投げれば投げるほど、さらに力一杯投げなければならなくなりますご了承を」

443暗闇:2006/03/08(水) 23:33:29 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
そして、チーム虎殺し…
デス「がああああああ!!」
アベル「デスさん、大丈夫ですか!?」
黄色の玉に触れたデスが、悲鳴を上げて倒れたのを見てアベルが駆け寄る。
良治「なんだよのこの黄色いのは!?」
ミスター「それは小型発電機を内蔵した金属球です。常時20万ボルトの電気を発電しており、耐電処理を施されていないで触るとそうなります。そして、青い玉は…」
亮二「ちっくしょっ!!」
亮二が懸命に青い玉を拾おうとするが、その度に滑ってとても掴めず悪戦苦闘していた。
ミスター「それは特殊な薬液を付着させてあります。しかも球体…そして投げるまでとなるとドジョウを掴むより難しいでしょう」

次ぎに…チーム最遊記。
悟空「どりゃああああ!!」
電撃に耐えてどうにか黄色の玉を紫の籠に投げた悟空…しかし、玉は籠に入ったと思われた瞬間、何かに当たったかのように跳ね返り地面に落ちた。
三蔵「今のは何だ!!」
ミスター「紫の籠の口には適度なスピードで簡易ローターを回転させています。ローターの隙間に入らなければ、御覧のように玉は入りません。ご注意を」

444暗闇:2006/03/09(木) 19:02:55 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
一方、チームライトニングファイア
ライル「なんだよ、これ!?」
ライルが緑の玉をを投げようとした瞬間、玉が手に引っ付いてしまい、引き剥がそうとしてもまたその手に引っ付いてしまうため悪戦苦闘していた。
ミスター「緑の玉は微弱な静電気を発しており、しかも特殊接着剤を使用して制作されているので、まともに投げるのは難しくなっております。
そして、ライトニングファイアの選んだ黄緑の籠は…」
清麿「なんだこりゃ!?」
鐙矢が持っていた特殊繊維の手袋を借り、黄色の玉を投げたのは良かったが、
突如、籠の形が三角型に変形し、玉は弾かれた。
ミスター「この籠は一定時間事にランダムで形を変えます。形は多種多様、変形タイミングも不明…以上」

タレ銀「タレ銀シュート!!」
タレた銀次が電気で引き寄せた数多くの黄色い玉をダンクシュートの要領で投げた。
金属球であるため磁石化されているため、一箇所にあつまったまま虹色の籠へと向かう。
しかし、次の瞬間…
バチィ!!
なんと何か見えない壁に当たって、黄色い玉たち跳ね返ってきた。
地面に叩きつけられた黄色い玉たちは衝撃により飛び散って…
蛮&卑弥呼「うぎゃああああああ!!」
タレ銀「ああ、ごめんなさい!!それにしても一体何故!?」
ミスター「この虹色の籠は一定のタイミングでバリアを2秒間発生するようになっております。ご注意を」
ビクトリーム「おのれぇい!!、我が華麗なる必殺投球を…」
ビクトリームが黒い玉を思いっきり掴んだ次の瞬間…
ズドオォォォォン!!
ビクトリーム「ブルァァァァ!!」
ミスター「黒い玉は爆弾になっております。強く握ったり、衝撃が加わると即座に爆発。すなわち、籠に入れるのを失敗した場合は問答無用で爆発しますのでご注意下さい」
ビクトリーム「コンチクショウ……華麗なるビクトリーム様をよくもこんな…」
こめかみをひくつかせながら、今度は白い玉を握る…すると、
ビクトリーム「ギャアアアアアア!!」
ビクトリームは一瞬で、感電し…黒こげになった。
ミスター「白い玉は黒、緑、黄色、青、赤それぞれの玉がの仕掛けがランダムでパワーアップされています。以上」

445鳳来:2006/03/12(日) 17:58:33 HOST:menet70.rcn.ne.jp
=チーム虎殺しの場合=
とりあえず、耐電用ゴム手袋をつけた虎殺しチーム。
ちなみに籠の色は紫である。
杏子「まともにやってちゃ、埒が明かないわね・・・・」
アベル「でも、さっきの説明を聞く限りでは、ずる出来るような要素はないような気がしますよ?」
シオン「ええ、そうですね。普通に考えればね。」
杏子「まともにやる必要はないのよ・・・・・・要は・・・・」
妖しげな笑みを浮かべて、紫の籠の地面に手を置きーーーーーその作戦を実行した。
杏子「籠の高さを低くするのみ!!!!!!!」
ドォン!!!!
次の瞬間、地面が一気に砕け散り、籠の根元を一気に掘り下げていく。
そして、籠の背は先ほどと比べて、大人二人分の高さまで、大幅に低くなった。
トレス「・・・・・なるほど、ルールには反していないな。」
良治「つぅか・・・・力技にも程があるようなきがする」
杏子「気にしちゃ駄目よvさ、さっさと球を投げるv」

446暗闇:2006/09/01(金) 18:50:29 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
その後、ゲームが進むにつれそれぞれのチームも籠や玉の特性を理解し、各々に対策をとっていた。
=チーム最遊記=
悟空「伸びろ!如意棒!」
悟空が手提げ袋を引っかけた如意棒を籠に目がけて伸ばし、籠の真上に達した瞬間にサッと引き抜くと手提げ袋は籠にまっすぐ落ちる。
しかし、ローターに阻まれ袋はバラバラに破られるが中に詰まっていたたくさんの玉がこぼれ落ち、いくつか弾かれながらも確実に入っていく。
=チーム天上=
太公望「ほれ、打振風!」
太公望が振るった打振鞭から発生した風が玉を空高く吹き飛ばし、順調に籠に入れていく。
太公望「玉や籠を直接操るのが反則ならば、間接的ならば問題はあるまい。玉も触れなければどうということはないしの」
=チームミスリル=
メタルス「ほれほれ」
一方メタルスも反重力を発生させ、玉を浮き上がらせ、籠の上に来た所を反重力を解いて落とすという方法で玉を順調に入れていく。
=チームライトニングファイア=
ライル「まさかこんな大胆な作戦……」
ライルは現在とんでもない状況下に耐えていた。
実は、ライルには緑の玉を体いっぱいに引っ付け、そのまま籠の中に投げ入れたのだ。
しかも、ライル自身にジケルドをかけ磁石となったライルの体には黄色の玉は吸い寄せられる。
しかし、黄色の玉はライルに張り付いている緑の玉によって阻まれるので電流がライルを襲うことはなかった。
鐙矢「ごめんよ、ライル……後で好きな玩具買ってあげるからさ」

447ゲロロ軍曹(別パソ):2006/09/05(火) 09:27:27 HOST:host-U105.po-konan.co.jp
司会席に座る林水閣下は、各チームの様子を見ながら「ほぉっ・・」という声を出した・・。
林水「さすがはここまで勝ち残った強者たちだな。予想ではもう少し苦戦するものとふんでいたのだが・・。」
各チームが確実に玉を入れてく光景を見ながらつぶやく林水閣下・・。
ミスター「・・林水会長。そろそろ競技開始から10分経過しますので、参加者の皆様に『注意』をうながそうかと思うのですが・・。」
と、突然試作型超AIのミスターが話しかけてきた。
林水「ふむ、もうそれほど経っていたか・・。まあ、私は別に構わんよ。君の好きなようにしてくれたまえ。」
ミスター「かしこまりました。」
そして林水の許可を得たミスターは、参加チーム全員に向かって『注意』をうながした・・。
ミスター「皆様、ただ今競技開始から10分経過しました。あと5分ほどで仕掛けは『第二段階』へと移行しますので、ご注意ください。」
その言葉を聴いて、参加者チームは思わず「げっ!?」という表情になった・・。
清麿(そ、そうだった!あとちょっとすれば、こんなとんでもない仕掛けが、更にパワーアップするんだった・・!!)
三蔵(ちぃ、冗談じゃねえぞ・・。これ以上うっとうしい仕掛けになったら、それこそ余計玉を入れにくくなる・・。)
太公望(うーむ、やはりここはシンプルにいくべきかのう。つまり・・、)
良治(仕掛けが次の段階とやらになるまでに、できるだけ玉を多く籠に入れまくるっきゃねえ!!)
各チームの考えはまるっきり同じだった。そしてそれを表すかのように、どのチームもより多くの玉を籠に入れようと必死になっていた・・。
林水「・・さて、勝利の女神は一体どのチームを見放すことにするのかな・・?」
眼鏡をかけなおしながら冷静につぶやく、林水閣下であった・・。

448暗闇:2006/09/15(金) 17:27:54 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
その後、各チームは焦りながらもなんとか玉を籠に入れていく中……遂にその時が来た。
マスター「15分経過……時間です」
マスターの言葉と共に、遂に悪夢の仕掛けが作動を開始した。
=チーム天上=
太公望「さて、ここいらで他と差を付けて締めくくっておかねばの……打振風!」
太公望は今までのものより強い風を巻き起こし多くの玉を籠にめがけて巻き上げた次の瞬間。
太公望「んなっ!?」
なんと、籠が突如カクンと横に折れ曲がり、巻き上げられた玉を避けたのだ。
回避を終えた籠はすぐに元の位置と形に戻る。
マスター「灰色の籠はこれから一定の確立で投げられてくる玉を回避します。ご注意下さい」

=チーム最遊記=
悟空「もういっちょ!伸びろ如意棒!!」
如意棒の先端に下げられた袋がその中に玉をいっぱい抱えて紫の籠に向かって伸びていくしかし……
悟浄「な、なんだありゃ?」
なんと、突然籠の中からローターが姿を現した。おそらくあれが今まで自分たちの投げる玉を阻んでいた物であろう。
そして、その籠から大きく突き出たローターはその翼を大きく伸ばし、次の瞬間なんと空を飛び始めたのだ。
八戒「……おやまぁ…」
悟浄「籠が……」
悟空「空飛んだぁ!?」
マスター「紫の籠はこれから空中を浮遊しつつ会場内を常にゆっくりと移動を始めます。籠を撃ち落としたりするのは反則行為と見なすのでご注意下さい」

449暗闇:2006/09/16(土) 05:01:14 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
そして、チームライトニングファイアでも……
ライル「何?何?何?」
さっきからいきなり暗くなったり明るくなったりと様子がおかしい……いったい籠の外では何が起こっているのか?
ライルの体勢はうつぶせの状態の為に外の様子をよく知ることが出来ないためその心は不安に駆られていた。
実は、その外では……
ガッシュ「ウヌァアア!」
ガッシュが投げた玉が籠めがけて飛んでいく。力加減もバッチリなようでこれは入るだろうと誰もが思っている中だった、しかし……
ゴン!
清麿「何!?」
何かに当たったような音がしたかと思うと籠に入ってるはずの玉が弾かれるように落ちてきたのだ。
清麿「ミスター!こりゃどういうことだ!?」
ミスター「あなた方の選んだ黄緑の籠は一定の確立で数秒間だけ蓋がされることになります。ご注意下さい」

その頃、チームゲットバッカーズも……
蛮「人をおちょくるのもいい加減にしやがれよ……こんちくしょーが!!」
緑の玉の接着性を利用して玉を幾つもくっつけ、連結させた玉を投げつける蛮。
しかし、それも時間と共に突然一つの光の筋によってなんと撃墜されたのだ。
玉は跡形もなく木っ端微塵にされる。
ビクトリーム「グヌヌヌ……いったいこれはどういうことだ。さっきから投げる玉が次々に……」
ミスター「この虹色の籠の次なる仕掛けは一定の確立で飛んでくる玉を搭載されたレーザー光線で迎撃します。ご注意下さい」

