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タブンネ刑務所14
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僕に掴まれているベビプラは興奮して暴れていたので一先ずバッグの中に閉じ込めた。
必死に出ようとモゴモゴ動いているが無視しておく。
ママイナンは棲みかを案内した。 押入れの奥に屋根裏に繋がる小さな穴があった。
あまり掃除をしてなかったので全然気付かなかった。今後は気を付けねば。
懐中電灯で屋根裏を照らすと無くしたと思っていた複数のタオルが見つかった。
毛布代わりに使っていたと見える。
他にも沢山の食べかすが散乱していた。
さらに奥に、ふと青い物が見えるとママイナンが咄嗟に隠そうとした。
余程大事な物らしい。
「今隠そうとした物を見せろ。さっきの子が死ぬことになるぞ?」
その言葉にママイナンはマイ・・・と涙声をあげながら青い物を僕に差し出した。
それは尻尾だった。
大きさからして大人のマイナンのもの。 親の形見という訳か。
「これは少し預かる。なに、すぐに返すよ。」
ママイナンが両手を伸ばし「返して!」とアピールするが無視。
僕は散らかったままの台所に戻った。
マイナン達の食べかすの他に糞尿が撒き散らされている。
「綺麗に掃除したら子供を返してやるよ。雑巾はこれを使いな。」
僕はそう言って尻尾をママイナンに渡した。
「マイ・・マイマイ!」
ママイナンは首を横にブンブン振った後、僕のズボンをキュッと掴み僕を見上げながら媚びるようにマイマイ鳴き出した。
「・・・まあ大事な形見だしな。悪かったな。」
僕の言葉を聞いたママイナンは安堵の表情を浮かべ形見の尻尾をギュッと抱き締めながら目を瞑っている。
「良かった。ずっと一緒だよ、お母さん。」とか思っているのだろうか。
形見の残り香を嗅ぎながらうっとりしているママイナンの目の前にミキサーを置いた。
丁度ベビプラマイ一匹の体がすっぽり入る。
僕は先程バッグに閉じ込めた一匹をミキサーの中に入れる。
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