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【1レス】自作のステクロ小説スレ【10レス】
1
:
名無しのハウンドさん
:2012/02/07(火) 18:40:23 ID:Gxr5vDIY
!注意!
このスレには以下のようなものが含まれる可能性があります
・長文
・二次創作、非公式命名
・他作品、自作のキャラクター
・読者との感性の不一致(当然)
・微エロ、グロ(酷い場合荒らし認定)
・『勢いでやった。後悔はしていない』
・一撃必殺、10割コンボ
このスレはsage進行です
52
:
娯楽
:2012/08/17(金) 22:42:07 ID:fZZZ3zTA0
「大きいですね・・・」
いま私達がいるにはS.I.V.Aのプールに居る
プールと言うがリゾートプールだ。
当初は普通のプールだったらしいがハウンド達の要望に応え今にいたる
「ユンはここを利用するのは初めてですか?」
「はい、エレナさんは?」
「私は余りここを利用しません」
だって・・・
「そんな貧相な胸を晒すわけにいきませんものね」
今一番聞きたくない声が聞こえた。
声のするほうを振り向くと・・・
いた。 ここで一番会いたくないない女性がいた。
彼女はセレスティーヌ・シャルロア
その・・・ 私より、 大人らしい体をした女性だ。
「なんであなたはここにいるんですか?」
「あら、わたくしだけじゃありませんことよ。 ほらアチラに」
彼女が指をさす方角に視線を向けると、
プールサイドで座りながら小説を読む女性がいた。
彼女はアンナ・ベルンハルトだ。
「それにあそこ」
まだいるんですね・・・
そこにいるのは良夜さんと一緒に競争にいそしむ
クライブ・ロックハートそしてアレックス・サザーランド
53
:
娯楽
:2012/08/18(土) 13:23:38 ID:fZZZ3zTA0
「相変わらずお嬢の三角ビキニ破壊力は凄まじいな・・・」
「あぁ、アレだけを目当てに来るハウンドも少なくないからな」
「ねぇ、そんなもの見ていったいなにが楽しいのか僕には分からないんだけd・・・」
「まだまだ子供だなアレックスは、クライブもそう思うだろ。
んっ? クライブ?」
「あの〜、良夜さん・・・ クライブさんは一目散に泳いでにげました・・・よ」
「解説ありがとなユン^^」
「でっ、あなたは何をしていたんですか^^?」
「・・・人間観察」
ガシッ、
「あの〜、エレンさん? アイアンクローは痛いんですg・・・」
思いっきり彼の頭を握り手を離す。
すると彼はプールの底に沈んでいった。
「アワアワ エレナさん良夜さんが・・・」
「大丈夫よ。 じきに浮いてくるわ」
プカ〜
「本当ですね・・・;」
「あなたも大変ですのね。 そういえば、サイードさんは?」
浮かんだ状態のかれがサウナの方を指差す。
覗きこむと全身汗だくのサイードさんがいた。
「「「・・・・」」」
「あちらにいきましょうか」
「はい・・・」
「えぇ、そうですわね」
54
:
娯楽
:2012/08/18(土) 22:55:18 ID:fZZZ3zTA0
「みんな楽しんでるようね」
「あっ、ホダカさん お仕事の方はもう良いんですか?」
「一段落付いたから少しね」
「それにしても本当によかったんですか? 貸切なんて・・・」
「もともと、今日は点検の日だから少しの間なんだけどね。
それに彼には少しでも何かしてあげたくてね・・・」
そう言いプールに浮く良夜をホダカさんは見つめた。
「彼に何かあったんですか?」
「エレナ、これ以上はプライベートだから内緒ね・・・」
私はそれでも彼の事が知りたくてホダカさんに聞き寄ろうとするが、
「ホダカさん、エレナさんみんなと一緒にビーチバレーしましょうよ」
「わかったはユン、あなたはどうする?」
「あっ、はい私も」
「やったー」
そうして無邪気にはしゃぐユンに引っ張られる形で連れられながら思った。
私は彼のことを何も知らないのだと・・・
55
:
後書き
:2012/08/18(土) 23:06:39 ID:fZZZ3zTA0
どうもまた醜態を晒しに来たよ
あの後、「あっ、水着回欲しいな」と思い進行
ステージの方は「暑いから砂漠」で選択
本当は他のキャラを登場させようとするが思いつかず・・・
