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ダークライ「君を愛している」
1
:
フライゴン
:2014/08/07(木) 22:39:19 ID:gI7kvfhA0
なっ…お前は…!
どうしてこんな所に…!?
……なぁ…君達…教えてくれ…
私は何者なんだ?
2
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:06:46 ID:ny4EHWjE0
サメハダ岩
パルキア「…」
クレセリア「…」
パルキア「…行くぞ」
クレセリア「ええ…!」
パルクレセ「最初はグー!じゃけんほい!!」
クレセ :パー パル :グー
パルキア「っ!」バッ
クレセリア「隙ありっ!!」
バシッ
3
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:07:10 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「やったあ!勝ったぁ♪」
パルキア「ちくしょー!これで2勝3敗だー!」ガクッ
クレセリア「このゲーム、私の勝ち越しですね♪」
パルキア「もう一回だもう一回!!」
マナフィ「ただいまー♪」
ディアルガ「今帰ったぞ」
パルキア「おお!お帰り〜」
クレセリア「お帰りなさい、どうでした?」
マナフィ「いっぱいグミ取ってきたよ!」
マナフィ「勿論二人の分も♪」
パルキア「よっしゃあ!頂きまーす」
4
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:07:42 ID:ny4EHWjE0
パルキア「あー…やっぱこの為に生きてるな〜…」モグモグ
マナフィ「ふふ……あれ?ピカチュウとチコリータはまだ帰ってないの?」
クレセリア「そう言えば遅いですね」モグモグ
ディアルガ「もう日が沈みそうだ…何かあったんじゃないだろうな」
パルキア「あの二人に限ってあり得ないぜ〜!」
パルキア「その内帰って…
ピカチュウ「ただいまー」
チコリータ「ただいま…」
パルキア「おっ、噂をすればなんとやらだな!」
パルキア「二人ともおかえり〜…いっ!?」
5
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:08:19 ID:ny4EHWjE0
パルキア「そ、そいつは…な、なな…何で…!?」
チコリータ「パルキア落ち着いて!」
マナフィ「どうしたの?皆……え…?」
ディアルガ「何だ?一体誰が……な!?」
クレセリア「!!?!??!?」
ピカチュウ「え、えーっと…必要無いかもだけど紹介するよ…」
ピカチュウ「ダークライだ」
ダークライ「…」
6
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:08:52 ID:ny4EHWjE0
パルキア「そんなもん見りゃわかるよ!!何でこいつがここに居んだよ!?」
マナフィ「だ、ダークライって皆が言ってたあの…?」
ダークライ「…?」
ダークライ「おいピカチュウ、どう言う事だ」
ピカチュウ「あ、えーと…それはね…」アセアセ
クレセリア「わかりましたピカチュウさん…」
クレセリア「皆でこいつを倒そうと言う事ですね…今…ここで…!!」
パルキア「!そう言う事かっ!!」バッ
ディアルガ「成る程な…」スゥ
ダークライ「ピカチュウ…お前の仲間は随分血の気が多いみたいだな…」スッ
ピカチュウ「皆ストーーーップ!!!!」
7
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:09:30 ID:ny4EHWjE0
パルキア「何で止める!?こいつは…」
チコリータ「良いから黙って」
パルキア「ハイ」
ピカチュウ「えっとね、彼は皆が知ってるダークライなんだけど…」
ピカチュウ「彼は昔の記憶が無いんだ」
一同「!?」
ディアルガ「それは記憶喪失ってやつか」
ピカチュウ「うん、多分」
パルキア「じゃあ俺の事わかんねーのかよ〜?」
ダークライ「…ああ」
ピカチュウ「だから…
クレセリア「待ってください」
8
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:10:10 ID:ny4EHWjE0
ピカチュウ「?」
クレセリア「もしかすると…記憶喪失の振りをしているのかも!」
一同「!」
マナフィ「流石にそれは…」
クレセリア「いえ、ダークライなら大いにあり得ます」
ダークライ「………私は」
ダークライ「私はそんなに疑われるような事をしたのか?」
クレセリア「ええ、貴方は…」
ピカチュウ「ちょっと待ってクレセリア」スッ
クレセリア「?」
ピカチュウ「タイムスリップ中に攻撃されたら記憶を失う」ボソボソ
ピカチュウ「これは今の僕で実証済みだよ」
9
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:10:43 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「ですが…」
ピカチュウ「それに、もし本当に記憶喪失だったら……あんまり言うのは失礼だよ」
クレセリア「…!」
クレセリア「…そう、ですね。わかりました…」
ダークライ「私の疑いは晴れたのか?」
クレセリア「…っ!(くそっ…)」
ピカチュウ「皆聞いて」
ピカチュウ「彼は記憶喪失だ。だから放っては置けない…そこで」
ピカチュウ「彼を僕らポケダンズに迎え入れる事にした」
パルキア「は、はぁ〜〜!?」
10
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:11:28 ID:ny4EHWjE0
パルキア「助けるのはまだわかるが仲間にするってのはどーゆーことだよ!!」
マナフィ「…」
マナフィ「僕は…賛成かな?」
パルキア「なっ!?」
マナフィ「見た感じ悪そうには見えないし、頼りになりそうだよ、何よりピカチュウの判断だしね」
ディアルガ「俺も賛成だ。記憶喪失なのに放っておく方が危険だ」
パルキア「お前ら…クレセリアは!?」
クレセリア「私も賛成です(一緒にいた方が見張れるしね)」
パルキア「えぇ〜…」
パルキア「…」
パルキア「じゃあ俺も…賛成」テヘッ
11
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:12:15 ID:ny4EHWjE0
ピカチュウ「決まった様だね…」
ピカチュウ「それじゃあダークライ、今から君はポケダンズの一員だ!」
チコリータ「じゃあ皆、今日はもう遅いしゆっくり休んで明日また頑張ろう!」
一同「おー!」
パルキア「じゃあ布団敷くぜー」
ガヤガヤ
クレセリア「…」
ピカ「クレセリア…」コソッ
クレセリア「何ですか?」
ピカチュウ「ダークライの保護と監視を兼ねて仲間にしたけど…わかってくれるかな? 」
クレセリア「はい、私もそのつもりで賛成しました」
ピカチュウ「有り難う…ごめんね…」
12
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:18:54 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「それとピカチュウさん」
ピカチュウ「何?」
クレセリア「明日からのダークライの監視は私に任せてください」
ピカチュウ「!…どうして?」
クレセリア「私なら例えもしもの事が起きたとしても悪夢を払う力があります。それに…」
クレセリア「多分私が一番彼を疑ってますから…」
ピカチュウ「わかった、でも大丈夫だよね?」
クレセリア「ええ…任せてください」
13
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:20:01 ID:ny4EHWjE0
ダークライ「なぁピカチュウ」
ピカチュウ「あ、ダークライ…どうしたの?」
ダークライ「私は…随分有名人の様だが…?」
ピカチュウ「えっとね…気にしない方が良いよ…?」
ダークライ「……」
ピカチュウ「無理だよねそりゃ…」
ピカチュウ「でも、ホントに気にしないで」
ダークライ「……」
ダークライ「私は外で寝るよ」
ピカチュウ「え?あ、うん…」
ピカチュウ(大丈夫かな…)
パルキア「そんじゃ灯り消すぞー」
~~~~~~~~
~~~~~
~~~
14
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:21:59 ID:ny4EHWjE0
次の朝…
パルキア「う〜ん…」ムクッ
パルキア「ふぁ〜あ、皆おはよう!」
ディアルガ「『おそよう』だ。パルキア」
パルキア「あ〜ワリィワリィ」
ダークライ「…」
パルキア「うおっ!…っとそうだった(こいつ居たんだったな…)」
パルキア(しかも何か皆暗いな…まぁ大方こいつのせいなんだろうけどよ)
ピカチュウ「よし、皆起きたね。チコリータ」
チコリータ「うん、えーっとね…今日は救助依頼が四件だね…」
ピカチュウ「それじゃあチーム分けしようか」
15
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:23:25 ID:ny4EHWjE0
ピカチュウ「まず僕とチコリータとマナフィ」
チコリータ「うん」
マナフィ「わかった!」
ピカチュウ「そしてディアルガとパルキアはいつも通り単独で」
ディアルガ「ああ」
パルキア「任せとけ!!」
ピカチュウ「ダークライは…クレセリアと一緒にお願い」
ダークライ「君とか…宜しく頼む」
クレセリア「……」ギロッ
ピカチュウ(本当に大丈夫かな…?)
16
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:24:19 ID:ny4EHWjE0
パルキア「行ってきま〜す」タッタッ
ディアルガ「それじゃあお先に」
マナフィ「ね〜ピカチュウ、僕らも早く行こうよ」
ピカチュウ「ああ…じゃ行こっか」
ピカチュウ(頼んだよクレセリア…)
ダークライ「…」
クレセリア「…」ジーッ
ダークライ「私の顔に何か付いているのか?」
クレセリア「…いえ、別に……」
ダークライ「なら、あまり見ないでくれるか?私は見つめられるのが苦手だ」
クレセリア「…わかったわ」イラッ
ダークライ「それじゃあ私達も出発しようか」
17
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:26:25 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「…」ジーッ
ダークライ「……」スタスタ
クレセリア(今のところは怪しい所は無いですね。それより…)
クレセリア(すっごい気まずい!!)
クレセリア(まぁあんまり話掛けられると困るけど、だからってこんなに威圧感出さなくても…)
クレセリア(いやっ!私は今こいつを監視してるんだ!気まずいとか考えてちゃ駄目だ!)
クレセリア(むしろダークライを圧倒するぐらいの威圧感を私が……
ダークライ「クレセリア」
クレセリア「は、はいぃっ!」ビクウッ
18
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:27:19 ID:ny4EHWjE0
ダークライ「ど、どうした急に」ビクッ
クレセリア「う……//な、何の用?」
ダークライ「そろそろダンジョンに着くから気を抜くなよ」
クレセリア「そんなこと一々言われなくてもわかってるわよ!」
ダークライ「そうか。なら良い」
クレセリア(なんだか調子が狂うな…)
ダークライ「着いたぞ、ここだ」
【輝きの丘】
ダークライ「行くぞ」
クレセリア「…ええ」
19
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:28:20 ID:ny4EHWjE0
サイホーン「ギャオオオ!!」
ダークライ「フン…」バキッ
ケンタロス「ブオオオオォォ!」
ダークライ「後ろだクレセリア!」
クレセリア「わかってるっ……!」ガッ
ケンタロス「ブオォ…」バタッ
ダークライ「……敵は集団じゃなければ何て事はないな」
クレセリア「…」チラッ
ダークライ「先を急ごう」スタスタ
クレセリア(やはり怪しい所は無い…)
クレセリア(それどころか、この依頼への直向きさ……真面目な印象すらある)
クレセリア(やはり本当に記憶喪失なのか…?)
20
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:29:01 ID:ny4EHWjE0
ダークライ「クレセリア、そこに罠がある…気を付けろ」
クレセリア「う〜ん…でも……」ブツブツ
ダークライ「クレセリア…?」
クレセリア「…」ブツブツ
ダークライ「駄目だクレセリア!!」
クレセリア「え?…あ」カチッ
シュン
ダークライ「な…!?」
ダークライ「こ、これはワープスイッチ…!くそっ!よりによってっ…!」
ダークライ「クレセリア!どこだ!?」ダッ
21
:
フライゴン
:2014/08/10(日) 14:29:47 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「うわっ…と」
クレセリア「し、しまった…!ワープスイッチか…気を抜いてたな…ダークライを見失ってしまった…!」
クレセリア「私としたことがとんだ盆ミスを…早く探さないと……」クルッ
クレセリア「あ……」
ポケモンA〜Z「グルルル……」
クレセリア(モ、モンスターハウス!しかもかなりの数…このままだとダークライを見つけるどころかやられてしまう………!)
クレセリア「いやっ!弱気な事を考えてる場合じゃない!早くこいつらを倒してダークライを」
ポケモン「ギャオオオ!!」
クレセリア「!くそっ」バッ
22
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:36:35 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「サイコキネシス!!」ブォン
ポケモンA「ギャオオッ!」ドカッ
ポケモンB「グオオオ!!」
クレセリア「サイコカッター!」シュン
ポケモンB「グオォ…」ザクッ
ポケモンC「オオオオオオ!!」ブンッ
ガッ
クレセリア「くぅっ!」ドガッ
クレセリア「はぁはぁ……(くそっ!きりがない)」
クレセリア(アイテムはダークライが持ってるし…どうすれば…)
23
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:37:13 ID:ny4EHWjE0
ポケモンD「ギャオオ!」バヂヂ
クレセリア「きゃっ!…電磁波!?」
クレセリア「まずいっ!痺れて…」
ポケモンC「ガオオォ!」ブンッ
クレセリア「うぐっ!」ドカッ
ポケモンC〜Z「グオオオ!!」ドドドド
クレセリア「きゃあぁっ!!」
ドサッ
24
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:40:02 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「っ!…………」ギリッ
クレセリア「……あ、あれ?」
ポケモン「ぅぅぅ…」zzz
クレセリア「ね、寝てる…?いや、ちがうっ!これは悪夢を見ている!しかも全員…!」
クレセリア「い、一体何が……!?」
ダークライ「間に合ったか…」
クレセリア「!!」ビクッ
クレセリア「ダークライ…これ、貴方がやったの…?」
ダークライ「ああ…話は後だ、早くここから逃げるぞ」
クレセリア「え、ええ…わかった」
25
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:41:33 ID:ny4EHWjE0
タッタッタッタッ
ダークライ「ここまで来れば大丈夫か…」
クレセリア「…」ハァハァ
クレセリア(どうしよう…謝った方がいいかな…私の不注意だった訳だし…)
クレセリア(いや!どうして私がこんな奴の為に謝らなくちゃいけないの?ダークライなんかに謝る必要…
ダークライ「クレセリア」
クレセリア「な、何?」ビクッ
ダークライ「無事でよかった…」
26
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:42:44 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「!!」
ダークライ「だがすまない、私はどうやら声が小さい様だ。これからは気を付ける」
クレセリア(ダークライが……まさか…)
ダークライ「さて、先を急ごうか…」
クレセリア「…っ」
クレセリア「ま、待って…」
ダークライ「?」
クレセリア「あのっ……」
ダークライ「……?」
27
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:43:48 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「……」
クレセリア「助けてくれて…ありがとう」
ダークライ「!」
ダークライ「フッ……どう致しまして…さあ行こうか」
クレセリア「うん」
クレセリア(少しくらい素直になってもいいかな…?)
28
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:45:56 ID:ny4EHWjE0
B15F
フライゴン「うぅ〜怖いよぉ…助けて〜」プルプル
ダークライ「アイツじゃないか?」
クレセリア「ええ、そうみたいですね」
ダークライ「おい、助けに来たぞ」
フライゴン「え?誰?あぁそうか救助依頼出したんだったじゃあ探検隊の人達かありがとう助けに来てくれたんだねよかった怖かったよそれじゃあ僕はお先に帰るね後でトレジャータウンに来てねお礼がしたいんだ凄く良いものだから楽しみにしといてそれじゃーね♪」シュン
ダークライ「…」
クレセリア「…」
29
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:46:59 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「え、えーっと……それじゃ私達も帰りましょうか?」
ダークライ「待ってくれ」
クレセリア「?」
ダークライ「もう少し…探検しないか?二人で…」
クレセリア「?……良いですけど」
30
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:48:13 ID:ny4EHWjE0
ダークライ「…」スタスタ
クレセリア「…」
クレセリア(またこの沈黙だ…気まずいなぁ、向こうから誘ったのに…と言うかあれから全然話してないや)ウーン
クレセリア(も、もしかして探検バッジの帰還機能を潰して帰れなくするために…!?)ハッ
クレセリア(いや、流石に考えすぎか…穴抜けの玉もあるし。て言うかさっき素直になるって決めたじゃん!何早速疑ってるのよ私!)イヤイヤ
クレセリア(きっとダークライもシャイなのよ、そうだわそうに決まってる)ウンウン
クレセリア(って何で私ダークライの肩を持つような事かんがえてるのよ…私は監視を……だから!素直になるってさっき決めたのに何で…)
31
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:49:23 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「う〜ん……」モヤモヤ
ダークライ「…!!」
ダークライ「クレセリア…見てごらん」
クレセリア「え…?」チラッ
クレセリア「あ…」
32
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:54:33 ID:ny4EHWjE0
キラキラ キラキラ
ダークライ「流石輝きの丘と言うだけあるな、素晴らしい景色だ」
クレセリア「きれい……」
ダークライ「ああ…そうだな」
ダークライ「…」
ダークライ「君と二人でまた来たいな…」ボソッ
クレセリア「え?なんて?」
ダークライ「フッ…そろそろ帰ろうか」スッ
クレセリア「えぇ!ま、まって…」
ダークライ「"穴抜けの玉"!」
シゥュン…
33
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 14:56:54 ID:ny4EHWjE0
ギルド:掲示板前
フライゴン「やあどうも、助けてくれてありがとう。これはそのお礼だよ」スッ
フライゴン「実は僕も探検隊なんだけどちょっとドジ踏んでしまってねいや本当は何て事は無かったんだけどねまぁ失敗は失敗だからあまり言い訳とかしたくないんだけどね実際余裕なんだよあの程度のダンジョンいや本当本当…」ペラペラ
ダークライ「クレセリア…」
クレセリア「…」ツーン
フライゴン「ねぇ君達、僕の話聞いてる?」
ダークライ「チッ…あぁ…聞いてるよ」
フライゴン「今舌打ちしなかった?…まぁ良いけどね」
フライゴン「それでね僕の武勇伝なんだけどまぁ言いたくないけど言わないと信用しないでしょ?僕が十二歳の頃の話になるけどあれは…」ペラペラ
~~~~~~~~~~
~~~~~~~
~~~~
34
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:01:02 ID:ny4EHWjE0
トレジャータウン交差点
ダークライ「なあクレセリア」
クレセリア「…」ツーン
ダークライ「そろそろ機嫌直してくれないか?」
クレセリア「だったらあの時何て言ったか教えて下さい」
ダークライ「うっ…それは駄目だ…」
クレセリア「じゃあ知りません」プイッ
ダークライ「頼むよ…」
クレセリア「ハァ…いいですかダークライ」
クレセリア「仲間である以上隠し事は絶対にダメです!さっき言ったことを教えて下さい!」ビシッ
ダークライ「うっ…」
35
:
名無しのデデンネ
:2014/08/10(日) 15:04:07 ID:2iOjitMo0
ここだけスゲー伸びてると思ったらフライゴン氏か!流石ですね
支援
36
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:04:08 ID:ny4EHWjE0
ダークライ「だから…その」オロオロ
クレセリア「…」
ダークライ「また…あの景色を見に行こうと言ったんだ…二人で…」
クレセリア「!……本当にそう言ったんですか?」
ダークライ「ああ…」
クレセリア「………プッ」
クレセリア「アハハハハハッ!」
ダークライ「なっ!どうして笑う!」
クレセリア「ふふ…ごめんなさい…ふふふ」
クレセリア「でもダークライ、そう言う事は直接言ってもらえないとわからないですよ?」
ダークライ「そこは察してくれ…」
クレセリア「ふふ…良いですよ!また二人で行きましょうか♪」
37
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:06:18 ID:ny4EHWjE0
>>35
すいません
まとめて投稿したいので連投してしまいます……
38
:
名無しのデデンネ
:2014/08/10(日) 15:06:35 ID:6Gt0WbeA0
支援
39
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:07:12 ID:ny4EHWjE0
サメハダ岩
マナフィ「ねぇ…やっぱり探しに行った方が良いんじゃない?」
チコリータ「そうだよ、流石に遅すぎる」
ディアルガ「ダークライが裏切ったってのも大いに有り得るんだからな」
ピカチュウ「う〜ん…でもクレセリアに悪夢は効かないし…」
パルキア「そうじゃなくても何かヤバイ奴に襲われてるのかもしれねーだろ!!」
ピカチュウ「それもそうだね…やっぱり探しに…」
ダークライ「帰ったぞ…」
クレセリア「ただいま帰りました♪」
40
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:08:02 ID:ny4EHWjE0
マナフィ「あ!お帰り!」
チコリータ「遅かったね、皆心配してたよ」
ディアルガ「何かあったのか?」
クレセリア「いえ別に、少し寄り道していただけです。心配掛けてすみません」ニコニコ
パルキア「何か…機嫌いいなぁ」
ディアルガ「口元が緩んでるな」
クレセリア「え!?そ、そそ…そんなことないですよ!やだな〜///」アセアセ
ダークライ「…」ゲソッ
チコリータ「反面ダークライはげっそりしてるね」
ピカチュウ(一体何があったんだ?)
