敵を倒すとたまにポーションを落とします。これには赤,青,黄,透明の4種が存在し、組み合わせしだいで様々な効果を得られます。攻撃力上昇,体力回復といったスタンダードなものから、残機増加,面をワープなどの強烈な効果まであり、主人公の性能が驚くほど低い本作ではドーピング不可欠。つまりソダンで勝者になるには計画的ドーピングに頼るしかないのです。ここに洋ゲーの特徴である、自国はドラッグ問題にうるさいがゲーム中じゃドーピングバシバシ現象が見られます。
しかしドーピング不可欠のバランスなのに、まずい組み合わせで服用すると“WINNERS DON'T DO DRUGS”のメッセージとともに即死級のダメージ喰らうのはあんまりです。もしかすると反ドラッグ団体に因縁つけられたとき用に入れてるのかもしれませんが、だったら最初からヤクに頼らずに済むバランスにすりゃいいと思うんですけどね。
まさにクソゲーマニアのために作られたような里見の謎ですが、なんとたったひとつだけあのFFⅦに匹敵するものがあります。それはロードの速さ! 人員では20倍以上、制作予算では100倍以上、才能では1億…と、とにかくそのぐらい差があると一目でわかるほど規模の違うゲームとタメをはれる部分がたったひとつでもあるってのは凄いことです。
ただFFⅦの場合は途轍もなく中身の濃いゲームを快適に遊ぶための一要素なのに対し、里見の謎の場合は読み込み時間が短いかわりに他の全てが犠牲になってるんだけど。それはあまりに取り返しのつかない犠牲でした。Oh my god!私は頬をつたう涙を止める術を知らない…。