450鳳来:2006/09/20(水) 09:00:50 HOST:menet70.rcn.ne.jp
=虎殺し=
一方、チーム虎殺しの籠も同じく飛行し、玉が入るのを阻んでいた。
シオン「さて・・・問題は、どのような方法で、飛んでいる籠に玉を入れるかですね。」
デス「地道に球を投げ続ける?」
シオン「駄目ですね。他のチームに先を越されます。」
トレス「籠を銃で撃ち落す。」
シオン「ルール上それも駄目です。その案も却下ですね。」
良治「ジャンプして、籠に接近して、玉を入れる。」
シオン「恐らく無理でしょう。玉の数が多いほど滞空時間が短くなります。玉を地道に入れるのと同じくらいでしょう。」
杏子「要するに、あの空飛ぶ籠に、できるだけ多くの玉を詰めるには、撃ち落さず、そして、玉を操作せずにいれるという無理難題を解決しなければならないわね。」
無茶な難題に思わず頭をひねる一同・・・・とここで、良治があることを思いついた。
良治「待てよ・・・撃ち落さない事が駄目なんだから・・・あの手があったか。」
とここで、良治は天狼を構えると、紅の眼を発動させる。
良治(覚)「撃ち落してはいけない・・・・このルールには大きな穴がある。」
デス「穴じゃと?」
良治「ああ・・・・つまりこういうことだ。無明神風流奥義・・・・玄武!!!」
と次の瞬間、良治は空飛ぶ籠を無数の神風の渦で絡ませて、空中でその動きを封じこめた。
良治(覚醒)「撃ち落してはいけないが・・・・・空中で捕縛してはいけないとは書かれていない。」
アベル「あ、そういえば、そうですね〜確かに、籠は撃ち落しては、いませんよね。」
デス「そういう事じゃな、さあ、玉を入れ続けるぞ!!!」
ここで他のチームとの差を広げるため、チーム虎殺しは一気に引き離しにかかった。


(んで、暗闇さん、後よろしく)

451暗闇:2006/09/20(水) 20:38:45 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
チーム虎殺しが一気に点数を稼ぎ始めた様子を見て、他のチームも気合いを入れ直して競技に挑む。
パワーアップする仕掛けに苦戦しつつも、地道に玉を入れ続けていく。
そんな中ある2つのチームが悲劇に襲われることになった。
=チームゲットバッカーズ=
蛮「やべえな、他と比べてこっちは苦戦気味だぜ」
先程から籠の攻撃により玉が撃ち落とされ続け、なかなか点数を稼げない蛮たちは焦りの色を顔に浮かべていた。
卑弥呼「このままじゃ私たちは確実に落とされるわよ。何か対策を立てないと……」
形而「そうだね……でも籠の攻撃を封じるような真似はダメだと言っていたしね」
チームが玉を投げながら対策を立てる中……
ビクトリーム「ぐぬぬぬ……この華麗なるVを頂くビクトリーム様がこんな所でいつまでも足止めをくっているワケにはいかんぞ……む?」
ビクトリームの足許に何か光る玉が……それは高得点の銀の玉だ。
ビクトリーム「おお、これは美しい輝きを誇っている……得点も高いに違いない」
ビクトリームは銀の玉を手に取り、そして…
ビクトリーム「我が勝利の糧と慣れい!ブルァアアア!!」
投げた。
銀の玉は光を反射させながら籠めがけて高く飛ぶ……しかし、そこで籠から放たれたレーザーが銀の玉に命中した
次の瞬間、眩い閃光によりチームゲットバッカーズの姿が見えなくなった。
観客や他のチームが何事かとざわめく中……光が晴れていく。
すると、そこには倒れ伏しているチームゲットバッカーズ面々が
ミスター「銀の玉には軍が使用している通常の閃光・音響手榴弾の数百倍の威力を持つ特殊弾となっています。命にはかろうじて別状無いですが超人クラスの者でさえまともに食らえば御覧のように気絶を免れません。ご注意を……」

452暗闇:2006/09/23(土) 04:28:47 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
=チーム最遊記=
三蔵「ちっ……高得点になればなるほど洒落にならない仕掛けがされてやがる」
悟浄「まったくこの玉入れや先の鬼ごっこやレースとか……こんなおっかねえ運動会は聞いたことねえぜ」
2人が愚痴りつつも、懸命に上空を逃げる紫の籠に玉を投げ入れる。
八戒「いけませんね。こうも空中を飛び回られてはほとんど玉を入れることは出来ません……この調子では引き離されますよ」
紅孩児「しかし、籠を壊さずに動きを封じるような器用な芸当は俺達は持たないぞ。リスクは少し高くなるが得点の高い玉を投げ続けるほうがいいかもしれん」
悟空「そうなると……ん?」
コツンと足許に何か当たった悟空は下を向くとそこには……

=チームライトニングファイア=
清麿「まずいな……流石に籠に蓋をされながらじゃ玉はまともに入らないぞ」
鐙矢「でも、籠の蓋を壊すのは反則だって釘を刺されてるし……やっぱり得点の低い球ばかりじゃなく得点の高い玉も投げるしかないかな……リスクが高いけど」
清麿「それしかないか……」
ガッシュ「清麿」
清麿「どうした?ガッシュ」
ガッシュ「あれを……」
ガッシュの人差し指示すその先にあったのは……

悟空&清麿「金の玉?」

453暗闇:2006/09/25(月) 02:30:34 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
金色の玉……それはこの玉入れの玉の中で最高得点の玉である。入れることに成功すれば逆転も可能だ。
しかし、この玉にどんな仕掛けが施されているのか全くわからない。
他のチームに比べ苦戦しているチーム最遊記とチームライトニングファイアは頭を抱えた。
=チーム最遊記=
悟浄「どうすんだ?おそらくこの玉の仕掛けは今までと比べもんにゃなんねえぞ」
八戒「しかし、このままでは……気絶してしまっているゲットバッカーズの皆さんはともかく他のチームからはおそらく少し差が開いてますからね」
紅孩児「リスクが高すぎる策はなるべく避けるべきだが……」

=チームライトニングファイア=
鐙矢「金色の玉か……」
清麿「得点は最高……入れればかなり有利だが、仕掛けは分からない」
鐙矢「下手な賭けに出て自滅しかねないから僕としては避けるべきだと思うけど……」
清麿「そうだな……でも、あの籠にいちいち蓋で点数妨害されてる俺達は他と比べて不利……賭に出るべきか」

両チームの話し合あっているなか既に事は進行していた。
悟空「これを入れれば、一発逆転なんだろ。だったら、やってやろうじゃん!」
ガッシュ「私も最後まで頑張りたいのだ。こんな所で負けたくないのだ」
両チームが振り返った先にはなんと金色の玉を既に手にした各々のチームメイトの姿が……
悟浄「おい、お前なんともねえ……」
悟空「いっくぜぇぇ!!」

清麿「おい、ガッシュまだ心のじゅ……」
ガッシュ「ウヌラアアアア!!」

2人の投げた玉が籠に目がけて投げられた。

454暗闇:2006/09/26(火) 02:21:02 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
それぞれの金色の玉は太陽の光を反射させ輝きながら、籠に目がけて飛ぶ。
そして、ガッシュの投げた玉は残念なことに突如噴いた強風により、方向がずれてしまった。
一方、悟空の投げた玉はそのまま順調に籠を目がけて飛ぶ。
誰もが決まったかと思った次の瞬間。
ガッシュの投げた玉が突然方向転換。まるで何かに当たって跳ね返ったかのように……
一方、悟空の投げた玉は紫の籠が途中で方向転換し、別の方角へと行ってしまい。玉は外れてそのまま地に落ちる。
そして、ガッシュの投げた金色の玉は見事、黄緑の箱に入った。
=チームライトニングファイア=
清麿「おお!」
ガッシュ「やったのだ〜〜!」
ティオ「入った……」
キャンチョメ「すごいじゃないかガッシュ!」
鐙矢「これで高得点獲得だ!でも、なんで玉が急に方向転換を?」

=チーム最遊記=
悟空「ちっくしょ!間違いなく入ったと思ったのに!!」
三蔵「この馬鹿猿が……自分が何をしたのかわかってんのか!?」
悟浄「全くだ!普段から馬鹿なとこもあると思ってたがここまで酷いもんだったとはな」
悟空「なんだよ、いったいどうしたんだ。俺も触って確かめたけどよ、なんとも無かったぞ」
紅孩児「何?」
八戒「どういうことなんでしょ?金色の玉にはいったい何が……」
ミスター「ご説明致します」
三蔵「なんだよ?」
ミスター「金色の玉は他の玉と違い籠に入れるのに失敗した場合に仕掛けが起動するように設定してありまして……その仕掛けは」
ミスターの言葉が合図を示すかのように玉が一斉に光だした。
悟浄「な、何が起こんだ?」
ミスター「実は全ての玉には起爆装置が仕込まれてありまして……銀の玉以外には密かに特殊火薬がかなり凝縮されおり、投げられた金色の玉の入らなかった場合、現在あなた方の足許にある玉は」

カッ!

チームゲットバッカーズの比ではない閃光にその場一帯が飲み込まれ、何も見えなくなってしまう。
それと共に、観客席にも鼓膜に響くほどの大爆音のような音が届き、皆がたまらず耳を塞ぐ。
やがて、光も音も消え……視界と聴覚も正常に戻ってくる。
そこには、言葉に出来ないほどの無惨な姿で全滅しているチーム最遊記の面々がいた。
ミスター「林水会長、一応ルールに従い彼らの補充しておきますが……」
林水「いや、もうそろそろこの競技も終わる、彼らは保健室に運んでおいてくれよう手配しておいてくれたまえ」

455暗闇:2006/09/26(火) 18:18:09 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
それから、十数分が経ち競技もいよいよ遂に玉入終了の秒読みが開始される。
ミスター「10…9…8…」
カウントに焦っているのか、出来うる限り玉を入れようと死にものぐるいで投げ続ける各チーム……
そして……
ミスター「3…2…1……終了です」
ミスターの合図と共に笛の音が鳴り響き、玉の嵐はそこで止む。
ミスター「では……今から結果発表を致します。まず4位……チーム天上、575点!」
太公望「あの籠の仕掛けがいきなり逃げたりするようにならねばもっと入れられたんじゃが……」
光「まったくだぜ、まあ蛮たちや悟空たちと比べたらマシな結果だけどよ」
担架で運ばれていくチームゲットバッカーズと最遊記の面々を痛々しそうに見つめる光。
ミスター「続いて第3位……チームミスリル、680点!」
陽介「今回は京介の力がなかったら最下位になるとこだったな」
宗介「同意だ。重力で玉を軽くして一気に持って跳躍して投げ入れる。単純な方法だが、あの虹色の籠のレーザーは玉を持っている限りは発射されない仕組みだったからな」
京介「ほんとはもっとたくさん入ったんだが、レーザーはともかく時々張られるバリアに1度跳ね飛ばされちまったせいで思わぬタイムロスしたからな」
ミスター「続いて、第2位……チーム虎殺し、710点!」
良治「こっちは籠はなんとかしたが、玉の仕掛けで手こずったからな」
杏子「そうね……あの引っ付く玉には参ったわ」
シオン「玉の仕掛けに対する手だてが他と比べて私たちは掛けてましたからね……仕方ないでしょう」
アベル「そうです、今は無事通過したことに主に感謝しましょう」
ミスター「そして、第1位……チームライトニングファイア、900点!」
鐙矢「大丈夫かい、ライル」
ライル「まあ、なんとか……」
ようやく籠から出して貰ったライルは少しふらつきながらもホッとしている。
上からのしかかる玉は結構重たかったらしく息苦しかったらしい。
清麿「どうにか1位で通過できたか……そういえば、こっから先は個人戦だったよな」
鐙矢「そういえば……となると、こっからは僕達もバラバラか……」
清麿「それに、俺達はここで降りたほうがいい……俺達は個人じゃ一般人とさして変わらないからおそらく次の競技の通過は無理だ」
鐙矢「残念だけど、仕方ないや……」
その後、清麿と鐙矢、すずめの3人は次の競技はリタイヤすることをミスターに伝え観客席に向かうのだった。

456暗闇:2006/09/26(火) 18:51:14 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
それから、数十分……
第4競技、障害物競走に向けて準備を進める4チーム。
しかし、この第4競技からは個人戦となる為今までのチームメイトも敵同士になる。
それ故に、複雑な感情を抱いているものも居ればようしゃなく叩き潰そうと虎視眈々と策を練る者もいる。
ミスター「それでは、皆さん……ここからはチームメイトだった仲間も敵となり、それぞれ一人で優勝を目指して貰うことになります。
障害物競走はその名の通り、障害物を潜り抜けゴールを目指して下さい……ただし、障害物ごとに決められたルールに従い通過して頂きます。
通過できる順位は8位までですそれではスタートします、位置について下さい」
ミスターに促され、参加者たちは皆スタートラインに付く。
ミスター「それでは……レディ……GO!!」

457暗闇:2006/09/27(水) 23:42:19 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
一斉にスタートした各選手達。
一応この障害物競走では走行妨害行為を禁止されている為、今のところは全員が大人しく走っていた。
コースはこのモチノキ町を半周。ただし、幾つもの障害物によってその行く手を阻むという。
今までの競技からいって障害物はろくでもないものであることは誰もが予想している為、最初は無理な競争はせずペースを落として走っていた。
やがて、最初の障害物らしきものが見えてきた。
が、そこに立っている男に皆が目を剥いた。
良治「……おい、何でてめえがこんなとこにいんだ?」
ルシフェル「……仕事だ」
なんと、其処にはこの間自分たちの行く手に立ちはだかってきた十二神将の一人……ルシフェルの姿があった。

458鳳来:2006/10/01(日) 21:29:22 HOST:menet70.rcn.ne.jp
ルシフェル「早速だが、第一チェック・ポイントでは・・・・・」
一同「「「・・・・・・」」」
ルシフェルの重々しい口調に緊張が走る一同ーーーよもや、ルシフェルとのバトルか?
一同が各々武器を構えると同時に、ルシフェルが障害物内容を伝える。
ルシフェル「女は男装、男は女装し、これ以降その姿のままで、レースを続行してもらう。」


・・・・・・・・はい?


