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タブンネ刑務所14
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イッシュ地方から少し西に行ったところの山…と言いましても皆が思い浮かべるような大きな山じゃありません。
小さな町から少し離れ、柵に囲まれた標高百mもない、低木や草ばかりの山(丘というには切り立っている)です。
そこにタブンネの一家が住んでいました。
パパンネとママンネ1匹づつ・チビンネ3匹の5匹の家族です。
彼らは他の野良ポケモンたちと同様に麓の住宅地の河川敷や公園に住んでいたのですが、
ある日からそれまで餌をくれたりしていた住民が、なぜか狂暴化して野良ポケモンたちを襲うようになったのです。
例えば公園で人間から餌をもらうのが一番得意で、この一家にも食べ残しをよく分けてくれた優しいイーブイ・・・
彼女はママンネの見ている前で人間からもらった餌を食べた後血を吐いて死にました。
驚いて逃げかえる途中「この泥棒ネコ!」という人間の声に殴られる音とチョロネコの断末魔の悲鳴も聞きました。
無論同族たちも例外ではありません。
警戒してなかったタブンネたちはねぐらを囲まれ火をつけられ、逃げれないベビンネや卵はみんな焼け死にました。
焼け死ぬ前に飛び出した大人のタブンネ達も、みんな取り囲まれた人間によってぶち殺されてしまいました。
このタブンネの夫婦だけはママンネが前述のイーブイ達が人間に殺されたのを目の当たりにして警戒してたので逃げれました。
「皆、逃げるミィ!」 「もうダメ…チィ・・・」
追いつかれる直前に土手を乗り越え、草むらの陰にあった窪地に5匹は飛び込みました。
5匹を見失った人間はさらに向こうの柵の金網の小さな破れ目を見て、そっちに逃げたと誤解し諦めて去っていきました。
「あっちに行ったなら追う必要もない、早く戻らないようにふさごうぜ。」
タブンネの夫婦はその時人間がキィキィ針金を動かす音を聞いて、初めてそこに破れ目があるのに気が付きました。
そして人間が去った後、何とかそこを広げて柵の向こうにあった山に逃げ込むことにしたのです。
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