あっ、でも今回は後半大分見やすく、まとめる?ことに成功したと思う
唯一の後悔はもうちょっと胸を強調したかった・・・
で、こいつらと遊ぶのは多分次で最後かな
最後にあの後「あっ、まとめるのね・・・」
とうゆうことで、前作が復讐 今作が孤独で
多分無理かな・・・ こんなことだったら考えればよかった
56
:
名無しのハウンドさん
:2012/08/19(日) 23:45:36 ID:fZZZ3zTA0
そこは一面白の世界だった。
俺はその世界が怖くなり出口を探した。
すると上から水滴が降ってきた。
その水滴は真っ赤だった。
そしてそれは激しさを増し瞬く間に赤い泉を作りあげた。
俺は怖くなり逃げ出そうとすると、
泉から人が出てきた。
それは頭と左胸がなかった。
だが、それだけじゃない同じように体の箇所が無い人がたくさん泉から出てきた。
気が付くと、自分の腰までそれは広がり、
自分の足元からそれはやってきた。
片方は左胸に穴が開いた女性
片方は右腕を失った女性
その二人は鼻から上がぼやけ口だけが笑っていた。
俺は逃げた。
怖かった、怖くて堪らなくなった、全身の振るえが止まらなかった。
だが、次の瞬間
体が無数の腕に拘束された。
そんな俺に彼女達はゆっくり俺の頬に手を伸ばし、
その笑顔を近ずけてきた。
俺は怖かった。その笑顔が、
だって、その笑顔を奪ったのは俺だから。
57
:
だから俺は・・・
:2012/08/20(月) 22:01:51 ID:.JzLOnkM0
「良夜、大丈夫ですか? うなされてたみたいですが・・・」
「あぁ・・・ 大丈夫だ^^」
彼は、良夜は笑顔でそう私に伝えるが、
私はその大丈夫が信じれなかった。
別にうなされた後の大丈夫だからじゃない
彼の笑顔がいつもと違うからだ。
何か、その笑顔は寂しかった。
「それよりエレナ、そろそろか?」
「はい、後10分だそうです。 ・・・良夜、あなた本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫だって、それに今回はヘカトンケイルの討伐だ。
もし駄目でもアイツは比較的に速く倒せるから楽だよ」
「それでも・・・ 最近ハウンドが頻繁に消息を絶つらしいですし、
やはり万全の状態で・・・」
『あ〜、お客様、お客様にお知らせです。
当機はまもなく目標地点に到着いたします。
ハウンドの方々は至急スーツにお着替え下さいませ』
「だそうだ。 俺は大丈夫だから気にするな、
それより他の連中を起こしてスーツを着ようぜ^^」
「・・・はい」
まただ。 先と一緒の笑顔だ
58
:
だから俺は・・・
:2012/08/21(火) 22:59:18 ID:.JzLOnkM0
「じゃ、私は先に行きますね。 良夜も早く来てくださいね。
サイードさんもユンも外にいますので」
「あぁ、すぐ行くよ」
そして彼女は二人の所に行く。
俺はそれを確認してから注射器を取り出し首筋の穴に注しこみ、
緑の液体を体内に流し込む。
すると体に激痛が走る。
それは体の各部分を引きちぎる痛み。
だが、それは一瞬・・・
痛みが無くなり、俺は着替えようとすると、鏡が俺の顔を映し出す
そこには笑顔が無く、あの時の顔だ。
俺はその鏡を砕いた。
拳に痛みは気にならず、滴る血も気にならない、
恐怖がその全てをかき消した。
震えが止まらなかった。
そして俺は震えながら自分に「・・・・・・・」と呟いた
すると震えが消えた。
俺は先程砕いた鏡の破片に写る自分を見る。
そしてそれを砕いた拳を見る
大丈夫だ俺は、何時もと一緒だ。
そう自分に言い聞かせるように呟き。
傷の無い手でスーツを着る準備を始めた
59
:
だから
:2012/08/22(水) 22:11:09 ID:.JzLOnkM0
「おい、遅いぞ良夜」
「あ〜、ゴメンゴメン」そう彼は顔の前で手を合わせる。
「まぁ、良い。 それよりもうすぐ目標と接触する。 各自銃の点検をしておけ」
『了解です』「了解」
「ん? お前にしてはずいぶん素直な返事だな」
「そうゆう日もあるさ」
「いつもそうゆう返事が出来れば問題ないんだがな」
「エレナさん、今の良夜さんおかしかったですよね。 大丈夫でしょうか・・・」
「本人は大丈夫と言ってますが・・・」
「二人とも、行くぞ」