陽介「おい、今なんて言ったんだ・・・・?」
ルシフェル「・・・だから、女は男装、男は女装してもらうと言ったんだ。」
一同「「「「えぇーーーーーー!!!!」」」」
予想外の展開に混乱の極みに達する一同・・・・・全国ネットで、自分達のコスプレが放送されるのだから無理も無い。
しかも、男どもは、女装ときたーーーー当然、拒否するものも出てくる。
アベル「あのぉ・・・・できれば、女装は無しの方向で・・・」
ルシフェル「その場合、リタイヤもしくは、担当者との戦闘に勝つしかないぞ。」
京介「ろくでもない選択肢だな、おい。」
ルシフェル「ちなみに、お前らがそうこうしている内に、他の連中はすでに先に進んでいるぞ。」
見れば、かなめ(某ドイツ軍服)や杏子(タキシード)など女性陣やガッシュやティオのような子供陣、そして、忍者だからか女装になれたシオン(クノイチ)はすでに先に進んでいる。
ルシフェル「さあ、どうする?リタイヤするか、俺と戦うか、すなおに女装するか・・・・」
良治「・・・・・ふっ、決まってるだろ。」
はたして、男性陣一同の出した答えは・・・・・・・

良治(着物美人)「待てぇーーー!!!デスーーー!!!」
アベル(巫女服)「うぅ・・・・カテリーナさんやエステラさんに見られないのが幸いです・・・(泣」
・・・・彼らは、屈辱に耐え、苦難の道を進むのだった。
駆け出す姿は、滑稽で。
その化粧は、道化をかもし出す。
すでに、恥は捨てている。
けっして美しくない。
だが・・・
その姿を、周囲の奇異の目を耐え、走り続ける彼らの姿を・・・・誰が嘲ることができようか。

459ゲロロ軍曹(別パソ):2006/10/04(水) 09:34:56 HOST:150.55.133.214[pc3f037.std.ous.ac.jp]
ちなみに・・・
宗介(むう・・、やはりこの服装では走りにくい・・。このままではまずいかもしれんな・・。)
宗介は相変わらずのむっつり顔で、黙々と先頭集団に追いつこうと走っていた。だが、そんな彼の服装はというと・・・、
宗介(・・しかし、何なのだこの『ゴスロリ』という服装は??こんなものを本当に着る奴がいるのだろうか・・?・・今度千鳥に聞いてみるとしよう。)
そう、あろうことか、黒色でフリフリスカート付の、『ゴスロリファッション』だったのだ・・(汗)。

=観客席=
クルツ「だぁ〜っはっはっはっは!!ま、まじいてぇ、腹がよじれるぜありゃあ!!(笑)」
マオ「い、いい加減にしな、クルツ。い、いつまでもへらへら馬鹿笑いしてんじゃ・・(プルプル)」
デュオ「いや、あれを見て『我慢しろ』つー方が酷じゃねーのか?・・つーか、あんたもいい加減笑うの我慢するのやめたらどーだ?(苦笑)」
マオ「い、いや、けどさあ・・(汗)。」
その時、中継で映し出されるゴスロリファッションな宗介を見ていて、マオはふと思ったことがある・・。それは、自分たちの上官であり、下士官である宗介に恋心を抱いてる『テレサ・テスタロッサ』こと、テッサについてだ・・。
マオ(・・テッサがあんな格好の宗介を見たら・・、間違いなく即倒かしらねぇ・・・。(大汗))
・・その予想は、ズヴァリと当たってしまってたりする・・(汗)。
=メリダ島・テッサの部屋=
テッサ「さ・・、相良、さん・・・、はうぅ・・・・(ばたん!!)」
仕事をすばやく片付けて、休憩がてらにTVでこの運動会を見ていたテッサ。だがそんな時に不運にもこの宗介のあられもない(?)姿を目撃。あまりの衝撃的映像に気絶してしまった・・(汗)。

460鳳来:2006/10/06(金) 00:04:27 HOST:menet70.rcn.ne.jp
そして、超趣味に走った障害物競走という名の罰ゲームを一同は超えていく。
青汁をジョッキ一杯飲んだ・・・・恥ずかしいポーズをやらされた・・・
だが、それでも、彼らは歩みを止めない・・・傷つき倒れた友の為に!!!
しかし、更なる試練が待ちうけようとは、このとき誰が知ろうか・・・

=第五チェックポイント=
ムウ「おやおや、ずいぶんやつれてますね〜v大丈夫ですか?」
人の不幸は蜜の味なのか満面の笑みで出迎えるムウ。
それに比例して、一同のやる気も上昇していく。
良治「さぁ・・・さっさと次のお題を言えよ・・・」
光「今の俺たちに守るものなんて無いからな・・・・」
ちなみに、この時点で、女性陣と子供陣は一歩リードしている。
ムウ「ふふふ・・・良い顔ですね。では、お題を発表しましょう!!!」
満面の笑みで御代の書いてあるパネルを見せるムウ・・パネルには・・・
<巫女みこナースをステージの上で振り付け付きで熱唱したら進んでOK >


巫女みこナース:一時期、洗脳ソングとして流行ったエロゲーの主題歌である。男が歌うには勇気がいる。



男性陣一同「「「「・・・・・・ちょっとまてやーーーーーー!!!!」」」」
全員が勢い良くつっこんだ(汗。
無理も無い・・・・女装したまま、この曲の歌詞をステージの上で歌うのは、正直きつい。
間違いなく、変態と恥さらしの二文字を背負わなければならない・・・
ムウ「おやおや、歌詞が分からないのですか?一応、歌詞カードを用意しましたよvさあ、歌いますか?」

1.歌う
2.リタイヤ
3.闘って進む

あなたなら、どれを選ぶ?(ぉ

461鳳来:2006/10/09(月) 23:28:22 HOST:menet70.rcn.ne.jp
<言いだしっぺの私は①>

良治<着物美人>(どうする・・・どうする・・俺。ここで選択を誤ったら取り返しがつかねぇ。)
亮二<ナース服>(つうか、この姿でこの歌詞はきついだろーーー!!!)
アベル<巫女服>(戦えば、前との距離が開きます・・・が、これは、ちょっと・・・(汗)
トレス<チャイナ服>(・・・・・・・)

この罰ゲーム同然の試練に一同は頭を抱えた。
もし、歌えば、恥曝しと変態の称号は免れない・・・だが、これ以上差をつけられるわけにも逝かない。
苦悩する一同に、一人の漢が歩みだした。
トレス「肯定。この課題をクリアーすればいいのだな?」
アベル「と、トレスさん!!な、何を言い出すのですか!?」
トレス「現状を考えた場合、この課題をクリアーする方が、はるかに合理的だ。」
良治「だが、一生恥曝しの称号は免れないぜ!!それでも・・・・」
トレス「否定。俺は機械だ。恥など関係ない。」
ムウ「どうやら、トレスさんは歌うようですが、他の方はどうしますか?」
顔を見合わせる良治、亮二、アベルの三人だったが、意を決して結論を得た。
亮二「おれも、歌わせてもらうぜ。ま、リタイヤなんて御免だしな。」
良治「どうせ、会場にいる連中だけだし。ま、別に良いぜ。」
アベル「それに、トレスさんだけ、恥ずかしいことはさせませんよ。」
ムウ「・・・決まりましたね。では、ステージに上がってください。」
担当者のムウの案内で、ステージに上がる4人・・・・それは死地に赴く侍を思わせた。
だが、彼らは知らなかった・・・この障害物競走が世界ネットで流されているということに(滝汗。

462鳳来:2006/10/09(月) 23:50:14 HOST:menet70.rcn.ne.jp
=観戦会場=
先にゴールにたどり着くのは誰かと待ち受ける観客たち・・・・
と突如、特設モニターに映像が映り、一同の目に飛び込んできたのは・・・
良治「皆さーん、元気ですかー!!」
亮二「それでは早速、いってみよ〜!!」
トレス「ハイ!」
アベル「1・2・3・ナース!!!」
似合わない女装をしあまつさえ、超がつくほど裏声で、アノ電波ソングを歌うチーム虎殺しの男勢だった。

=とある教会=

亮二「食欲不振〜♪」
良治「睡眠不足〜♪」
トレス「動悸に眩暈に神経衰弱〜♪」

アベル「ドキドキ 止まらない〜♪」

良治「頭痛〜♪」
アベル「生理痛〜♪」
トレス「情緒不安定〜♪」
亮二「悲しくないのに涙が出ちゃう〜♪」

アベル「ズキズキ 恋わずらい〜♪多分…(中略」

ケイト「ア、アベルさん・・・・・(汗」
カテリーナ「・・・・・・(呆然」
とある教会では、極東の地で任務を遂行しているはずの部下が女装して、妙な歌を歌っていることに・・
思わず、飲みかけの紅茶を噴出し、鼻血を垂れ流す令嬢が一人・・・

同じく別の部署では・・・・
B・ペテロ「あんのぉ教会の恥曝しがぁーーーー!!!!」
ライバル関係にある派遣執行員のこの行動に怒りをあらわにする神父が一人。


良治「愛してください〜♪」

亮二「十年 百年 一億光年!!」

トレス「好きだよ。……大好き!」

アベル「巫女みこナース!」

463鳳来:2006/10/10(火) 23:14:29 HOST:menet70.rcn.ne.jp
=ステージ=
世界中に自分達の一部始終が流されてるとも知らずに、さらに盛り上がる4人組・・・
人間開き直ると、後先考えずに行動するものである。

良治「まだまだいくよぉ〜〜〜!!」
良治は天狼を左手に持ち、右手にマイクを持ち、ウィンクをしつつ乱舞する。
亮二「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
アベル「生麦 生米 巫女みこナース!!」
もう勢いに任せて、アベルと亮二も歌いながら、踊り狂う。
トレス「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
良治「蛙ピョコピョコ 巫女みこナース!!」

アベル「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
亮二「セクシャルバイオレット 巫女みこナース!!」
セクシャルな雰囲気を醸し出したいのかスカートから除く生足をちらりと見せる亮二。
良治「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
トレス「ソウルトレイン 巫女みこナース!!」
恥も外聞もない機械だから、たんたんと歌うトレス。
良治「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
アベル「姉三六角 巫女みこナース!!」
クルースニクを発動させ、大鎌とマイクを組み合わせ、歌い踊るアベル。
アベル「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
亮二「立直一発 巫女みこナース!!」

トレス「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
アベル「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
亮二「巫女みこナース! 巫女みこナース!」

良治「巫女みこナース! 巫女みこナース!」

良治「最後にもいっちょー、ハイ!」
アベル・トレス・良治・良治「「「「巫女みこナース!」」」」
最後は、彼らの一番かっこいいと思う決めーポーズを決めた。
アベル・亮二・良治の顔は何かを成し遂げた漢の顔だったことを記名しておく。