41
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:09:46 ID:ny4EHWjE0
ダークライ「皆すまんが私はもう寝るよ…」
パルキア「おーおやすみ〜」
マナフィ「おやすみなさい!」
ダークライ「ああ、お休み………ハァ」
クレセリア「ダークライ…また明日♪」
ダークライ「…あ、ああ…また明日///」スタスタ
パルキア「ふぅ〜…んじゃ俺達も寝るか!」
チコリータ「うん、そうだね」
ピカチュウ「…」
ピカチュウ「クレセリア」
42
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:11:14 ID:ny4EHWjE0
クレセリア「はい?」
ピカチュウ「ダークライはどうだった?」
ピカチュウ「何か…怪しい所とか」
クレセリア「えっと…特に怪しい所は…また明日引き続き監視します」
ピカチュウ「……そっか、わかった」
クレセリア「はい…それでは…」
43
:
名無しのデデンネ
:2014/08/10(日) 15:11:51 ID:2iOjitMo0
>>35
あ、支援してるだけですから別にあやまる事は何もないですよ
俺が尊敬してるSS書きの一人です
44
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:12:03 ID:ny4EHWjE0
ピカチュウ「…」
ピカチュウ「ねぇクレセリア」
クレセリア「?」
ピカチュウ「ダークライと…何かあった?」
クレセリア「!ダ、ダークライと?べ、別に何も…」
ピカチュウ「ふ〜ん…そっかそっか。もう行っていいよ」
クレセリア「し、失礼します」
ピカチュウ(分かりやすいなぁ…これは良い事と考えるか悪い事と考えるか…)
ピカチュウ(まぁ取り合えず僕だけでも疑いを解いちゃいけないな…)
45
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:15:49 ID:ny4EHWjE0
こうして…
ダークライはポケダンズとしての活動を開始する…
最初は疑いの目を向けていた仲間達だったが…
共に暮らすに連れてその疑いも晴れ、ダークライの事を信頼するようになった…
そしてクレセリアは…
ダークライに好意を抱くようになった…
しかし肝心のダークライは…
何故か、あと一歩を踏み出せずにいた…
そして…
数ヶ月の月日がたった…
46
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 15:20:00 ID:ny4EHWjE0
一端落ちます
また夜に更新すると思う
あと、今回は結構長くなりそう……
47
:
名無しのデデンネ
:2014/08/10(日) 17:09:58 ID:6Gt0WbeA0
ポケモンBBSは正統派な恋愛もの少なかったし期待してます
48
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:05:37 ID:jKPslI.w0
パルキア「皆!おそよう!!」
ディアルガ「寝坊したのに開き直るんじゃあない!」
ピカチュウ「早起きのコツを教えてあげようか?早く寝なさい!」
マナフィ「それが出来ないんだろうね…」
チコリータ「アハハハッ」
クレセリア「……それじゃあ皆さん今日も頑張りましょうか」
パルキア「おう!!」
ディアルガ「お前は少しは反省しろ…まったく」
チコリータ「今日の依頼は…救助依頼が四件。いつも通りでいいね?」
パルキア「おう!」
ディアルガ「OKだ」
49
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:14:43 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「ダークライ、今日も宜しくね♪」
ダークライ「……ああ」
クレセリア「どうしたの?何か最近元気無いよ?」
ダークライ「いや…大丈夫だ」
クレセリア「本当?」
ダークライ「しつこいぞ…」
クレセリア「っ……ごめん」
クレセリア「…そ、その……ダ、ダークライがさ!大丈夫だって言うならさ!私も…あまり深くは聞かないよ」
クレセリア「それじゃあ…今日も頑張ろ……」
~~~~~~~~~~
~~~~~~~
~~~~
50
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:17:58 ID:UiW5PlHA0
ニドリーナ「ポケダンズの方ですか?初めまして、私はニドリーナと申します」
クレセリア「今日は何が?」
ニドリーナ「実は私の恋人が輝きの丘に行ったきり帰ってこなくて…」
クレセリア「そうなんですか…」
ニドリーナ「はい、ですから…私を輝きの丘に連れていってください!」
ダークライ「…」
クレセリア「分かりました、それじゃあ行きましょうか」
51
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:23:44 ID:UiW5PlHA0
【輝きの丘】
クレセリア「かなり深くまで来ましたね…この辺りに居ないとなると一体何処に…」
ニドリーナ「そんな…!確かにここに居るはずなのに…」
ダークライ「……」
ダークライ「あいつじゃあないか…?」スッ
ニドリーナ「え?」クルッ
ニドリーノ「ハァハァ」ヨロヨロ
ニドリーナ「あっ!ニドリーノ!!」
ニドリーノ「ニドリーナ…!?どうしてこんなところに…?」
リーナ「どうしてって…貴方が帰って来ないから心配したんじゃない!」
リーノ「うっ……すまん」
52
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:27:19 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「……」
ニドリーノ「探検隊の方々ですよね?ニドリーナを守ってくれてありがとうございます」
クレセリア「いえいえ…ふふ、お幸せに♪」
ニドリーナ「お礼がしたいので是非トレジャータウンに来てください」
ニドリーナ「それでは私達はお先に…」シュン
53
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:30:06 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「…」
クレセリア「ああ言うの憧れちゃうな〜…」チラッ
ダークライ「……ああ…そうだな…凄く…憧れる」
クレセリア「……?」(やっぱりだ……最近急に変になった……)
クレセリア(ずっと一人で思い詰めてる感じ…やっと仲良くなれたと思ったんだけどな…とにかく何とかしないと…!何かいい手は……)
クレセリア「あ……」
クレセリア「ねぇそうだダークライ」
ダークライ「何だ…?」
クレセリア「久し振りに行かない?…彼処に…」
~~~~~~~~~~
~~~~~~~
~~~~~
54
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:32:23 ID:UiW5PlHA0
キラキラ キラキラ
クレセリア「此処に来るのも久し振りだね…相変わらず綺麗だなぁ」
ダークライ「…ああ」
クレセリア「……」チラッ
クレセリア「…」ソーッ
ダークライ「何をしている」
クレセリア「えっ!?あ、いやその…///」
クレセリア「アハハ?」テヘッ
55
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:33:51 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「…」ギロッ
クレセリア「っ!」ビクッ
ダークライ「何をしようとしてた?」
クレセリア「その…手を…繋ぎたいなぁって」
クレセリア「…思い………まして……」
クレセリア「……………ゴメン」
ダークライ「………」プイッ
クレセリア「ぅぅ……」
56
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:35:56 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「……」
クレセリア(……やっぱり……変だよ)
クレセリア(…この間まで一緒に探険に行ったりして仲良くなれたと思ったのに……変だよ……こんなの変だよ)
クレセリア「……ぅ」グスッ
ダークライ「……」
ダークライ「もう日が落ちる…そろそろ帰ろう」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
57
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:38:23 ID:UiW5PlHA0
トレジャータウン交差点
ダークライ「…」スタスタ
クレセリア「……」
クレセリア「……ねえ…」
ダークライ「……何だ?」
クレセリア「ダークライ…さ…」
クレセリア「最近……凄く…冷たいよね」
ダークライ「…」
58
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:45:08 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「何か……あったの…?」
ダークライ「……特に…何も」
クレセリア「嘘よ!!絶対何かあったに決まってる!」
クレセリア「この間までそんなんじゃなかった!」
ダークライ「……」
クレセリア「一緒にいろんな所を探険した……その時の貴方……笑ってた……」
クレセリア「今はちっとも笑顔を見せてくれない……!」
クレセリア「今のダークライ……」
クレセリア「少し……怖いよ…」
59
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:47:21 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「そうか……」
ダークライ「今の私は怖いか……」
クレセリア「…」
ダークライ「ならば聞くが……」
ダークライ「記憶を失う前の私はどうだった?」
60
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:48:52 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「っ!?」
ダークライ「どうした?教えてくれよ……」
ダークライ「昔の私はどうだった……?」
クレセリア「そ、それは……」
ダークライ「…ハァ」
ダークライ「なぁクレセリア……」
ダークライ「君は私と会った日の事を覚えているか?」
61
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:50:40 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「っ……!」
ダークライ「君は確かこう言ったよな」
ダークライ「『記憶喪失のフリをしている。ダークライはそう言う奴だ』……」
クレセリア「ち、違う…!それは…」
ダークライ「違わないなぁ」
ダークライ「なぁ…」
ダークライ「私はそれほどまでに酷い奴だったのか?」
62
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:52:31 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「…やめてよ……」
ダークライ「答えられないか、そうか…それほどに酷い奴だったか」
クレセリア「……やめて」
ダークライ「最初はどんな気持ちだった?私を監視している様だったが?」
クレセリア「……ぅ」
ダークライ「君は…よくそんな奴と一緒にいてよく笑えたものだな」
クレセリア「もうやめてっ!!」
63
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:54:35 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「……」
クレセリア「もう……やめてよ…」
クレセリア「酷いよ……ダークライ」
クレセリア「どうしてそんな事聞くの…?」
クレセリア「わかってる……くせに……!」
ダークライ「…」
ダークライ「クレセリア、私はな…」
64
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 20:55:31 ID:UiW5PlHA0
________________
ダークライ「君を愛してる」
________________
65
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:03:48 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「え……?」
ダークライ「一目惚れだ。出会った時から君の虜だ」
クレセリア「え?……いや、え?」
ダークライ「初めての依頼の時、君に同行出来てどれたけ嬉しかったか……」
クレセリア「…………??」
ダークライ「君とはぐれた時は肝を冷やした……だが君が無事でいてくれて、これ程神に感謝したことはない」
66
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:04:24 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「そして、あの景色を共に眺めた」
ダークライ「君の方が綺麗だ……なんて台詞は言えなかったが、心の中ではそう思っていた……純粋にな」
ダークライ「君と居ると幸せだった……本当に…」
クレセリア「……」
ダークライ「でも……」
ダークライ「いつも頭に浮かぶのは……君と初めて会った時言われたあの言葉」
クレセリア「っ……」
67
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:05:31 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「私は皆に認められてきていると実感している」
ダークライ「だが、今の私は都合の悪い記憶は消えている」
ダークライ「君にあれほど言わせる最低な私は何処かへ消えてしまった。それは君にとっては良かった事なのかも知れない……」
ダークライ「でも……それでもっ!!」
ダークライ「それが本当の私なんだ……!」
クレセリア「っ…」
ダークライ「私は……本当の私で……」
ダークライ「君を愛し、愛されたい」
クレセリア「……」
ダークライ「返事を…聞かせてほしい」
68
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:06:48 ID:UiW5PlHA0
クレセリア(本当のダークライ……)
クレセリア(一言…そう、一言で良いんだ……)
クレセリア(本当のダークライも好きだと…一言言えば……)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ダークライ「空間の歪みを利用し、世界を暗黒に包む…」
ダークライ「お前たちはここで始末する」
ダークライ「私は暗黒の世界の…王となるのだ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クレセリア「っ……!」ゾクッ
69
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:08:00 ID:UiW5PlHA0
クレセリア「…」
クレセリア「ダークライ……」
ダークライ「……」
クレセリア「私も……貴方の事が好き」
ダークライ「……!」
クレセリア「でも…私が好きなのは今の貴方……」
クレセリア「だから……おねがい…!」
クレセリア「今のままでいて……」
70
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:08:56 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「…………そうか」
ダークライ「君ならわかってくれると思っていたが…やはり駄目だったか」
クレセリア「ち、違うの…別に昔に執着しなくても今のままで…………」
ダークライ「黙れっ!!」
クレセリア「っ!?」ビクッ
71
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:09:42 ID:UiW5PlHA0
ダークライ「くっ……」
ダークライ「すまないが今話した事は忘れてくれ」
クレセリア「…ぅ」
ダークライ「……少し…散歩でもしてくる……」
クレセリア「ま、待って……」
ダークライ「…」スタスタ
クレセリア「待って……よ」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
72
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/10(日) 21:17:00 ID:UiW5PlHA0
今日はここまで
73
:
(*´ω`*)ハヤル
◆S8fugAOMeM
:2014/08/10(日) 22:50:59 ID:BHDEItls0
フフフ・・・これがダククレ
74
:
名無しのデデンネ
:2014/08/11(月) 00:10:34 ID:W4Po.l8s0
乙〜
支援
75
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:24:05 ID:VfgmfKq60
海岸
ダークライ「……」
ダークライ(私はクレセリアに…何をしたのだろう……)
ダークライ(…何か許されざる事をしたのは間違いなさそうだ……でも、クレセリアはそれには触れない…)
ダークライ(だがそれで良いのか…?)
ダークライ(愛する者を傷付けたまま都合よく記憶を失い、そのまま何もせずに暮らすのか…?)
ダークライ「君は……そんな奴が好きなのか……?クレセリア……」
???「お困りの様ですね……」
ダークライ「!?」
76
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:25:42 ID:VfgmfKq60
ダークライ「………誰だ貴様」
???「名乗る程の者ではありません……それより、何かお困りの様でしたが…?」
ダークライ「お前には関係の無い話だ」
???「人助けにそんなもの必要無いですよ」
ダークライ「……向こうへ行け」
???「教えて頂けませんか……それなら」
???「当ててみせましょう」
ダークライ「……フッ…やれるものならやってみろ」
???「ムムム……そうですね…」
???「記憶を失ってしまい、今の自分は本当の自分ではない。だから過去の記憶を取り戻したい」
???「だが、愛する者と記憶を失う前にトラブルがあり…記憶を失う前の自分を認めてくれなかった」
77
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:26:43 ID:VfgmfKq60
ダークライ「……!」
???「…切ないですね、認めてくれるだけでも貴方の心は晴れそうなのに……」
ダークライ「……貴様…一体何者だ」
???「貴方には関係無いですよね?」
ダークライ「……チッ」
ダークライ「目的は何だ…?」
???「ん〜…目的?」
???「そうですね……強いて言うなら……」
???「人助け………ですね」
78
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:27:41 ID:VfgmfKq60
???「私には不思議な力があります……」
???「先程の様に相手の記憶を読み取るのもその一つです」
ダークライ「……」
???「何故神は私だけにこの様な力を授けたのか……それは」
???「人助けの為」
???「困ってる人を助ける為ならどんな事でもできるんです」
???「例えば……記憶を甦らせる事も………」
ダークライ「…!?」
79
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:28:31 ID:VfgmfKq60
ダークライ「何だと……」
???「聞こえませんでした?ならばもう一度……」
???「記憶を甦らせる」
ダークライ「……」
???「本当の貴方を取り戻す事が出来るんです!」
???「クレセリア…でしたっけ?……彼女に認めて貰うのもその後でいい」
???「さあ!本当の貴方を取り戻しましょう!」
ダークライ「……だ、だが」
???「どうしました?」
80
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:29:20 ID:VfgmfKq60
ダークライ「記憶を甦らせたとして……もし何かあったら……」
???「クレセリアさんの身を案じているのですか……」
???「大丈夫です。心配は要りません」
???「現在の記憶も残しつつ甦らせますから」
ダークライ「……そうか」
???「ええ…」
???「覚悟は……決まりました?」
81
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:30:15 ID:VfgmfKq60
ダークライ「わかった」
???「!」
ダークライ「私の記憶を取り戻してくれ」
???「……ふふ、わかりました」
???「それでは…こちらへ来てください……」
ダークライ「……頼んだぞ」
???「ええ…ふふふ……」
???「任せて下さい」ニヤッ
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
82
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 12:45:24 ID:2af8rPMo0
また夜に更新します
83
:
名無しのデデンネ
:2014/08/13(水) 18:55:24 ID:QhcPnjXU0
割と長いのに一気に見れました
やっぱりすごいですね。支援
84
:
名無しのデデンネ
:2014/08/13(水) 19:55:38 ID:us7kmyGM0
クレセリア「……」
クレセリア(もし…)
クレセリア(もしも……もしも、ダークライがダークライじゃなかったら……)
クレセリア(ありのままの貴方が好きって言えただろうか…)
クレセリア(もしも私が私じゃなかったら……)
クレセリア(ありのままの貴方で、好きでいて欲しいと言うのだろうか……)
85
:
名無しのデデンネ
:2014/08/13(水) 19:56:38 ID:us7kmyGM0
クレセリア「ふふ……何それ…くだらない…」
クレセリア「…」ポロッ
クレセリア「うぅ…」ポロポロ
クレセリア「うあぁぁぁ……」ポロポロ
パルキア「あっ!みーっけ!!」
クレセリア「!?」
86
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 19:57:22 ID:us7kmyGM0
クレセリア「っ……!」ゴシゴシ
パルキア「よ〜クレセリア……おせーぞお前」
パルキア「それにしても、こんな所で蹲って何やってんだ?」
クレセリア「別に…何でも……無いです……」ゴシ
パルキア「わかった!腹いてーんだろ!!」
パルキア「間違ってベトベタフードでも食っちまったか?…あはっはっは!」
クレセリア「……」
87
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:01:17 ID:us7kmyGM0
パルキア「あ〜笑った……あれ?」
パルキア「ダークライは何処に行ったんだ?」
クレセリア「……っ」
パルキア「まさか…ダークライに何かあったのか……?」
クレセリア「いえ……大丈夫だと……思います」
パルキア「ふ〜ん…ならいいや。……それよりお前!」
パルキア「遅すぎるぞ!皆心配してんだろ!」
クレセリア「ごめんなさい……」
パルキア「まぁいいや、そんじゃ帰ろうぜ」
88
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:02:31 ID:us7kmyGM0
クレセリア「先に……帰ってください……私もすぐに……帰りますから……」
パルキア「アホか!皆心配してるって言ってるだろ!」
クレセリア「……」
パルキア「……?…お前もしかして立てないのか?」
クレセリア「…」
パルキア「ダンマリか……」
パルキア「チッ!しかたねーなぁ!!」
クレセリア「うわっ…ちょっ……やだ…!」
グイッ
89
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:03:29 ID:us7kmyGM0
パルキア「神様に抱っこしてもらうとか随分頭が高いのぉ〜お前さん」
クレセリア「……降ろして」
パルキア「へっへ〜やーだよっ!」
パルキア「そらっ!走るぞー!!」ダッ
パルキア「あはっはっは!」
パルキア「どうだ!?速いだろ〜!!」
クレセリア「…」
クレセリア「……」グスッ
パルキア「へ?」
90
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:04:31 ID:us7kmyGM0
クレセリア「うぅ……ぅ」ポロポロ
パルキア「あ!え!?な、泣いてる……!?」
パルキア「ご、ごめん!!今降ろすから……」スッ
クレセリア「ぅ……」ポロポロ
パルキア「ご、ごご…ごめん……その…無理矢理……」
クレセリア「こちらこそ……すみません」ポロポロ
クレセリア「貴方と居ると……気が緩んでしまって……」ポロポロ
パルキア「あぇ?」
クレセリア「…」ゴシゴシ
クレセリア「……少し…元気が出ました……ありがとうございます」
91
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:05:46 ID:us7kmyGM0
パルキア「えっと……どういたしまして……」
クレセリア「…」
クレセリア「私…ダークライが気になるので探して来ます」
パルキア「え?」
クレセリア「先に帰っててください」
パルキア「お、おう…わかった」
クレセリア「それでは」
パルキア「ん……と、取り合えず皆に知らせとくか…」
92
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:07:23 ID:us7kmyGM0
パルキア「う〜ん……何か変だったなぁ…クレセリアの奴」
パルキア「まぁいっか、それより皆に早く知らせてやんねーとな」
パルキア「てか、そろそろ着くけど…皆も探しに行ったからな」
パルキア「ちゃんと帰って来てたら良いんだけど……」
~サメハダ岩~
パルキア「よーし、着いた……ん?」
パルキア「何だ…あいつ……」
パルキア「ん〜?」ジーッ
ダークライ「…」
パルキア「何だ…ダークライか」
パルキア「そういやクレセリアが探してたな」
パルキア「おーい!ダークライ!」タッ
93
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:08:23 ID:us7kmyGM0
ダークライ「…」ギロッ
ダークライ「パルキア……」
パルキア「よぉダークライ、クレセリアがお前の事を探してたぞ」
パルキア「お前も探しに……」
ダークライ「ダークホール!!」ズァッ
ズオオオオォォォ
94
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:09:15 ID:us7kmyGM0
パルキア「……行ってやれ…あれ?」
パルキア「何処だここ?ダークライも消えた…?」
パルキア「い、一体……何が……!?」
~~~~~~~~~~~~
パルキア「ぅぅ…」zzz
ダークライ「……」
???「ブラボー、ダークライ」パチパチ
ダークライ「フン、この程度の悪夢…クレセリアなら簡単に解いてしまう」
???「いやいや、十分さ……それに」
???「我々の目的はそんな事じゃあないだろう?」
95
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:10:30 ID:us7kmyGM0
???「さて、クレセリアが来たら大変だ。さっさと面かろうか」
ダークライ「フン……」
~~~~~~~~~~~~~
パルキア「この感じ……何処かで覚えが……」
パルキア「確かあれは、空の裂け目でピカチュウ達と戦った時…」
パルキア「あの時は確か……」
パルキア「う〜ん……」
パルキア「何故だろう…思い出せない」
96
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:13:21 ID:us7kmyGM0
パルキア「取り合えず思い返してみよう」
パルキア「クレセリアの帰りが遅くて皆で探しに行ったんだよな」
パルキア「そんで俺が見つけて……」
パルキア「何かいつもと様子が違って変な感じだったな」
パルキア「連れて帰ろうとしたら泣き出して…」
パルキア「そんで…えっと……ダークライを探しに」
パルキア「ん?…ダークライ……?」
パルキア「サメハダ岩についてダークライに……会ったよな……?」
パルキア「あぁ……成る程な」
97
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:26:16 ID:us7kmyGM0
パルキア「このいやな感じ……そしてダークライ」
パルキア「思い出したぜ……!」
パルキア「これは…」
パルキア「悪夢の中だ!!!」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
98
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:27:11 ID:us7kmyGM0
???「どうしたダークライ」
ダークライ「…やはり奴等にはとどめを刺しておく必要がある」
???「ふーん……警戒し過ぎだとおもうがね」
???「まぁいい、私は先に行く……また落ち合うおう
ダークライ「ああ……」
???「じゃあな」
ダークライ「フン……さてと」
99
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:28:43 ID:us7kmyGM0
ダークライ「まずは中のピカチュウ達からだ」
ダークライ「奴等は色々面倒だからな……」
パルキア「……」ピクッ
ダークライ「む…?」クルッ
パルキア「ガアアアアァァァァァ!!!」ブンッ
ダークライ「何ぃぃぃッ!?」ドカァッ
100
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:29:25 ID:us7kmyGM0
パルキア「……グルルル」
ダークライ「き、貴様……何故悪夢から目覚める事が出来た…!?」
パルキア「はっ!馬鹿が!」
パルキア「俺に同じ手が通用すると思ってんのかっ!!」
ダークライ「……予想外だ」
ダークライ「私の夢に騙されピカチュウ達を殺そうとした奴とは思えない」
パルキア「うるせーよバカ!!」
パルキア「まぁそんな事よりよぉ……」
101
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:30:33 ID:us7kmyGM0
パルキア「てめ〜どーゆーつもりだぁ〜?」
ダークライ「……何の事だ」
パルキア「しらばっくれてんじゃあね〜よ!!てめー仲間を裏切っていいと思ってんのかぁ〜!?」
ダークライ「仲間……?」
ダークライ「ふ…ははは……何を妄言を」
パルキア「は、はぁ〜?」
ダークライ「私達は敵同士じゃあないか」
ダークライ「お前の様な低脳と手を組んだ覚えは無いし、未来永劫あり得ない」
102
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:31:29 ID:us7kmyGM0
パルキア(どーゆーこった!?何を言ってんだこいつぁ!?)
パルキア(嘘を言ってる様には見えねぇ……)
パルキア(かと言って、裏切るつもりで仲間になったんなら…今みたいな言い方は変だしよぉ…)
パルキア(まるで……何も知らない様な言い方…まさか!?)