『あっ、はい』
60
:
だから俺は・・・
:2012/08/24(金) 13:52:03 ID:.JzLOnkM0
「どうゆうこと?」
そこには今回の目標であるヘカトンケイルが倒れていた。
「わからんが、こいつは現状ありえない殺され方をしてる」
「ありえない?」
「現在のビームブレード系でアドミナルクラスの硬い装甲を切り裂くなんてありえない話なんだよ」
サイードさんの説明と現状は違っていた。
ヘカトンケイルは鋭利な刃物で解体されていた。
その時だった。
「二人とも危ない!」
ユンの言葉で私達は緊急回避をする。
すると、先程いた場所に何かが落ちてきた。
それは人の形をしていた。
だが、敵意に溢れていた。
61
:
だから俺は・・・
:2012/08/27(月) 10:41:39 ID:LWw6K4GE0
それは右手が刀剣の人型の鋼鉄虫だった。
「なんですかあれ!?」
「わからんが味方ではなさそうだ。 総員攻撃態勢!」
「了解です。 ん? 良夜なにしてるんですか! 速く構えてください!」
彼は棒立ちしてその人型を見つめこう言った。
「アレン・・・」
人型はその言葉を合図にしたようにサイードさんに突撃した。
サイードさんはすぐさまブレードを構えるが簡単に吹き飛ばされ、さらに余波でユンまでもが飛ばされた。
そして人型は私に刀剣を向け先程より速く向かってくる。
すぐさま直感したそれは重火力の装甲を貫通するものだと。
それを感じた私は死の恐怖に襲われ身動きが取れなかった。
すると目の前が光に、蒼白い光に包まれた。
62
:
だから俺は・・・
:2012/08/27(月) 11:41:41 ID:LWw6K4GE0
目の前に居たのは間違いなく良夜だった。
背中のステールエナジーが、スーツ自体が輝きを放っち、
左手に拳銃を携えていた。 だが、それは拳銃にしては大口径だった。
だが、その蒼白い輝きは、酷く冷たかった。
普段の彼から感じれない物が感じれた。
そして次の瞬間私の顔に血が飛びついた。
人型の刀剣が良夜のスーツの腹部を貫いた。
「良y」私は彼の名前を呼ぼうとするが、
途端に彼が誰か、何なのか分からなくなった。
人型は刀剣を彼から抜こうとするが、彼は自分を貫いた腕を掴んだ。
人型は刀剣を
そして彼は左手の拳銃の銃口を刀剣の左胸に密着させ引き金を引いた。
すると、人型の左胸に巨大な穴が開き彼の前に膝を着いた。
彼は拳銃の薬莢を抜き、弾丸を再装填し自分を突き刺す刀剣に同じ様に撃った。
刀剣は人型から離れ彼は強引に腹部から刀剣を抜いた。
すると、貫かれた場所の肉が沸騰した様に泡立ち傷口を再生した。
63
:
だから俺は・・・
:2012/08/29(水) 18:23:40 ID:LWw6K4GE0
彼は再装填を行い銃口を人型の頭に密着させた。
だが、次の瞬間
人型は彼の頭を鷲掴みにし、地面に叩きつけた。
一度ではなく、何度も叩きけ、辺りに金属音を響かせた。
やがて、金属音の中に鈍い音が混ざりだした。
そして人型は彼を高々に掲げた。
スーツの頭部は砕け真っ赤に彩られていた。
その光景は彼の死を悟らせるものだった。
だが、人型の頭部に銃口が付けられ。
人型の頭が消し飛んだ。
彼を地面に落ち、彼の前に人型は倒れこんだ。
勝負はついた筈だった。
彼は先程抜き取った刀剣を掴んで人型に振るった。
それは目を背けたくなる光景だった。
体液を撒き、肉を裂き、骨を砕いた。
そして人型の原型が無くなり、山済みの肉塊が生まれた。
私は必死に彼の名を呼ぼうとした。
今すぐ彼の名を呼ばないと、彼が彼でなくなる。
「良夜!!」
私は精一杯の声でその名を呼んだ。
彼はこちらを振り向いた。
彼は笑いながら私も見つめ、
突如として倒れた。
64
:
だから俺は・・・
:2012/08/29(水) 23:46:02 ID:LWw6K4GE0
私はすぐに彼に駆け寄った。
彼は激しく痙攣を起こし、吐血していた。
目や耳からも出血が見られた。
「良夜! 良夜!」
私は彼の手を握り必死に彼の名を呼んだ。
「ホダカ! 至急ヘリを回してくれ!」
『いったいどうしたの!?』
「人型の鋼鉄虫と戦闘後に倒れ出血が激しい」
『わかった。 すぐ近くのヘリを回すわ』
「聞こえましたか!? すぐヘリが来ますそれまで頑張ってください!」
