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タブンネ刑務所14

365カンムリ雪原のタブンネ 三つまたヶ原編:2021/01/24(日) 22:11:04 ID:.pjsQMZQ0
続いての標的は階段に向かったタブンネ達だ。二匹のタブンネ階段を駆け下りている。
外の景色が見えた、もう少しで脱出できる。
先頭のタブンネが外に出ようとすると目に見えない何かに防がれ、勢いよく尻もちをつく。
何故出られないのか。何が起こったか分からないタブンネ達は一度外へ向かって駆け出すがやはり目に見えない壁のような何かに阻害されて出る事は敵わなかった。
出口にはフーディンによりリフレクターが張られていたのだ。
タブンネ達は顔を青ざめさせながらリフレクターをバンバンを叩く。

 「ミィィィィ!!ミィィィィィィィ!!!!」─ 出して! ここから出してぇ!! ─

サザンドラはそんなタブンネ達を階段上部から見下ろしている。
二匹の内後方にいた一匹がサザンドラがこちらを見ていることに気付き「ミィィ!!」と悲鳴を上げる。
先頭にいたタブンネもそれに気づきより強くリフレクターを叩き始めた。
そんなタブンネ達を見下ろしながらサザンドラは大きく息を吸い始め、巨大な火球を吐き出した
火球は空中で大の文字に変化し、階段を下りタブンネ達の方へ向かっていく。
だいもんじという炎タイプの技だ。
燃え盛る炎はじりじりとタブンネ達へとにじり寄っていく。
後方にいたタブンネは恐怖のあまりしゃがみ込む。その上をだいもんじが通過するが背面に火が移り尻尾と背中が燃え上がる。
先頭にいたタブンネはよけきる事が出来ずだいもんじが直撃し、炎に飲まれてしまった。
だいもんじが直撃したタブンネは火だるまになりながらその場に倒れ込んでしまう。
倒れた事により炎が気道へ入り込み、喉の奥を焼き尽くす。その苦しさは想像を絶するだろう。

 「ミ……ギァ……ァ……」 ─ 熱……い……苦しい…… ─

タブンネは苦しさのあまり喉を掻いてしまう。
しかし焼けただれケロイド状になった皮膚がぐちゅりと破れしまい、その中からさらに炎が入り込んでしまった。
これではもはや声を出す事すらできない。
激痛に苛まれ朦朧とする意識のなかで、タブンネは仲間が居る方へ手を伸ばした。
だがその手は誰に取られることもなく、ただ空しく空を掻く。
苦しいと叫ぶことや涙を流す事さえできない。地獄のような業火に飲まれるこの時間はタブンネにとっては永遠の様に感じられた。
やがてタブンネは体中が焼かれていく激痛と全身の水分が枯れていくのを感じながらこの世を去った。




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