パルキア「戻ったのか…?記憶が……」
ダークライ「……?」
103
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:32:50 ID:us7kmyGM0
ダークライ「貴様は本当に何を言ってるんだ?」
パルキア(この感じ……間違いなさそうだな)
ダークライ「もう馬鹿には付き合ってられん……もう一度悪夢に沈めてやる…」
パルキア(やべっ…ウダウダ考えてたらピーンチ……今度は確実にとどめを刺されるよな…どうしよう)
ダークライ「眠れ!!ダーク……」
クレセリア「ダークライ!!!」
104
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:33:52 ID:us7kmyGM0
パルキア「おお!!(ナイスタイミーング!)」
ダークライ「む……」
ダークライ「クレセリアか……ふふ、貴様に私は捕まえられない。前にも言ったよな?」
クレセリア「待ってダークライ…話したい事が……」
ダークライ「運が良かったな!パルキア!!」
ダークライ「次会ったら…最も苦しむ方法で殺してやる……」
クレセリア「ま、待って…!」
ダークライ「じゃあな」
ブウゥン…
105
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:34:53 ID:us7kmyGM0
パルキア「ふぃ〜……助かったぁ…」
クレセリア「……そんな」
クレセリア「話しても……くれないなんて」
パルキア「あ〜…クレセリア?」
パルキア「多分だけど、今の状況とお前が考えてることは違うぞ」
クレセリア「……え?」
パルキア「取り合えず下に行こう。そうすりゃわかる」
クレセリア「…?」
106
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:37:05 ID:us7kmyGM0
クレセリア「なっ……!?どう言う事ですかこれは!」
ピカチコ「ぅぅ……」zzz
マナフィ「ぃゃだ……ゃめて」zzz
ディアルガ「ぐっ……ぅぅ」zzz
パルキア「悪夢を見ている……皆揃ってな」
クレセリア「どうして…まさかダークライが!?」
クレセリア「でも……何で…?」
パルキア「まぁそれは後にして、皆を起こしてやってくれ」
クレセリア「わ、わかりました」
107
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:41:16 ID:us7kmyGM0
ピカチュウ「うぅん…」
チコリータ「あれ…?」
マナフィ「何でだろ……凄く気分が悪いや…」
ディアルガ「むぅ……一体何が……」
パルキア「よーし起きたか」
パルキア「はいはい皆さん!!真夜中におそよう!おそよう!おそようさん!!起こされたらさっさと目を覚ます!!」
マナフィ「うぅ…頭が痛い」
クレセリア「……パルキアさん、もう少し静かにしてあげてください」
パルキア「日頃馬鹿にされた仕返しだ!」
108
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:42:11 ID:us7kmyGM0
ピカチュウ「あれ?何でこんな時間に……えっと僕は確か……」
ピカチュウ「…!!」
ピカチュウ「そうだ!!ダークライが!」
チコリータ「そ、そうだった!」
ディアルガ「奴は何処に…!?」
パルキア「はいはい皆落ち着け〜〜」
パルキア「俺から皆に言う事がある」
パルキア「と、その前に……お前らがどう言う経緯でダークライに悪夢を掛けられたか…教えてほしい」
109
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:43:03 ID:us7kmyGM0
ピカチュウ「…?えっと確か……ダークライが帰ってきたと思ったら急に掛けられたんだよね…?」
チコリータ「うん、そんな感じ」
パルキア「成る程ね〜オッケー…」
パルキア「皆聞いてくれ」
パルキア「俺の推測……いや、ほぼ確定と言っていい」
ディアルガ「…?」
パルキア「ダークライの記憶が戻っている」
一同「!?」
110
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:44:05 ID:us7kmyGM0
ディアルガ「何だと!?」
チコリータ「そんな事…」
ピカチュウ「本当なのか……?」
パルキア「ああ、直接話したからな」
パルキア「しかも、それだけじゃあない…俺達と一緒にいた記憶は消えてるみたいだ」
クレセリア「そ、そんな……」
ディアルガ「少々信じがたいが……」
ディアルガ「事実我々が悪夢に掛けられていたのだからな……」
マナフィ「でも、一体何で…」
111
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:45:09 ID:us7kmyGM0
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「皆!!」
ディアルガ「どうした…?何かわかったのか?」
ピカチュウ「今日はもう……」
ピカチュウ「寝よう!!」
パルキア「はぁ?」
112
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:45:59 ID:us7kmyGM0
パルキア「お前よぉ…そんな悠長なこと言ってる場合か?」
クレセリア「そうですよ!ダークライが……」
ピカチュウ「まあまあ落ち着いて」
ピカチュウ「こんな状況じゃあ何を考えても意味がない」
ピカチュウ「一度しっかり休んだ方がいい」
ディアルガ「まぁ確かに…皆動揺してるしな……」
ピカチュウ「しっかり寝て、明日また考えよう」
パルキア「う、う〜ん……」
113
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:47:00 ID:us7kmyGM0
ピカチュウ「それじゃあ僕は寝るね」
ピカチュウ「おやすみ〜…」
チコリータ「お、おやすみ」
パルキア「……みかけによらず結構図太いな……」
ディアルガ「いや、……意外と賢明な判断かも知れんぞ」
クレセリア(ダークライ……一体何が……)
マナフィ「えっと…それじゃあ……僕らも…寝ようか?」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
114
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/13(水) 20:47:49 ID:us7kmyGM0
今日はここまで
115
:
名無しのデデンネ
:2014/08/13(水) 21:00:03 ID:bRqH2K6Y0
乙
116
:
名無しのデデンネ
:2014/08/13(水) 21:46:26 ID:QsWIVrWg0
乙
117
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:10:17 ID:v8Fs6qUs0
チュンチュン チュンチュン
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「皆おはよう」
一同「……」
ピカチュウ「こんな朝早くから悪いけど……早速ダークライの事について話し合おう」
ピカチュウ「ダークライの記憶が戻った……と、考えていいね?」
パルキア「ああ……」
ピカチュウ「僕が彼について知ってる事は少ないが……」
ピカチュウ「彼は仲間にした時から昔の自分に興味がある様だった…よね?チコリータ」
チコリータ「うん…」
118
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:11:01 ID:v8Fs6qUs0
ピカチュウ「皆もダークライに関して何か知ってることがあれば教えてほしい」
パルキア「何かあったか?」
ディアルガ「あまり話さない奴だったからな」
マナフィ「自分の事は全然話してくれない人だったから…」
クレセリア「…」
ピカチュウ「クレセリア」
クレセリア「!は、はい?」
ピカチュウ「君はよく一緒に探検に行ってたし、最近仲良かった様だけど…何か知らない?」
119
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:12:02 ID:v8Fs6qUs0
クレセリア(あの時…)
クレセリア「ピカチュウさん達と同じく、やはり過去の自分に過剰に執着していて…認めて欲しそうでした……」
ピカチュウ「そっか…他には?」
クレセリア「いえ…特に…」
ディアルガ「なぁクレセリア」
クレセリア「は、はい?」ビクッ
ディアルガ「君はその時何て言った?」
クレセリア「…?」
ディアルガ「ダークライから自分の過去が気になると言うことを聞いたんだろ?その時奴に何て言った?」
クレセリア「何と言ったか…ですか…」
ディアルガ「ああ」
クレセリア「…そのままでいてほしい…と」
ディアルガ「そうか…」
120
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:12:54 ID:v8Fs6qUs0
ディアルガ「それはもしかすると失敗だったかもな」
クレセリア「…!」
パルキ「あ?何でよ?クレセリアはとーぜんの事を言ったまでだろ〜?」
ディアルガ「ああ、確かにクレセリアは正しい。昔の奴は到底許される奴ではない……だが」
ディアルガ「時として必要な嘘もある」
クレセリア「…っ!」
パルキア「……?」
ディアルガ「認めて欲しがっていたのならば認めてやれば良かった……」
ディアルガ「でも、君はそれが出来なかったのだろう?」
クレセリア「ぅ……」
121
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:13:44 ID:v8Fs6qUs0
ディアルガ「そうして奴は暴走した、過去のの自分を認めてもらう為に」
パルキア「でもよ〜?あんなすかした奴がそんな事で取り乱すとは思えね〜なぁ〜」
ディアルガ「ハァ…まぁお前にはわからんだろうが」
ディアルガ「ある感情がポケモンの心を暴走させる」
パルキア「何だ?その感情って?」
ディアルガ「恋だ」
ディアルガ「奴は愛する者に認めて貰えなかった事により暴走した…よほどショックだったんだろうな」
パルキア「えーっと?暴走して記憶がぶっ飛んで昔の記憶が戻ったの?」
ディアルガ「いや違う、感情の暴走…つまり奴は過去の記憶を取り戻すためなら何でもするということだ」
パルキア「それは分かった、でもよ〜…じゃあどうやって昔の記憶が戻ったんだ?そこが一番重要だろ!」
122
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:15:01 ID:v8Fs6qUs0
ディアルガ「そもそもおかしいんだ」
パル「?」
ディアルガ「昔の記憶が全て戻り、我々との記憶はキレイさっぱり消え去っている…こうも都合よくいくか?」
パルキア「おかしいったって…現にそうなってんだから…」
ディアルガ「それがおかしいんだよ」
パルキア「あーもー!どう言う事だよ!さっさと言えやダボがぁっ!!」
ディアルガ「恐らく、この事件には…」
ディアルガ「黒幕がいる」
123
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:15:59 ID:v8Fs6qUs0
一同「!?」
ディアルガ「本当の自分を認めて貰うため、記憶を取り戻すためなら何でもする」
ディアルガ「つまり何者かによって、または何かを使って記憶を戻した」
ディアルガ「そして、そこを狙われた」
ディアルガ「我々との記憶を消し、過去の記憶のみにする」
ディアルガ「そうする事により、前の様に世界の崩壊を企むようになる」
チコリータ「な、成る程…」
ディアルガ「まぁこれも単なる可能性の一つだが…」
ディアルガ「頭ぶつけて偶然記憶が戻ったとかじゃなければ」
ディアルガ「今言った事で間違いないだろう」
124
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:17:27 ID:v8Fs6qUs0
パルキア「な〜るほど!」
マナフィ「凄いやディアルガさん!」
クレセリア「私の…」
クレセリア「私のせいで…ダークライは…」
クレセリア「私が…っ」プルプル
ディアルガ「あまり気負うなクレセリア、お前の立場なら誰だってそうする。俺もそうする。………それに…」
ディアルガ「まだ助けられるかも知れないからな」
クレセリア「……うん」
125
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:18:41 ID:v8Fs6qUs0
ピカチュウ「皆!」
ピカチュウ「まだ100%と決まった訳じゃないが、仮に今の説が正しいとしよう」
ピカチュウ「記憶を操作する何か…心当たりはないか?」
一同「…」
ピカチュウ「そうか…」
ピカチュウ「実はね……僕は心当たりがある…」
チコリータ「!ピ、ピカチュウっ!?それは…」
ピカチュウ「ああ…」
ピカチュウ「ユクシーだ」
126
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:19:47 ID:v8Fs6qUs0
チコリータ「ピ、ピカチュウ……」
ピカチュウ「ああ……無いと信じたいが」
ピカチュウ「可能性の一つとして調べておく必要がある」
パルキア「誰だぁ?そのユクシーってのは…?」
ピカチュウ「僕らの友達で……霧の湖の時の歯車を護ってるんだ…」
ピカチュウ「そして彼女は…記憶を消す能力を持つ」
ディアルガ「成る程な……」
クレセリア「取り合えず、聞くだけ聞いてみた方が良いかも知れませんね」
127
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:28:10 ID:v8Fs6qUs0
パルキア「それじゃあ行くか?」
クレセリア「急にお邪魔して大丈夫なんでしょうか……?」
チコリータ「そ、そうだよ!迷惑じゃ…」
ディアルガ「少し話を聞くだけだ、心配ないだろう」
チコリータ「……ぅ」
パルキア「そんじゃあ皆、俺の近くに寄んな」
パルキア「行くぜ!」
ドシュウウゥゥウン……
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
128
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:29:01 ID:v8Fs6qUs0
ユクシー「……」
ユクシー「…!」
キイィィン…
ユクシー「…何か……来る……」
スタッ
ピカチュウ「……」
ユクシー「これはこれは………皆さんお久しぶりです。お初にお目にかかる方も居ますが」
ピカチュウ「ああ、久しぶりだね……」
129
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:30:12 ID:v8Fs6qUs0
ユクシー「グッドタイミングですよ、丁度間欠泉が噴き上げてるんです」
ユクシー「朝日と交わってなんとも言えず綺麗ですよ」
ユクシー「夜景とは、また違った良さがありますね………」
ピカチュウ「……ユクシー」
ピカチュウ「今日は景色を見に来た訳じゃないんだ……」
ユクシー「……?と言いますと?」
ピカチュウ「実は……」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
130
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:31:12 ID:v8Fs6qUs0
ユクシー「……成る程」
ユクシー「それで…私を疑ってる訳ですね」
ピカチュウ「い、いや……そう言う訳では…」
ユクシー「まぁ何だっていいですが」
ユクシー「それは私ではありません」
ピカチュウ「……!」
ユクシー「以前も説明したと思いますが…私の能力は此処に来るまでの記憶を消す事」
ユクシー「数ヵ月にわたる記憶を消す力は有りませんし、記憶を甦らせることも出来ません」
131
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:32:06 ID:v8Fs6qUs0
ピカチュウ「そうだよね…ごめんね?変な事聞いて」
ユクシー「……」
ユクシー「ですが1つだけ……言わせてください」
ピカチュウ「?」
ユクシー「ダークライは殺した方がいいです」
クレセリア「!?」
パルキア「はぁ!?」
132
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:33:14 ID:v8Fs6qUs0
パルキア「何だとてめぇ!もう一回いってみろ!!」
チコリータ「パ、パルキア…!」
ユクシー「……」
ユクシー「私は…私以外で記憶に関する力を持ったポケモンは知りません」
ユクシー「ならばどうやって、ダークライの記憶が戻ったのか…」
ユクシー「恐らく偶然……」
ユクシー「いや、運命を信じている私から言わせて貰えばこれは必然!」
ユクシー「そしてまた……都合よく彼の記憶を消す方法がありますか……?」
ユクシー「彼は今、確実に殺しておかねば…また同じ様な事になる」
ユクシー「私はそう思います」
133
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:34:31 ID:v8Fs6qUs0
ユクシー「彼を殺さねば、この世界は永遠に危機に晒されます。貴殿方が出来ないのであれば私が……」
ディアルガ「その辺にしとけ」
ユクシー「……」
ディアルガ「女子供も居るんだ…それに、我々が聞きたいのはそんな事じゃあない」
ユクシー「……これは失礼しました」
ディアルガ「もういい……皆行こう」
ピカチュウ「あ、ああ……」
ユクシー「……後悔…しますよ……」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
134
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/14(木) 15:35:57 ID:v8Fs6qUs0
今回はここまでです
135
:
名無しのデデンネ
:2014/08/14(木) 16:25:01 ID:DZUBHuI60
乙
136
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:04:20 ID:RM4HoTHc0
ピカチュウ「……」
クレセリア「……」
パルキア「……どう思った?」
チコリータ「…ユクシーは違うって言ってたじゃん……」
ディアルガ「いや、まだわからん」
チコリータ「そんな……!」
ディアルガ「ユクシーの他に湖の時の歯車を護る役目のポケモンが、あと二体いたよな……?」
チコリータ「それが……どうかしたの?」
ディアルガ「そいつらにも記憶に関する能力を持っているかも知れない」
チコリータ「まさか…エムリットやアグノムまで疑ってるの!?」
ディアルガ「……可能性の一つとして…な」
137
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:05:06 ID:RM4HoTHc0
パルキア「まぁ……確かにな」
クレセリア「三人組で一人だけと言うのは違和感がありますしね」
マナフィ「他の二人にも能力があっても不思議じゃあない…」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「まぁ調べてみる価値はありそうだね」
パルキア「そんじゃあ会ってみるか?」
チコリータ「ちょっと……まってよ」
138
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:06:00 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「……」
チコリータ「何でユクシー達を疑うの……?違うって言ってたじゃん……?」
ディアルガ「…私は可能性があるだけと……」
チコリータ「可能性可能性って!!!」
チコリータ「そんな不確かな情報でユクシー達を疑わないでよ!!!」
139
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:06:51 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「……」
ディアルガ「チコリータ……それなら私からも言わせて貰う」
チコリータ「…?」
ディアルガ「私にとってはユクシーなど仲間ではない」
チコリータ「…!!」
ディアルガ「ただの、敵かも知れない一人だ」
ピカチュウ「ち、ちょっと……」
140
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:08:20 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「お前はユクシーを過信している様だが……ダークライを助けようと言う気はないのか……?」
チコリータ「…………あるけど……」
ディアルガ「ならば可能性がある以上疑いを解いてはいけない」
チコリータ「意味わかんない……」
チコリータ「意味わかんない!何でそうなるの!?」
チコリータ「もう……知らない……」
チコリータ「ユクシーも言ってた……ダークライがああなったのは必然だって……!」
チコリータ「それなら……ダークライなんか…!」
ディアルガ「!……おい」
141
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:09:18 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「確かにお前にとっては辛い判断かも知れない……だが、ダークライは仲間だろう?」
ディアルガ「この数ヵ月、お前はダークライを仲間として見てなかったのか…?」
チコリータ「……ユクシーを疑うくらいなら……私はダークライを敵として見る」
ディアルガ「このっ……薄情者がぁ!!」
パルキア「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおぉぉぉぉぉい!!!」
142
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:10:08 ID:RM4HoTHc0
パルキア「チコリータ!流石にさっきのは酷いぞ!」
チコリータ「……」
パルキア「ディアルガ!チコリータはユクシーを思っていってるんだ。薄情者は言い過ぎだ!」
ディアルガ「……」
パルキア「お前ら聞けっ!!」
パルキア「確かに今はようわからん状況になってる!でもな!!」
パルキア「少なくとも……ここに居る奴等は仲間だ!!」
143
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:10:52 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「……」
ディアルガ「……すまない、言い過ぎた」
チコリータ「別にいいよ……もう帰ろう……」
クレセリア「そうね……もう帰りましょう」
マナフィ「……」
ピカチュウ(チコリータ……)
パルキア「そんじゃあ帰るぜ……近寄れ」
ドシュウウゥゥウン……
144
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:11:47 ID:RM4HoTHc0
~サメハダ岩~
マナフィ「これから……どうするの…?」
チコリータ「……」
ディアルガ「取り合えず他の可能s……犯人を探そう」
クレセリア「………」
パルキア(……雰囲気…悪すぎだろ)
パルキア(折角俺が渾身の演説してやったのに……このままじゃやべぇ…)
パルキア(何とか……何とかしないと)
145
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:13:22 ID:RM4HoTHc0
チコリータ「……」スッ
パルキア「チコリータ…!何処に行くんだ?」
チコリータ「買い物……倉庫の食料も底を着きそうだし……」
パルキア「そ、そっか…いってらっしゃい」
チコリータ「うん……」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「待ってチコリータ……僕も行くよ」
チコリータ「別に……必要ないよ」
ピカチュウ「いや行く、僕も行く」
チコリータ「……?」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
146
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:19:57 ID:RM4HoTHc0
~カクレオン商店前~
チコリータ「……どうして……付いてきたの?」
ピカチュウ「僕にはわかるよ、チコリータ……君は」
ピカチュウ「ユクシーの所へ行くつもりだね?」
チコリータ「……うん」
チコリータ「そこまでわかってて……どうして付いてきたの……」
ピカチュウ「チコリータ、僕はね…」
147
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:20:38 ID:RM4HoTHc0
ピカチュウ「海岸で君と探検隊になると言った時」
ピカチュウ「ずっと君に付いていくと決めたんだ」
チコリータ「ピカチュウ……」
チコリータ「ありがとう」
ピカチュウ「行こう……ユクシーの元に」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