「そうですよ。 良夜さん頑張ってください!!」
13分後にヘリが到着し基地の治療室に運びこまれた。
65
:
だから俺は・・・
:2012/09/11(火) 21:48:37 ID:N1yLpaew0
今、彼は私の前で静かに寝息をたてている。
あの後、彼は助かった。
私は、彼の頭を静かに撫でる。
そこには傷は無く、
彼の温もりを感じれる肌がある。
「また居たのね」
「ホダカさん・・・」
彼女は、彼の首筋にある器具に注射器を刺し込む。
直後に、彼の体は激しく跳ね上がる。
ベットのシーツを引き裂かんばかりに指に力をいれている。
やがてそれも収まり彼は静かに眠り続ける。
その時の私は彼の手を握るしかない。
彼の手が私の手を砕かんばかりに握っても。
66
:
名無しのハウンドさん
:2012/09/24(月) 14:37:09 ID:rkXUcUJc0
ユン「クライブさん!?やめて!!やめてくださいよぉ!!!」
クライブ「うるせェ!!俺はやりてえンだ!だから、やらせろ!!MDKS!」
クライブはユンの服を脱がすと、股に手をあてた。
ユン「ハァハァ…クライブさん!!ダメですよ!セレスティーヌさんが悲しむよ…」
クライブ「あいつは、アンナとできてたンだよ!!!
糞ォッ!!思い出したら腹が立ってきたァ!うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
クライブはユンに自分のYNKTを挿入した。
ユン「いやぁぁ!!痛い!!」
クライブ「ふん、e-pass10枚目のくせに、初めてだったか」
そして、クライブは激しく腰を振った。
ユン「だめ、いっちゃう!!」
クライブ「うおぉぉぉぉ!!スティールックロニクルッ!!!」
ユン「お楽しみはこれからだぜぇ!!!」
67
:
だから俺は・・・
:2012/09/30(日) 23:14:37 ID:IivKBjRA0
しばらくすると彼はまた静かに寝息を立てるようになった。
本当はこんな事、止めたかった。 止めて欲しかった。
だけど、彼を、彼として、人として留めるにはこうするしかないのだから。
あの時、私は彼のお見舞いに行った時、
私は、彼がもがき苦しむ姿をし、ひたすらに彼を傍観するホダカさんを見た。
私は部屋に駆け込みナースコールをかけようとするが、その手をホダカさんは止めた。
「ホダカさん! なんで止めるんですか!?」
「ここの人じゃどうしようもないわ。 それに、発作もすぐ治まるわ」
「ここの人じゃって、いったいどうするんですか!」
その後のホダカさんはずっと黙ったまま彼を見つめるだけだった。
やがて、彼の発作は治まり、静かな寝息をたて始めた。
私は彼女に、ホダカさんに彼のことを聞いた。
「ホダカさん、いい加減彼の事を教えてください。 お願いします」
すると、今までその事に関して黙りこんでた。
彼女は彼の事を語りだした。
68
:
とある一基地の殲滅作戦
:2012/12/10(月) 18:11:11 ID:c1K2SLsw0
「…決着をつけようぞ!」
彼…インセクターがそう言い放った瞬間謎の紫色のビームのようなものが飛び、カミヤたちの機体に向かって誘導されていく。
「あぶないぞ!避けろ!」
そうカミヤが言った瞬間特技の機体が避けれず爆風に染まった。
特技の機体はその一撃で半分以上シールドを削られ、既に回復グレネードも使い果たしている。
そして止めを刺さんと、剣を振り、光波が4機に誘導されていく。しかし、次は全員が避けた。
「あいつはバリアを張っている。だから後から攻撃しろ!」
カミヤがそう指示すると全員が後に回って最大火力で攻撃を開始する。
「少しは楽しませてくれそうだな」
インセクターがそう言うと突然バリアが壊れ手を一瞬で上に上げ衝撃波を放つ。次の瞬間ミツヒロ以外の機体はすべてショートした…
「嘘…だろ……」
ミツヒロがそう言った瞬間インセクターの剣が直撃し、彼の機体のシールドはミリ残りになった。
「どうする?そこの重火力?」
「…まだこの機体は終わっていない…この命、尽きるまで!」
次の瞬間ミツヒロの機体に異変が起こった…
69
:
とある一基地の殲滅作戦
:2012/12/12(水) 17:37:58 ID:c1K2SLsw0
チュイーン!ゴォォォォォォ!
