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タブンネ刑務所14

59ショーケースの裏側で:2017/06/19(月) 05:03:56 ID:j7k4MZwk0
チュウ・・・ チュウ…
(・・・また舐めてる?)

早朝、女子社員は目覚ましのアラームが鳴る前に小さいが聞き覚えがある音によって目を覚ました
準備室には窓がないので電気を点けないと部屋は暗く、寝起きでぼやけた視界では何も見えない
睡眠不足の重い身体をよいしょと起こして電気を点けると、毛布の上に座りながら小ベビンネを抱くチビママンネの姿が
小ベビンネはその小さな手でチビママンネの毛をしっかりと掴みながらお腹に顔を押し付けている
その押しつけてる箇所は、あろうことか昨日膿が噴出して処置しておいた所と同じだ
よく見ると、チビママンネのすぐ傍に昨日張り付けたガーゼが剥がれ落ちていた

「え…? 膿は…? 」
「ミィミィ♪」

困惑する女子社員にチビママンネが優しく微笑みかける
その顔に苦痛や切なさは一切なく、喜びと安らぎに満ちた心温かい笑顔だ

「まさか…」
「ミィ♪」

チビママンネの横に回り込んでその足の上に乗せられながら抱かれている小ベビンネを覗き込んでみると、
乳首に吸いついてこくこくと喉を鳴らしている。母乳を飲んでいたのだ
乳首のうちの一つだけ完全に千切り取られてはなかった悪運、
女子社員の治療で膿を出し切った事、そしてタブンネ特有の強靭な再生力
その三つが功を奏しチビママンネの乳腺は一夜のうちに再生を果たしてしていた

「すごい!すごい!おっぱいが出るようになったんですね!」
「ミィ、ミィ♪」

母タブンネの温もりに抱かれながらベビンネが乳を吸うその光景
哺乳瓶で行うような無機質な栄養補給ではない、美しささえ感じる暖かな母と子の繋がりの姿がそこにはあった
小ベビンネも哺乳瓶で飲む時よりもずっと心穏やかな様子だ
もう出ないと思ったお乳が再び出た事に、女子社員は眠いのも忘れてまるでわが事のように喜び、
チビママンネもまた人間の友だちと喜びを分かち合おうとしていた
が、喜んだのもつかの間、女子社員はある事が頭を過ぎり、その喜びは風に吹かれた蝋燭の火のように消え失せる
この子を母親から引き剥がして商品として売らなければいけない事を

「…よかったです、おっぱいが治って」


そう呟いて女子社員は再びと座布団に横になる
辛くて顔を見る事が出来ず、チビママンネに背を向けて
まだ全然寝足りないはずなのに、目を閉じていても眠ることができない
「仕事だから」
そう言い訳してしてタブンネたちの苦しみを知らぬふりしている私に、なぜこんな美しい光景を見せるのか
この小さな親子の暖かい繋がりを、自分の立場と生活の為に永久に引き裂こうとしているというのに




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