したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

タブンネ刑務所14

310カンムリ雪原のタブンネ 三つまたヶ原編:2020/12/20(日) 03:32:33 ID:T3kMW8xE0
母タブンネが向かった先は海鳴りの洞窟にある小さな洞だった。
その中には母タブンネの他にも複数の子供を連れたタブンネが三匹ほど存在していた。その面持ちは皆一様に暗い。
洞の中で母タブンネ達が子供をあやしているとその場に緑色の巨大なポケモン、バンギラスが現れた。
岩陰に隠れて状況を見ていた長女タブンネは初めて見た恐ろしいポケモンに思わず悲鳴を上げそうになる。
しかし長女タブンネはすんでの所で悲鳴を飲み込む事に成功し、そのまま岩陰から状況を見守った。
バンギラスが現れた途端母タブンネ達はかしこまり、洞の中に居る子タブンネ達へこの場所に留まる様言い聞かせながら洞から出て行った。
子タブンネ達は母タブンネ達を不安そうな目で見つめる。そんな不安そうな子供達を他所にバンギラスは洞の中にいる子タブンネの数を数え始めた。
バンギラスの後ろで待機している母タブンネ達は顔面蒼白で今にも倒れてしまいそうだ。

 ─ 今回は全部で二十匹か……まぁ問題ねぇ。木の実はいつもの場所に置いてあるから持っていけ ─

バンギラスは子タブンネ達の数を数え終わると後ろの母タブンネ達にそう告げると、洞の近くに置いてあった岩を押して閉じようとする。
子タブンネ達は母の姿が見えなくなっていくことに不安を感じピィピィと鳴き始めた。
洞が閉じられようとしたその瞬間、出入口に近くに居た子タブンネが走りだし洞の外へと飛び出してきた。
先ほど長女タブンネがあやしていた弟タブンネだ。弟タブンネは泣きながら母の元へ向かう。
するとバンギラスは弟タブンネの耳をガッと掴み持ち上げた。タブンネにとって敏感な部分である耳を乱暴に掴まれた子タブンネは痛みで泣きながら暴れ狂う。

 ─ ちょうどいい、さっそく今日の分を頂くとするか ─

そう言うとバンギラスは大きな口を開けて子タブンネを飲み込んだ。
ざらざらとした舌の上に転がされたのも束の間、弟タブンネはバンギラスの歯で小さな足をすりつぶされてしまった。
バンギラスの口の中から「ピァァァァァァ!!!!!」という甲高い弟タブンネの断末魔が聞こえる。
母タブンネはついにたまらず耳を抑えその場に蹲ってしまった。隣にいたタブンネ達が母タブンネの背を摩り介抱する。
口の中で弟タブンネがたくさん苦しむ様に念入りに咀嚼するバンギラス。やがて弟タブンネの声が聞こえなくなるとペースト状になったそれをごくんと飲み込んだ。

これがタブンネ達と共生する三つ目の理由、食用である。
木の実さえ与え続ければその繁殖力で次々と数を増やしていく。バンギラスはその繁殖力に目を付けたのだ。
タブンネ達を子飼いにすることで食糧難を解決する。いわばポケモンによるポケモンの養殖である。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板