「な…なに?」
インセクターがそう言った瞬間、ミツヒロの機体が真っ赤に発光し、そして姿を消した。
「くそ…どこへ消えた!?」
そしてカミヤもショートした機体の中で驚いていた
「ミツヒロの機体が…消えた!?」
レンが答える
「…あ、あれはセヴァストポリ防衛軍の必殺AAで…」
「必殺AA?」
「…は、はい。あれを使うと超高スピードで動けるようになって…」
「見えなくなるというのか…」
「そしてあれは…」
「おっ!」
その瞬間ミツヒロの機体は持っている超大型砲をインセクターの方向に向け…発射した
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……」
次の瞬間インセクターの機体は一筋の光条に包まれ、粉砕された…
「ふっ、見たか!セヴァストポリの傭兵砲撃術をよ!」
ミツヒロがそう言うとインセクターも何かを喋る。
「お前…セヴァストポリの者か…」
「そうだ!お前らのおかげで壊滅状態にされたセヴァストポリのハウンドだよ!」
「そうか…もしかしてお前らの隊長の名前はバラスとか言わなかったか?」
その瞬間レンとシュウが声をあげる。そしてミツヒロがこう呟いた
「アンタ…まさか…」
「やはりそうか。…あんたらの隊長には俺が止めを刺したんだ …うっぐほっ…」
「い、インセクター!」
「もう…この機体は無理だ……お前らは早く俺から離れろ…」
機体の修復が終わったカミヤが叫ぶ
「なぜだ」
「俺の機体は活動終了から一定時間が経つと爆発するようになっている…さあ、早く!」
ミツヒロがインセクターに聞く
「最後に聞く…お前は…お前は何者だ!」
「それを聞いて何とする…まぁいい。俺の名前はインセクターα」
「インセクター…α」
「そうだ。いいな、確実に近い将来俺の進化型の機体も出てくる。俺のように一筋縄ではいかんと思え。」
「お前…」
「俺が言うのもなんだが…死ぬなよ……セヴァストポリの…勇士……」
ピカーン ドーーーーン
70
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:38:38 ID:zIx/hb0M0
サザーランド家の主が久方ぶりに帰宅した。
巨大な館には久しく訪れていなかった慌ただしさと活気が戻っている。
父「アレックス、後で大事な話がある。私の部屋に来なさい」
アレックス「はーい!分かった!」
アレックスが父の部屋をノックする
「入りなさい」
部屋に入ると、父の姿ともう一人見慣れた人物の姿があった。
アレックス「あれっ?ナギサ姉ちゃんじゃん」
ナギサ・ハヅキは極東の島国で生まれ育った女性だが
鋼鉄虫の襲撃により家族を亡くしサザーランド家のある国に亡命していた。
その後メイドとして日々を過ごしていたが
類まれなる聡明さと数々の資格を買われ、御曹司の教育係に抜擢されるに至っている。
ナギサは何も答えずニコニコとしている。
父「話というのはなアレックス、今グループ内で開発中の多目的オペレーティングシステムの事だ」
アレックス「OS?なぁんだゲームじゃないのかぁ。つまんないのー」
父「お前は相変わらずのようだな。まあそう言わずに聞きなさい」
父「あのOS、Multi-Entitiy,TransferIntelligenceはありとあらゆる目的に柔軟に対応する為に、人格移植OSとして開発している」
父「そして女性の人格である方が好ましいという事が分かり、私はそこのハヅキ君を指名した」
71
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:40:01 ID:zIx/hb0M0
父「入りなさい」
アレックスの父がそう呼ぶと、部屋の中に人型ロボットが現れる。
メーティ「初めまして、私はメーティです」
そう語るロボットの声は、ナギサ・ハヅキのそれに酷似していた。
アレックス「うわぁ・・・声までそっくりなんだ」
父は神妙な面持ちで語った。
父「このOSはバトルオペレーティングモードを搭載している。そしていずれあのS.I.V.A.にも採用される予定なんだ」
アレックス「あのスーツにも関わってるの?凄いじゃん!」