464飛燕:2006/10/13(金) 23:04:50 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.80.203]
良治らが冷たい眼差しで見られている間、他の面々は・・・。

光「・・っざっけんなぁ!そんなのするくれぇなら失か・・」
却下。嫌だ。そんなのしたくない。のブーイングをしているのは、チャイナドレスの上に腰まで無い短めのコートを羽織った日系中国人の女性・・・いや、女装した日本人だった。
ちなみに、ドレス着用の際には脛毛を剃れとのお達しがあったので渋々剃ったので、少なくとも中性的といえる。
そして、自ら失格と言い切る寸でのところで、遮る声が上がった。
ロイ「したら、賞金がもらえないですが?・・」
横から声をかけたのは、修道服姿の居候代表のロイだった。
光「うぐぅ・・」
言われ、困っている大家族家主の横をすっと何かが通り抜けた。
見ると、メイド服姿の男がムウに話しかけていた。
尚也「すんません・・振り付けがわかんないんですけど・・」
ヘストンワールドからやってきてもおかしくない、ラブレス家のメイド婦長姿が可笑しいぐらいに良く似合う尚也は、恐縮そうにムウに尋ねていた。
ムウ「ああ、そうでしたね。分からない方々も居たんでしたよね・・・では、此方で練習を・・」
宗助達の別の意味で困り果てた一同の姿を見て、ムウは頷いた。
それくらいのサービスぐらいはやってあげるべきだからだ。
光「待てやぁっ!お前ら、プライドをそんなあっさりと捨てていいの!?」
返す言葉は即答。
尚也「下らんプライドが腹の足しになってくれるか?食費や炊事費、洗濯費が貰えるのか?無いだろ。んなもん、狗にでも喰わせてろ。勝たなきゃ、明日の食い扶ちも稼げるかどうかも怪しいんだから」
俺もそうだけど最近、収入が入っても足りないぐらいなんだから、とも付け加えた。
言われ、反論できない自分が居る事に気付かされた光はぐぅの音も出なかった。
毎度毎度、家計簿の真っ赤なページを見るたびに鬱になってしまう現実が脳裏を掠めた。
光「・・・・・・・・・」
尚也「うだうだ考えてる暇なんて無いだろ?稼ぎが悪いんだから・・」
伊達眼鏡の奥の瞳が硝子のように冷ややかな彩(いろ)に輝いた。
ギロリと光を睨む反面、自虐を含んだ色であった。
光「う゛っ・・」
衣装の一部なのかはともかく、トランク・・・否。
機関銃がセットされた暗器を引っ提げ、尚也は光に向き直った。
尚也「阿呆面下げていても生活費が入るわけでもなし・・あ、阿呆面じゃなくって馬鹿面か・・」
光「・・っ!・・言うじゃねぇか・・おい・・」
煽り文句にこれまた単調に反応した光をさらりと無視し、ムウに謝罪しながら尚也はせかした。
尚也「・・すみません、遅くなりまして。直ぐにでも・・」
ムウ「分かりました・・では此方へ・・」
光「なっ。シカトかよ!?」
宗助らと共に舞台裏に移動する尚也らの後を慌てて、光は付いていった。

=ステージ=
尚也「皆さぁん、元気ですかぁw」
ロイ「そ、それでは早速、いってみよぉ!」
光「ハイ!」
宗助「・・うむ。1・2・3・ナースっ!!」


 ≪以下省略≫


光「巫女みこナース! 巫女みこナース!」
ロイ「立直一発 巫女みこナース!!」
やけにハイテンションの一同。
やはり、既にやり遂げてみせた漢達の姿を見たせいか、ノリもよく既に妙な統率がとれていたりする。


光&尚也「「巫女みこナース! 巫女みこナース!」」
光が両手を組み、尚也の前に突き出すと、尚也はそれを足場にして宙返り。
回転しながら佇まいを直しつつ、静かに着地。
光と手を叩き合わせると、バック転の連続。
宗助&ロイ「「巫女みこナース! 巫女みこナース!」」
合いの手か否か、趣向を凝らしたのか、ムウがステージ横から幾枚かのクレーを放り投げた。
すかさず、2人は行動に出た。
銃舞と斬舞という名の華がステージに咲いた。
秀麗なる鋭き剣閃と、豪快なる銃哮がバックミュージックに咲き誇った。


光「っしゃ!皆の衆・・最後にもういっちょぉ〜、ハイっ!」
一同「「「「巫女みこナース!」」」」
一同は、自らが一番かっこいいと思う決めポーズを決めた。

そして、彼もまたそれを行なった。


尚也「では、皆様・・・ごきげんよう・・」
両手で”スカートの裾”を持ち上げ、彼は一礼をした。

465飛燕:2006/10/13(金) 23:09:35 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.80.203]
その場のノリでやったのであろう。
流麗な動きのそれは、とても美しく、様になり、黄色い歓声と一部の男性陣の歓声が上がるほどだった。
そこまでは良かった。
が、上品な”一礼”そのものが不味かった。


―――・・カランっ―――





尚也「ん?・・」
何かプラスチックと金属を一緒にした部品のようなものが落ちる音がした。
それも、ある程度の質量を保持している重量音が一つ。

直後―――。



―――カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラン・・―――


スカートの中から大量の何かが落ちてきた。

466飛燕:2006/10/13(金) 23:10:05 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.80.203]
光「げっ!?」
「・・・ほわっ、とぉ?・・」
「な、何だろう・・酷く激しくリアルに生々しく手榴弾に見えるのは気のせいかな・・」
「いや、気のせいじゃないな」
「ノンノン。きっと集団幻覚を見ているに決まって・・」
「ふむ。これは、マークⅡ手榴弾だな。第2次世界大戦中に様々なタイプの手榴弾を採用していが、主に使用されたのはマークⅡ手榴弾であったな。卵型のマークⅡは鋳鉄製で、外側には刻みが付けられていて、爆発した際に多くの破片が飛散するようになっている。指定火薬はTNT。マークⅡの場合、信管が作動するまでの時間はおおよそ、4〜4.8秒。殺傷半径は5〜10ヤードだが、飛散する破片には最大で50ヤード離れた場所にいる人を殺傷する能力があるな。投擲距離は35〜40ヤードといったところで、爆発するまで投擲者は頭を低くしていなければ直撃に晒される事がしばしばあったらしい。他にはヨーロッパでアメリカ兵に支給された手榴弾としては、発煙手榴弾と燐手榴弾の2つが一般的でだな・・」
「おお、流石は宗助。詳しいなぁw」
「うん。気のせいかな。んな事、言ってる場合じゃないと思うのは・・」
「にしても・・・・あんなフリルスカートの中に床一面に転がる量の手榴弾が出てくるとは凄いなぁ・・」
各々、他人事のように好き勝手にコメントしてるがあくまで現実逃避しているだけだったりする。
尚也「・・あれ?」
信管が抜け落ちた大量の手榴弾が目に入った瞬間、ステージに居た一同の表情はおおよそが凍りついた。
ムウ「ああ、これはうっかりしてました・・確か藤堂氏が選んだ衣装は、ロベ○タ女史の衣装でしたから、細々な設定もきちんと原作通りに・・」
朗らかに笑いながら、ムウは謝罪をしたが今更、爆弾が”不発”にでもなるわけでもない。
それに対して、頭抱えてパニくった巻き込まれた人間一号さんは大絶叫した。


一同「「「「するなぁああああああああ!!」」」」





―――ドンっ!!―――



大量の爆薬と、大量の鉄片を一緒に、見事に木っ端微塵にステージが吹き飛んだのと、一同の絶叫が重なったのは言うまでもなかった。

尚也「・・・・いやぁ・・・でも、さ。あれだよな。たかが手榴弾くらいで良かった良かった・・」
無傷、しかも衣服が焼けたでもなしの全くの新調されたままの服を着ているかのように綺麗でありながら、爆煙を纏って空を飛ぶという芸当をやってのけているメイドは、腕組みし、あぐらをかきながら頷いた。
光「・・たかが?いやいや、ふっつぅの人間は死ぬからよ・・・てか、俺も何で・・生きてるのかねぇ・・」
乾いた笑いを浮かべながらツッコミを入れると、また素直に宙を舞う事にした。
「やっぱ・・・衣装を着てるせいか、成りきってるんのかねぇ・・」
「衣装の元ネタのターミネーター女?・・いや、あれは地だろ?」
なんて、ぼそぼそ会話が現在進行形で爆風と共に飛び交ったりもしているが、かなり簡略。
ちなみに、先に踊り終えた良治らの鼻先に爆風と共に落下し、巻き込み、巻き込まれた一同は目を回して倒れたそうな。

467鳳来:2006/10/26(木) 20:11:53 HOST:menet70.rcn.ne.jp
んで・・・・
ムウ「はい、この恥さらしな皆さん、とっと通過してもいいですよ〜v」
良治(このぉ野郎・・・・・やらせておいてこの態度かよ・・・)
光(でも、ある意味事実だから、言い返せない。)
アベル(これも、賞金のための主が与えた苦難です・・・耐えましょう。)
なんとか、立ち直った一同はすぐさま、次のチェックポイントを目指して、走り出すそうとしたとき・・・。
ムウ「でも、これから大変ですね〜v」
光「ああ・・・少なくとも、しばらく、町内は出歩けないな・・・」
忌々しげにムウを見て、言い返す光に、ムウが一言。
ムウ「何を言ってるのですか?あれ、全世界に流しましたよ?」
一同「「「・・・・・・・え?!」」」
まさかの一言に思わず、すっとんきょんな声を上げる一同・・・・今、何かとんでもない言葉がでたような・・・
光「あ・・ん、だ・・と・・・」
尚也「ああ、参ったなぁ・・・これじゃあまるで俺が爆弾魔みたいじゃないかぁ・・困ったな。明日からスーパーとかで買物してたら、近所の皆様から批判の声が・・(ぇ」
良治「ちがうだろ?!そういうことじゃないだろ!!!」
尚也「・・ああ、そうかぁ・・そうなると、怒られるどころじゃすまないよなぁ・・」 
光「いや、だからぁ!世間の目!世間の目を気にしろっつぅのぉおおお!」
ムウ「尚也さん・・・・・中々面白い点に気付きましたねv」
光「おぃいいいい!ツッコムとこ違うから!世界放送だから!」
とここで、設置されたモニターの映像が変わり、宗介とアベルに通信が掛かってきた。
マデューカス『軍曹!!』
カテリーナ『アベル・・・・任務をほったらかして、元気そうね。」
どうやら、別々の場所から衛星中継しているようだ。
宗介「ちゅ、中佐殿!!何か、御用でしょうか・・・(敬礼」
アベル「か、カテリーナさん!!ど、どうしたんですか、いきなり?(滝汗」
あせる二人を尻目にモニターに映る二人の顔は微笑を浮かべていた・・・ただし、それは、殺す笑みという微笑みだった。
マデューカス『・・・・先ほどの映像見せてもらったよ。私を含めて基地の全員が見ていたよ。』
宗介「・・・・・・(滝汗」
カテリーナ『今、こっちは、あなたのことで、大賑わいよ、アベル(微笑み』
アベル「あ、あの、それは・・・・・」
お互い苦手とする上司に、無表情に滝汗を浮かべる宗介と必死に言い訳を考えるアベル・・・・その姿は無様なことこの上ない。
マデューカス『大佐も非常にショックを受けておられた。否、精神崩壊の一歩手前だったと言うべきか。・・・今回の件はこちらに戻ってきてから、じっくりと話し合おう。』
宗介「・・・・・了解(滝汗+青ざめ」
カテリーナ『しばらく、日本で滞在していなさい。そうね・・・4,5年すれば、うわさも消えるでしょう。出張費はそっちで稼いでもらうわ。』
アベル「そ、それって、俗に言う島流しじゃ・・・っていうか、今、私お金の持ち合わせが・・・・!!」
とここで、無常にも弁明の間も無く、向こう側から一方的に通信モニターが切られた。
宗介「・・・・・・まずいな。(汗すら出ない」
アベル「ああ、主よ。髪の与えたもうた試練とはいえ、これはないですよーーーーー!!!(泣き」

468鳳来:2006/10/26(木) 20:28:33 HOST:menet70.rcn.ne.jp
流す汗も出し尽くして黙り込む宗介と天を仰ぎ嘆くアベル・・・その姿はその場にいるものに哀れみの眼を向けさせた。
ムウ「まあ、それは、ともかく、さっさと次に進んでください。」

一方・・・・
=第6チェックポイント=
信長「ふはははは!!!どうした!!!早く、言わねば、通れぬぞ!!!」
ガッシュ「うぬぅ・・・・」
デス「ちぃ・・・なんという奴じゃ。」
杏子「参ったわね・・・・」
仁王立ちする信長と立ち往生する先行組み・・・・ちなみに、御題はーーーー
信長「さあ、貴様らが隠している秘密を大声で、皆に発表しろ!!!ためらい無く!!」
デス「言えるか、たわけーーーー!!!!」
ガッシュ「う。うぬぅ・・・・」
杏子「言っても良いけど、18禁内容だから・・・・(汗」
さすがにこの御題は女性陣や子供陣には、少々厳しい・・・・おかげで、前に進めない。
とここで、後からやってきた男性陣がやってきた・・・・何やら、どす黒いオーラが漂っている。
信長「ふっ・・・来たか。さあ、ここでは、貴様らの恥ずかしい秘密を大声で・・・・」
男性陣一同「「「・・・・・・るかよ。」」」
信長「む?何か言ったか?聞こえんぞ。」
男性陣一同「「「んなこと知ったことかーーーーー!!!!!(血の涙+完全武装」」」
信長「ぬぉ!!ちょ、待てぇーーーー!!!!


