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タブンネ刑務所14

761名無しさん:2024/03/01(金) 17:27:56 ID:8hIgyu4k0
小雨が降る中、僕は帰路に着く足取りを速める。
今日は残業もない。 こんな早い時間に帰れるのはいつ以来だろうか?

…思い出した。
プラマイ達が住み着く前だ。
あのネズミウサギの事を思い出し少し気が滅入ったが僕の帰る場所はあの古いアパートだ。
決してプラマイの巣なんかではない。

うちのドアの前に立ち僕は気を引き締め逸る気持ちに反するように静かにゆっくりとドアノブに手をかけた。

忍び込むように玄関に潜入した僕は微かに、だが確実に何者かの気配を感じ取った。 そして確信した。

間違いないプラマイだ!
集中して耳を澄ますとガサガサと物音が、それとまだ幼いプラマイの鳴き声が「ぷらぁまいぃ」と聞こえてくる。
毎日のように聞かされた甘ったるい耳障りな鳴き声だ。

僕はプラマイ達とは逆に物音をたてず慎重に台所へと足を進めた。

だんだんと鳴き声のボリュームが大きくなりクチャクチャと咀嚼する音が真っ暗な台所に響く。
「クチャクチャ、ンマァイ。ング。ププゥ!」
プラマイ達は食べる事に夢中のようで僕に全く気付いていない。
僕はプラマイ達の位置を把握した。
そして逃げられないように間合いを詰めた。

僕は台所の照明を点灯した。
「ぷりゃあ!」「まいまいまい!」




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