148
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:38:30 ID:RM4HoTHc0
パルキア「……」
パルキア「なぁ……あいつら遅くねぇか?」
ディアルガ「……」
パルキア「なあってば!!」
マナフィ「探しに行こうよ……」
クレセリア「少し……心配です」
ディアルガ「……」
ディアルガ「そう……だな」
149
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:39:19 ID:RM4HoTHc0
~カクレオン商店前~
ディアルガ「……」
パルキア「居ねぇな……何処にも」
マナフィ「あ、あのすみません」
ヤルキモノ「ん?なんだい?」
マナフィ「ピカチュウ達を見ませんでした?」
ヤルキモノ「あ〜…何か荷物まとめてたぜ。探検にでも行くみたいだったな」
マナフィ「!……そう…ですか」
ヤルキモノ「何かあったのか……?」
マナフィ「なんでも……ないです」
ヤルキモノ「そうか……なら良いんだが」
150
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:40:17 ID:RM4HoTHc0
パルキア「……だってさ、ディアルガ」
ディアルガ「……」
マナフィ「追いかけなきゃ……!速く行こう!」
ディアルガ「……」
ディアルガ「いや、追いかける必要はない」
マナフィ「え……?」
ディアルガ「彼奴らは決めたんだ…ユクシーの言う事を信じ、ダークライと敵対する事を」
ディアルガ「そして、私も決めた」
151
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:41:36 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「私は!ダークライを救う為ならば!どんな奴が相手でも戦う!!!」
ディアルガ「それが例えピカチュウ達でもだ!!」
パルキア「!!」
マナフィ「!?」
クレセリア「…………!」
パルキア「し、正気かてめぇ!?」
ディアルガ「ああ……勿論だ」
152
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:42:31 ID:RM4HoTHc0
マナフィ「何て事を……信じられない…!」
ディアルガ「もし、ユクシー達がこの事件の犯人でも彼奴らはユクシー達を庇うはずだ……そうでなくともユクシーの言う事を信じ、ダークライを倒そうとするだろう」
ディアルガ「最早避けられない」
ディアルガ「お前達も……今が全てを決める時だ!!」
ディアルガ「ダークライの記憶は戻らないと判断し、倒すつもりなら」
ディアルガ「ピカチュウ達を追え」
ディアルガ「黒幕が居ると信じ、それが例えどんな奴だろうと倒しダークライを救うつもりなら」
ディアルガ「私に付いてこい!」
153
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:43:46 ID:RM4HoTHc0
クレセリア「………」
クレセリア「私は……誰よりもダークライを助けたいと思ってる……だから」
クレセリア「ディアルガに付く」
ディアルガ「……よし」
マナフィ「皆ごめん……」
マナフィ「僕はピカチュウ達を追う」
マナフィ「どっちが正しいなんてのはわからない……でも僕にはピカチュウ達が必要なんだ」
ディアルガ「……わかった」
154
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:45:03 ID:RM4HoTHc0
パルキア「お前ら……頭イカれちまったのか……?」
パルキア「どう言う神経でそんな事が言えるんだよ!?」
パルキア「ピカチュウ達と戦う必要なんて無いだろ?」
ディアルガ「奴等はダークライを倒すつもりだ。……お前はどうだ?」
ディアルガ「お前にとって……ダークライは敵か?味方か?」
パルキア「仲間だけど……ピカチュウ達と戦うなんて……」
ディアルガ「甘えるなっ!」
パルキア「……ぅ」
パルキア「ダーク…ライは………仲間……です」
155
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:46:04 ID:RM4HoTHc0
ディアルガ「決まりだな」
パルキア「……くそっ…」
マナフィ「……」
マナフィ「それじゃあ……僕は行くね」
ディアルガ「さっさと行け」
マナフィ「うん……」トボトボ
クレセリア「私達も行動を起こしましょう」
クレセリア「今知るべき事は…ダークライの目的、居場所、そして……」
クレセリア「黒幕の正体」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
156
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:47:13 ID:RM4HoTHc0
~霧の湖~
ユクシー「……」
ユクシー「……今度は…何の用ですか?」
ピカチュウ「全てを話す必要があるね」
ピカチュウ「まず、君はディアルガ達に疑われている」
ピカチュウ「でも僕らは、君がそんな事をするとは到底思えない」
ユクシー「だから君達だけ、此処に来た…と?」
ピカチュウ「ああ……」
ユクシー「本当に良いんですか?」
ユクシー「私はダークライを敵として見ていますよ?」
ピカチュウ「ああ」
157
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:48:04 ID:RM4HoTHc0
ユクシー「今、陰ながら世界が危機に去らせれています」
ユクシー「だから、私はダークライを倒すつもりです…」
ユクシー「もう一度聞きます……それでも…良いんですね?」
ユクシー「貴方達もダークライを倒すつもりなんですね?」
ピカチュウ「……もう全てを覚悟しているよ」
ピカチュウ「僕らは勘違いしていた……因縁は許す物ではなく……」
ピカチュウ「断つ物だ」
158
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 10:49:22 ID:RM4HoTHc0
また夜に更新
そろそろBBSの方でも書き始めようかな
159
:
名無しのデデンネ
:2014/08/15(金) 12:45:05 ID:5gpnmCPk0
支援
160
:
名無しのデデンネ
:2014/08/15(金) 13:39:04 ID:yVLcRJeg0
面白くなってきたな
支援
161
:
名無しのデデンネ
:2014/08/15(金) 14:01:31 ID:roEunsDU0
支援
162
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:09:47 ID:8YiSDwiE0
ユクシー「そうですか、なら……」
マナフィ「おーいっピカチュウーー」
ユクシー「!?」
チコリータ「!!」
マナフィ「ハァハァ…良かった……間に合った」
ピカチュウ「マナフィ……どうして…」
マナフィ「僕は二人に付いていくよ」
ピカチュウ「……良いのか?」
マナフィ「逆だよ、僕は二人が居ないと駄目なんだ」
ピカチュウ「……わかった…」
163
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:10:47 ID:8YiSDwiE0
ユクシー「追手は?」
マナフィ「大丈夫、付いて来てないよ」
マナフィ「でも、急いで此処から逃げた方がいい……パルキアならあっと言う間に来れるから」
ユクシー「そう…わかりました」
ピカチュウ「一体何処へ逃げるつもりなんだ?」
ユクシー「水晶の湖です」
ユクシー「貴殿方からダークライが生きていると聞いて、内緒で打倒ダークライをエムリット、アグノムと共に考えていましたから……エムリットも既に向かっていると思います」
ユクシー「それでは行きましょうか……」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
164
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:11:51 ID:8YiSDwiE0
~水晶の湖~
ピカチュウ「……此処に来るのも久しぶりだな」
マナフィ「でも……何処にも二人の姿は見えないよ」
ユクシー「……」
ユクシー「エムリット、アグノム…出て来てください」
ザパァン
エムリット「…」
アグノム「……」
チコリータ「久しぶり……二人とも…」
165
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:12:36 ID:8YiSDwiE0
エムリット「ユクシーから聞いてるわ、貴方達は大丈夫だって」
アグノム「だけどもう一度聞かせてくれ」
アグノム「本当に僕達を信頼し、ダークライを倒す気があるのか?」
チコリータ「ええ、勿論……」
ピカチュウ「まってチコリータ」
ユクシー「…?」
チコリータ「な、何?」
ピカチュウ「その前に聞きたい事がある」
166
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:13:48 ID:8YiSDwiE0
ピカチュウ「君達に記憶に関する能力はあるのか?」
マナフィ「!?」
チコリータ「ちょっとピカチュウ!!信用するんじゃあなかったの!?」
ピカチュウ「ああ、信用してるよ」
チコリータ「じ、じゃあなんで……」
ピカチュウ「だからこそ聞きたいんだ」
ピカチュウ「大丈夫、どんな答えが帰ってきても疑ったりはしない」
エムリット「……」
167
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:14:52 ID:8YiSDwiE0
エムリット「正直に言うと……あるわ」
チコリータ「!?…うそ……」
エムリット「私は記憶を甦らせる能力」
エムリット「アグノムはユクシーと同じ短期間の記憶を消す能力……」
エムリット「でも、ユクシーとアグノムが協力すれば長期に渡る記憶を消す事が出来る」
エムリット「……現状で私達の潔白を証明する術は無いわ」
マナフィ「そんな……」
168
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:17:40 ID:8YiSDwiE0
ピカチュウ「わかった……正直に話してくれてありがとう」
ピカチュウ「その上で、僕らは君達を信用する」
アグノム「……ありがとう」
ピカチュウ「それじゃあ話を進めよう」
ピカチュウ「打倒ダークライの為に必要な事、知るべき事は二つ」
ピカチュウ「ダークライの居場所と悪夢を祓う力」
169
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:18:31 ID:8YiSDwiE0
マナフィ「悪夢って……クレセリアにしか解けないんじゃ…」
ピカチュウ「いや、自力で解く事も出来る」
ピカチュウ「僕も一度自力で解いた事がある。大事なのは意思を強くもつ事だ」
エムリット「なるほど……」
ユクシー「それは良いとして、ダークライの居場所なんてどうやって……」
ピカチュウ「ダークライの目的を知る、これが鍵になる」
ピカチュウ「だが、どちらにしろ僕らの知識では知る術は無い」
アグノム「じゃあどうやって……」
ピカチュウ「誰かの協力が必要だ」
170
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:19:18 ID:8YiSDwiE0
チコリータ「誰かって一体誰……」
ピカチュウ「決まってるじゃあないか」
ピカチュウ「僕らが星の停止を食い止めるのに協力してくれた人達だよ」
チコリータ「ま、まさか……」
ピカチュウ「そうだ……」
ピカチュウ「ギルドの皆に協力してもらおう」
171
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:20:03 ID:8YiSDwiE0
ユクシー「なるほど……」
エムリット「まぁあの人達なら信用できるわね」
アグノム「ダークライを倒す為ならば全力を注いでくれそうですね」
マナフィ「……」
ピカチュウ「決まりだね、それじゃあギルドへ向かおう」
ピカチュウ「僕とユクシーで行く。後の皆は此処に残ってくれ」
チコリータ「あれ?私も行った方が良いんじゃ……」
172
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:21:24 ID:8YiSDwiE0
ピカチュウ「ディアルガ達と偶然遭遇するかも知れない。今彼等と会うのは危険だ」
チコリータ「そ、そうね……」
ピカチュウ(……今言った事もあるが、それ以上にユクシーとアグノムを一緒に居させるのは危険だ)
ピカチュウ(彼女等が白である証拠は無いからな……もし、チコリータ達の記憶が消されたらヤバイ…疑いを解くのはまずい)
ピカチュウ(……まったく…最低だな僕は。信用すると言っておきながらこれだもの……)
ピカチュウ(全てが終わってから……謝るとしよう)
ピカチュウ「それじゃあ行こう」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
173
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/15(金) 20:23:21 ID:8YiSDwiE0
今日はここまで
明日は更新できないかも……
174
:
名無しのデデンネ
:2014/08/16(土) 16:04:29 ID:/Yilj5YM0
乙
175
:
名無しのデデンネ
:2014/08/18(月) 17:43:14 ID:WqQO7d7Q0
面白いわ。支援
176
:
名無しのデデンネ
:2014/08/18(月) 23:21:48 ID:iAeX/HuM0
乙!
177
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:37:55 ID:CJ.Eq3dM0
~プクリンのギルド前~
ユクシー「初めてかも知れませんね。此処に来るの」
ピカチュウ「そうだっけ?」
ユクシー「ええ、トレジャータウンには行った事があるんですが…」
ピカチュウ「ふーん……まぁいいや、それじゃあ入ろう」
スッ
<ポケモン発見!ポケモン発見!
<誰の足形?誰の足形?
<足形はピカチュウ!足形はピカチュウ!
<なにっ!ピカチュウ?
178
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:38:35 ID:CJ.Eq3dM0
<久しぶりだなピカチュウ!ギルドに来るなんて珍しいな!!
ピカチュウ「うん、それより早く開けてくれないかな?」
ピカチュウ「急ぎの用事なんだ。ユクシーも居る」
<なにっ…ユクシー!?
<何でユクシーが……?まぁいい、今開ける
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ピカチュウ「行こうか」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
179
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:39:27 ID:CJ.Eq3dM0
キマワリ「キャー本当にピカチュウとユクシーですわー!」
ヘイガニ「随分久しぶりだなヘイヘーイ!」
ビッパ「チコリータはどうしたんでゲスか?」
ドゴーム「さっき言ってた急ぎの用事ってなんだよ?」
ピカチュウ「ちょっとね……それもこれから話すよ」
ペラップ「お前達!静かに!」
ペラップ「親方様……どうぞ」
プクリン「やあ!久しぶりだね!!」
プクリン「珍しいメンツだけど、何かあったの?」
ピカチュウ「ああ、重大な事だ」
180
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:40:21 ID:CJ.Eq3dM0
ダグトリオ「重大な事?」
チリーン「い、一体……何が」
ピカチュウ「慌てずに聞いてほしい」
ピカチュウ「僕らが倒した筈のダークライが復活した」
一同「!!??」
ペラップ「な……なんだって……?」
ビッパ「今確かにダークライが復活したって……」
181
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:41:16 ID:CJ.Eq3dM0
プクリン「……皆落ち着いて、最後まで聞こう」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「僕らはダークライを倒す事に成功したが、それはとどめを刺した訳ではない」
ピカチュウ「時空ホールに入る瞬間攻撃した為、記憶を失って知らない時代を生きていると思われた」
ピカチュウ「でも違った。方法はわからないが…彼は記憶を取り戻し、僕らの前に現れた」
ピカチュウ「撃退には成功したがとどめを射すまでは至らず、今も何処かで世界の崩壊を企んでいる」
ピカチュウ「僕らは彼を倒すつもりだ、チコリータも水晶洞窟にいる」
ドゴーム「マジかよ……」
キマワリ「そんな事って……」
182
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:42:04 ID:CJ.Eq3dM0
プクリン「それで、此処に来た目的は?」
ピカチュウ「皆の力を貸して欲しい」
一同「!!」
ピカチュウ「僕らだけの力じゃあ到底無理だ……だから」
ピカチュウ「皆の力が必要だ」
プクリン「……」
プクリン「ふふ!もちろんだよ!!だよねみんな?」
183
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:42:38 ID:CJ.Eq3dM0
ドゴーム「おう!あたりめーよ!」
ヘイガニ「腕がなるぜヘイヘーイ!!」
ビッパ「あっしも頑張るでげすー!」
ピカチュウ「皆……ありがとう」
ユクシー(ダークライが仲間であった事は隠すのか……まぁそれが賢明か……)
ペラップ「なるほど、だからさっきディアルガがあんな事を聞きに来たんだな」
ピカチュウ「!?」
ピカチュウ「ペラップ……今何て……?」
184
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:43:49 ID:CJ.Eq3dM0
ペラップ「へ?」
ピカチュウ「ディアルガは何を聞きに来たんだ!?」
ペラップ「い、いやぁ……記憶に関する物がどうとか……まぁそんな者は私は知らんが、ダークライの記憶をもう一度消そうと言う魂胆だろ?」
ペラップ「と言うかディアルガは仲間なんだろ?どうしてそんなに焦ってる?」
ピカチュウ「!!」
ピカチュウ「いや……びっくりしただけさ。別行動しているからね」
ペラップ「そうか?ならいいんだが……」
185
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:44:59 ID:CJ.Eq3dM0
ペラップ「それで……我々は何をすればいいんだ?」
ピカチュウ「ダークライの居場所が知りたい。実際に戦うのは僕らだけで十分だ」
ペラップ「ダークライの居場所か……」
ピカチュウ「ああ……それを知るにはダークライの目的を暴く必要がある」
ドゴーム「目的ねぇ〜」
ビッパ「世界の崩壊じゃあないんでゲスか?」
チリーン「方法は?……って事でしょう」
ペラップ「……」
ペラップ「心当たりがあるかも知れん」
186
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:46:22 ID:CJ.Eq3dM0
ピカチュウ「!!」
ユクシー「心当たりとは……?」
ペラップ「……星の停止や空間の歪みを初めて聞いた時、情報屋として何も知らない自分が恥ずかしかった」
ペラップ「だから世界が平和になってから色々調べてみたんだ……自分の知らない事ばかりでビックリしたよ」
ペラップ「その中に一つ、こう言う話があってな」
ペラップ「"創造神は3つの命を造り出す"」
ペラップ「"1つには時を作らせもう1つには空間を作らせた"」
ペラップ「"出来損なった最後の1つは裏の世界へ閉じ込めた"……ってな」
187
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:48:36 ID:CJ.Eq3dM0
ピカチュウ「時と空間……」
ユクシー「ディアルガとパルキアの事ですね」
ペラップ「ああ…となると最後の一匹を利用する可能性が高いんじゃあないか?」
ピカチュウ「うーん……なんだか象徴的過ぎてね……所詮は神話だし」
ペラップ「そうか……」
ペラップ「だがこの神話には、ダークライが最後の一匹を利用する説を裏付ける続きがある」
ピカチュウ「続き?」
ペラップ「ああ」
188
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/22(金) 16:49:20 ID:CJ.Eq3dM0
ペラップ「"3つの命、災いを呼ぶ"」
ペラップ「"時が止まり闇が訪れる、空間が歪み眠りから覚めぬ"」
ペラップ「"世界が触れ合い全てが消滅する"」
ペラップ「"この3つ、三大厄災とする"……厄災と言うか最早アルマゲドンだ……ははは」
ピカチュウ「世界が触れ合う……?」
ペラップ「ああ、その事を神話ではこう呼ばれている」
ペラップ「反転世界との接触」
189
:
名無しのデデンネ
:2014/08/25(月) 09:09:03 ID:qEV2PBwo0
支援
190
:
名無しのデデンネ
:2014/08/25(月) 12:50:08 ID:tKR8kXRs0
支援
191
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:45:58 ID:PZyKb4hI0
ピカチュウ「反転世界との……」
ユクシー「接触……」
ビッパ「うぅ……難しい話で付いていけないでゲス……反転世界とは何でゲス?」
ペラップ「反転世界とは、この世界の裏側にピッタリとくっついている世界の事だ」
ペラップ「裏の世界、鏡の中の世界……破れた世界などの俗称がある」
ペラップ「反転世界との接触とは、破れた世界が百八十度回転してこの世界と重なりあう事を指す」
ペラップ「時計で言うと短針がこの世界、長針が破れた世界。そして丁度12時を指す時が反転世界との接触だ」
192
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:47:13 ID:PZyKb4hI0
ピカチュウ「なるほど……」
ユクシー「ですが、消滅するとは一体どう言う事ですか?」
ペラップ「原理なんかは私にも到底わからんが……破れた世界とこの世界には見た目は違うが同一とする物質が存在している」
ペラップ「その二つ、例えばこの私と裏の世界の私が重なりあう事で消滅してしまう」
ペラップ「いや、消滅だなんて生ぬるい物ではない……」
ペラップ「元々存在しなかった事になる」
ドゴーム「どう言う事だよ……」
ヘイガニ「まるで意味がわかんねーぜヘイヘーイ……」
193
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:48:41 ID:PZyKb4hI0
ピカチュウ「存在しなかった……?」
ペラップ「ああ」
ペラップ「存在が消え、誰も覚えていない」
ペラップ「いや、覚えていないのではない……誰も知らないのだ。元々居ないのだからな」
キマワリ「元々居なかった事になる……」
チリーン「想像するのも恐ろしいですね……」
ピカチュウ「でも腑に落ちないな」
ペラップ「……?」
ピカチュウ「もし仮に、昔その様な事が起きていたにしても……存在しなかった事になるのならば気にならないだろう?」
194
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:50:33 ID:PZyKb4hI0
ピカチュウ「例えば僕が消滅したとして、誰も僕を覚えていないのなら気付く事すら出来ない。それなのに言い伝えられてるなんておかしくないか?」
ビッパ「確かに……」
ドゴーム「それもそうだな……」
ペラップ「うむ、私も最初はそう思った」
ペラップ「だが、この神話と共に語り継がれる昔話で信じずにはいられなくなった」
ピカチュウ「昔話?」
ペラップ「ああ……」
ペラップ「ある少女の話だ」
195
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:52:52 ID:PZyKb4hI0
昔々ある所に一人の少女がいた
その少女はある一匹のポケモンに恋をしていた
恋は盲目と言う言葉の通り、彼女の目には彼以外映らなかった
来る日も来る日も彼の事を思い続けた
ある日は似顔絵を描き、またある日は恋文を書いた
しかしそんな物を渡す勇気は無く、彼女にしかわからぬ秘密の場所に隠した
196
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:54:11 ID:PZyKb4hI0
数年後
少女はそのポケモンの事など忘れていた
女心と秋の空と言う言葉がある
数年あれば彼女の恋が冷めてもおかしくはない
だが、今回は少し事情が違う様であった
ある日、少女は大切な物を隠している秘密の場所を調べた
そこにはあのポケモンの似顔絵や彼に宛てた恋文があった
普通なら恥ずかしくなってしまう筈だが、彼女の様子はそれとはまるで違った
197
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:55:37 ID:PZyKb4hI0
-
誰…………これ……?
.