大惨劇


次の瞬間、カメラが横倒しになり、骨ごと肉を切る音、何かが爆発する音や信長の叫び声と時たま、飛び跳ねる赤い液体が見えている。
その隙に、女性陣らと子供組、尚也やトレスのような一部の男性陣が通過していくが、惨劇は収まらない。

469暗闇:2006/10/29(日) 16:48:52 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
惨劇の第6チェックポイントをひっそりと潜り抜けた女性陣と子供陣、一部の男性陣は遂に最後のチェックポイントに到達していた。

=最終チェックポイント=
ミスター「皆さん、最終チェックポイントにようこそ」
尚也「? 最終チェックポイントの担当って……お前か?」
ミスター「ええ、そうですが、何か?」
かなめ「あんた、身体がないでしょ? もし障害物を拒否する人にはどうするつもり?」
ミスター「それは後程、該当者が出た場合に説明します。まずは皆さんに最後の障害について説明致します。
この最終障害は性別によって受けて2通りあるので、まずは男性の方々には……」
男性陣が息を飲んで、次の言葉を待つ……そして発せられた言葉に絶句した。
ミスター「これからのこの超強力下剤を飲んで頂き、しかも注射器で特殊興奮剤を直接身体に投与、しかもゴール100m手前になるまでの間は決して外れることのない足枷で二人三脚をしていただきます」
男性陣「なっ!?」
そして、女性陣に対しても今までとは桁違いの最悪の障害物の内容が告げられる。
ミスター「女性陣は、髪の毛を残さずバリカンで剃る、即ちハゲ頭になってもらい、しかも特殊調合した強力毛生え薬で髭も生やさせ、額には“肉”の文字を書いて頂きます。そしてゴールまで三輪車で通過して貰います」
女性陣「な……なんですって!?」
どれも最悪極まりない障害である。一同は全員そんなことをするくらいならあの電子頭脳を破壊する決意を固めようとした時だった。
ミスター「言っておきますが、闘うのは私ではありません。障害を拒否する場合に闘って頂くのは……こちらの方々です」
ミスターの言葉が終わると同時に、現れたのは……
エド「失格者たちは集まって下さいって呼ばれたから来てみたけどよ」
アル「こういうことだったのか、まあ暇ではあったけどさ」
真理「しかし、参加料は10万円を差し上げるとの契約です」
シェリー「どのみち、私達もこのまま大した出番なく終わるのもアレだった所だし」
ブラゴ「丁度良い、退屈していた所だ」
なんと、現れたのはこれまでの競技で既に失格したメンバー達、どういうこだとざわめきが渦巻く中……
ミスター「障害物を無視する場合は、ルーレットでランダムに決定する失格チームの一つをたった一人で丸ごと倒して頂きます。他の方と強力するのは反則行為とみなします」
参加者一同の表情は絶望の色で染まるのであった。

470飛燕:2006/11/19(日) 22:43:00 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.82.59]
尚也「・・・・Mr!悪いけど・・・・面倒事はパパっと済ませるのが俺の信条なんで・・」
ミスター「ほぅ・・・では、貴方は一人で丸ごと潰す、と?」
目を細め、尚也を品定めするように見やりながらミスターは改めて同意を求めた。
が、尚也は分かってないな、と言いたげに首を横に振った。
尚也「・・もう一度言いますが・・・・俺は面倒事はパパっと済ませる、って言いましたよね?ルーレットなんてのも面倒だし・・・・そこに居る全チームまとめて相手にするっていうのは?」
これには、失格したチームは勿論ながら、生存していたチームも聞き直してしまった。
彼はたった一人でこの大軍勢を相手にすると言ったか?
その何やら自信たっぷりな様子に、ミスターは顎に手をやりながら考え込もうとしたが、失格したチームが先に答えた。
「面白いじゃねぇか!」
「やれるもんならやってみろぉ!」
ミスター「・・まだ、私は何とも言ってないんですが・・・・仕方ありませんね。構いませんよ」
尚也「ご賢明な判断、感謝致します・・・じゃあ、早速どうぞ?」
その自信満々な様子に何か違和感を感じた者達が居た。


慈雨「・・まさか?」
光「・・いや、でも?」
ブラウン「・・え゛、そ、そんな?」
南条「・・よもや・・」
尚也と付き合いの長い4人は、声が裏返っていた。
ある符号が頭を過ぎったのだ。
いや、だが、しかし、まさかそんな事を・・・とは、思うが、相手はかなり天然が入ったボケをかましてくれる大物だ。
今、正に彼が何をなそうとしているのか、嫌だけど分かりたくないけども、耳を塞ぎかけながら尋ねてみたが、彼の耳には全然届いていなかった。







吸ってぇ、吐いてぇ。
吸ってぇ、吐いてぇ。
吸ってぇぇ、吐いてぇぇ。
計、3回の深呼吸を行なった尚也は、軽く咳払いをしつつ、喉の調子を確かめた。
様子からして、どうもばっちり良好だ。
尚也「それじゃあ・・・・行きます」

「や、止めろぉおおおおお!!」
誰の言葉かは分からなかったが、確かに尚也を制止する絶叫が飛んだ。
が、既に”それの体制”に入っていた尚也の耳には、これっぽっちも届きやしなかった。


―――運命 こみあげてく 熱く激しいこの思い〜♪―――




それは突然の事だった。
会場に、会場全体に、会場外に、大山に、大地に、海に、空に―――。

とてつもない衝撃波が走ったのは―――!!

471飛燕:2006/11/19(日) 22:49:41 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.82.59]



ぎぃやぁあああああ!
イヤァアアアアッ!
NooOOO〜!
ひぃぃいいいい!
ヤメテェエエエエ!
ぐぎゃあああああ!
キャァアアアア!
あwせdrftgyふじこ!?
おぶぅぁああああ!

そこら中から大絶叫が上がった。
色々な言語が飛び交っていたが、どれもこれも黄色い声や、ましてや歓声などではなく、惨く酷い悲鳴一色に染め上がっていた。
会場中に混乱が奔り、あちこちでパニックを起こしていた。
人々が逃げ惑う中、耳を押さえながら転がり、やがて動かなくなっていく者が居た。
苦悶の表情で頭を押さえながら、涙を流し、鼻水を撒き散らしながら倒れ、力尽きていく者も居た。
いっそ、これはきっと楽しい、嬉しい、と割り切って苦境を乗り越えようと我慢したが・・・やっぱり精神的に乗り越えよう作戦は効果が無く、大泣きし、いよいよ綺麗で穏かに流れる川が目蓋の裏から見える者も居た。
なんとか苦痛を堪えつつ、この場から逃亡を図ろうとしたが、耐え切れずに耳から血煙を上げながら、倒れ伏すと、しばらくは痙攣している者も居たが結局は1秒も、もたずにピクリとも動かなくなった。
これだけのパニックと大惨事が起きている中、発狂したように笑いながら崩れ落ちる人間が一人も居ないのは、けして笑える状況下ではないからであろう。


南条「くぅ・・お、おのれ・・・と、藤堂め・・・・よりにもよって・・この状況で歌う、か・・ぐはぁっ!?」
膝をつき、ゼィゼィと息を荒げながらも、耳を塞ぐ手を緩めようとはしなかった。
むしろ、より一層と強くなっていた。
それでも、予めに耳を塞いでいたので、至近距離に居ながらもかろうじて意識を保てれていた。
だが、至近距離故に、脱落して行った者も居た。



例えば、このデスヴォイスを聞いた瞬間、吐血して昏倒した者や・・・。

エイトヴィー「あ・・・」

やだ・・・何か、僕の中で何かが切れた―――

そのせいかな?・・・なんだか、ちか・・らが いら いのは?―――



武士としての誇りか、死ぬ時は敵に背を向けぬように立って踏ん張っていたが、そのまま意識がブラックアウトした者や・・・。

良治「・・・・・・・・・・・・・・」
亮二「お、おい・・・りょ、良治。オマエも何、ぼ・・ぼけっと突っ立って・・はっ!」
良治「・・・・・・・・・・・・・・」
亮二「おい!・・えっ!?お、お前・・・もう、意識が・・」

472飛燕:2006/11/19(日) 22:51:24 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.82.59]
転んでもタダでは起きぬ。を教訓に、この最凶なる音波破壊兵器を我が物にしてやろうと目論む者や・・・。

ムウ「こ、これさえ・・・あれ、ば・・・」
カセットテープの録音スイッチを押すと、その行動に満足して気をぬいてしまったのか・・・。
白目を剥いたまま、彼は倒れてしまった。
テープが音に耐え切れず、亀裂が走っているとも露知らずに―――。


ショックでコロリと逝く者がけっこう居たりと―――。

アリス「ふぅ・・・・」
リーヌ「あ、やば・・・・」
くらっと貧血を起こしたようによろけた瞬間、そのまま倒れてしまった。
三半規管が急激に極端に圧迫されてしまった結果である。
アル「ぐぅ・・だ、大丈夫ですか!?」
温もりの無い身体のあちこちで金属の軋む音が聞こえる。
それでも、まだ動くのがしんどいレベルなのは、鎧の身だからだろう。
八戒「ま・・・ずぃ・・・」
恵「も、ぅ・・・・だ、め」
鐙矢「お空・・・きれい・・」
真理「あ・・・はな、ばたけだ・・」
アル「ちょ、一寸!お空はともかく・・・ぅぅ・・・は、花畑は見えちゃ駄目だって!?」
ガロニア「そうだよ・・・見えるなら川・・」
アル「川っ!?」
ティオ「こっちは・・小川ねぇ・・」
要「あら・・此方は滝ですわ、ね・・」
アベル「え、私は沼っぽい・・」
アル「駄目だってばぁ!・・あ、何か僕も・・意識がもうろうと・・」


鼓膜から来るダメージが多いので、人間以外の人外な者達に被害は無いのかと思いきや―――。


那琢「ガg・がガggッギギギ・・06w4l@:へwkpt623q9がえpたwせdrftgyふじこ・」
ロボ「エネルギー計測不能!ケイソクフノウケイソクフノウケケケケケイソク・・」
直後、2体の頭から小規模の爆発が生じた。
多分、回路か何かが吹き飛んだのであろう。
真「うわぁっちぃ!だ、だいじょ・・ぶかい!?」
真横で頭から爆発を起こし、小さな黒煙をあげている機械に尋ねてみたが、返答は無かった。
太公望「ぐぬnyぅ・・・な、なんと・・・お、おそそろしい・・ははは、破壊力・・ぐぅ」

―――ブシシシシシュっ!―――

直後、太公望や慈雨達の両耳から鮮血が吹き上がった。
そして、そのまま糸の切れた人形のように倒れ伏し、動かなくなった。

473飛燕:2006/11/19(日) 23:19:07 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.82.59]
三蔵「くそ・・お前ら、手を貸せ!こうなったら、失格も生き残ったもへったくれも無ぇ!押さ

