したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【ショコ・ア・ラ・モード】レミリア=スカーレット【20個目】

771レミリア:2024/01/15(月) 00:11:40 ID:Ddl7CEUQ0
俺の名は犯沢桃和郎。どうやら俺はしくじったようだ。ともっこプラザでガキ二人に追い詰められ、怒れる鬼の一撃を今まさにその身に受けようとしている。
鬼との戦いには備えてきたつもりだし、直接対決なら防御力にも相性にも自信はあったが、俺に挑んできたあのガキの指示は実に的確だった。
目の前で振り上げられたツタこんぼうは剣の舞とテラスタルで尋常じゃない強化をされており、控えめに言っても鉄槌そのもの、とてもじゃないが耐えられる気がしない。、

多分、あれを喰らえば一撃で死ぬ。避けられない死が襲ってくる。だからこれは、今見ているのは走馬灯なんだ。
そうだこれは、走馬灯なんだ・・・


昔々、俺はキタカミで「鬼」と呼ばれていた。知っての通り餅を発射する能力があり、餅を食わせる事で人・ポケモン問わず支配し操る事が出来た。
しかしキタカミの住人共は伝承を残し、自力でその能力に対処してきた。それがお面だ。お面を被られると餅が口に入らねえ。
俺にとってはひたすらに厄介だった。だから俺は「村人共からお面を外させるきっかけ」を探していたんだ。

そこにやってきたのが男とオーガポンだ。こいつらは使えると思った。善良な奴らだったが外見が鬼そのものだったからな
俺たちがこいつを倒せば「もう鬼は倒した。だからお面を被る必要はもうない」という安心感を村人に与える事ができる。それは俺たちが付け入るチャンスになる。
起きろ犬、猿、雉。お前らの望みの力は与えた筈だ。この先はこの犯沢に従え。伝説になりに行くぞ。キタカミの鬼退治の始まりだ。


だが鬼退治は上手くいかなかった。

数でも相性でも勝っていた俺たちは、たった一匹の鬼に完膚なきまでに敗北した。
敗因は二つ。まずはあの4枚のお面。隙をついて餅を放り込む計画はお面に阻まれて失敗した。そして男の指示を受けて戦うオーガポンの圧倒的な強さ。
ともっこ共が手傷を負った。それ以上に俺自身が酷い目にあった。首領と見抜かれたに違いない。
新しいともっこを生み出す事、そしてこの犯沢が直接戦う事が不可能になった。・・・悔しいがあいつらは強すぎる。計画を練り直す必要がある。

プランBだ。オーガポンを狙うな。留守にしているうちに指示役の男を殺れ。ついでにお面も奪って来い。
お面は一人各1枚だ、4枚あるうちあの碧のやつは諦める。相性的に一番倒しやすいからな。オーガポンはそのあとでゆっくりと倒せば良い
俺自身は重傷でまともに戦えないが、今まで操ってきた村人共もありったけ援護につけてやる。なんとしても成功させろ・・・


この計画は半分成功したが、半分失敗した。

男を殺害した。お面も計画通り3枚までは奪った。・・・だがどうやらそれが残ったあの鬼、オーガポンの逆鱗に触れたようだ。
信じられない力で鬼が暴れた。もともと手傷を負っていた犬、猿、雉は全員殺害された。住民共の支配も暴力で強引に解かれた。
無事だったのは住民を盾にし、さらなる重傷を負いながらも逃げおおせたこの犯沢のみ。操れる手駒はもういない。新しいともっこを作り出す事も出来ない。最早万事休すだ。

だがまあ、あいつらにも災難はあったようだ。オーガポンは村人共に住処を追い出され、鬼ヶ山に隠れ住むようになった。そして伝承も新たにオーガポンの物に書き換えられた。
満身創痍だが当初の目的である伝承を書き換える事には成功したんだ、いつかチャンスが回ってくるだろう・・・モモンの実が必要だ・・・上質なモモンの実が・・・。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板