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タブンネ刑務所14

215ショーケースの裏側で:2018/04/06(金) 00:56:46 ID:Dxc7CVbQ0
「ミガァーーーーーーーーッ!!!!」
「ヂィィィィーーーーーーーーーー!!!!」
「ビビッ?!」「ヂッ?!」

切なる懇願によってベビにもたらされたのは、剣道の気合の如き怒声である
あまりの声量と迫力に部屋のタブンネたち
そして、別室に置かれている子タブンネたちすらもみな一様に驚きびくりと体を震わせる
罪悪感を怒りに変え、相手に叩きつける… ある意味逆ギレに近い心境か
これを至近距離で直撃した試金ベビは全身が凍てつくほどに恐怖し
コテンと尻餅をついておまけに糞までちびってしまう
そして恐れおののきながら早足のハイハイで黒ンネにしっぽを向けて逃げて行ってしまった

「ヂィィィィィ!ビィィィィ!!」「ビャァァァァー!!ヂュィィィィ!!」
「ミィ、ミィミィ、ミィミィ…」

試金ベビのみならず、乳を飲んでいた黒ンネのベビたちも巻き添えで泣き出す始末だ
慌ててわが子をあやそうとぎこちない手つきで頑張る黒ンネだが
生来どうにもこういった事は苦手である
決して表に出すことは無いが、心の中で目の前のわが子にも負けぬ程に泣いていた
お腹を空かせたベビを怒鳴って追い払うなど、誰が好んでやるものか
本当は助けてやりたい、抱きしめて乳だっていくらでも吸わせてやりたかった
だが今の自分は赤子の空腹すら十分に満たせぬ無力なママンネ
わが子の命を守るには鬼にもならねばならぬのだ
唇を噛みしめ、尻を汚して己から遠ざかる哀れな母無し子に胸の内で必死に詫びた

「ヂィ… ヂグゥ… グズッ…」

もはや同族のタブンネさえも信じられず、部屋の隅で丸まって震えながらメソメソと泣く試金ベビ
両親は消え失せ、他のの大人タブンネたちからは疎まれ拒まれる…
他者の助けが無くては生きられないベビにとって、この状態には死にも等しい
赤子にそんな小難しい理屈は分る筈もないが、その小さな心の中はは絶望で一杯だ
そんな時、急に手足が床から離れ、体が宙に浮く

「ヂヂッ?ヂッ!ヂヂーッ!!」

何が起きたかわからず怖くなって手足をバタつかせていると、背中に温かいものがふわりと触れた
どうにかベビたちをあやし終わった赤ンネが試金ベビを抱き上げたのである

「ヂヂィ!!ヂヂィー!!ヂャーーーー!!」
「ミィィ、ミィミィ♪」

未だ恐慌状態の試金ベビは訳も分らず腕の中で手足を振り回して大暴れするが、
赤ンネは手慣れた様子で宥めながらそれをいなし、
そして疲れて暴れるのを止めたのを見計らい、ベビの耳をそっと胸に押しつけながら抱きしめた
チビママンネや女子社員もやっていた、あの心音でベビンネを落ち着かせる方法である

「ヂヂィ… ヂヂ…? ヂヂィ… ヂィ…?」

ようやく優しい大人に出会って安心したのか、胸に顔を埋めて落ち着いた様子だ
こうすることで怖い他のタブンネを見ないようにしてるのだ
ところで、上記の鳴き声に不自然に疑問符が混じっているが
これはベビンネが安らぎつつも何か違和感を感じているからである




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