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タブンネ刑務所14
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愉快なチビ達とのお別れを済ませ、歩みを進めてきたテッカグヤ。不思議な顔を浮かべ辺りを見回す。かなりの数ブチ殺したが、まだ少しオモチャは残っていたハズだ...。
高度を上げ、牧場の果てまで飛び回り様子を確認していく。
(ミヒヒ、困ってるミィ、困ってるミィ...!)
(もう誰も居ないミィ。さっさとどっか飛んでけミィ!)
息を殺し身を潜めるタブンネ達。シーツの中の暗がりで、ドヤンネ顔で鋭敏な耳をそば立てる。
この牧場へ来てから初めて、じっくりとその全容を確認したテッカグヤ。出入り口らしきモノは見当たらないし、逃げ出した形跡も無い。自分の勘違いで、もうあのピンクの生き物は全滅させたかと考え始めた。
やがて切り倒した林まで戻ってくると、次の行動を思案し始める。
身を潜める存在を知っての上ではないが、石ころを蹴飛ばすような感覚でポッと火を吐くと、数個先の巣穴がけたたましく燃え上がった。
すると炎で歪み形を変えたシーツの端が少しモゴモゴと動き出す。
・・・
「ミバババババババババババババババッ!」
本人達は必死極まりないのだろうが、ギャグみたいな声を上げながら、火ダルマが2つ、穴の端から飛び出して来た。
もう目もロクに見えていないだろうし、触覚が焼け落ち自慢の聴覚も半減以下になっているだろう。
それでもなんとか自分達の水飲み場、各ブロック3ヵ所ずつ設置されている人工小川の1つを探し当てると、ジュージュー音を立てながらゴロゴロと転げ回る。
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