えつける!!魔天経文を使う!」
自分に、周りの生き残っている人間に激と号令を飛ばした。

それに誰も文句を言わなかったのは、それだけ状況が切羽詰まったからと見られる。
悟空「如意・・」
陽介「リニアァァァ・・」
蛮「スネークヴァイ・・」
光「爆『火』呪・・乱れ撃・・」

直後、より一層と強くなった空気の振動が直接攻撃をしかけようと接近した一同を文字通り、吹

き飛ばした。
吹き飛ばされた一同は、自分の身に何が起きたのかも理解も抵抗も出来ぬまま意識を闇に堕とし

ていった。
三蔵「嘘、だろ・・・・」
まだ強くなるのか!?愕然と三蔵は現実を受け止めた。
既に真言を唱える気力は強烈過ぎる頭痛によって相殺されており、意識を保っていられるのがい

っぱいいっぱいだった。
デス「ぐっ・・や、奴は・・ば、化物か・・」
何時の間にか耳栓を仕込んでいたデスは視界が一瞬だけぼやけたのを認知した。
それが彼の歌による効果だという事も理解出来ていたし、眩暈が貧血にいよいよ変貌しつつある

のも否応なしに理解するしかなかった。

トロンベ「フ・・ここは私が・・」
この災厄に対してなんとも悠長な言葉遣いでトロンベが、すっと前に出た。
が、良く見ると、彼の足元に奇妙な水溜りが形成されていた。
否―――。
もぉっと良く見ると・・・額から、手から、足から、大量の汗が吹き出ており、それが下に流れ

落ちているのである。
だがしかし、その量たるや尋常ではない。
デス「・・格好悪・・」
ふらふらした足取りと足元のちっちゃな池の水量を勘定してみると、どうも脱水症状の末期に近

そうである。
やせ我慢大会に出れば、さぞや良い結果を出すに違いない。
が、異変は唐突に起こるものだった。


しかも、それが良い方向に転じるものなどではなかった。


いきなり、尚也の周囲の大地が大きな音を立てて凹んだのである。しかも威力増しで。
トロンベ「そ、そんなば、馬鹿な!」
驚き、足をもつれさせて転倒したトロンベは、なんとか起き上がろうとするが、転んだ先が尚也

の方へと近づいたのが運の尽きだった。
何故か唐突に威力が4割増し以上になった衝撃波がうつ伏せになった彼の全身に襲い掛かり、耳

と頭にその牙が突き刺さったのである。
何も出来ないまま、今まさに自分は力尽きようとしているのだ。
トロンベ「こ、コレほどまでに・・・ち、力があるなどどどと・・うヴぁあああああああ!!?

?」
とうとう、発狂してしまい絶叫しながら、悶え、ついに事切れたように力尽きた。
といっても、とりあえず今の所、死人は出ていないようなので、おそらくこれもまた失神とか気

絶とかいう単語の世界に突入しただけなので、心配は要らないだろう。
と、いうよりも他人の心配をしている場合でも無かったりする。

474飛燕:2006/11/19(日) 23:21:46 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.82.59]
それらを考えるよりも先に、尚也の歌の衝撃が何故に増したのかの原因を早急に見つけなければ、嫌な昇天の仕方をしてしまうからだ。
先程の蛮達を吹き飛ばしたり、トロンベを呆気なくぶっ飛ばした原因を・・・。
そして、その原因は案外と呆気ないものだったりする。
デス「・な・・・な・・・・何をしとるかあぁああああああ!!??」
尚也の後方で・・・いささか陽炎が出来たようにぼやけているように見えるが、とにかく。
何か2人の男女が、負けじとおらぶように歌ってる。
尚也には劣るものの、それなりの音痴な夫婦が・・・。
浦谷夫婦「「WHOO〜〜〜!WHOO〜〜!・・G・ON・G!G・O・N・G!!鳴らっせぇい♪♪♪」」


亮二「あいつらかぁああああ!原因はぁあああ!」
こめかみに青筋浮かせて、亮二は吼えた。
吼えたお陰で、音同士が相殺しあい、幾分か威力は和らいだが、所詮は津波の前で棒切れを立て

るようなささやかな足掻き。
直ぐに音の大津波が押し寄せてきた。
亮二「ぎいぃやぁああああっ!?」
ブラウン「く、こうなったら・・・土豪を積み上げてやる、っす!・・み、水の壁ぇ〜!」
意識が朦朧とする中、なんとかペルソナを召喚し、自分達の前に広大なる水のカーテンを呼び出

した。
ブラウン「い、急いで・・お、オレ様のそばに来るっす〜〜!!」
壁の出現により、幾分か和らがせることに成功したので一同は今の内とばかりに、生命を賭して

全力でブラウンの元へと駆けた。
生き残っている人間も殆どおらず、這い寄ってこれたのは僅かな人数のみだった。
そして、カーテンを操作。
自分達を包み込むように、筒状のものに形状変化させると、そのまま天井にも丸い蓋を展開。
水の小型ドームを形成することに成功した。
直後、ドーム内の空間に及ぶ歌の破壊力のほとんどが緩和されきった。
どっとくる疲労感をぐっと堪えつつ、一同は改めて史上稀に見る天変地異の理に背筋を凍らせて

傍観した。
亮二「じ、地獄とは正にこの事だわな・・」
デス「これが地獄だと?ならば、本物の地獄の世界とやらは、さぞや生温い世じゃろうな!」
エンネア「さ、騒がなぃで・・アイチチチっ!・・・うぐぅ・・ま、まだ頭に響くからさぉ・・


息も絶え絶えに、頭をおさえながらブーイングした。
清麿「で・・・な、なんとか、生き残れたのは・・これだ、けか?」
右脇にガッシュを、左肩に信長担ぎ、引っ張り込みながら、なんとか壁の中に飛び込み、そのま

ま一緒に倒れこみながら、中に居る人間に尋ねてみた。
ブラウン「さ、さぁ?・・・と、とりあえず・・・トリップしきて歌ってる張本人と・・ノリに

乗って便乗してるイカレた夫婦を除きゃあ・・・今、オレ様達が分かってる範囲だと・・・この

中の人間だけっすね・・」
清麿「そ・そう・・か・・・・」
苦しそうにそれだけ返事をすると、膝から下が無くなったようにガクン、と一気に力が抜けたよ

うに清麿は荒れた地に突っ伏してしまった。

475飛燕:2006/12/19(火) 22:37:35 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.80.228]
=某世界・とある山中=

バババババババババババババババッ!!

”森”そのものが今や揺れ動いていた。いや、動かされているというべきだろうか。
既に、常軌を逸した歌声はこのような穏かで平穏な山中にも響き渡っていた。
そして、そこにはとある人物が必死の抵抗を見せていた。


誤算だ!―――
頭痛もする!―――
吐き気もする!―――
めまいもするし、頭が割れそうなくらいに酷く痛む!―――
そして、なんと酷い歌謡力か!―――
そして何でまたわざわざ「全世界放送」なる、逃げ場のないような事をしてくれたのか!
これは音痴なんて言葉で片付けてよい次元ではない。
とあるアニメには時空を超える程のエネルギーを持った歌力を持つ歌手が存在するそうだが、それは現実に確かに存在していた!
ただ、一つだけ違うとすれば・・・それが次元を崩壊させてもおかしくないと比喩されても過剰表現どころか、そんなのまだ生易しい表現と烙印を押されても不思議ではない破壊と滅亡と恐怖と絶望の大嵐を巻き起こすエネルギーを持った事・・・ただそれだけである。
カイン「くっ!?ば、馬鹿な・・こ、こんな・・・破壊力が・そ、存在・すr・るる、わけ・・・・ぎぃやぁあああああああああああああああああああっ!?」
人知れない森の中で、憐れな長命種の断絶魔の叫び声が木霊した。
ちなみに彼の後方50歩程はなれた場所にディートリッヒの姿もあったとか無かったとか・・・。


=法王庁(ヴァチカン)=

あちこちで建物が倒壊する音が反響している。
ヒビも亀の甲羅のように無数の亀裂が走り始めている。
庭園の草木もまるで苦しんでいるように、へしゃげきってしまっている。
続々と100人、また100人と規模の違う倒れ方で意識を失っていく人間が増している。
硝子は既に砕け散っているが、かといって破片が散ってるかと思いきやそれらが見当たらない・・・という事は、粉々に砕け散って塵と化している事実に他ならない。

アンデルセン「・・・・思い起こせば、よくここまで長らえてこれたな・・」
既に室内において「意識を保てている存在」は、彼だけであった。
苦痛の呻きをあげる時間すらもなく昏倒してしまった部下、何が起こったのかが良く分からないまま呆けた表情で意識を失った同僚達。
言うまでも無くこの大量昇天音響により、やられてしまった人間である。
アンデルセン「出来れば・・・・せめて、最後は・・彼奴めを打ち倒してから・・逝きたか・・・た・・・な」
そして彼もまた、この歌による犠牲者達の綴を同じく踏み出そうとしていた。
そうなる前に、彼は宿敵を・・・アーカードを打ち倒してから、逝きたかった。
こんな時に何を言い出すのやら。思わず自嘲してしまった。
だが、それもまた良いのかもしれない。最後の最後まで戦いに生きてきた人間として、同じ逝くのなら糧として生きてきた戦いに身を投じての逝き方を羨望していても不思議ではない。
アンデルセン「さらばだ・・・・宿敵よ・・」
既に立ち上がる力すらもなく段々と目の前も真っ暗に、そして何も聞こえなくなり、遂には何も感じる事も無くなった。
静かに再生者は、瞑りについた。

476飛燕:2006/12/19(火) 22:40:51 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.80.228]
=ミレニアム 某軍備主要施設=


ここもまた歌の被害に有っていた。
ウェアウルフ、ヴァンパイア、既に倒れた者は数知れず。
先刻、いよいよ大尉が無言で倒れている姿も目撃したが、今は一刻も早く、彼を・・・我等を導く存在である彼を安全な場所へ連れて行かねば!
若干、歌の影響で自己崩壊を始めている木造のドアを完全倒壊させんばかりの勢いであけた彼は部屋を見渡した。
数々の銃器と戦争に関する書記の数々が置かれた棚。
それらの持ち主と部下が映った写真立て。
完全に死滅して”砂嵐”が発生しているモニタ。
そして、それらの設置された奥に、ボロボロの椅子に鎮座している人間がいるのを見つけた。
少佐「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
彼は静かに、そこに存在していた。
博士「しょ、しょう・さぁ!い、今直ぐ・・・防護壁施設<シェルター>に!」
だが、少佐と呼ばれた人間は全く動じない。
少佐「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
突如として、歌が一際レベルアップした。思わず、わめき声になって名前を呼び続けた。
博士「少佐ぁ!・・・・はっ!」
そこで、はっと気付いてしまった。
博士「しょ、少佐・・・・」

既に少佐は―――。

博士「もう、意識が・・」
そこには、狂ったように笑ったまま、耳からガロン単位で血を流して昏睡状態に陥ったモノがそこにあった。ピクリとも動かないので、まるでマネキンのようにも思えるが若干、というか・・・かなり酷く目が潤んだままこの世を旅立ってるトコを見ると、人形の類じゃない事ははっきりと分かる。
と、そこで博士の意識も”ぷっつり”と、途切れた―――。

477飛燕:2006/12/19(火) 22:42:16 HOST:proxy.e-catv.ne.jp[10.0.80.228]
=メティウス社・本社ビル=


ここもまた”倒壊”のニ文字に襲われていた。
尚也の”歌”が聞こえた瞬間に即座にシャットアウトしようと試みたのだが、悲しきかな。
音響スイッチを切る動作よりも音の速度の方が速いのは仕方の無い事。
なので、椅子から吹き飛ばされ天井に叩きつけられ、更に床とキスをする羽目になったりの3回を繰り返した挙句に部屋の隅まで跳ね飛ぶ事になったのも仕方の無い事だ。
未体験の破壊力と衝撃力に平静を保つ事など不可能であり、不本意ながら地べたを這いずる状況になっていた。
彼の中では既に3時間は経過しているが、実際の時間はまだたったの13秒に過ぎない。
目は既に霞がかって、何もかもが白く虚ろにしか映らない。
瞳に牛乳を点したように白く、だまだまのフィルターがかかったように、だ。
同席していた弟も同じように2,3バウンドしてからぐったりとなり、そのままピクリとも動かない。
その事実に、今一度、彼は自らを叱咤した。

直哉「くっ・・こ、こうなれば・・奮ッ!」

気迫と激を飛ばし、自身の身体に鞭を打った。
こんなところで死んでたまるものか!まだ、目的すらも達成してはいないではないか!
うっすらとチャクラ(印)が額に浮かび、漆黒のオーラが彼の身体から流れ出た。
呻きながらも、彼は最後の力を振り絞って立ち上がり咆哮をあげた。

―――うぉおおおおおおおおおおっ!!!!―――


血反吐を吐き、音程が上下する度に身体の節々から火花が散るような錯覚に見舞われたが、ここで倒れてしまうわけにはいかなかった―――!
直哉「因果律で・・・な、亡き・・も、者に・・」


因果律―――。
それは、原因と結果の法則のことであり、未来が過去に影響を及ぼすことができないということである。
そして、それを操作する能力を彼は持っていた。
簡潔に述べると、森羅万象を、物事を文字通り”思いのまま”という事である。
つまり、彼の強く思う事、言った事は『絶対に実行される』筈―――。



だったのだが!―――。

バチィっ!



