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タブンネ刑務所14

307カンムリ雪原のタブンネ 三つまたヶ原編:2020/12/20(日) 03:30:27 ID:T3kMW8xE0
「ミイイイィィィィィ!!!!!!ミヤアアアァァァァァ!!!!!」─ 嫌だぁ!!死にたくない!!死にたくないよぉ!! ─

先ほどのタブンネの姿を見ていた麻痺タブンネは半狂乱になりながら叫んでいた。
フーディンはそんなタブンネをサイコキネシスで宙に浮かせ、両手足を大の字に広げた状態で固定する。
首や手足を動かしなんとかサイコパワーの束縛から抜け出そうとするタブンネ。そんなタブンネの前後にフーディンは二枚のリフレクターを展開した。
リフレクターはタブンネの首から下、胴体部分を挟み込み徐々にプレスしていく。
ミシミシと骨が軋む音が聞こえ、苦しそうにもがくタブンネ。まだ多少自由の利く両腕でバンバンとリフレクターを叩くが割れる気配は無い。
やがて肺が圧迫され、呼吸が浅くなり始める。そしてバキッという音が鳴った後タブンネが口から血を吐き出した。
折れた肋骨が肺に刺さったのだ。まだ喉奥には血が溜まっている状態で、それでも酸素が必要なため血液ごと酸素を取り込もうとするタブンネ。

「ガハッ……ミ……ァ……」─ 助……け…… ─

死にゆくタブンネは光が失われつつある虚ろな目でリフレクターの操縦者であるフーディンに命を乞う。
その言葉を聞いたフーディンはタブンネを見つめフッと笑い、リフレクターでタブンネの胴体を圧砕した。
バン!というリフレクター同士が重なり合う音が鳴り、タブンネの体が肉の一片までぐちゃぐちゃに粉砕される。
タブンネの頭部は肉体から解放され、リフレクターからはみ出た血肉と共に地面へと落下した。
三匹いたタブンネの内二匹はトレーナーが従えるポケモン達の経験値となった。あとは残りの一匹からタブンネの多さについて調べるだけ。
しかしここはあられが降り注ぐ平原の真っただ中である。トレーナー自身の体温低下もそうだがポケモン達へ降り注ぐあられのダメージも心配だ。
トレーナーはひとまず生け捕りにしたタブンネを担ぎ、ジヘッド達と共に先ほどの遺跡へと引き返した。




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