父「お前にはまだ難しいかもしれないが、教えておく」
父「今やS.I.V.A.は世界中を蹂躙している鋼鉄虫共とも互角以上に渡り合える武力を持ちつつある」
父「そのような組織が世界に平和が訪れた後暴走しないとも限らない」
父「このOSは決して悪用されてはならない。開発は慎重に行わなければならない」
アレックスは興味半分退屈半分で聞いている。
父「よって対人テストは身内の者たちだけで極秘に行うべきであるという結論に至ったのだ」
アレックス「なるほど!それで僕にテストしろって事だね?」
父「そうだ。ハヅキ君、アレックス共々メーティと行動を共にしてくれ」
ナギサ「かしこまりました」
72
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:42:11 ID:zIx/hb0M0
それから、アレックスは今まで以上にナギサと行動を共にする事が増えた。
アレックス「ナギサねーちゃんは本当に頭がいいんだ。僕にいろんな事を教えてくれるんだよ」
メーティ「そうでしょうね。ナギサ・ハヅキは人に教えるのがとても好きですから」
アレックス「まるで自分の事みたいに姉ちゃんのことに詳しいね・・・」
メーティ「分かるのは性格だけです。ワタシにナギサ様の記憶は受け継がれておりません」
アレックス「ふーん・・・」
メーティ「質問してもいいですか?」
アレックス「どうぞどうぞ!」
メーティ「アレックスはナギサ様の事をどう思っているのですか?」
アレックス「うえぁっ!?」
突然の立ち入った質問に、アレックスは驚きと困惑を隠せない。
ナギサ「どうなんでしょうか?ぼっちゃま?」
ナギサは意地悪な笑みを浮かべながらアレックスの顔を覗き込んだ。
アレックス「た、ただいろんな事を教えてくれるいい人だよ」
ナギサ「ふーん私のそういう所が好きなんだぁ〜?」
アレックス「そんな事言ってないだろ!」
ナギサ「ぼっちゃまはすぐムキになって顔に出るから分かりやすいですねー」
ナギサは更に意地悪な笑いを浮かべた。
メーティ「入力されているデータによると、お二人は結婚できません」
メーティ「現在のナギサ様の年齢は25歳、ぼっちゃまが大人になる頃には40近くになってしまいます」
アレックス「すっ好きだったら年齢なんて関係ないと思うよ!」
ナギサ「うんうん、歳なんて関係ないっ!」
ナギサが放った思いもよらぬ言葉に、アレックスとメーティは固まってしまった。
ナギサ「ですがぼっちゃま、私と一緒になるにはもっと頑張っていただかないと」
ナギサ「ぼっちゃまはゲーム以外の成績はあまりよろしくありませんよね?」
アレックスはすっかり悔しさで黙ってしまった。
73
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:43:42 ID:zIx/hb0M0
ナギサ「ふふふ・・・まだ時間はたっぷりとありますから慌てる必要もありませんよ」
アレックス「ううん、僕はきっとハウンドになる。そこで活躍すればオッケーだよ!」
ナギサ「ぼっちゃま・・・正気なのですか?」
アレックス「僕調べたんだ。実はスティールスーツの操作は今僕がハマってるゲーム、ボーダーフレイムにそっくりなんだ!」
メーティ「ボーダーフレイム、サザーランドの傘下企業ゼータエンターテイメント社がリリースしたゲームソフトですね」
メーティ「全身に取り付けたセンサーと手のコントローラーでプレイする今までにない感覚が人気を呼んでいます」
アレックス「説明サンキュ、メーティ。だから適性検査さえクリア出来れば僕もハウンドになれるはずなんだ」
ナギサ「日々命懸けの戦闘を強いられるのですよ?わかっておられますか?」
アレックスは黙ってうなずく。
ナギサ「ぼっちゃまは将来グループをお継ぎになる大事な身、そのような事お父上がお許しになりません」
アレックス「なるったらなるの!絶対になる!」
ナギサはすっかり困ってしまった。
その横で機械音を発しながらデータ収集に勤しんでいる。
その後メーティは言った。
メーティ「ワタシがS.I.V.A.に採用された際にはぼっちゃまをサポートさせていただきますのでご安心を」
