レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
タブンネ刑務所14
-
「ほれほれ、心配しねーでも赤んぼはちゃんとここにいるぜ」
そう言って兄貴分がもう一つの袋から取り出して見せたのは、中身が入った青い洗濯ネット
その中身は言わずもがなベビンネである。かなり恐怖しているようで、体を丸めブルブルと震えている
3匹のうちいずれかの実子なのだが、男たちに母子の区別はつかないし気にもしていない
兄貴分は床を滑らせる様に投げてタブンネたちの近くに寄こした
「チィ!チィィ!」
「フミッ!ミミー!!」
タブンネのうちの一匹が縛られた手でベビを抱き上げ、ネットを噛みはじめる
どうにかして出そうと頑張っているのだが、太くてごわごわの合成繊維の網はそう簡単に噛み切れはしない
悲しいかな、野に生きるタブンネにジッパーの仕組みを一目で理解することは出来なかった
「ミィ!ミッ!!ミィィ!ミー!!」「ミ゙ッ!ヴミ゙ィー!」
「あらら〜、怒っちゃったよぉ。もっと丁寧に扱ってあげなきゃ」
「あー、すいません」
他の2匹のタブンネが怒りの声をあげた。
一匹は子供がだだを捏ねて大声で喚くように、一匹は太い声で吠えるように
怒りの理由は言わずもがなであろう
が、3人はこの程度の威嚇は日常茶飯事で、いちいち相手にしててもしょうがないという態度だ
社長は半笑いしながら申し訳程度に注意し、兄貴分は少しだけ顔をしかめてポリポリと頭を掻いた
ここでなぜこの3匹と子供たちが捕まったのか説明すると
3匹のうちの1匹、具体的に言うとうるさい声で威嚇してるタブンネが
落ち穂を拾っていた所を見つかったのがこのタブンネたちが捕まった切掛である
まず手始めにうるさいタブンネがメスであることを確認してからルカリオとともにふん縛り
それから様子を見にきた網噛みタブンネも勢いで捕獲し、その足跡を辿っていったら近くにある巣も見つかり
守っていた唸りタブンネとベビと子タブたちもあえなく全員御用という運びである
「とりあえず赤ん坊を返してやりましょうや、そうすりゃ少しは落ち着くでしょうぜ」
弟分は麻袋から残りのタブンネたちを一匹取りだし、洗濯ネットから出して仰向けに床に置く
するとベビンネはハイハイをしだしタブンネたちの所へ真っすぐ向かっていった
本タブからすれば全力を以て敵から逃げているつもりなのであろう
しかし、涙声でチィチィと高い声で切なげに鳴き、
綿毛のように小さくて白い尻尾を小刻みにぷりぷりと揺らしながら一生懸命に這っていくその姿
電池で動く動物の歩く玩具のように滑稽で愛らしく、社長はもとより兄貴分ですらも口の端が緩むほどだ
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板