198
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:56:16 ID:PZyKb4hI0
少女は彼の事を覚えていなかったのだ
数年で忘れてしまった……それはあり得ない
少女はその似顔絵に興味を示し、手紙の宛先へと向かった
だがそこに居たのは彼の両親だけ
しかも子供は居ないと言うではないか
彼はこの少女の幻想だったのだろうか
それとも……
199
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/26(火) 00:57:08 ID:PZyKb4hI0
ペラップ「と……言う話だ」
ペラップ「少女が恋したポケモンは反転世界との接触に巻き込まれ消えてしまった……と解釈出来る」
チリーン「なんだか……切ない話ですね」
ビッパ「それにおっかなくもあるでゲス……」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「まぁ星の停止と空間の歪みが本当だからあながち間違いでもないかもね」
ユクシー「だとすると……その最後のポケモンと会う必要があるみたいですね」
ペラップ「ああ…そのポケモンの名は……」
ペラップ「ギラティナ」
200
:
名無しのデデンネ
:2014/08/27(水) 19:12:10 ID:KMRXOJ4g0
支援age
201
:
名無しのデデンネ
:2014/08/27(水) 19:54:47 ID:wWkiXLic0
支援
202
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:13:57 ID:Ef.lIBiI0
ピカチュウ「ギラティナ……」
ユクシー「そいつが居る所に……ダークライも」
ドゴーム「ウオーッ!こうしちゃ居られねーぜ!」
ドゴーム「早くそのギラティナとか言う奴の所に行こうぜ!!」
ペラップ「うるさいよドゴーム!」
ペラップ「ギラティナが何処に居るかはっきりしてないだろ?」
ドゴーム「うぐっ……」
キマワリ「だったら早く探した方がいいですよ!」
ビッパ「そうでゲス!」
203
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:14:16 ID:Ef.lIBiI0
ペラップ「うーん……だが検討もつかない」
ヘイガニ「神話に居場所とか詳しく書かれてなかったのかよ?」
ペラップ「残念だがそれらしい物はなかったな」
チリーン「時限の塔や空の裂け目の様にあり得ない場所、裏の世界ですか……」
ダグトリオ「パルキアやディアルガなら知ってるんじゃあないか?」
ピカチュウ「!!」
ドゴーム「確かに!あいつらなら知っていてもおかしくない!」
204
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:14:51 ID:Ef.lIBiI0
ピカチュウ「い、いやたぶん知らないよ」
ビッパ「聞いてみないとわからないでゲスよ?」
ドゴーム「そうだぜ〜此処に呼んでくれよ」
ピカチュウ「……ぅ」
ピカチュウ「か、彼等は自分の住み処から出なかったから知らないよ」
ピカチュウ「一緒に探険している時も何も知らない感じだったし……きっとそうだ、そうに違いない」
ペラップ「……そうか?なら良いんだが……」
ピカチュウ「……ハァ」
ピカチュウ(辛いな……今までは自分は間違ってない確信があったから良かったが今回は……)
205
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:15:47 ID:Ef.lIBiI0
プクリン「……」
プクリン「皆……ダークライを探そう」
ペラップ「……?」
ペラップ「ですから親方様、そのダークライが何処に居るかわからないからこうして……」
プクリン「ダークライを探すんだ!!」
プクリン「何処に居るかなんて考えても出てこない……なら目星なんていらない」
プクリン「このギルドで身に付けた知識や経験を活かして、破れた世界へ行く方法を『自分達』で見つけ出すんだ!!」
プクリン「今こそプクリンのギルドの総力を結集する時だ!」
206
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:16:57 ID:Ef.lIBiI0
ビッパ「誰かに聞くんではなくて……」
チリーン「自分達で見つけ出す……」
ヘイガニ「なんだか親方様らしいな…」
キマワリ「それが探検家としての本当の在り方なのかも知れませんね……!」
ドゴーム「うおぉーーっ!!燃えてきたぁーっ!!」
ペラップ「流石親方様!一番弟子として鼻が高いです!」
プクリン「それじゃあ皆!はりきっていくよーー!!」
プクリン「たあーーーーーーーーーっ!!!」
弟子達「おおーーーーっ!!」
207
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:17:39 ID:Ef.lIBiI0
ドゴーム「よっしゃあー!今まで探険してきた場所全てしらみ潰しで探すぜっ!!」
ビッパ「頑張るでげすーっ!」
チリーン「私はトレジャータウンの皆さんに協力を得て来ます!」
キマワリ「キャーっキャーっ!!」
ヘイガニ「ヘイヘーイ!!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
ピカチュウ「……」
ユクシー「ちょっと予定とは違いますが、良かったですね」
ピカチュウ「ああ……最低限の情報はペラップのお陰でわかった。あとはプクリンの言う通り探すだけだ」
208
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:18:40 ID:Ef.lIBiI0
ユクシー「……」
ユクシー「その割りには……浮かない顔をしていますね」
ピカチュウ「……当たり前だよ」
ピカチュウ「こんなに辛いのは久しぶりだ……」
ユクシー「……なら、貴方だけでもやめて良いんですよ?」
ピカチュウ「……ふふ、僕をなめすぎだよ」
ピカチュウ「僕は自分が消えると分かっていても戦った。自分が空間の歪みの元凶と言われても諦めなかった」
ピカチュウ「こんな事で諦める訳にはいかない」
ユクシー「ふふ……凄く頼もしいです」
209
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:19:58 ID:Ef.lIBiI0
ピカチュウ「それじゃあ僕らも行動に移ろう」
ピカチュウ「僕とアグノム、チコリータとマナフィ、ユクシーとエムリットで別れて行動しよう」
ピカチュウ「僕らは北、チコリータ達は西、ユクシー達は東を探索だ」
ピカチュウ「エムリット達に今わかった事と合流する場所をテレパシーでしらせてくれ」
ユクシー「もう送ってますよ」
ピカチュウ「ふ……じゃあ行こうか」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
210
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:20:58 ID:Ef.lIBiI0
「…………」
「もう誰も居ませんね……」
スゥッ……
クレセリア「……すみませんギルドの皆さん」
クレセリア「全て……聞かせてもらいました……」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
211
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:21:41 ID:Ef.lIBiI0
~サメハダ岩~
ディアルガ「……」
パルキア「……」
クレセリア「悲報です……この町中のポケモン達全員がダークライを倒すつもりでいます」
パルキア「はぁ……やっぱりか……」
ディアルガ「そんな事どうでもいい。ギルドの奴等はダークライの目的と居場所を何処と睨んでいるんだ?」
クレセリア「……」
クレセリア「目的は反転世界との接触と呼ばれるもの、場所はまだ判明していない様です」
クレセリア「ただ……ギラティナが居る場所とかなんとか……」
212
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:24:30 ID:Ef.lIBiI0
ディアパル「!!?」
クレセリア「……?」
クレセリア「どうしたんですか?」
パルキア「ギラティナ……だと……!?」
ディアルガ「考えうる限りで最悪のパターンだ……」
クレセリア「……ギラティナとは何者なんですか?」
パルキア「俺らと同時に造られた一匹だ……それもかなり強い」
ディアルガ「何らかの方法で操られたりしていたら厄介だ……なにより奴の居る破れた世界への行き方ははっきりしていない」
213
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:25:06 ID:Ef.lIBiI0
クレセリア「?」
クレセリア「今……はっきりしていないと言いましたよね?」
クレセリア「うっすらとでも……ギラティナの元へ行く方法を知っているんですか?」
パルキア「……一応な」
クレセリア「なら良いじゃあないですか!」
クレセリア「その方法を教えてください!」
ディアルガ「……わかった」
214
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:25:42 ID:Ef.lIBiI0
ディアルガ「私達は気付いた時には既に各々の住み処に居た」
ディアルガ「だが、常に頭の中にある言葉が浮かぶんだ」
クレセリア「……それは?」
ディアルガ「"大地を穿つ大穴裏へと続く"」
パルキア「……俺達にも意味はわからない」
パルキア「でも、理屈じゃあなく心で理解出来るんだ」
パルキア「この言葉がギラティナに会うための方法だと……」
215
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:26:24 ID:Ef.lIBiI0
ディアルガ「あまりに曖昧だろ。おまけにその大穴とやらの場所は知らない」
パルキア「ギルドの連中みたいに大勢ならまだしも、三人で見つけられる訳ねーし」
パルキア「あんま悠長にしてっと反転世界との接触とやらを起こしちまう……そうなったらもう止めらんねぇ」
パルキア「黒幕の正体も今だわかんねぇし……はぁ……一体どうすりゃあ…」
クレセリア「……」
クレセリア「私、知ってるかも知れません。その大穴の事」
ディアパル「!?」
216
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:27:33 ID:Ef.lIBiI0
パルキア「ま、マジか!?」
クレセリア「ええ……」
クレセリア「あれは、ダークライが星の停止を企んでいた時の事です」
クレセリア「私はダークライを追っていました」
クレセリア「そしてある場所にダークライの気配を感じ、その場所に向かったんです」
クレセリア「そしたら有ったんです……世界を貫く様な大穴が」
クレセリア「ダークライは長い間そこで立ち止まっていた様でした」
クレセリア「今思えば…反転世界との接触を企んでいた、もしくはそれの下調べとして取れます」
217
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:28:24 ID:Ef.lIBiI0
パルキア「ば、場所……その場所は!?」
クレセリア「正確な座標は覚えていませんが……ここから南東へ向かった所にあります」
ディアルガ「……ふっ」
ディアルガ「それだけ分かれば十分だ……!」
218
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:28:53 ID:Ef.lIBiI0
ディアルガ「今すぐそこへ向かうぞ」
クレセリア「いや、ですから正確な位置は……」
ディアルガ「そんな事どうでもいい、要はピカチュウ達より早くそこへ行けばいいんだ」
パルキア「そう言えばよ……ダークライと会ってどうするつもりなんだ?」
ディアルガ「説得と、記憶喪失に関する何かを聞き出す」
ディアルガ「そして出来ればダークライを捕らえたい」
パルキア「捕らえる?」
ディアルガ「ああ、ピカチュウ達から守る為にな……黒幕の正体を暴くのはその後でいい」
219
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/08/30(土) 20:30:00 ID:Ef.lIBiI0
ディアルガ「それじゃあ行くぞ……パルキア」
パルキア「えっと……何処に飛べばいいんだ?」
ディアルガ「取り合えず南東の方角へ向かえ、そこからは自力で探索する」
パルキア「OK……なんだか緊張するぜ……」
ディアルガ「よしっ!気張れよお前達!!」
クレセリア「はいっ!」
パルキア「おうっ!」
ディアルガ「行くぞっ!!」
ドシュゥゥゥウン……
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
220
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/08/30(土) 20:44:56 ID:9SEajcc60
支援
221
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:39:12 ID:z9z5bIJU0
~世界の大穴~
ダークライ「……」
ガサガサ
ダークライ「……やっと来たか」
???「すみません……少々遅れてしまいました」
ダークライ「少々どころじゃあないぞ、一体何処で道草くってた?」
???「此処等はダンジョンが多いでしょう?私は貴方の様に探険慣れしていないので……」
ダークライ「ふん……」
222
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:40:10 ID:z9z5bIJU0
???「それにしても初めて見ましたよ」
???「これが破れた世界へ繋がって居るんですか……?信じ難いですねぇ…」
ダークライ「ああ……だが本当だ」
ダークライ「お前が来る前に入って確認してみたら……ふふ、高揚したよ」
???「ほう、ならば私も……」
ダークライ「止めておけ」
???「……?」
ダークライ「さっき軽く『柱』を破壊した……奴が怒り狂っていたよ」
???「あぁ……なるほど」
223
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:41:06 ID:z9z5bIJU0
???「だからそこに居るんですね」
ギラティナ「ギャオオオォォォォォオオッ!!」
ダークライ「……」
???(私は隠れさせてもらうよ……)ササッ
ギラティナ「グルルル……お前か……?」
ギラティナ「『柱』を……破壊したのは……?」
ダークライ「ふっ……違うよ」
ギラティナ「グルルル……嘘をつくな」
ダークライ「嘘なんかついてないさ!証拠に『黒い瘴気』がたっていたろ?」
224
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:41:57 ID:z9z5bIJU0
ギラティナ「ならば一体誰が……」
ダークライ「なぁギラティナ、私は犯人ではないが……犯人が誰か知っている」
ギラティナ「なにっ!?」
ギラティナ「誰だ!?それは一体!?」
ダークライ「まぁ落ち着け」
ダークライ「焦らずとも直に此処に来る……」
ギラティナ「……?」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
225
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:42:30 ID:z9z5bIJU0
ギャオォォォオ……
パルキア「!!」
パルキア「なぁ今のって……」
ディアルガ「ギラティナだな」
クレセリア「い、今のが……!」
ディアルガ「既にダークライと戦闘になってるかも知れない……急いだ方がいいな」
クレセリア「!……こっちの方角です、急ぎましょう!」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
226
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:43:31 ID:z9z5bIJU0
ガサガサ ガサガサ
ギラティナ「……!」
ダークライ「来たか……」
クレセリア「ハァ…ハァ……」
パルキア「……っ!」
ディアルガ「やはり居たか……ギラティナ……」
ダークライ「ようこそ地獄へ……歓迎するよ」
クレセリア「やっと……やっと…会えた」
227
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:44:15 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「つい昨日会ったばかりじゃあないか……それほど感動的再会でもあるまい」
クレセリア「一日……」
クレセリア「貴方に会えなかった一日がどれ程長く感じたか……」
ダークライ「ふはは……そう言って貰えると嬉しいよ」
ディアルガ「……」
ディアルガ(ダークライとギラティナ以外には誰の気配も感じない……)
ディアルガ(この場には来ていないのか……?いや、恐らく隠れている……この近くに)
228
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:45:07 ID:z9z5bIJU0
ディアルガ「…………おいダークライ」
ダークライ「む?」
ディアルガ「協力者は何処に居る」
クレセリア「!?」
パルキア「ど……ド直球…………!」
ダークライ「協力者……?」
ディアルガ「ああそうだ」
ディアルガ「お前は一匹狼を気どっているが、誰か手を組んでいる奴が居るはずだ」
ダークライ「……」
229
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:46:06 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「……ふっ」
ダークライ「流石だ、褒めてやるよ……」
ダークライ「お前の言う通り、私には協力者が……」
ズキッ
ダークライ「ぅぐっ!?」
クレセリア「……!?」
ダークライ「ぅ…ガ………」
ディアルガ「……?」
パルキア「何だ……?なんつった?」
230
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:46:59 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「ぅ…………」
ダークライ「……」
ダークライ「何を言っているんだ……?」
ダークライ「私に協力者など居ない」
パルキア「……はぁ!?」
クレセリア「……?」
ディアルガ「……!」
ディアルガ(今……確かに居ると言おうとしていた。それが急に悶えて何も知らない様に……)
ディアルガ(間違いないな……)
ディアルガ「黒幕は100%いる……しかも、直ぐ近くに……!!」
231
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:49:41 ID:z9z5bIJU0
???(危ない……)
???(……あのバカ)
???(迂闊に私の事を喋ろうとしやがった……)
???(一時的に私に関する記憶を消しはしたが……明らかに不自然……!)
???(さすがに私の正体まではばれて無いだろうが……)
???(今私がこの場に居ると言う事がばれるのはマズイんだよ)
???「……チッ」
???(余計な事を……!)
232
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:50:47 ID:z9z5bIJU0
ギラティナ「ごちゃごちゃ言い合うのはそれぐらいにしておけ」
ディアルガ「……」
ディアルガ「ギラティナ、お前には関係無い」
ギラティナ「大有りだ……俺の世界の問題だからな」
ギラティナ「最初は誰かと思ったが……お前達なら納得だ」
パルキア「……?」
ディアルガ「何の事だ…」
ギラティナ「しらばっくれるんじゃあないぜ!」
233
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:51:26 ID:z9z5bIJU0
ギラティナ「破れた世界に現れた『黒い瘴気』……あれはこの世界で大きな力がぶつかり合う事でしか発生しない」
ギラティナ「それこそ、時間と空間程の巨大なエネルギー同士じゃあないとな……」
ギラティナ「そうして発生した『黒い瘴気』はこの世と破れた世界を支える『柱』を壊す」
ギラティナ「『柱』が完全に壊れれば……反転世界との接触が起きる……」
ギラティナ「世界崩壊を企む犯人がお前達である事は最早間違いない」
パルキア「なぁ……これってよ……」
ディアルガ「既にダークライの手に堕ちているな……!」
234
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:52:52 ID:z9z5bIJU0
ディアルガ(『黒い瘴気』?……恐らく偽物、ダークライが直接『柱』とやらを壊したのだろう)
ディアルガ(しかしまずいな……今の話は奴にとってかなり信憑性がある)
ディアルガ(私でも信じてしまいそうだ……)
ディアルガ(加えて奴はパルキア並の脳筋と来たもんだ……これは誤解を解くのは不可能……!)
ディアルガ(ならば……!)
ディアルガ「少し眠っていてもらう!!時の……」
ギラティナ「むっ!?」
ダークライ「ダークホールッ!!」
ズアァァッ
235
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:54:32 ID:z9z5bIJU0
ディアルガ「むっ……ぅ……」ドサッ
ディアルガ「……ぅぅ」zzz
パルキア「なにっ!?」
クレセリア「ディアルガ!!?」
ダークライ「さぁギラティナ!!」
ダークライ「奴は今お前を殺そうとしたぞっ!」
ダークライ「もうこいつ等が犯人で間違いないんじゃあないかぁ!?」
ギラティナ「むうぅ……っ!!」
ギラティナ「ガアアァァァァァアアッッ!!!」
236
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:55:24 ID:z9z5bIJU0
ギラティナ「もう許さんっ!!」
ギラティナ「貴様等の様な奴が神だとぉ!?おこがましいにも程があるわっ!!!」
ギラティナ「貴様等はこの世に必要無いっ!!!」
ギラティナ「時も、空間も、破れた世界も……すべての秩序は俺が守るっ!!!!」
パルキア「クレセリア!早くディアルガを起こせ!!」
クレセリア「分かってる!!」
237
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:56:11 ID:z9z5bIJU0
ギラティナ「グオォォォオオッ!!」
パルキア「クソッ!!」
ドガァッ
パルキア「うぐぅっ……!」
パルキア「この……!虫けらがぁぁっ!!」
ドゴォッ
ギラティナ「グウゥッ……!?」
パルキア「調子に乗りやがって……」
パルキア「テメーはマジモンの地獄に送ってやるよ!!」
238
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 17:59:53 ID:z9z5bIJU0
ディアルガ「っ……はっ!」
クレセリア「大丈夫ですか?ディアルガ」
ディアルガ「私は一体何を……」
クレセリア「ディアルガがギラティナを攻撃しょうとした瞬間にダークライに眠らされたんです」
クレセリア「そのせいでギラティナは怒り狂ってます……今はパルキアが交戦していますが」
パルキア「オラァッ!!」ドガッ
ギラティナ「ウガアァッ!!」ガスッ
ディアルガ「私のせいでこんな事に……」
ディアルガ「私としたことが……」
239
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:00:30 ID:z9z5bIJU0
クレセリア「弱気になるなんてらしくないですよ!しっかりしてください!」
ディアルガ「すまない……もう大丈夫だ」チラッ
ディアルガ「……!」
ディアルガ「ダークライがいない……?」
クレセリア「!?」
クレセリア「そんな!何処に……!?」
ディアルガ「……」
ディアルガ「破れた世界だ」
クレセリア「……!」
ディアルガ「十中八九奴は破れた世界へ向かった……反転世界との接触を起こす気だ」
240
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:01:12 ID:z9z5bIJU0
クレセリア「それなら早く追わないと!!」
ディアルガ「……いや、行くのは君一人だ」
クレセリア「え……?」
ディアルガ「元々君一人で行った方が良かったのかも知れない」
ディアルガ「ダークライに会って、今思ってる事全て伝えてこい」
ディアルガ「私は……あの二人の面倒でもみているよ」
クレセリア「……」
クレセリア「分かりました……」
241
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:02:00 ID:z9z5bIJU0
クレセリア「では、行っています!」タッ
ディアルガ「ふぅ……さて」
パルキア「亜空切断!!」ズギャア
ギラティナ「シャドーダイブ!!」ドゴォッ
ディアルガ「こうなったのは全て私の責任だからな……」
ディアルガ「先ずはこのバカ二人を黙らせよう……」
ディアルガ「そして、まだ近くに居るであろう黒幕を引っ捕らえる……!」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
242
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:02:53 ID:z9z5bIJU0
~破れた世界~
ダークライ「……」
ダークライ「ふっ……」
ダークライ「くっくっく……」
ダークライ「アッハッハッハッハ!!」
ダークライ「フハハ…ヒッヒッヒ……」
ダークライ「ヒヒヒ……どうしてだろうなぁ……」
ダークライ「どぉーして神と呼ばれる奴等はあぁんなにバカなんだろうなぁ!!??」
ダークライ「『眠っていてもらう!』……だってよぉ!!アッハッハッハ!……」
243
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:03:40 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「……」
ダークライ「……ふん」
ダークライ「神とは名ばかり……所詮低脳」
ダークライ「あの程度の輩を崇めるこの世界は高が知れてる」
ダークライ「……」
ダークライ「全てを消す……」
ダークライ「この下らない世界を無に帰す」
ダークライ「0の中、生きているのは私だけ」
ダークライ「この私が無の世界の頂点に立つのだ!!」
244
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:04:24 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「この『柱』を壊せば全てが終わる……」
ダークライ「さらばだ!下らないこの世界!!」
クレセリア「ダークライ!!」
ダークライ「!!」
245
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:05:21 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「…また……お前か」
クレセリア「ダークライ……聞いて……」
ダークライ「おっと、それ以上近づくな……さもないと『柱』を破壊する」
ダークライ「まぁ近寄らずとも壊すんだがなっ!!ヒャッヒャッヒャッ!!」
クレセリア「……」
ダークライ「だがお前は運が良い」
ダークライ「この破れた世界に居れば反転世界との接触の影響を受けない……つまり消えなくて済むんだ」
246
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:06:25 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「まぁ私と二人っきりだがなっ!」
ダークライ「長年追い続けた天敵と最期の時を迎えるまでずっと一緒だ!死ぬまで世界を守れなかった事を後悔するんだ!」
ダークライ「辛いだろうなぁ……私だったら耐えられないよ……」
ダークライ「こいつぁ傑作だなぁ!アッハッハッハッハ!!」
クレセリア「……」
クレセリア「今の貴方を見ていると……涙すら出てこない」
ダークライ「ふーんそうかぁ…それは良かったなぁ」
ダークライ「仲間達が消えていく様を見ても泣かなくて済むじゃあないかぁ……」
247
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:08:09 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「それじゃあそろそろ柱を破壊するか……」
クレセリア「ダークライ」
ダークライ「……まだ何かあるのか」
ダークライ「いい加減に諦めろ!もう勝負は決しているんだ……チェックメイトなんだよ」
ダークライ「仲間にお別れでも告げてこい……その内に柱を壊してやるよ!」
ダークライ「アッハッハッハッハ!!」
クレセリア「貴方の事が好き」
ダークライ「ハッハッハッ……ヒヒッ」
ダークライ「フハハ……くっくっく」
248
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:09:00 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「ハハッ……」
ダークライ「…………」
ダークライ「……」
ダークライ「は?」
249
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:11:46 ID:z9z5bIJU0
クレセリア「聞こえなかった?なら、もう一度言うわ」
クレセリア「私は貴方の事が好き」
ダークライ「……」
ダークライ「少しやり過ぎたか……完全にイカれちまったらしい」
クレセリア「ううん、イカれてなんかない」
クレセリア「貴方の事が好き、大好き」
ダークライ「……どう言うつもりだ?困惑させて隙を突こうと言う魂胆か……?」
クレセリア「そんなんじゃないよ」
250
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:12:32 ID:z9z5bIJU0
クレセリア「好きだよ……ダークライ」
ダークライ「何のつもりか知らんがそんな事で……」
クレセリア「大好き」
ダークライ「あ゙あ゙っ゙!黙れ!!」
ダークライ「同じ事を呪文の様に何度も何度も……気味が悪い!!」
ダークライ「お前は私が殺してやるからそこで黙って見ていろ……!!」
クレセリア「……前にも似たような事があったね。今とは立場が逆だけど……」
クレセリア「思い出して……」
251
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:13:13 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「貴様……いい加減に……!!」
ズキッ
ダークライ「うぐっ!!??」
ダークライ「ぐぁぁっ!?」ズキズキ
ダークライ「あ、頭が……割れる様に…い、痛いぃ……!!」ズキズキ
クレセリア「……!」
ダークライ「何だ……これは……!」ズキズキ
クレセリア「……」
クレセリア「……一緒に探険にも行ったよね」
ダークライ「ウギャアァァァアッ!!」ズキズキ
252
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:13:57 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「何だ……何なんだこれはぁ……」ズキズキ
ダークライ「クレセリア……貴様ぁ……」
ダークライ「私に何をしたぁ!!!」
クレセリア「あの時、ドジしちゃったけど助けてくれたよね……嬉しかった……」
ダークライ「やめろぉ!口を開くなぁ!!」
クレセリア「あの後見た景色も……私は一生忘れないよ」
ダークライ「ウグアァァァッ!!」ズキズキ
253
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:15:16 ID:z9z5bIJU0
クレセリア「それから……それから」
クレセリア「いっぱい同じ時間を過ごしたよね……」
クレセリア「それでも私は認められなかった……今の貴方を……」
クレセリア「でも……今は違うんだ」
クレセリア「本物なんて無い、私達と一緒に居た貴方も今の貴方もどちらもダークライ」
クレセリア「私はダークライの為に今の貴方の罪を共に背負っていく覚悟は出来ています」
254
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:16:07 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「何なんだよお前……何を言っているんだ……」ズキズキ
ダークライ「この痛みと感情は何なんだよぉ……」ズキズキ
クレセリア「……」スッ
ダークライ「やめろ……!こっちにくるなぁ……!」ズキズキ
クレセリア「……ダークライ」
ダークライ「ぐうぅっ!」ズキズキ
ダークライ「そんな目で……私を見るなぁ……」ズギズギ
ダークライ「私に……私に……!」
ダークライ「近寄るなあぁぁぁぁぁぁあ!!!」
255
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/03(水) 18:17:08 ID:z9z5bIJU0
ダークライ「ウグゥゥゥァァァア!」ダッ
クレセリア「待ってダークライ!!」
ダークライ「あぁぁぁぁぁ……!」ズキズキ
クレセリア「……」
クレセリア「ダークライ……」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
256
:
名無しのデデンネ
:2014/09/03(水) 19:23:17 ID:Prx.NU420
ヤバい、続きが凄い気になる。
支援
257
:
名無しのデデンネ
:2014/09/03(水) 19:59:05 ID:.plYZ4A20
やっぱフライゴン氏ってすげーわ(圧巻)
258
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:06:10 ID:wA5p657k0
パルキア「ハァ…ハァ…」
ギラティナ「どうした?もうギブアップか!!」
ディアルガ「くそっ……いいから黙って話を聞け!」
ギラティナ「ふん、言い訳など聞きたくないな」
ディアルガ(この単細胞め……!しかし強い……)
ギラティナ「さぁこれでとどめだ……!」スゥ
ディアルガ(マズイ!)
ギラティナ「シャドー……!!