アレックス「そうか、いつも一緒にいられるね!」
ナギサ「そういう問題ではなく・・・うーん・・・」
メーティ「はい。一緒に頑張りましょうね」
アレックス「うん!ずっと一緒だよ!」
メーティは初めての笑顔をアレックスに向けた。
その後も3人はいつも一緒に過ごした。
メーティはコンピュータ故にゲームの腕はかなりのもので、アレックスのいい相手になった。
そしていつしか、本当の姉弟のような関係になっていった。
74
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:46:56 ID:zIx/hb0M0
それからしばらく経ったある日。テレビから鋼鉄虫警報のけたたましい音がなり響いた。
アレックスが住む屋敷も、じきに虫の脅威にさらされるであろう事はテレビ画面からも見てとれた。
ナギサ「さあぼっちゃま、早くお車へ。この辺りへのスティールスーツ部隊の到着は当分期待できません!」
今まで鋼鉄虫のコの字すら見当たらない程の平和な土地であった事と、スーツ乗り自体の人手不足がアダとなってしまっているようだ。
アレックス「メーティがまだきてないよ姉ちゃん!」
ナギサ「さっきから見当たらないの、もう間に合わない、逃げましょう!」
アレックス「嫌だよ!僕探してくる!」
ナギサ「駄目、運転手早く出して頂戴」
アレックス達を乗せた車は全速力で屋敷から離れていった。
しかし高速で走るタイプの鋼鉄虫の速さにはかなわない。
巨大なカブトムシを模したような虫の体当たりは、特注の大型自動車を軽くひっくり返してしまった。
アレックス「・・・ぅっ・・・ううう・・・」
少しして、車外に投げ出されたアレックスが意識を取り戻した時に見たものは
同じく車外に出されたナギサが赤黒い巨大カブトムシの鋭い角に突き刺され絶命する姿だった。
アレックス「あ・・・ああああ!」
怪我と動揺で逃げる事もかなわないアレックスに、もう一匹の少し小さめな鋼鉄カブトムシが襲い
今にも喰らいつこうかという時
人の手では持ち上げる事すら出来ないであろう槍が、虫を貫いた。
その後間髪いれず赤い巨大な人影が飛び蹴りを食らわせていた。
アレックス「スティール・・・スーツ!?」
左肩のパーツには凱の文字。
格闘タイプのスーツはその丈より遥かに大きな虫を相手に互角の戦闘を繰り広げた。
その動きは熟練ハウンドにも引けをとらないものだった。
スーツがありったけのナックルパートを叩き込み、虫はようやく絶命した。
75
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:49:19 ID:zIx/hb0M0
アレックス「一体だれ・・・パパ?」
少し経った時、スーツはその全パーツをパージし、中の人物があらわになった。
アレックス「メーティ!」
メーティ「ご無事でシたカ・・・」
メーティの頭部から白い煙が立ち込めている。
アレックス「メーティ・・・どうしたの?」
メーティ「system overload...shutdown.」
それっきり、メーティが動く事はなかった。
アレックス「パパ!メーティは直るんだよね?」
父「五分と五分といった所だ」
父「本来スーツは適性が合った人間にしか動かせないものだ」
父「それに加えバトルオペレーティングシステムはスーツを直接動かすには不完全なもの」
父「オーバークロックによる熱で焼けてしまっているんだ」
アレックス「そんな!何とかしてよ!大事な姉ちゃんを助けてよ!」
父「システム部分は何とか、ただ個人データは厳しい。だが最善は尽くす」
アレックス「待ってるから。僕ずっと待ってるから!」
それからしばらく経った日。アレックスはハウンドになった。
事件の事、二人の姉の事を無理やり忘れるかのように、周囲には明るく振る舞いつづけた。
サイード「対人テストぉ!?」
ホダカ「そう。通常の戦闘では採る事の出来ないデータを採る為のテストよ」
サイード「そんなデータ何に使うんだよ・・・」
ホダカ「さあね」
ハウンド4人はスーツ着用エリアに移動した。