突如として、手に何かで叩かれたような痺れる感覚が奔った。
直哉「・・・ん、だ・・と?・・」
完全なる誤算だった。
と、いうか、有り得なかった。
因果律の操作を以ってして、防ぐ術は同じ因果律の操作のみの筈―――。


WHOOOOOOOO!WHOOOOOO!WHOO,WHOOOOO!!!!


それが、今、それはただのちっぽけな人間どもの単なる『歌』如きで、掻き消されたのである。
今の痛みは、無効化された故に自らに返って来たいわゆる「呪詛返し」なるものだ。
しかし、そうなるとしてだ。単純に考えると―――。
(お 俺の力を・・・因果律を・・上回る、だ・・と ぉ!?)
という結論になる。
信じられないのも無理は無かった。
おおよそ確実にこの力で自分の思いのままにここまで事を運んできた彼にとってこれほどまでに屈辱的な事は無かった。
いや、これは屈辱うんぬんという次元の問題ではないかもしれない。
直哉「実(げ)に・・・恐ろしきは・・・人の成し得る・・・・業の深さ、か・・」
自省の句を聞く者の居ない部屋でぽつりと呟いた彼は、せめて最後はと目を覚まさない弟を庇うように崩れ落ちた。
直後、床と壁が天井が一気に壊れた。

478鳳来:2007/03/17(土) 21:42:53 HOST:menet70.rcn.ne.jp
曲終了後・・・・・世界は音楽の脅威により滅び掛けていた。
だが、僅かな選手が生き残り、レースは続けられていた!!!
蛮「くっ・・・・耳鳴りが・・・・」
タレ銀「うきゅう・・・・」
ようやく、意識を取り戻すGBチームの二人だったが・・・・
デス「ほう、生き延びておったか。しぶといのう。」
蛮「けっ・・・うるせぇよ。」
タレ銀「ところで、デスちゃん。何で、こんなところに立ってるの?」
デス「お主等が、置き上がれるか・・・確かめるためじゃ。」
タレ銀「ふ〜ん・・・じゃあ、他の皆は何で起きてないの?」
デス「我が起き上がった瞬間、とどめをさしたからじゃ。」
タレ銀「じゃ、じゃあ、何で、俺達に攻撃を加えるの?」
デス「ルーレットで、おぬしらのチームが指名されたからジャ。」
タレ銀「・・・・・・ちなみに、俺達が起き上がったら、どうするの?」
その質問に、デスはとても良い笑顔で答えた。
デス「さっさとくたばれ、貧乏奪還屋vエクスプロージョン!!!!」
蛮・銀次「「いやあああああああああ!!!!」」
爆音と共に、空中に吹っ飛ぶ蛮と銀次・・・・それをデスは哀しげな瞳で見つめる。
デス「許せ・・・・・さ、気を取り直していくか。」
でも、。数秒で二人を無視して、先行する尚也と杏子を追いかける。
現時点で、レース生き残りは、尚也、杏子、デス、ガッシュ、慈雨・・・・残り五名!
ゴールまで残り50m!!!

479鳳来:2007/03/25(日) 21:28:40 HOST:menet70.rcn.ne.jp
訂正:慈雨→真で、よろしく・・・・・

尚也・杏子・ガッシュ・デス・真「「「「「ぬ大尾尾大おおーーーーー!!!」」」」」
必死の形相で接戦を繰り広げる五名ーーー必死のあまり顔のデッサンが崩れ掛けている。
もはや観客もいない・・・否、林水会長とかなめを残し、レースは続けられていた。
デス「ちぃっ!!!このままでは、埒が遺憾・・・・なんとかせねば・・・あ、杏子!!」
杏子「何なの、デスちゃん?今、忙しいから、下らないようだとぶっ飛ばすわよv」
デス「・・・・莞爾が来ておるぞ。(嘘」
杏子「えv(乙女的笑顔で急停止」
尚也「な!?」
デスの言葉に反応して、立ち止まる杏子・・・・次の瞬間、後続から来た尚也と衝突し、盛大に転ぶ。
デス「許せ。賞金はあとで山分けにしてやる。」
真「ごめん、尚也・・・あんたの屍を超えて上げるわv(鬼」
ガッシュ「ぬおおおおお!!!こ、怖いのだ、二人ともーーーー!!!」

杏子&尚也、リタイヤ

480鳳来:2007/04/28(土) 21:30:17 HOST:menet70.rcn.ne.jp
=会場=
かなめ『さぁ、あまたの試練と幾多の屍を乗り越え、ついに決着の時が来たぁーーー!!!』
林水『随分と時間が立っている気もするがね・・・・2,3年程度ほど。』
まあ、それを言っちゃいけませんv(汗
さて、ここからは、モニター映像でレースの様子を見てみよう。
現在、生き残っているのは、デス、真、ガッシュの三人。
この三人の内の誰かに優勝と言う甘美な美酒が送られるのだ・・・
ここまでくれば、小細工は無用ーーーー己が身体能力を武器にゴールを目指す。
すでに、ゴールとの距離は5M−−−−−ここで、最後の力を振り絞り、3人が一斉にダッシュを掛ける。
ガッシュはロケットが飛ぶごとく、頭からゴールに突っ込んで行く。
デスと真も負けじと胸を張り上げ、ゴールに飛び込んでいくーーーーそして、ゴール・テープが切られた。
一見すれば、3人同時にゴールに到着し、このまま行けば、延長戦なのだが・・・

かなめ『おおっと!!!これは予想外の展開だぁ!!さあ、勝敗の結果は、カメラ判定にもちこされたぁ!!』
モニターに映し出されたのは、ゴールに飛び込む、ガッシュ達ーーー一見すれば、同着ゴールだが、ブラゴ他幾人かは勝負の結果が見えていた。
ブラゴ「いや、よく見てみろ・・・・結果は明らかだ。」
かなめ『へ?あ、ああ〜!!!こ、これは!!!』
ゴールに飛びこんだ3人・・・・だが、ゴールテープに先に触れたのは、ガッシュの頭だった。
そう、真とデスはその貧乳ゆえに、胸一つ分足りなかったのだ。
かなめ『なんと言うことでしょう・・・・貧乳!!それが勝敗を分けたのです!!』
フィリオ「なるほど・・・貧乳ってのはこういう時に不利なんだな。」
蛮「まあ、あれだな。貧乳ってのは、何やってもうまくいかないってことだな。」
笑師「そやけど、良い勝負やったで、貧乳s!!」
一同「「「「貧乳、貧乳、貧乳〜!!!」」」」
会場のいたるところから聞こえる貧乳コール・・・・少々悪乗りしているようだが・・・

ブチっ(斬れたらいけない何かの糸が斬れる音

彼女達の中にいる魔神を復活させることになろうとだれが思おうか・・・・

481鳳来:2007/05/02(水) 20:28:00 HOST:menet70.rcn.ne.jp
貧乳コールに沸き返る観客席に振り返るデスと真ーーーーその表情を見た一部の者は戦慄した。
笑顔だった・・・憤怒とは真逆の綺麗な笑顔だった、不自然なほどに。
士度(なんだ、この悪感はっ!!!)
宗介(逃げろ!!今すぐ、ここからはなれないと!!!)
故に、戦闘能力や動物的本能に長けた者はこの笑顔の意味に気付いていた。
本来、笑顔とは動物が牙をむく姿が原型でありーーーもっとも攻撃的な表情なのだ。
そう・・・・デスと真はすでに牙をむいた獣なのだ。
フォルゴレ「はっははは〜!!残念だったネ、二人ともvまあ、そんな胸が無い事をきにすることなんてないさ〜v」
その中で、もっとも空気が読めないフォルゴレはうかつにも、真とデスに近づき、止めの禁句を言った。
フォルゴレ「さあ、早速、表彰式を・・・・・」
次の瞬間、フォルゴレのわき腹に真の強烈なリバーブローが叩きこまれた。
突然の不意打ちに崩れ落ちるフォルゴレーーーーそれを逃さず、カモシカが跳ねるようなアッパー:ガゼルパンチが追撃の一打となる。
・・・棒立ちのフォルゴレに止めをささんと、真は上半身を数字の8の字を横にした軌道(∞)で振り続ける。
そして、体が戻ってくる反動を利用して左右の連打を叩き込む、叩きこむ、叩きこむ、叩きこむ、ひたすら叩きこむ!!
血が飛び散り、骨が砕け、肉に刺さる音が生々しく聞こえてくる。
凄惨な惨劇を生み出す真の背後では、某日本フェザー級チャンピオンの幻覚が見えている。
フォルゴレ「ごはぁ・・・・!!!」
強烈な左右の打撃を受け、地面に崩れ落ちるフォルゴレ・・・・その間を逃さず、デスが笑顔で呪文を唱える。
デス「・・・・・・メテオ・ストーム」
空から何かが煌き、無数の隕石がフォルゴレに直撃するーーーもはや、連続HIT999HITになっている。
フォルゴレ「ぁ・・・・・」
そして、やっと地面に倒れる事が出来たフォルゴレ・・・・・真とデスはそれを見終えると観客席に眼を向ける
この時、一同は気付いた・・・この瞬間、デスと真は間合いに入るもの全てを無差別攻撃する魔神となったことに・・・
そして、真とデスはまだ、暴れたり無いと、観客席に狙いを定めたということに。

482飛燕:2007/05/08(火) 22:47:05 HOST:family.e-catv.ne.jp
場内は戦慄に包まれた。
尚也の大量抹殺兵器級音痴な歌を聴かされた際のそれよりもある意味で、パニックに陥っていた。

蛮「ちょ、待てっ!お、落ち着・・」
真「聞こえねぇええええぬぅぁあああああ!!!」

バッキャアアァァン


床を踏み抜く音がした。
否。此は床板を踏み壊す音だけでは非ず。
此は我が頭蓋骨が砕けた音も混ざりておる。
石を踏み抜く程の脚力と、馬力を持ってしての豪打は最早、人の拳に非ず。
魔神の拳、也・・・。
騒々しさを砕き去り煩わしい程に五月蝿い子蝿供を問答無用で圧砕し、言葉の暴力に屈せぬその剛力は無償で沈黙と殺戮をもたらす拳、也。
物言わぬ肉塊と化した我が身を哀れむ暇をも与えぬ一撃必殺の拳で候。



そんな何処からともなく聞こえてきそうな2流のお粗末なナレーションがさり気なく響いていてもおかしくなき、鬼がそこに立っていた。
そして、”鬼”は血濡れた拳を以って、更に全てを叩き潰した。
人も、壁も、柱も、空(くう)、大地すらをも、無差別にだ。
ただ、たった2つの細腕で怒りが続く限りの破壊と破滅を尽くした。
ひたすらに謝罪をする者や―――。


ブラウン「マジですんまっせんっす〜!ちょ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさ・・」
真「・・・うがぁあああ!!」