<ウアァァァァアッ…
ギラティナ「む……?」
ギラティナ「何だ……今の叫び声は?」
259
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:09:29 ID:wA5p657k0
ダークライ「ぐぅぅうっ!あぁぁ……うぐぅあぁ……!」フラフラ
ディアルガ「!!」
パルキア「ダークライだ!」
ダークライ「……!貴…様らは……」フラフラ
ダークライ「マ…ズイ……逃げ…なくては……ぐうっ!!」ズキッ
パルキア「逃がすかッ!!」
ギラティナ「ま、まて貴様ら!!」
ディアルガ「邪魔だ退け!!」
260
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:10:36 ID:wA5p657k0
パルキア「待ち…やがれ…このっ!」ダダダッ
ダークライ「くっ……!」スゥ…
パルキア「オラァッ!!」ブンッ
スカッ
パルキア「……くそったれが!!」
パルキア「逃しちまった……!」
ディアルガ「……もう少しだったんだが」
ギラティナ「ど、どうなってる……」
ギラティナ「どうして奴が破れた世界から出てくるんだ……?」
ディアルガ「まったくこいつは……」
261
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:11:35 ID:wA5p657k0
クレセリア「……」スッ
ディアルガ「……!」
ディアルガ「クレセリア……説得は失敗みたいだな……」
クレセリア「………すいません」
ディアルガ「いや、謝る事はない……仕方ない事だ」
クレセリア「……はい」
ギラティナ「なぁ、どうなってんだ?」
ギラティナ「どうして奴が破れた世界から出て来たんだ?説得って何の事だよ?」
ディアルガ「はぁ……1から説明してやるからそこに正座しろバカ」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
262
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:12:36 ID:wA5p657k0
ディアルガ「……と言う訳だ」
ギラティナ「何だか複雑だな……ダークライって奴は味方なのか」
ディアルガ「あぁ……そしてダークライを操っている黒幕を探しにここまで来て、もう少しで捕まえられそうだったんだ」
ディアルガ「お前が邪魔をしなければな!!」
ギラティナ「ぅ……すまん」
ディアルガ「ダークライが失敗して逃げ出した以上ここに留まる訳もないしな……」
ディアルガ「ダークライの説得も不可能だった……今回は失敗したと言わざるを得ない」
パルキア「で、でもよ!今回でわかった事もあるんだろ?」
ディアルガ「まぁ一応な……」
263
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:14:31 ID:wA5p657k0
ディアルガ「とは言えたいした事ではない」
ディアルガ「黒幕の存在が確定した事と、説得は不可能だと言う事だけだ」
パルキア「そんだけか……」
ディアルガ「ああ、今回でわかった事はかなり少ない………でも」
ディアルガ「それはあくまで最高の形に比べたらの話だ」
ディアルガ「ダークライを説得し、黒幕を捕らえる……これが最高の形だった」
ディアルガ「今回はそれに遠く及ばない成果だったがそれでも十分だ」
クレセリア「それじゃあ、これからどうするか……既に考えがあると……?」
ディアルガ「まあな」
264
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:15:51 ID:wA5p657k0
ディアルガ「まずは拠点に戻って休まないとな」
ディアルガ「特にパルキア、お前はギラティナとの戦闘でかなり体力を消耗している……例のあれ……名前は知らんがルーラみたいなやつすらままならんだろう」
パルキア「やっぱりバレてたか……流石にきついぜ」
ディアルガ「その間またダークライが来る可能性がある……それはギラティナ、お前に任せた」
ディアルガ「ダークライは勿論知らない奴が来ても追い払え、少なくとも我々が帰って休む半日分位の時間はここを死守しろ……お前のせいで失敗したんだからな」
ギラティナ「わかってるよ……しつこいなぁ」
ディアルガ「よし」
ディアルガ「ダークライの最後を見る限りまたここに来るのは遅くなりそうだ、だがピカチュウ達にこの場所を見つけ出す事は出来ないだろうし心配は無い」
ディアルガ「またこの場にダークライが来る……その時が決着の時だ」
265
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:18:53 ID:wA5p657k0
パルキア「何か緊張してきたぜ……」
ギラティナ「それで世界が救われるのならそれに従おう」
クレセリア「……」
クレセリア「待っててね……ダークライ……」
ディアルガ「……」
ディアルガ「それじゃあ帰るとするか」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
266
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:21:15 ID:wA5p657k0
~トレジャータウン交差点~
ピカチュウ「……」
アグノム「……」
アグノム「駄目だったね……」
アグノム「ギラティナの居場所など検討も付かない……」
アグノム「これからの事……どう考えてるの?」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ(おかしい……どうにも変だ)
267
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:22:08 ID:wA5p657k0
ピカチュウ(僕らが探索に出る前、僕は状況を楽観視していた……甘く考えていた)
ピカチュウ(普通なら今すぐにでも反転世界との接触が起きてもおかしくない……そう考えるべき、そう考えるのが普通だった)
ピカチュウ(だが現状はどうだ?)
ピカチュウ(反転世界との接触が起きる兆しは無い……気づけないとは言えもし起きてしまえば僕も消滅するだろうからな)
ピカチュウ(何故ダークライは反転世界との接触を起こさないのか?)
ピカチュウ(恐らく誰かがダークライを止めているから……)
ピカチュウ(それは誰か?……決まってる)
ピカチュウ(ディアルガ達……!)
268
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:23:50 ID:wA5p657k0
ピカチュウ(つまりディアルガ達は既にダークライの居場所、またはダークライの目的地であろうギラティナの居場所を掴んでいる!)
ピカチュウ(となると状況は僕の理想の形になりつつあるな……)
ピカチュウ(ダークライが助かるのに越した事はない……だがもし真犯人がユクシー達でディアルガが倒そうとしてくるならユクシー達を守れる)
ピカチュウ(後は僕らがいつでもダークライを倒せる環境にせねば……)
ピカチュウ(……いや待て)
ピカチュウ(本当にそれで良いのだろうか……?)
269
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:30:14 ID:wA5p657k0
ピカチュウ(もしディアルガ達がダークライに負けたら……?)
ピカチュウ(負ける事は無くともダークライには悪夢の力がある)
ピカチュウ(クレセリアが居るが悪夢を解くのには時間が掛かる、その隙をついて……なんて事も考えられる)
ピカチュウ(それに今の僕の考えはこの事件を解決させる為ではなく現状を維持させる様な考えだ)
ピカチュウ(これではいずれ最悪の結果を招く……)
ピカチュウ(完全な負け組の思考……こんな悠長な考えでは駄目だ)
270
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:31:30 ID:wA5p657k0
ピカチュウ(無難な選択ではなくもっと針の様に鋭い選択を……メリハリのある選択……)
ピカチュウ「……」
ピカチュウ(危険ではあるが……これしかないな)
ピカチュウ(ディアルガの出かた次第だが……次の一手で決着が着く……)
ピカチュウ(ダークライを倒すか、ユクシー達が捕まるか……)
アグノム(……何だか凄い考え込んでるな)
アグノム「……!」
アグノム「ピカチュウ、チコリータとマナフィが帰ってきたよ!」
チコリータ「……」
マナフィ「ただいま……」
271
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:32:42 ID:wA5p657k0
ピカチュウ「どうだった?……まぁその顔見る限りなんとなく察したけど」
チコリータ「うん……全然駄目だった」
マナフィ「どうしよう……これじゃあ……」
ピカチュウ「いや、心配ない」
マナフィ「え……?」
ピカチュウ「アグノム、ユクシー達にしばらく帰ってこないように言っておいてくれ」
アグノム「何の為……?」
ピカチュウ「念のため」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
272
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:34:11 ID:wA5p657k0
マナフィ「……」
チコリータ「……ねえピカチュウ」
ピカチュウ「?」
チコリータ「誰かを待ってるみたいだけど……一体誰を待ってるの?」
ピカチュウ「内緒」
アグノム「……」
ピカチュウ「でも多分……もう少し」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
パルキア「ハァ…」
クレセリア「大丈夫ですか?」
パルキア「まぁ…なんとかな」
ディアルガ「……もう少しでトレジャータウンに着く、それまでの辛抱だ」
273
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:35:12 ID:wA5p657k0
ディアルガ「さぁもう着くぞ」
パルキア「あぁ……」
クレセリア「……?」
クレセリア「あそこに……誰か居ませんか?」
ディアルガ「む…あれは……?」
ディアルガ「!!」
ディアルガ「……ピカチュウ達だ」
クレセリア「え……?」
パルキア「ま、マジかよ!どうすんだよ!?」
ディアルガ「慌てるな、無視すればいだけだ」
ディアルガ「話しかけられてもスルーしろ」
パルキア「わ、わかった……」
274
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:36:00 ID:wA5p657k0
マナフィ「ねぇ誰か来るよ?」
ピカチュウ「……来たか」
チコリータ「!!デ、ディアルガ!」
アグノム「これはマズイんじゃあ……!」
ピカチュウ「慌てないで、彼らを待ってたんだ」
マナフィ「え……?」
アグノム「ど、どう言う事……?」
ピカチュウ「いいから心配しないで……皆は極力喋らないでね」
275
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:36:45 ID:wA5p657k0
ザッ
ディアルガ「……」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「ディアルガ……久し振り……
ディアルガ「……」スタスタ
ピカチュウ(……無視か……まぁそうだろうな)
ピカチュウ「ディアルガ、話だけでも聞いてくれないかな」
276
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:37:53 ID:wA5p657k0
ディアルガ「……」スタスタ
ディアルガ(こいつ……どう言うつもりだ?)
ディアルガ(話す余地なんて無い事はこいつも重々承知のはずだろうし……今更こちら側に付くつもりか……?)
ピカチュウ「……要件だけでも聞いてもらうよ」
ディアルガ「……」
ピカチュウ「情報を交換しないかい?」
ディアルガ「……!?」
ディアルガ(何だと……!?)
277
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:39:06 ID:wA5p657k0
ピカチュウ「別に僕らは直線的な敵同士と言う訳じゃあない」
ピカチュウ「まだ僕らには交渉の余地があると思うんだ」
ディアルガ(一体何を考えている……)
ディアルガ(ピカチュウはユクシー側に付いたもののまだ心の中ではダークライを仲間だと思ってるはずだ……そうじゃなくともダークライが助かるのに越したことはないはず)
ディアルガ(ならば今の状況こそピカチュウにとって好都合な状況……なら何故わざわざこんな賭けに出たんだ……?)
ディアルガ(考えられる理由は二つ……我々が負けると思っているか……もしくは、ユクシー達が犯人である可能性が高いとピカチュウは見ているからだ)
278
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 20:40:48 ID:wA5p657k0
ディアルガ(前者は単純に世界が崩壊する……後者はいずれ我々がユクシーが犯人であるとつきとめる)
ディアルガ(そうなった場合、ダークライに関する手掛かりが無いピカチュウ達の方が不利だからな)
ディアルガ(長引くのはピカチュウは不利になる……この情報交換で一気に決着を着けてしまおうと言う魂胆か)
ディアルガ(嘘の情報を教える可能性もあるが……もしそうでないのなら)
ディアルガ(腹をくくったな……こいつはダークライをマジに倒す気だ)
279
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:02:21 ID:wA5p657k0
ピカチュウ「どうかな?その気になったかい?」
クレセリア「……ふざけないでください」
クレセリア「今の貴方達はダークライの敵…つまり私の敵です」
クレセリア「わかったのなら二度と……
ディアルガ「まてクレセリア」
クレセリア「?」
280
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:03:02 ID:wA5p657k0
ディアルガ「ピカチュウ……その取引受けよう」
クレセリア「!?」
クレセリア「正気ですか!?彼らは……!!」
ディアルガ「まぁ落ち着けクレセリア」
ディアルガ「私に任せておけ(ボソッ」
クレセリア「……そんな」
ピカチュウ「ありがとう……ディアルガ」
281
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:03:41 ID:wA5p657k0
ディアルガ「それで、どうするんだ?」
ディアルガ「お互いの知っていることを全て教え会うのか?」
ピカチュウ「……いや」
ピカチュウ「一つだけだ」
ディアルガ「……!」
ピカチュウ「お互いの聞きたい事を一つだけ質問してそれに答える……嘘はなしだ」
282
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:05:16 ID:wA5p657k0
ディアルガ(お互いの知っていることを一つだけ……なるほどな)
ディアルガ(質問の回数を一回に制限する事で自らが不利になる質問を問われる事を極力避けようとしている)
ディアルガ(ピカチュウ自身は核心に迫る質問が出来る自信があるのか……だが残念)
ディアルガ(お前達が出来るだけ避けようとしている質問……それはユクシー達への質問だろう)
ディアルガ(何故ユクシー達に関する質問を嫌がるのか……それは)
ディアルガ(ピカチュウも信じてはいるが薄々疑っているからだ!ユクシーを達を……!とすると……)
283
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:06:36 ID:wA5p657k0
ディアルガ「……いいだろう」
ピカチュウ「よし……」
ディアルガ「それじゃあまずはそっちから」
ディアルガ「何でも聞いてくれて結構だ…」
パルキア「……なぁ、これ大丈夫なのか?(ボソッ」
パルキア「ダークライの居場所はどこだとか聞かれたらマズくね……?」
クレセリア「私にもわかりません……ですが」
クレセリア「それも承知の上……なんでしょう」
ピカチュウ「僕が知りたいのは………」
ピカチュウ「さっきまで君達が何処に居たか……教えてほしいな」
ディアルガ「……」
284
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:08:10 ID:wA5p657k0
ディアルガ(あの目……嘘は通じないか……)
ディアルガ「世界の大穴……と言う場所だ」
ディアルガ「ここから南東へ行った所にある」
ピカチュウ「なるほど……」
ピカチュウ「そこがギラティナの居場所……ダークライの目的地だね」
ディアルガ(やはりバレていたか……)
パルキア「な、なんでそれだけでわかったんだ……?」
ピカチュウ「お次はそっち……」
ピカチュウ「皆で相談してもいいよ、一回限なんだから……」
ディアルガ「その必要は無い」
ピカチュウ「そっか、ならどうぞ……」
285
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:09:30 ID:wA5p657k0
ディアルガ「私が知りたいのは……」
ディアルガ「ユクシーら三人の能力だ」
チコリータ「!!」
ピカチュウ「……」
ディアルガ(残念だったなピカチュウ……お前の考えはお見通しだ)
ディアルガ(これがお前の最も恐れる質問……この事件の核心だ……!)
ディアルガ「どうした?早く答えて貰おうか」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「彼女達の能力は……記憶を消し、また甦らせる事ができる」
アグノム「……!」
286
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:10:43 ID:wA5p657k0
パルキア「まじかよ……!」
クレセリア「……!」
クレセリア(ディアルガは既にこうなるのを知っていたのか!)
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「ユクシーには短期間の記憶を消す力があるが……アグノムにも同じ力があって、二人が揃えば長期に渡る記憶も消す事が出来る」
ピカチュウ「エムリットには記憶を甦らせる力がある……」
ディアルガ「……成る程ね」
ピカチュウ「……これで交渉は終わりだ」
ディアルガ「ああ、実に充実した時間だったよ」ニヤッ
287
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:12:02 ID:wA5p657k0
ピカチュウ「皆……ギルドに戻ろう…………」
チコリータ「え?あ、うん」
アグノム「……」
ピカチュウ「じゃあね……」
スタスタ スタスタ
ディアルガ「……」
ディアルガ「決定的だな」
クレセリア「……そうですね」
ディアルガ「今回の事件の犯人はユクシー達だ」
パルキア「ま、まだ決め付けるのは早計じゃあないか?」
288
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:12:52 ID:wA5p657k0
パルキア「ユクシーがマジでダークライを操ってるなら俺らと初めて会った時わざわざダークライを倒した方が良いなんて事言わないんじゃ……」
パルキア「だってマジで倒そうとしたらユクシーにとって都合が悪くなるだろ?」
ディアルガ「アホかお前は……それも理解しての発言に決まってるだろ」
ディアルガ「奴がダークライを倒せと言ったお陰でこちとらチーム崩壊の危機だ……そうだろう?」
パルキア「ぅ……確かに」
ディアルガ「いいか、奴らの魂胆はこうだ」
289
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:15:24 ID:wA5p657k0
ディアルガ「まずダークライの記憶を消す」
ディアルガ「そうなれば疑われ……そして自身の元に我々が来ると確信していた」
ディアルガ「そしてダークライを殺せと言う……ユクシーにとっては元々敵のダークライ、そう言うのが自然だ」
ディアルガ「そう言えば我々が仲間割れを起こす……それが奴らの作戦」
ディアルガ「後は自由に動ける者がダークライに着いて行けばいい……世界の大穴にいたのはユクシーとエムリットだったみたいだな」
ディアルガ「現にその二人だけ帰ってきていないみたいだったしな」
パルキア「……やっぱり…あいつらなのか」
パルキア「悪い奴には見えなかったんだけどな……」
ディアルガ「……まぁな」
290
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:16:45 ID:wA5p657k0
クレセリア「それで……どうするんですかこれから」
クレセリア「ピカチュウ達にダークライの目的地がバレた以上悠長にしている暇はありませんよ」
ディアルガ「あぁ、わかってるさ」
ディアルガ「もう奴らは世界の大穴へ行く準備をしているだろうな……それに対して私達はユクシーの居場所を知らんしアグノムも奴らと一緒にいる」
ディアルガ「私達が少々後手に回ってるみたいだな……だがそこでだ……」
291
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:17:49 ID:wA5p657k0
ディアルガ「今からギルドへ行く」
クレセリア「!?」
パルキア「はぁ!?」
クレセリア「い、一体何故……?」
ディアルガ「ギルドへ行き、今話していた事全てをギルドの連中に話す」
ディアルガ「そうすりゃ奴らもちったぁ考え直すだろう」
292
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/04(木) 21:18:58 ID:wA5p657k0
パルキア「え、えげつねぇ……」
クレセリア「……」
クレセリア「大丈夫なんでしょうか……?彼らはダークライとユクシー達なら後者を取りますよ……」
ディアルガ「そんな事は問題じゃあ無い」
ディアルガ「ユクシーが非人道的行為を行っている事、それをピカチュウ達が庇っている事」
ディアルガ「それをわからせるんだ」
ディアルガ「まぁそれでもユクシー達に味方するかも知れん……その時は見せてやる」
ディアルガ「神の力と言うやつをな」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
293
:
名無しのデデンネ
:2014/09/04(木) 22:32:14 ID:DUZt3MsE0
すげえ。なんだこのハイクオリティは。
支援
294
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:22:13 ID:ZLS6Fc0U0
~プクリンのギルドB2~
ぺラップ「お、お前達……それは本当か……?」
ピカチュウ「ああ」
ピカチュウ「ここから南東、世界の大穴と言う所にギラティナが居る」
ドゴーム「ス、スッゲーッ!!もうわかったのかよ!」
ビッパ「ポケダンズ流石でゲス〜!」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ(……最悪のパターンだ)
295
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:23:00 ID:ZLS6Fc0U0
ピカチュウ(しかし……こうなるのは仕方ない事か……)
ピカチュウ(あわよくばユクシー達の事を聞かれずにダークライの目的地を知りたかった……)
ピカチュウ(そうすればギリギリまでダークライを倒そうとはしなかったろう)
ピカチュウ(だがユクシー達の能力を知られた以上はダークライを倒す事に専念する)
ピカチュウ(悪く思わないでくれ……)
296
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:23:42 ID:ZLS6Fc0U0
<ポケモン発見!ポケモン発見!
ピカチュウ「!」
ぺラップ「誰か来たみたいだな……」
チリーン「こんな時に誰ですかね」
<ポケモン発見!応答してください!
ドゴーム「まったく……仕方ねーな」
ドゴーム「誰の足形?」
<足形は……足形は
<足形はディアルガ!足形はディアルガ!
ピカチュウ「!!??」
マナフィ「ディアルガ……!!?」
チコリータ「どうしてまた……!?」
297
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:24:32 ID:ZLS6Fc0U0
ぺラップ「なんだディアルガか……お前達が読んだのか?」
チコリータ「え?あ、いや……」
ピカチュウ(何のつもりだ……!?)
ドゴーム「んじゃあちょっと開けてくる」
ピカチュウ「ま、待って!」
ドゴーム「ん?どうした?」
ピカチュウ「……い、いや」
ドゴーム「?……何か変だな……まぁいいが」スタスタ
ピカチュウ(くそっ!何を考えている!?)
ピカチュウ(情報を嘘だと疑っているのか……?そるともアグノムを無理矢理連れ去るつもり……?訳がわからない!)
298
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:25:38 ID:ZLS6Fc0U0
ドゴーム「みんな、頼もしい仲間だぜ!!」
ドゴーム「ディアルガとパルキア、それとクレセリアも来てくれたぜ〜!」
ぺラップ「おおっ!なんと頼もしい!」
キマワリ「百人力ですわ!キャーッ!」
ピカチュウ「……ディアルガ」
ディアルガ「よう、ピカチュウ」ニヤッ
ピカチュウ「……!!」
プクリン「君達もダークライを倒すのに協力してくれるんだね!」
ディアルガ「いや、残念だが今回は違う」
ヘイガニ「へ?」
299
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:26:29 ID:ZLS6Fc0U0
ぺラップ「では一体……?」
ディアルガ「お前達に言う事があってな……」
ピカチュウ(ま、まさか!!)
