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タブンネ刑務所14

801名無しさん:2024/04/18(木) 15:05:42 ID:x/u8mWZU0
さて、時刻ももう夜の10時。
俺は火を焚きながら、パンを食っている。ここはどこかって? 茂みの中だよ、ちょっとした細工をしてあるな。

市長が渡してくれたバタフリーの"ひみつのちから"で、茂みの中にちょっとした秘密基地を作った。わりと快適だぜ、ここ。
ブラッキーは焚き火の横で丸まっている。エーフィには、ちょっと外に出てもらっているんだ。
エーフィは、巣穴の近くでリーフィアを見張っている。あ、もちろん、茂みに隠れて、な。
あいつら、警戒心も強いんだ。完璧グレてやがる。うん、こんなポケモン、保護して子供達に寄付?なんてするわけにはいかない。駆除だ、駆除。
俺はパンを食べながら、スクリーンがわりの"ひかりのかべ"を見つめている。壁には、エーフィの見ている光景が映し出されている。
「お、来た来た。ん? ケガしてるやつがいるぞ」
リーフィアが3匹ほど、歩いてきた。その内の一匹は、体中に傷を負っている。そうか、警備員と交戦したんだな。ざまぁ。
足を引きずりながら歩くリーフィアに、もう2匹のリーフィアが寄り添っていく。すばらしき友情だ。もうすぐ永遠のものになるぜ、感謝しな。
さて、今入っていったリーフィア、さっき来たリーフィア、巣にいるリーフィアを合わせると……23匹か。だいたいこんなもんか? 
捨てられたばっかりの野良リーフィアが、午前様なんてことになるわけないよな。よし、もうちょっと待ってから、作戦開始。
「12時に、作戦開始だ。それまで、休んでおけよ、ブラッキー。あ、エーフィにもうちょっと見張りを続けてくれって言っといて」
俺の言葉を聞いて、さっと起きるブラッキー。エーフィもそうだが、こいつらの忠誠心には、頭が下がるよ、ほんとに。
俺は仮眠を取ることにした。さて、12時からはお楽しみ。
ブラッキーに顔を舐められて、俺は目を覚ました。うー、くすぐったい。
さて、いっちょやりますか。俺は茂みを出た。ブラッキーもついてくる。
リーフィアの巣穴まで歩いていく……っと、あれはもしかして、リーフィア?
巣穴の側に、一匹のリーフィアが立っている。穴の周りをうろうろしているリーフィア……そうか、見張りのつもりだな。結構知恵が回るじゃないか。
さーて、どうしたもんかね。
あたりを見回す。ふと、茂みの影に、薄い紫色の肌が見えた。オッケー、オッケー。




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