 ぐちゃ ―――。

自分を止めようとする愚か者も―――。

スペリオル「すみませんが、その辺で怒りをお鎮・・」
真「ひっこんでろ、空気読み人知らず!!」

 ごきゃ ―――。

魔人と謳われし者ですらも―――。

赤屍「・・・クス・・・怒りで、戦闘力を増す・・実に単純ですが、実に面白い・・」
真「・・・・・・・・・・」
一瞬、空中で火花が散ったように見えたが刹那 ―――。
右手の甲に一閃の血雫を垂らしながらも拳を突き出した鬼と、赤い剣が刀身半ばで真っ二つにへし折られ地に倒れ伏したる魔人の相反する姿がそこにあった。

483暗闇:2009/06/22(月) 01:16:11 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
ミスター「これはまずいですね」
司会席の脇に置かれた予備のパソコンから声が聞こえてくる。そう、ミスターだ。
かなめ「あら、ミスター、あんた無事だったの?」
ミスター「私の本体はプログラムですから、いかに尚也さんの歌がひどくても、あくまで音の力である以上は私の本体に直接届くことはありません。それに世の中にコンピューターがある限りバックアップ機能でいくらでも復活もききますし」
かなめ「ああ、そうなの……」
ミスター「ともかく、お二人とも、早く彼女たちを止めなくては」
かなめ「それは最もだけど、あの暴走状態の二人をどうやって止めるつもり、力づくじゃ止められたとしてもみんなボロボロになるわよ」
林水「千鳥君の言うとおりだ。しかし、このまま彼女たちの怒りが収まるのを待つわけにもいかん。既に無関係な者たちまで巻き込まれ始めている」
デスと真は怒りのあまり今や完全に我を忘れ、2人を貧乳呼ばわりしなかった者たちにまで怒りの矛先が向き始めており、早く止めなくてはもうギャグや冗談の類ではすまなくなってしまう。
ミスター「……仕方ありません。これはあまり使いたくないのですが……」
かなめ「何か良い手があるわけ?」
ミスター「ええ……少なくともこの暴動を止めることは確実にできますよ。しかし、一つ問題が……」
林水「何かね?」
ミスター「ある意味先ほどの超音波騒動やこの暴動よりも厄介な点がありまして……本来なら限度を超えた違反行為を行う参加者に対するものなのですが、いささか強力すぎまして」
かなめ「ちょっともったいぶってないで、早くしなさい!!でないと、お客さんたちにまで被害が……」
現在のところ各チームの選手たちが無関係な一般客にまで被害が及ばぬように二人の行く手をさえぎっていたが、直接拳を振るう真はまだともかく、広範囲に魔法を乱発するデスから客たちを守りきるのは至難であった。
ミスター「……このまま怪我人を増やされ続けるよりはマシですね。仕方ありません、お二人とも、校舎の中へ非難を、お客さんたちにも通達してください。そこなら安全です」
かなめ「安全って……あんたまさか!!」
ミスター「いえ、怪我をさせることはありません。“大人しくなっていただく”だけです。とりあえず、私を信じてください」
林水「……わかった。いくぞ、千鳥君」
かなめ「ちょっと、林水先輩!」
林水「今ここに居ても我々にできることは無いだろう。ここは彼に任せるしかない」
かなめ「そりゃそうですけど、“大人しくなっていただく”って意味……」
林水「……あまり言いたくは無いが、会長命令だ」
かなめ「……わかりました。ミスター、そこまで言い切った以上絶対に何とかなさいよ」
ミスター「わかりました」
そこで話を終え、林水たちは校舎に向かう。
ミスター「例の物の用意を!」

484暗闇:2009/06/22(月) 02:45:21 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
良治「おい、デス!いい加減にしろ!いくら何でも!!」
陽介「真、やりすぎだ!そいつらは無関係だ!」
とうとう、無関係な者たちにまで2人の怒りに巻き込まれたことで、事態はもう笑い事ではなくなっていた。
真「はなせぇぇぇぇい!!」
デス「邪魔するなぁぁぁぁ!!」
しかし、怒りでパワーを増している二人の力は絶大で、ちょっとやそっとの力では吹き飛ばされてしまう。かといって、本気で止めようこちらも全力を出せば、この周辺に更にとてつもない被害を出すことになってしまう。そのため、一般人が紛れ込んでいる、今の状況下では、皆本気を出せず、なかなか二人を止めることができないでいた。
そこに―――

―――*************!!―――

一同「!?」
何やら、不快感のようなものその場にいた者達にわき上がってくる。その不快感は真とデスも怒りのまま振るっていた攻撃の手を止めたほどだ。
真「な、なんだ、これ―――っ!?」
デス「っ!!足が……」
二人は突然、地面に倒れたかと思うと、次第に激しい頭痛に襲われてくる。それは周りも同様だった。
亮二「な、なんだこりゃ!?がっ―――!」
光「頭がっ―――」
いったい何が起こったのかと、皆は頭を働かせ状況を把握せようとするも、遅ってくる不快感と頭痛の前に思考すらままならない。やがて、一人、二人と意識を失っていった。

485暗闇:2009/06/22(月) 02:47:23 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
ミスター「無関係な方々、すみません。これは使いたくなかったのですが―――」
ミスターが開戦を通して移った大型コンピューターには何やら大きなスピーカーのような装置が繋がっており、それが真とデスたちに向けられている。あれほどの暴動を止めたこの装置はいったい何なのか?
ミスター「メティウス社製の暴徒鎮圧用の音響兵器『セイレーン』。此処までの威力とは………」
音響兵器―――音波を投射することにより対象物を破壊、あるいは対人において戦闘能力を奪うことを目的とする兵器で、現在アメリカの長距離音響装置LRAD(Long Range Acoustic Device)やイスラエルのスクリームなど非殺傷兵器としても幅広い活躍から注目を集めている兵器だ。
これに類する装置のアイデアは古く、音響装置を用いて破壊力や殺傷力・もしくは心理的ダメージを目的とした兵器などは、60年代頃からソ連で低周波を利用した兵器が研究されていたという。
第二次大戦中でも、騒音を何らかの軍事的活動に利用した例はあり、ナチス・ドイツのユンカースJu87が固定脚の構造から図らずしもサイレンに似た音を発し、急降下爆撃時に爆撃目標周辺に恐怖心を引き起こしたのは有名で、後に威圧効果が認められて、空力式のサイレンが取り付けられたものもある。このほかV1飛行爆弾はジェットエンジンの構造から独特の飛行音を発生させたが、これが攻撃の標的とされたロンドン市民にストレスを与えることに成功している。
音波は通常、発生源から放射状に広がる波の性質を持つが、音響兵器となる物では兵器後方の味方にまで被害を出すわけにも行かないため、指向性を持たせるのが一般的で、これにより対象に何等かの影響を与え得る物とされている。
このセイレーンはメティウス社が某国政府の要請を受けて開発した非殺傷兵器で、ソ連で極秘に開発された低周波兵器を極秘裏に独自のルートで接収して、改良を加えた者である。
人間の可聴領域を超えた特殊超音波は、対象に不快感や平衡感覚の喪失、頭痛をもたらし、攻撃意欲や抵抗力を奪い、やがて気絶させてしまうものだ。人間の耳には聞こえない超音波を使用しているため、対象はこれを認識できず、しかも不快感や頭痛などで思考能力を大幅に低下しているため、対象者は何が起こっているのか認識することはできない。
実際に某国で暴動やデモを鎮圧に使用され、高い効果を上げ、警察にも配備が検討されているという。
しかし、今此処にあるのは払い下げられた旧型で、長時間使用し続けると、対象者の健康に重大な障害を及ぼすことになる。
しかも、五感が常人とは比較にならないくらい知覚能力の高い超人集団である参加者一同は普段の鍛えられ、強化されている知覚能力がこの場合は仇となり常人の何倍もの影響を受けてしまう。そのため、早く止めないと、失聴するものも出てきてしまうだろう。
先ほどの尚也の歌が剛の音の災害だとするならこれは柔の音の災害という程の威力を持つセイレーンの効力は凄まじく既に、位置が悪かったせいで巻き込まれてしまった者達は全員が意識を失っていたが、本来のターゲットである怒りでパワーアップしている真とデスは大衆から貧乳呼ばわりされた怒りが凄まじく動きは封じられていても、なかなか気絶しなかった。
しかし、5分後、遂に………
デス「あぐっ………」
真「ううっ………」
二人が完全にその意識を手放した。
それと同時にミスターすぐさま装置を解除すると、放送で全校に呼びかける。
ミスター「さあ、手の空いている方々は急いで、彼らを手当てしてください。数時間は耳がまともに機能しませんし、しばらくは強烈な不快感、吐き気や頭痛などに襲われますが、外傷はありませんし、命にも別状はありませんのでそこはご安心ください。この状況下から表彰式を行うことは不可能なので中止します。しかし、賞品は翌日ちゃんとお届け致しますのでご了承下さい」
大円団に終わるはずだった人騒がせな運動会は最後の“余計な一言”のせいで、あっけない幕切れを見せることになってしまった。

486暗闇:2009/06/30(火) 03:28:36 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
翌日……
=モチノキ高校=
運動会の後始末をするべく、林水と教員たちの指示で、学校で生徒会のメンバーや町内の役員、スポンサー等が集まり、それぞれが手分けして活動していた。しかし、終盤の立て続けの大惨事によって、一部のものが欠席状態になっていたが。
かなめ「まったくもう……散々な運動会だったわね」
宗介「確かに、あの幕切れは残念だったが……当初の目的通り、民間人には貴重な経験を体験させることはできた。これを機に、もっと危機意識を高めて――」
かなめ「これ以上、ピリピリしたくないわよ!余計なことはしない!」
いつものように目にもとまらぬ速さで出したハリセンで戦争ボケの男を殴りつける。
宗介「いつも気になっているのだが、いったいどこからそれを?」
かなめ「細かいことは気にしない。まあ、そんなことより、賞金と豪華賞品はみんなにちゃんと送り届けたわけ?」
宗介「ああ、そろそろ届いているはずだ。賞金はもちろんのこと上位入賞者に届く賞品の方も2万ドルはくだらん代物だ。予選突破した参加者たちにもそれなりのものを送っておいた。現在の世界情勢などを踏まえて役に立つ代物だ」
宗介は自信満々で自らが送った賞品のことを誇らしげに語る。
かなめ「ふーん。そういえば、まだ聞いてなかったけど、賞品って一体何なの?」
宗介「ああ、それは―――」

487暗闇:2009/07/01(水) 04:28:20 HOST:softbank220020057170.bbtec.net
=高嶺家=
清麿「……な、なんだ、これは?」
ガッシュ「どうしたのだ、きよま……」
二人の前にあるのは、犬なんだが、よくわからない頭。ずんぐりとしたオバ○風の二等身。くりくりと大きな丸い瞳。いちおう、愛くるしい感じではある。その謎の物体には、紙袋が首に括りつけられており、隣にはダンボールが置かれていた。
いつまでも呆けている訳にはいかないので、とりあえず紙袋を手にとって開けてみると、1枚の小切手と一通の手紙が出てきた。

『優勝賞金100万円小切手&優勝賞品 後期量産型 ボン太くんスーツ』

「これは初心者でも簡単に扱うことが出来るパワードスーツ。このスーツには数々の重火器を搭載され、火力は高く、防御力については防刃防弾はもちろんこと対BC防御やパワー・アシスト機能など……」

そこまで読んで読むのを止めてしまった。嫌な予感がして次にダンボールを開けてみると、1通の手紙と…

『予選通過 豪華賞品 護身用具セット』
「セット内容 スタンガン×1 電気銃×1 バタフライナイフ×3 キーホルダー偽装小型閃光手榴弾×2……」

ガッシュは手紙を持つ清麿の手が震えていることに気付いた。次の瞬間、この世のものとは思えない悪鬼の形相をした彼の顔が見えた。

「これらの賞品を返品する場合は、賞金も返還するとみなし、その場合同封されている小切手は無効とする」

=モチノキ高校=
かなめ「あんた、一応イスラム教徒だったわね?」
宗介「? 肯定だ。それがどうかしたのか?」
かなめ「今のうちに聖典<コーラン>を携えて神様<アッラー>に祈っておきなさい」
かなめはこの後、宗介に待ち受ける運命を想像しながら、彼に十字を切ってやるのだった。


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