ディアルガ「実は……」
ピカチュウ「ディアルガ!!」
ディアルガ「…………何だ?」
ピカチュウ「……ダ、ダークライが世界を滅ぼそうとしている。もう時間がない」
ピカチュウ「そうだろ!皆!早くダークライを追わないといけないよね!?」
ピカチュウ「……と言う訳だ、話ならその後で聞くよ……」
300
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:27:35 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「どうしたピカチュウ……随分焦ってる様子だが……?」
ピカチュウ「じ、時間が無いからだよ……!」
ディアルガ「そうか?他に何か理由があるんじゃあないか……?」
ピカチュウ「もういいよディアルガ、話なら後だ」
ピカチュウ「さあ皆、早く行こ……ムグッ!?」ガシッ
パルキア「悪いなピカチュウ……流石に悪人をほっとく訳にはいかねーよ……」
ピカチュウ(パルキア……!くそっ!!)ジタバタ
ディアルガ「さて……本題に入ろうか」
301
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:28:18 ID:ZLS6Fc0U0
ぺラップ「それで……言う事とは?」
ディアルガ「いいか、落ち着いて聞けよ」
ピカチュウ「ンーッ!!」ジタバタ
ディアルガ「まずはこれから言わないとな……」
ディアルガ「ダークライは我々の仲間だ」
一同「…………へ?」
302
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:31:34 ID:ZLS6Fc0U0
チリーン「ど、どう言う事ですか?」
ディアルガ「どうせお前達は“ダークライが記憶を取り戻してまた現れた”とでも聞いたんだろう……だがそれは違う」
ディアルガ「奴が我々の前に現れた時、奴は記憶を失っていた」
ディアルガ「そのまま放っておく訳にもいかなおから仲間にしたんだ」
ディアルガ「お前達には話してなかったがな……」
ビッパ「そんな事があったんでゲスか……」
ディアルガ「そして数ヵ月共に過ごした」
ディアルガ「短い時間だったが……彼を仲間だと感じていた、少なくとも私はな」
303
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:32:40 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「だがそんな時にある事件が起きる」
ディアルガ「ダークライの……記憶が戻ったんだ」
ビッパ「なるほど……だから……」
チリーン「それは気の毒でしたね……」
ぺラップ「あの時、私に記憶に関するものを聞きに来たのも……」
ディアルガ「ああ、ダークライの記憶を戻すためだ」
ドゴーム「ならどうして……ピカチュウは俺達に協力を得てまでダークライを倒そうとするんだ……?」
ドゴーム「確かに悪い奴だったけど……それでも仲間だったんだろ?」
ピカチュウ「……!」
304
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:33:21 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「……それが……この事件の核心……」
ディアルガ「……」
ディアルガ「核心とは……この事件の犯人が……」
ディアルガ「ユクシー、エムリット、アグノムの三人だからだ」
一同「……は?」
305
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:34:14 ID:ZLS6Fc0U0
ダグトリオ「す、すまないが……何を言っているのかわからない……」
ディアルガ「ユクシーら三人がダークライを操り、世界を滅ぼそうとしている……と言ったんだ」
ドゴーム「ふ……」
ドゴーム「ふざけるなぁぁ!!そんな訳あるかぁぁ!!!」
ビッパ「そうでゲス!ユクシー達は仲間でゲス!!」
チリーン「一体何を根拠にそんな事を言ってるんですか!?」
306
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:34:55 ID:ZLS6Fc0U0
アグノム「……ディアルガ」
アグノム「誓って言おう、僕は……いや僕らは……」
アグノム「犯人なんかじゃあない」
ディアルガ「……」
ディアルガ「まぁお前達ならそう言うだろうと思ってたよ……それじゃあ」
ディアルガ「ピカチュウに聞いてみようか……」
パルキア「……」スッ
ピカチュウ「ぷはっ……ハァ…ハァ」
ディアルガ「さぁ答えろピカチュウ、お前はどう思ってる」
307
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:35:46 ID:ZLS6Fc0U0
ピカチュウ「ハァ……ハァ……」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「確かに……」
ピカチュウ「僕も……ユクシー達が犯人だと疑ってる……」
アグノム「な!?」
ピカチュウ「彼女らは記憶を消し、甦らせる事が出来る……つまりダークライを操るのは可能だ」
ピカチュウ「十中八九彼女らが犯人……」
アグノム「ピカチュウ……何を……!?」
ディアルガ「だ……そうだ」
308
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:36:32 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「お前ら二人も、黙りこくってるところを見るに同意見だな」
マナフィ「……」
チコリータ「っ……」
ピカチュウ「でも勘違いするな」
ピカチュウ「仮に犯人だとしても、僕らは彼女達の味方だ」
ピカチュウ「そして……こうなった以上は……」
ピカチュウ「君たち三人を倒し、ダークライも倒す」
ディアルガ「……だろうな……そう言うと思ったよ」
309
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:37:10 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「お前ら聞いたな、これがこの事件の真相だ」
ディアルガ「我々はダークライを助ける為ユクシーらを、ピカチュウ達はユクシーらを助ける為ダークライを倒そうしている」
一同「……」
ディアルガ「そして今、お前達に問う」
ディアルガ「ユクシーらの間違いを正し、ダークライを救うか?」
ディアルガ「それとも、情を取りユクシーらを庇いダークライを倒すか?」
ディアルガ「どっちでもいい……好きな様にしろ」
一同「……!」
310
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:38:28 ID:ZLS6Fc0U0
ドゴーム「お、俺はユクシーを信じてっからピカチュウ達につくぞ!」
ダグトリオ「信じてるねぇ……」
ダグトリオ「本当にユクシー達の事を想うなら悔い改めて貰いたいと思うんじゃあないか?」
ダグトリオ「私はそうだ……だからディアルガにつく」
グレッグル「グヘヘ、俺もそう思うぜ……」
キマワリ「ユクシー達を想うなら疑わないのが第一でしょ!」
チリーン「そうですよ!」
ビッパ「……」
311
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:39:34 ID:ZLS6Fc0U0
ビッパ「ピカチュウ……」
ピカチュウ「何?」
ビッパ「短期間と言えどダークライは仲間だったんでゲスよね?」
ビッパ「その……ダークライを倒すなんて……ポケダンズに悪い気がして……」
ピカチュウ「心配しないで……僕らは既に覚悟してるから」
ピカチュウ「それと……ごめん」
ピカチュウ「僕の自分勝手で皆を巻き込んでしまった……」
ピカチュウ「どうしても決断出来ないのなら……」
ピカチュウ「やめてもいいんだよ……?」
ビッパ「いや……やめないでゲス……!!」
312
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:43:05 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「…大方決まった様だな」
ディアルガ「それじゃあ……逆らう者を倒し、アグノムを連れていく」
ピカチュウ「させないよ……絶対に……」
ディアルガ「さあ……」
ディアルガ「行くぞぉぉぉぉお!!!」
ピカチュウ「来いっっ!!!!」
プクリン「たあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!!!」
313
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:43:47 ID:ZLS6Fc0U0
弟子「うわぁぁぁぁあ!!?」
ピカチュウ「!!」
ディアルガ「!?」
プクリン「……」
シィーーーーーーーーン……
ビッパ「……?」
ビッパ「な……何が……起こったでゲスか?」ビクビク
314
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:44:27 ID:ZLS6Fc0U0
プクリン「…………」
プクリン「ねぇ皆」
弟子「は、はいっ!?」
プクリン「皆は……僕がダークライを操ってる黒幕だって言ったら……僕を倒す?」
弟子「?……い、いえ」
プクリン「それじゃあ……僕がもし記憶を失った悪の大魔王で、記憶が戻って世界を滅ぼそうとしてたら……どうする?」
弟子「なんとしてでも助けます!」
弟子「あ…………」
315
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:45:09 ID:ZLS6Fc0U0
プクリン「ふふふっ♪」ニコッ
プクリン「ピカチュウ……皆はユクシー達を信じ、尚且つダークライを助けたい…だって♪」
ピカチュウ「……!」
ビッパ「はは……」
ドゴーム「あ、あはは……」
グレッグル「これだから親方様の弟子はやめらんねぇ……グヘヘヘヘッ」
ペラップ「さっっすが親方様!!私、一生付いていきます!!」
316
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:46:01 ID:ZLS6Fc0U0
ディアルガ「オイオイオイ、ちょっと待て」
ディアルガ「そりゃつまり『ユクシー達は犯人じゃないから真犯人を探して』って言いたいのか?」
プクリン「うん!」
ディアルガ「うん!……じゃねーよ!そんな事……」
クレセリア「出来るわけがない!!」
プクリン「……」
クレセリア「もう時間が無いと言ってるじゃあないですか!」
クレセリア「それに……ほぼ犯人と確定した彼女達を見逃すなんて……」
317
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:47:11 ID:ZLS6Fc0U0
プクリン「時間なら……いくらでもあるよ」
クレセリア「……?」
プクリン「冷静になって考えてるみて?」
プクリン「既にダークライの目的地は割り出せてる」
プクリン「そこにはギラティナって人がいるらしい……もし、彼を味方に付ける事が出来たら……」
プクリン「いや、ピカチュウ達がその場をほっといて帰ってきた事から察するに……もう既に味方に付けているんだろう?見張りか何かとして」
ディアルガ「まぁ……な」
プクリン「それに僕らにはこの町人達……いや、ポケダンズの為なら世界中のポケモンが協力してくれる」
プクリン「そうすれば世界の大穴に防衛ラインを引き、いくらでも時間を稼ぐ事が出来る」
318
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:48:25 ID:ZLS6Fc0U0
プクリン「その間だけでも……僕らに協力してくれないか?」
ディアルガ「……」
プクリン「もちろんピカチュウ達は協力してくれるよね?」
プクリン「ピカチュウだってダークライが助かるに越したことはない……って思ってるんでしょ?」
ピカチュウ「え?あ……」
ピカチュウ「いや……その……」
プクリン「?」
ピカチュウ「勿論……そう思ってるけど……」
ピカチュウ「……さっきまでダークライを倒そうなんて言ってた僕が……そんな都合よくていいんだろうか……」
319
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:49:19 ID:ZLS6Fc0U0
チコリータ「ピカチュウ」
ピカチュウ「……?」
チコリータ「自分勝手に散々言ってた私が言うのも変だけど……」
チコリータ「自分が望む通りにするべきだと思う」
マナフィ「僕もそう思うよ……それに」
マナフィ「ついさっきまで何が正しいのか分からなかったけど……今ははっきり分かる」
マナフィ「プクリンに着いていこう」
マナフィ「それが、論理的にも自分の心に対しても……偽りのない、絶対的正義の選択だ」
ピカチュウ「……わかった」
ピカチュウ「助けよう……ダークライを」
プクリン「そうこなくっちゃ!」
320
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:50:27 ID:ZLS6Fc0U0
パルキア「……」
パルキア「な、なぁディアルガ」
ディアルガ「……」
パルキア「プクリン達に協力しようぜ……?」
パルキア「だ、だってよ……皆幸せ〜ハッピーエンド〜で終われた方がよ……」
パルキア「良くないか……?」
ディアルガ「……」
ディアルガ「私は……まだユクシー達が黒幕であると言う線は捨ててない……」
ディアルガ「が」
ディアルガ「私もピカチュウも……少々意固地になってた様だ……」
321
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:51:24 ID:ZLS6Fc0U0
プクリン「ディアルガとパルキアも協力してくれるんだね♪」
パルキア「おう……!」
クレセリア「…………」
クレセリア「どうして……(ボソッ」
クレセリア「どうして……!そんな!」
クレセリア「もう犯人で間違いないのに!!」
クレセリア「やっと……終わったと思ったのに……!」
パルキア「ク、クレセリア……」
ディアルガ(かなりキテるな……クレセリアは誰よりもダークライの事を想ってたからな……)
322
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:53:12 ID:ZLS6Fc0U0
クレセリア「私は……」
クレセリア「……私は……悪人なのでしょうか……」
プクリン「ううん……」
プクリン「君の様に考えるのが普通だろう……」
プクリン「これは……僕のエゴなんだ」
プクリン「でも心配しないで……絶対に君を」
プクリン「不幸なんかにはさせない」
クレセリア「……」
クレセリア「アグノムさん……」
アグノム「な、何?」
323
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:54:17 ID:ZLS6Fc0U0
クレセリア「……」
クレセリア「今まで、すみませんでした……」
アグノム「……!」
アグノム「ふふっ♪気にしてないよ!」
アグノム「それに……悪いのは真の黒幕だから」
クレセリア「ありがとうございます……!」
プクリン「皆…」
プクリン「ともだちともだちぃ〜〜……」
プクリン「たぁーーーーーーーっ!!」
一同「おぉーーーーーっ!!!」
324
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:56:48 ID:ZLS6Fc0U0
ピカチュウ「……ふっ」
ピカチュウ(やっぱり……こうじゃなくちゃね!)
ディアルガ「お前達、浮かれている所悪いが……作戦を練ろう」
ディアルガ「まず、さっき防衛線を張ると言ったが……恐らく必要ない」
ペラップ「どうしてですか?時間が無いんでしょう?」
ディアルガ「真犯人は探す必要がないからだ……だから時間稼ぎも要らん」
325
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:58:24 ID:ZLS6Fc0U0
ペラップ「探す必要がない?」
クレセリア「実は、我々は一度真犯人にかなり接近しました……世界の大穴にダークライと共に来ていたのです」
クレセリア「更に、ダークライは『反転世界に居れば反転世界との接触の影響を受けない』と言っていました」
クレセリア「破れた世界に居なければ反転世界との接触の影響を受ける……巻き込まれない為には破れた世界に居なければならない……つまり」
クレセリア「次にダークライが世界の大穴に来る時、真犯人も共に来ます」
ペラップ「なるほど……」
326
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:59:16 ID:ZLS6Fc0U0
ドゴーム「じゃあ皆で世界の大穴とやらを守ってりゃいいのか!!」
ビッパ「よーし!やってやるでゲス!!」
ピカチュウ「いや……ちょっと待って」
ヘイガニ「何だよ!またいつもみたいに少数精鋭で行くってのかよ!!」
キマワリ「たまには私達も活躍したいですわ!」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「アグノム……」
327
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 14:59:54 ID:ZLS6Fc0U0
アグノム「何ですか?」
ピカチュウ「ユクシーとエムリットを早急に此処に呼んでほしい」
アグノム「?……わかりました」
チコリータ「どうしたの?ピカチュウ」
ピカチュウ「皆聞いてくれ」
ピカチュウ「たった今……」
ピカチュウ「作戦を考えた」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
328
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 15:00:45 ID:ZLS6Fc0U0
~???~
ダークライ「うぅぅ……ぁぁ」ズキズキ
ダークライ「うっ……」
ダークライ「おえぇぇぇぇっ……」ボタボタ
スタスタ スタスタ
???「……」
???「まだ痛みが消えないんですか……」
ダークライ「ぅ……こ、此処に……」
ダークライ「来るなと……い、言っただろうが……」
329
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 15:01:53 ID:ZLS6Fc0U0
ダークライ「オーベム……」
オーベム「…………」
.
330
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/06(土) 15:04:02 ID:ZLS6Fc0U0
今日はここまで
明日か明後日に完結します
331
:
名無しのデデンネ
:2014/09/06(土) 18:01:31 ID:bqS9Zdks0
そうきたかぁ…
頑張れー!
332
:
名無しのデデンネ
:2014/09/06(土) 18:10:08 ID:74dgnrHo0
クライマックスで熱い
333
:
名無しのデデンネ
:2014/09/06(土) 19:48:42 ID:wNFNz3Ag0
乙〜
毎回毎回おどろかされるな。
334
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 13:05:38 ID:j1TYk1t.0
オーベム「嘔吐するほどの痛みとなると……放っておけませんよ」
ダークライ「黙れ……さっさと失せろ……!」
ダークライ「殺すぞ……!」
ダークライ「うぐぅぅっ……!」ズキッ
オーベム(……面倒だな)
オーベム(しかし、恐るべき意思の強さだ……私の術を打ち破りつつある)
オーベム(このままでは今の人格が抑えられ、奴等と共にいた頃の記憶が戻ってしまう)
オーベム(……仕方ない)
335
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 13:06:51 ID:j1TYk1t.0
オーベム「ダークライ」
ダークライ「まだ……居たのか……うぐっ……!」
ダークライ「さっさと向こうへ……」
オーベム「今からお前の記憶を改善する」
ダークライ「……!?」
ダークライ「な、何を言って……」
オーベム「心配するな、世界の大穴に行った記憶が少し無くなるだけだ」
オーベム(そうすれば私の術が解ける事は無い)
オーベム「動くな……」スゥ
ダークライ「や、やめろ!近寄るな!」
ダークライ「うわぁぁぁあっ!!?」
336
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 13:07:50 ID:j1TYk1t.0
ダークライ「……ぅ」
オーベム「……」
オーベム「気分は……どうですか?」
ダークライ「……」
ダークライ「何処だここは……何故こんな所に……?」
オーベム「……」ニヤッ
オーベム「休憩の為に寄り道したんですよ。覚えてないんですか?」
ダークライ「……そうだった……か……」
ダークライ「頭がボーッとしてあまり記憶に無い……」
オーベム「疲れてたのかよく眠っていましたからねぇ……」ニヤニヤ
337
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 13:09:35 ID:j1TYk1t.0
ダークライ「そうか……だが休憩ならもう十分だ。こんな所で呑気にしている暇はない」
ダークライ「早く世界の大穴へ向かおう」
オーベム「ええ、分かってますよ」
オーベム(貴様が失敗したから今こうしているんだよ……使えない奴だ…まったく)
オーベム(しかし困ったな)
オーベム(あれからかなり時間が経った……奴らの傷を癒すには十分だ)
オーベム(ならばディアルガ達とはまた接触する事になる)
オーベム(それに今回はギラティナを囮として利用出来ない、もしかすると奴らの味方になっているかもしれん……状況は極めて不利……か)
オーベム(糞がっ!……ダークライが失敗さえしなければ……!)
338
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 13:10:51 ID:j1TYk1t.0
オーベム(こうなったら……仕方ないな……)
ダークライ「何を黙り込んでる?さっさと行くぞ」
オーベム「……はい」
オーベム(今回ギラティナの代わりに囮になってもらうのは……)
オーベム(ダークライ……貴様だ)
オーベム(反転世界との接触に巻き込まれるだろうが……所詮失敗した身、役にたつ使い道があって良かったと言ったところだな)
オーベム(私の目的達成の為の……ほんの些細な犠牲……)
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
339
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 17:56:37 ID:4x3CLfLI0
ダークライ「……」スタスタ
ダークライ「そろそろ世界の大穴に着くぞ」
オーベム「はい(わかってんだよ……そんな事)」
ダークライ「……あそこだ」
ダークライ「……!!」
オーベム「どうしたんですか?」
ダークライ「やはり……悠長に休憩などしている暇は無かったな……」
ダークライ「既に奴らが来ている……」
オーベム(まぁ……だろうな。その為の囮がお前……)
オーベム「……!?」
340
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 17:58:52 ID:4x3CLfLI0
ピカチュウ「─────────……」
ディアルガ「───────…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
オーベム「な、何んで奴らが……?」
ダークライ「……奴らは世界一の探検隊だ、あれだけの時間があれば此処を見つけ出すのも容易だろう」
ダークライ「まさか……そんな事も考慮に入れてなかったのか……?」
オーベム(違う!……糞が、何も知らんくせに知った風な口を……!)
オーベム(しかし何故……何故奴らが一緒にいるんだ!?)
341
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:00:00 ID:4x3CLfLI0
オーベム(私の作戦……奴らの分断は成功しははずだ)
オーベム(ダークライがポケダンズに馴染んで来た頃を狙いダークライの記憶を戻す)
オーベム(疑り深いディアルガは何の罪も無いユクシーを執拗に疑い、反発……そして対立)
オーベム(がさつな策に思えるが……事前に奴らの記憶を読んだ私は成功する確信を持っている)
オーベム(事実、前回はディアルガ達三人で此処に来ていた……)
オーベム(なのに何故!今になって!奴らが共に行動しているんだ!?)
ダークライ「……オーベム」
342
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:03:17 ID:4x3CLfLI0
オーベム「……何だ?」
ダークライ「私がお前に協力しているのは、お前の『奴らを出し抜ける』と言う言葉を買ったからだ」
ダークライ「想定外の事で慌てる程度なら……見込み違いだな」
オーベム(こいつ……!!)
オーベム(いや、落ち着け……今ダークライと争ったところで意味は無い)
オーベム(それに、確かにこいつの言う通り今の私は情けない限りだ……冷静になれ……)
オーベム(私には有るじゃないか……ダークライと言う大きな駒が……!)
343
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:05:13 ID:4x3CLfLI0
オーベム「……ダークライ」
ダークライ「何だ?」
オーベム「今の我々には、時間も余裕も戦力もありません……だから」
オーベム「貴方に囮をお願いしたいのですが」
ダークライ「私が……?」
オーベム「はい、貴方の実力を見込んで……」
ダークライ「……」
オーベム「まさか……出来ないとか?」ニヤッ
ダークライ「……ああ、無理だ」
オーベム「……!?」
344
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:07:29 ID:4x3CLfLI0
ダークライ「彼処に居るポケモンは六人」
ダークライ「その内二人は神と呼ばれ、一人はその二人をも越える実力がある」
ダークライ「もう二人はこの世を二度救った世界一の探検隊」
ダークライ「最後の一人は悪夢を打ち消す私の天敵だ」
ダークライ「無理なモノは無理と言わせてもらう」
オーベム(挑発には乗らないか……)
オーベム(パルキアにやられた記憶がトラウマになっている……それのせいで前より冷静だ)
オーベム(やはりパルキアにやられた記憶は消すか……いやそれでは記憶に矛盾が生じ、術が解けかねない)
345
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:15:28 ID:4x3CLfLI0
オーベム「……」
オーベム(いや、やはり消そう)
オーベム(今は言うなればゴール直前……目の前の小石を飛び越える為に靴に気を使う必要など無い)
オーベム(あと一歩であんな小石につまづいてたまるか……!!)
オーベム「……ダークライ」スッ
ダークライ「何だ?」
ガシッ
ダークライ「な、何を……!?」
ダークライ「うぐっ……!?」
346
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:18:20 ID:4x3CLfLI0
ダークライ「……」
オーベム(パルキアにやられた記憶以外にも、奴らに関する諸々の記憶を改善した……)
オーベム(今、ダークライは奴らを大した事ない小物として見ている……)
オーベム「いいですか?ダークライ、貴方はこれから囮として奴らの足止めをしてください」
オーベム「その間に私が『柱』を壊し、反転世界との接触を起こします。……そうですね、最低でも二十分ほどはお願いします」
ダークライ「……まかせろ……余裕だ……あんな奴ら……」
オーベム「お願いします」ニヤッ
347
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:20:14 ID:4x3CLfLI0
~世界の大穴~
チコリータ「……」
パルキア「……」
ディアルガ「……」
ギラティナ「……」
クレセリア「……」
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「来た……か」
ダークライ「……よう」
.
348
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:30:18 ID:4x3CLfLI0
クレセリア「……」
ダークライ「どうした?皆暗いな……笑えよ……くっくっく」
ギラティナ「調子に乗りやがって……こいつ!」
ディアルガ「落ち着けよギラティナ」
ディアルガ「で、ダークライ」
ディアルガ「この人数に対して一人って事は……何か企んでやがるな」
ダークライ「企む?……ふっ」
ダークライ「お前達を倒すのに小細工なんか要らんなぁ……」
ピカチュウ「行くぞ……まずはダークライの拘束だ」
349
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:37:49 ID:4x3CLfLI0
オーベム「……」コソッ
オーベム「ふっ……やってるなぁ」
オーベム「奴らが共に行動しているという事は、共通の目的があると言う事……それはダークライの確保」
オーベム「そうすれば世界は守られ、私を捕らえるのも容易になる……私が捕まればダークライも助かる」
オーベム「誤算は私の行動力」
オーベム「ダークライが失敗してすぐ私も退却したため、私は一人では何も出来ない者と考えたのだろう……だが残念」
オーベム「全て計画通り」
オーベム「馬鹿共め……自分達の仲間想いな性格を一生後悔しろ」
350
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:39:10 ID:4x3CLfLI0
~破れた世界~
オーベム「……」
オーベム(手が……震える)
オーベム(動悸が凄い……生きてきた中で一番心臓が動いている……)
オーベム(これで……文字通り……)
オーベム「全てが終わる」
「待て」
.
