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タブンネ刑務所14

88ショーケースの裏側で:2017/07/01(土) 01:12:30 ID:AxR/HFe.0
「ふたりとも!そんなところで見てないで中に入って近くで見ようよ〜」

一方、社長は夏休み中の小学生の如く元気いっぱいである。どこからそんな体力が出てくるのかは乙女の謎だ
三人揃って入場受付を済ませて中に入ると、ざんす男が早足で駆け寄ってきた

「社長さんも社員の皆さんもようこそお越し頂いてありがとうざんすよ
 お陰様でご覧の通りの大盛況ざんす!」
「いえいえ、こちらこそ大量に購入頂いてありがとうございます
 …ところで、授乳体験の方は大丈夫でしたか? 何かトラブルとかございませんでした?」

内心、社長は授乳体験ショーが上手くいくか不安だったのだ
ベビンネも子供も不確定要素の塊、どうしても順調にいくとは思えない

「あー、初回はトラブル続きだったざんすが、2回目3回目は順調そのものだったざんす
 ベビィちゃんたちが思いのほか素直ないい子で助かったざんすよ」

どちらかというよりは素直というよりは単純か楽天的と言ったほうが正しい
感情に敏感な性質が仇となって、ベビンネは好意の感情を向けてくる者に簡単になびいてしまうのだ
もちろん個体差はあり、簡単には心を開かない小ベビンネのような子もいるが

「ミッミ!」「ミーミィ♪」「ミーミ、ミー♪」
「あら、タブンネちゃんたち…」

どんなトラブルかを詳しく聞こうとした所で、社長の周りに5匹ほどの子タブンネが集まってきた
第一飼育室で社長が管理していた子タブンネたちだ
この子タブンネたちにとって社長は地獄のような生活の中、甘いオボンと微笑みと優しい言葉をくれた唯一の人である
そのため、たくさん餌をもらえるようになった今でも顔を覚えていて、そして慕っているのだ
最も、社長はタブンネの個体ごとの顔など覚えてはいないが

「ほらほら、ごはんだよ〜 あわわ、順番順番だよ」
「ミミ〜♪」「ミッミ、ミッミ」「フミィ〜♪」「ミリミィ?」

社長の周りの子タブンネはぞろぞろと増え、20匹近くにに囲まれてる状況となった
子タブンネたちは餌をねだったり足に擦りついて甘えたりと皆社長が大好きな様子だ
そんなタブンネ達に社長は少々窮屈そうにしながらもしゃがんで一匹ずつ手渡しで餌を与えていく

「ふへぇ〜、モテモテざんすね」
「どういう理屈かはよく分からんですけど、社長は子供のタブンネに好かれるタチなんすよ」
「やっぱりちょっとタブンネに似てるからかな?」

弟分がタブンネに似てる発言をした瞬間、社長の餌をやる手がぴたりと止まった
周りの子タブンネたちは恐怖し、ゾゾゾッと一斉に後ずさりして社長から距離を取った

「リマくん、女の子にそんなこと言っちゃあダメだよ…」
「ひっ?!!すいませモガガ…」

社長はおもむろに立ち上がり、謝ろうとする弟分の口に残りの餌を全て突っ込んだ
弟分は冷や汗を流しながらモガモガと苦しんでいる
タブンネは可愛いがぽっちゃりしたイメージがあるので、
女性にタブンネみたいに可愛いなどと迂闊に言うと嫌な思いをされる事があるから注意が必要だ
社長のような最近体重が増加傾向で気にしている女性には特に

「あのバカ思いきり地雷踏み抜きやがって…」
「わ、私も言葉には気をつけるざんすよ」

社長がなんとなくタブンネに似てるという事はざんす男も兄貴分も常々思っていた事で
ざんす男は言わなくて良かったと安堵して、兄貴分は呆れるばかりであった

「ボフフェエ!!」
「フミィ〜ン!」

耐えられなくなった弟分の口から餌の塊が鉄砲水のように噴き出した
その吐き出されて地に落ちたグチャグチャの餌に一匹の子タブンネが駆け寄り、四つん這いになって食べ始める
それは偶然にも、あのざんす男が会社を訪れた際に餌をあげた浅ましいタブンネだった




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