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第19次 生徒会陣営応援スレ

1はくぐい:2019/01/10(木) 00:21:34
応援はこちらへどうぞ。

2諏訪早苗:2019/01/10(木) 18:41:50
自キャラの諏訪早苗のプロローグSSを書きました。
色々と勝手な設定を作ってしまい、申し訳ありません!
彼の正体についてはこちらでは特に指定しません。アンサーSSを書いても構いません。


(1)
なんでこんなことになったんだろう。
番長グループに行った彼のせいか。
ハルマゲドンを起こした強硬派のせいか。
アウェイクン計画を推し進めた長谷部校長のせいか。
私にはよく分からない。

ただ一つだけ言えることがある。
もう一度、あの人と話したい。


私は父の影響で、小さい頃から鉄道が好きだった。同性の友達に鉄道が好きな子はいなかったが、気にしなかった。

私が魔人に覚醒したのは中学校の頃だ。
初めて一人で宿泊旅行に行こうとしたその日、寝坊をした。これから準備をすると、もう予定の列車には乗ることができない時間だった。
折角お金を貯めて切符を買ったと言うのに列車に乗り遅れるなんて嫌だ!嫌だ!嫌だ!
………
そう思い続けて目を瞑ると、周囲が妙に騒がしかった。変だと思い目を開けると、そこは列車が出る駅だった。しかも予定の列車に間に合った!
その時、私は奇跡が起こったと思った。これが魔人覚醒だと知ったのは、私が学校でその奇跡を話した時だった。

魔人に覚醒した後も、友達は私と変わらず接してくれたのはありがたかった。しかし、魔人覚醒により、進学できる高校が制限されてしまい、私は進学できる高校の一つである魔人学園、希望崎学園へと進学した。

希望崎学園への一般的な評判は悪かったが、魔人差別者が少なく、私にとってみればとても過ごしやすい学校だった。
直接戦闘にはあまり役に立たない能力だったこともあり、生徒会からも番長グループからも声がかからずにずっと平和に過ごしていた。


そんな私に転機が訪れたのは高校3年の春だった。希望崎学園にも鉄道愛好会(交通機関の鉄道を趣味とする者の集まり)はあったものの、部員が男子ばかりで居心地が悪く、私は幽霊部員となっていた。

部活をやっている友達を待つため、無為にベンチで放課後の時間を過ごしていたある日、
「どうしたんですか?」
ある一人の男子に声を掛けられた。いきなり何を言っているんだと私は最初警戒したものの、友達を待っていると答えた。すると、彼も暇らしく、一緒に話をして待ちませんか?と話しかけてきた。

彼との会話は思ったよりも弾み、あっという間に時間は過ぎていった。特に旅の話をすると、とても興味深そうに話を聞いていたのが嬉しかった。
思えばその時から私は彼に好意を持っていたと思う。

彼はその後も時々ベンチに訪れ、その度に一緒に話をした。そのような日々が続き、彼と私との関係はより深まっていったと思う。

3諏訪早苗:2019/01/10(木) 18:42:33
(2)
12月初旬、私が早くに大学への進学を決め、周囲が受験勉強でピリピリする中、比較的ゆったりとした生活を送っていた。すると彼は、今度の旅行は一緒に行きたいと言った。
私はすぐさま快諾し、また次の旅行は、車両の変わった特急あずさに乗り、松本に行くことを決めた。
彼は切符の買い方がよく分からないみたいだったので、彼の分のお金を預かり、自分の分と一緒に切符を買った。

しかし、冬休みに入り、生徒会と番長グループの関係が悪化。遂に私にも生徒会から声がかかった。そしてその日から、彼はベンチに現れなくなった。
彼が番長グループに所属したということは、その数日後に判明した。

どうして彼は番長グループに行ったの!?
どうして彼と陣営が別れてしまったの!?
陣営が別れてしまったら、そう簡単に会える訳ではない。私はショックで生徒会の作戦会議にまともに参加できなかった。
松本への切符も彼に渡せないままに…。


失意の中、校内を歩いていると、たまたま彼を見かけた。思わず声を掛けようと思ったが、その隣には番長グループの女子がいて、一緒に楽しそうに彼と話していた。

私は更なるショックを受け、逃げるようにその場を去った。
もしかしたら単に番長グループの事務的な連絡を話していただけかもしれない。
しかし、彼が浮気したのではないかという疑念は大きかった。

せめて、もう一度話をして、彼との関係を確かめたい…。しかし、このような状況、どうやって彼に会えば…。
彼と乗るつもりだった2枚のあずさの切符を眺めつつ、ある考えが浮かんできた。

「ハルマゲドンに参戦すれば、彼と会えるのでは…!」

当初、私は直接の戦闘メンバーから外れており、戦闘当日は敷地外に出るように指示されていた。しかし、この2枚の切符があれば、自分ともう一人、新宿駅に瞬間移動することができる。この能力があれば、戦闘メンバーとしても活躍できるのではないか。
もっとも、戦闘向けの魔人ではない私が戦闘に出ることは、非常に危険である。命が奪われるかもしれない。
それでも私は、ハルマゲドンに賭けたかった。

私は、その翌日、戦闘メンバーへ志願した。


ハルマゲドンの戦闘直前、いつも彼と会っていたベンチに1枚の手紙を置いた。
怪しまれないため、かの有名なあずさ2号の歌詞を印刷しただけの手紙だ。
しかし、「8時ちょうどのあずさ2号で」のところは、松本旅行で乗るはずだった列車に修正されている。

これが彼に伝わる可能性は著しく低いだろう。
それでも彼が戦闘メンバーに入る可能性を少しでも上げることができるなら…!

もし彼とよりを戻す事ができたなら、私は彼と一緒に新宿駅に行き、特急あずさに乗って松本まで行こうと思う。
それができなければ、能力は彼以外の強力な魔人を戦場から離すために使おうと思う。そして、彼の事は忘れようと思う。


奇しくも、ハルマゲドンの戦闘の日は、松本旅行の予定日であった。


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