351
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:40:12 ID:4x3CLfLI0
オーベム「……」
オーベム「まだ……余興が……残ってたみたいだな」
オーベム「……」クルッ
ピカチュウ「……」
クレセリア「……」
ドドドドドドドドドドドドドドド
.
352
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:53:56 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ピカチュウ……それと」
オーベム「場違いなのが一匹……」
クレセリア「……」
オーベム「いいのか?こんな所に来て?」
オーベム「お前が居なきゃダークライは止まらんぞ」
クレセリア「……」
クレセリア「ダークライは……私達の味方だから」
オーベム「答えになってないなぁ……」
353
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:55:01 ID:4x3CLfLI0
ピカチュウ「……戦う前に……いくつか聞きたい事がある」
オーベム「……」
オーベム「いいだろう……冥土の土産と言うやつだ」
ピカチュウ「それじゃあ…………君はいつからこんな事を企んでいた……?」
オーベム「知らん」
ピカチュウ「なに……?」
オーベム「本当だ、自分でも覚えていない」
オーベム「私の能力に関係しているのかもな……」
354
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:55:53 ID:4x3CLfLI0
ピカチュウ「……」
ピカチュウ「君は……一体何者なんだ……?」
ピカチュウ「何故……こんな事をする……?」
オーベム「その答えは……私が最も欲している」
ピカチュウ「……じゃあ最後に」
ピカチュウ「改心する気は……
オーベム「無い」
ピカチュウ「そうか……」
ピカチュウ「残念だ」スゥ
355
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:56:51 ID:4x3CLfLI0
オーベム(タイムリミットは約二十分……それまでにこいつを殺す……)
オーベム「さぁ見せてくれ……」
オーベム「最高の……探検家の実力ってやつを……!!」
クレセリア「いえ、残念ですが……」
クレセリア「貴方と戦うのは……この私です」
オーベム「……は?」
356
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 18:58:50 ID:4x3CLfLI0
オーベム「正気か……?貴様」
クレセリア「ええ、勿論」
オーベム「……」チラッ
ピカチュウ「……」
オーベム「どうやら……本気のようだな……」
オーベム(……これはチャンスだ……!)
オーベム(ピカチュウと普通に戦えば、敗北の色が濃い……だがクレセリア程度になら勝てる)
オーベム(しかしそれでは駄目だ。クレセリアに勝ってもピカチュウが居るのでは……)
オーベム(考えろ……どうするべきだ……)
357
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:00:54 ID:4x3CLfLI0
オーベム(……!)
オーベム(クレセリアが此処に居る……それはつまり……!)
オーベム(ダークライが外の奴らに勝ちうる!)
オーベム(二人がかりならピカチュウなど脅威ではない……ならば時間を稼ぐ!!)
オーベム(ふっ……やはり私は最強だ。妥協を許さぬこの性格と完璧な頭脳……)
オーベム「神は……そんな私を造り出した」
オーベム「つまり神は……この世界を消さんとしているのだ!!」
クレセリア「……」
クレセリア「急に可笑しな事言い出して……気持ち悪いですね」
358
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:02:11 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ふん……何とでも言え」
オーベム「どうせ貴様らは負ける運命にあるのだ!」
クレセリア「……」
オーベム「行くぞ!!」ダッ
オーベム(こいつは大した事ない……勝ちもせず負けもせずの拮抗した戦闘を続ける……)
オーベム(そうすればその内ダークライが……!!)
クレセリア「ハァッ!!!!!」
ドゴォッ
オーベム「ぐはっ!!?」
359
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:06:27 ID:4x3CLfLI0
オーベム(な……何……)
クレセリア「はっっ!!!」
ガスッ
オーベム「ぐあぁっ!!?」ドサッ
オーベム「くっ……!い、一体何が……?」
ガシッ
オーベム「ヒィッ!?」
クレセリア「……まだまだ」
オーベム「ま、待って……」
ドガァッ
360
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:07:11 ID:4x3CLfLI0
オーベム「うぐぅっ!?」
オーベム(こ、こいつ……!)
クレセリア「はぁぁぁあっ!!!!」ブンッ
ドゴオォォッ
オーベム「ぐ……は……っ」ドサッ
オーベム(強……い……)
クレセリア「……」
クレセリア「……まだですよ……早く立ってください」
オーベム(このままじゃ……死ぬ……殺される……!)
361
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:08:05 ID:4x3CLfLI0
オーベム(あ、甘かった……見くびっていた……!)
オーベム(クレセリアが……こんなに……強いとは)
クレセリア「……」
クレセリア「『こいつがこんなに強いとは予想外だ』……って顔してますね」
オーベム「……!?」
クレセリア「当たり前じゃあないですか……」
クレセリア「貴方にはダークライを弄んだ罪がありますから……」ギロッ
オーベム「ヒッ……」ビクッ
362
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:19:06 ID:4x3CLfLI0
クレセリア「ですが……私はそれほど貴方を恨んではいません」
オーベム「……?」
クレセリア「貴方のお陰で、昔のダークライと話が出来た」
クレセリア「貴方のお陰で、ダークライの全てを受け入れる事が出来た」
クレセリア「ですから、せめて……」
クレセリア「苦しませずに殺してあげます」
オーベム「……!?」
オーベム(こ、こいつはヤバイ!!……なんとか時間を稼がねば……!!)
363
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:19:48 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ま、待て……落ち着け……!」
クレセリア「……」
オーベム「ひ、引き分けで手を打とう!な!?」
クレセリア「動かないでください」スッ
オーベム「わかった!改心する!これからは心を入れ換えて……!」
クレセリア「スゥ……よし」
オーベム「ヒッ……」
364
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:20:54 ID:4x3CLfLI0
オーベム「うぁぁ……」
オーベム「うわあぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」ダッ
クレセリア「サイコキネシスッ!!!」ズアッ
オーベム「ギャアァァァァァァァァァァァァァア!!!!」
.
365
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:21:30 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ぅ……」ドサッ
クレセリア「……」
クレセリア「まだ生きてるんですか……しぶといですね、苦しませずにってのが嘘になっちゃいました」
ピカチュウ「……怖いねぇ」
クレセリア「まぁ……今度こそとどめです」スウッ
オーベム「……!」
366
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:22:56 ID:4x3CLfLI0
オーベム(し、死ぬのか……?こんな所で……?この私が……?)
オーベム「ぅぁ……や、やめ……やだ……死にたくない」
オーベム「い、いやだ……止めて……くれ……」
オーベム「助けて……く……れ……?」
オーベム「…!!」
367
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:23:57 ID:4x3CLfLI0
オーベム「……」
オーベム「……ふっ」
オーベム「ふはっ……ははは」
クレセリア「……?」
オーベム「あははは!あっはっはっは!!」
オーベム「ヒヒヒ……!ウヒヒヒッヒッヒ!!」
ピカチュウ「な、何だ急に……?」
クレセリア「気味悪い……」
オーベム「ハァハァ……ははは」
オーベム「後を……見てみろ……」ニヤァ
二人「!?」バッ
368
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:26:19 ID:4x3CLfLI0
ダークライ「……」
クレセリア「な……!?」
ピカチュウ「バカな……!?外にはチコリータ達が……!!」
オーベム「あっはっはっはっはっは!!!」
オーベム「退けぇっ!!!」ドカッ
クレセリア「ぐっ……!」
オーベム「ハァ…ハァ…」
オーベム「よく来てくれた……ダークライ……」
ダークライ「……」
369
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:27:42 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ふ…………ふははははは!!」
オーベム「やっぱりだ……やはり私は無敵だ!」
オーベム「運が!!この私に!!」
オーベム「味方しているのだから!!!」
オーベム「ハァ…ハァ…完全に……私の勝ちだ……」
オーベム「貴様らが私に勝つなど、例え一億年あろうとありえんのだよ……!!」
オーベム「ざまぁ見ろ!!この便所で生まれた薄汚ねぇゴミムシ共がぁっ!!!」
ピカチュウ「くっ……!」
370
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:29:04 ID:4x3CLfLI0
オーベム「さぁダークライ!!」
オーベム「こいつらを……悪夢に堕としてやれぇ!!!」
ダークライ「黙れ」
オーベム「……え?」
ガスッ
.
371
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:42:00 ID:4x3CLfLI0
ドサッ……
オーベム「……?」
オーベム「な、何で…………何故……?」
オーベム「ど…………」
オーベム「どぉぉして私を殴ったぁぁあっ!!?」
ダークライ「……」
オーベム「な、なに……なに考えてる!?何故……なに……!?」
???「ふふふ、動揺してるね〜♪」
オーベム「き、貴様らは……!?」
372
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:42:53 ID:4x3CLfLI0
エムリット「ハロ〜〜♪」
アグノム「タイミングバッチリだったね!」
ユクシー「初めまして……黒幕さん……」
オーベム「何で貴様らが……?いや、そうじゃあなくて!」
オーベム「どーしてダークライが!私を殴った!?何で?どうして!?」
ピカチュウ「ふっ……」
ピカチュウ「あっはっはっは!!」
ピカチュウ「ふふ……種明かしをするとね……彼女達には君と同じ能力があるんだ………つまり」
ピカチュウ「君の能力を打ち消す事が出来る」
オーベム「な、何ぃ……!?」
373
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:44:17 ID:4x3CLfLI0
ピカチュウ「これは君の作戦にとっては嬉しい誤算であり……同時に君の能力を打ち消す失敗の種でもあった」
ピカチュウ「実際僕は彼女達から能力の事を聞いた時、本当に犯人なんじゃあないかと疑ったからね」
ピカチュウ「でも僕らにはプクリンが居た……」
ピカチュウ「それにしてもユクシー達の能力やプクリンの性格を調べていないなんて詰めが甘いね」
ピカチュウ「ハッキリ言って馬鹿だよ……君」
オーベム「ぅ……ぁ」
ピカチュウ「……プクリンのお陰で僕らは、ユクシー達を疑う意味は無いと気付かされた……それはつまり」
ピカチュウ「君の嬉しい誤算は一気に失敗の種へと変わったと言う訳だ」
374
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:45:33 ID:4x3CLfLI0
ピカチュウ「そして、ここからが僕の作戦」
ピカチュウ「反転世界との接触の性質上、君は必ず此処に来る……来なくてはいけない」
ピカチュウ「僕とディアルガが一緒に居るのを見ても、一度失敗したと言う焦りと混乱から、逃げ出す可能性は低い」
ピカチュウ「そしてなによりダークライが居る。彼を捨て駒に使い、君が破れた世界へ行くのは分かりきっていた」
ピカチュウ「……それこそが、僕の狙い」
ピカチュウ「数人が君を追い、数人がダークライを抑える……後から援軍として来るユクシー達にダークライの記憶を元に戻して貰う」
ピカチュウ「ダークライは元に戻り、君を捕らえられる……」
ピカチュウ「そして、君のそのマヌケな顔を拝めたって事で一石三鳥かな……?」
375
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:46:55 ID:4x3CLfLI0
ピカチュウ「全て僕の計画通りだ」
エムリット「残念だったわね」
ユクシー「ディアルガさん達もこちらに向かっているでしょう。更に外にはギルドの皆さんもいます」
アグノム「逃げ場は無い、観念しなよ」
オーベム「あぁ……ぅぁぁ」
オーベム「こ、こんな…こんなの……あ、あぁり得ない」
オーベム「ゆ……夢だ……夢に決まってるぅ……」
ダークライ「……夢だとしたら……とんだ『悪夢』だな」
オーベム「……!!」
376
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:48:03 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ふ…………ふざけるなぁ!!」
オーベム「わ、私が……この私が……」
オーベム「この私がぁ!失敗した事など!!生涯一度だって無いんだ!!!」
オーベム「ダァァクラァイィ!!!」グルッ
オーベム「貴様の記憶を……もう一度改善するぅ!!」
ダークライ「……」
オーベム「此処に居る全員悪夢に落としてやれぇぇぇっ!!!!」
377
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:55:26 ID:4x3CLfLI0
クレセリア「……哀れですね」
ダークライ「……ああ」
オーベム「うおぉああぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!」
ダークライ「哀れ過ぎて……」
ダークライ「何も言えない……」
ダークライ「ダークホール!!!」
ズオォォォォォォォオッ……
378
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 19:56:30 ID:4x3CLfLI0
オーベム「ぅ……!」
オーベム「こ、此処は……何処だ……?」
オーベム「……」
オーベム「そうか……」
オーベム「やはりあれは夢だったんだ!!」
オーベム「当たり前だ!この私が失敗するはず無いのだからな!」
オーベム「……しかし、何故こんな所に……?」
???「グルルルルル……」
オーベム「お……ちょうどいい」
オーベム「貴様、此処は何処だ」
379
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:00:39 ID:4x3CLfLI0
???「グルルルルル……」
オーベム「此処は何処かと質問しているんだ……」
オーベム「聞かれたらさっさと答えr……」
???「ガアァァァァア!!!」バッ
オーベム「な!?」
オーベム「止めろ!離せ!!!……このっ!!!」
???「グルルルルル」
オーベム「こ、こいつ……記憶が無い……!?」
オーベム「わ、私の術が……効かな……」
???「ガアァァァァア!!!」
オーベム「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!?」
380
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:01:38 ID:4x3CLfLI0
クレセリア「……」
クレセリア「どんな夢を見てるの……?」
ダークライ「さぁな……ただ」
ダークライ「とびっきり恐ろしい夢だ」
オーベム「ぅぅ……ゃめ……ぁぁ」zzz
アグノム「……終わったのか」
ユクシー「……ええ」
チコリータ「おーーーーい!」
ピカチュウ「チコリータ……!」
クレセリア「ディアルガさん達も……!」
381
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:10:05 ID:fRKHTK3Q0
チコリータ「ハァハァ……もう終わっちゃった?」
ピカチュウ「うん……」
パルキア「ほーん……で、こいつが今回の黒幕かい」
パルキア「けっ!気に入らねぇ面してやがる!」
ディアルガ「……ユクシー」
ユクシー「はい?」
ディアルガ「……エムリット、アグノム」
三人「?」
ディアルガ「……疑ってすまなかった」
ユクシー「こちらこそ……ダークライを倒そうなど出すぎた真似を……」
ピカチュウ「……一件落着だね」
382
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:11:13 ID:fRKHTK3Q0
ジバコイル「ミナサン」
パルキア「うおっ!?居たのか!」
ディアルガ「まるで気付かなかった……」
ジバコイル「…………マァイイデショウ」
ジバコイル「今回ノ事件ノ大元デアル彼ハ、ワレワレガ連レテイキマス」
ジバコイル「恐ラクモウ目覚メル事ハナイデショウガ、マンガイチヲトッテ監視サセテイタダキマス」
ピカチュウ「分かった……よろしく頼む」
ジバコイル「エエ、モチロンデス」
チコリータ「それじゃあ、早く此処から出よう」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
383
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:12:52 ID:fRKHTK3Q0
~世界の大穴~
ビッパ「……遅いでゲスね」
ドゴーム「ちょっと心配になってきたぜ……」
マナフィ「大丈夫だよ……ピカチュウ達なら……」
プクリン「……来る」
ペラップ「……!」
ペラップ「居たぞ!彼処だ!」
ドゴーム「て事は……勝ったんだぁぁあ!!」
ヘイガニ「ヘイヘイヘイヘイヘーーーイ!!」
ビッパ「ピカチュウーー!こっちでゲス〜〜!」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
384
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:13:54 ID:fRKHTK3Q0
プクリン「お帰り♪」
ピカチュウ「ただいま…!」
ペラップ「いやはや流石と言うか何と言うか……」
ダグトリオ「これでポケダンズが世界を救うのも三度目だな」
ビッパ「やっぱり凄いでゲス〜〜!!」
ドゴーム「それにしてもよぉ〜…俺達は本当に役にたったのかぁ?」
ピカチュウ「全然」
ドゴーム「え゛」
ピカチュウ「嘘ウソ……皆のお陰だよ」ニコッ
ドゴーム「そ、そうかぁ?///」テレテレ
385
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:15:27 ID:fRKHTK3Q0
ジバコイル「皆サンノオ陰デ事件ガ解決シマシタ……アリガトウゴザイマス」
ジバコイル「二度トコノヨウナ輩ガデテコヌヨウ我々モ、オ尋ネモノ逮捕ニヨリイッソウ力ヲ入レマス」
ギラティナ「破れた世界は俺に任せとけ!もう絶対こんな事起こらない様にするからよ!」
プクリン「ふふ、頼もしいよ♪」
プクリン「よし!!これにて一件落着!!!」
プクリン「帰るよ!ギルドへ!!!」
一同「おぉーーーーーーーーっ!!!!」
.
386
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:28:22 ID:fRKHTK3Q0
クレセリア「……」
クレセリア(終わった……これでやっと……)
ダークライ「クレセリア」
クレセリア「!」
クレセリア「な、何……?」
ダークライ「ちょっとこっちへ来てくれ……」
クレセリア「え……でも」
ダークライ「頼む……」
クレセリア「……うん……分かった」
~~~~~~~~
~~~~~~
~~~~
387
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:29:06 ID:fRKHTK3Q0
ダークライ「……」
クレセリア「……どうしたの?こんな所まで来て」
ダークライ「……」
ダークライ「君に……話しておきたい事があって……」
クレセリア「私に……?」
クレセリア(もしかして……)
ダークライ「実は……」
ダークライ「今の私には昔の記憶があるんだ」
クレセリア「…」
クレセリア「…………え?」
388
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:29:58 ID:fRKHTK3Q0
クレセリア「そ、それって……」
ダークライ「星の停止を企み、空間の歪みで悪夢を見せ、反転世界との接触を起こさんとしていた記憶が全てある……という事だ」
クレセリア「……」
クレセリア「……そうですか」
ダークライ「以外と冷静だな……もっと慌てるかと思ったが……」
クレセリア「まぁ思っていた事と違ったし、少しビックリはしたけど……何か企んでいるならわざわざ打ち明けるような事はしないからね」
クレセリア「それに……私自身あの時とは違うから」
ダークライ「……そうか」
389
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:31:05 ID:fRKHTK3Q0
クレセリア「でも、どうして……?ユクシー達に解いてもらったんでしょ?」
ダークライ「さぁな……多分彼女らじゃあ力不足だったんだろう」
ダークライ「結果、全ての記憶が私の中に残った……」
クレセリア「そっか……」
クレセリア「それで……どうして私にその事を?」
ダークライ「……」
ダークライ「クレセリア、私はな……」
ダークライ「自首しようと思うんだ」
クレセリア「……!?」
390
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:32:09 ID:fRKHTK3Q0
クレセリア「な、何で……!?だって貴方は……」
ダークライ「確かに私はこれ以上何かしようと言う気は微塵もない……だが」
ダークライ「犯した罪は償わなければならない」
クレセリア「っ……!」
ダークライ「私だけのうのうと生きていく訳にはいかない……そんな事では君達にあらぬ噂がたつかも知れん」
ダークライ「少なくとも5年……長ければ10年以上、私に害はないと皆が理解するまで塀の中で過ごす事になる」
ダークライ「その間、君とは会えない」
391
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:33:28 ID:fRKHTK3Q0
クレセリア「そんな…………」
ダークライ「私も悲しいが……仕方ない事だ」
クレセリア「……は…ぃ……」グスッ
クレセリア「仕方……ない……ですよね……」ポロポロ
ダークライ「……」
392
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:36:45 ID:fRKHTK3Q0
ダークライ「だからこそ、君に言いたい事があるんだ」
.
393
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:37:32 ID:fRKHTK3Q0
クレセリア「言いたい事……?」グスッ
ダークライ「ああ、正確には……もう一度言いたい…………だがな」
クレセリア「!」ドキッ
クレセリア「そ、それって……もしかして…………」
ダークライ「……聞いてくれるか?」
クレセリア「…………はい」
クレセリア「……お願いします!!」
394
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:39:04 ID:fRKHTK3Q0
ダークライ「クレセリア……」
ダークライ「君との出逢いはとても奇妙なものだった」
ダークライ「だがそんな奇妙な出逢いで……私は変われた……」
ダークライ「世界で最も大きな悪であった私が……変わる事が出来たんだ!」
ダークライ「忘れるのではなく……変わる……これが私の求める答えだったんだ」
ダークライ「今の私で……君に言いたい」
ダークライ「クレセリア……私は…………」
395
:
フライゴン
◆tLVuNBhIJA
:2014/09/08(月) 20:40:50 ID:fRKHTK3Q0
ダークライ「君を愛している」
終わり
396
:
名無しのデデンネ
:2014/09/08(月) 21:47:55 ID:d0wrMtYQ0
終わったあああああああああああああ!?!?!?!
おつかれえええええええええええええええ
いまんとこProduce最高傑作じゃね
397
:
名無しのデデンネ
:2014/09/08(月) 21:56:34 ID:XZ12p//c0
うおぉぉぉ!いい話だったあぁぁ!
感動した。お疲れ様です。
398
:
名無しのデデンネ
:2014/09/13(土) 17:42:14 ID:jwCH7zBA0
今読み終わりました!!!乙乙乙乙乙です!!!
クレセリアとパルキアの絡みで「おっ、三角関係か?」と思ったら、そんな生温いもんじゃなかった……勿論いい意味で
俺もこんな良作書ける様になりたいです
399
:
名無しのデデンネ
:2014/09/20(土) 20:23:01 ID:7cU27mBw0
おおおお!
面白かった!
ポケダン本編のダークライの其の後は自分の中で消化不良気味だったんで兎に角楽しく読ませていただきました!&すっきりしました!
思わず彼らの今後まで気になってしまった。
400
:
名無しのデデンネ
:2015/01/21(水) 07:43:12 HOST:KD182250248035.au-net.ne.jp
その後は?(・ω・?)
401
:
餅つき
◆B3yArQfdHk
:2015/01/23(金) 08:55:55 HOST:p4152-ipbf1405funabasi.chiba.ocn.ne.jp
ああ・・・悲しかった
そしてProduceで最高傑作・・・
遅いけど乙
402
:
シェイミ
:2015/04/25(土) 06:51:00 ID:nrJOHQPk0
面白かった!
こんなにいい話作れるなんて凄いです!
403
:
ジラーチ
:2016/06/27(月) 23:51:05 ID:3BikxXos0
あの…もしよろしければ、この小説をお借りしてもよろしいですか?
とてもいい話だったので、他の小説サイトにも広めたいんです。
フライゴンさんの小説はセリフだけなので、もう少しアレンジしつつ、内容はそのままで…
どうですか?
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