ホダカ「対人テストでは通常の人間のオペレータではなく、特殊なコンピューターに担当してもらうの」
ホダカ「このシステムに音声入力で名前を照合する事によってテストにエントリー出来るわ」
巨大な箱のようなコンピュータには、Multi-Entitiy,TransferIntelligenceと記してあった。
ホダカ「長ったらしいから、メーティって愛称で呼んでちょうだい」
アレックス「メー・・・ティ・・・これが?」
76
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/15(火) 22:50:50 ID:zIx/hb0M0
4人はスーツを身に纏った。
ホダカ「さあ、そろそろエントリーをお願い」
「ハウンド1、サイード・ナジム」
「ハウンド2!クライブ・ロックハートぉ!」
「ハウンド3、セレスティーヌ・シャルロア」
他のハウンド達が次々音声エントリーを済ませる中、アレックスは
アレックス「姉ちゃん、僕だよ、分かる?」
コンピュータ「その名前は登録されていません」
アレックス「僕だよ!アレックスだよ!一緒に遊んだじゃん!覚えてないの?」
コンピュータ「不完全な入力です。正確な入力を行ってください」
アレックス「そんな・・・直らなかったの?」
かつてのメーティが記憶した個人データ、思い出と呼ばれる部分は失われていた。
アレックス「マネージャー・・・僕、降りる・・・」
ホダカ「あなた、何を言っているの?それじゃ困るの!」
失意のアレックスに突然個別通信が入ってきた。
セレスティーヌ「お気持ち察しますわ、アレックス!」
セレスティーヌ「お父様からそちらの開発のお話は密かに伺ってますの」
アレックス「えっ!?」
セレスティーヌ「OSの技術者の方々は最善を尽くしましたわ。ですからもう諦めなさい」
アレックス「でも・・・」
セレスティーヌ「せっかくハウンドになったあなたがそんな事で全部投げ出して、お姉さま方がお喜びになると思って?」
セレスティーヌ「それにあなたのお父様があなたがハウンドになる事に反対しなかった理由を想像した事はありませんの?」
セレスティーヌ「皆あなたの心情を思い、あなたの為に尽くしてくださったの。それを無駄になさらないで」
セレスティーヌ「しっかりなさい!!」
アレックス「・・・ハウンド4!アレックス・サザーランド!」
コンピュータ「エントリー完了、よろしくお願いします、アレックス」
4人のハウンドはテストフィールドに降り立った。
サイードから個別通信が入る。
サイード「なあアレックス、9時の方角に見えるタワーを拡大して見てくれ」
アレックス「何だかお偉いさん方がこっちを見学してるね」
サイード「知ってる顔は居るか?」
アレックス「うーん、パパの知り合いではないかなぁ?どうかしたの?」
サイード「対人ってだけでも不自然なのにあんなお偉いさんがいつもは見に来ないテストを見てるんだぜ?」
サイード「・・・まあ、今はまだなんも分からんか」
クライブ「お二人さん、内緒話かい?」
サイード「何でわかるんだよ」
クライブ「二人でジーっとタワーを見てりゃバレバレよ」
サイード「さーて、仕事仕事っと」
アレックス「さあ、みんないくよ!クロスバトル!」
77
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/18(金) 09:36:29 ID:rIiklWn6O
面白かったよ
78
:
名無しのハウンドさん
:2013/10/20(日) 21:44:22 ID:CUQlCyWw0
超乙!
キャラスレで待ってた奴だけど面白かった
人間×AIって良いよな
79
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/24(水) 04:13:00 ID:nx1Xk/V.O
武器充実で、スティールスーツもS.I.V.A以外で使えそう
ポーズ的に
竹内・AKID→拳銃
書→動物用
絵はモレンド、設定はスタンロッドで特殊警棒
フラッシュSPや(アース)煙幕など、応用効きそう
殺虫剤噴霧器→消火ボンベ
迫撃砲&ガトリング&ドリル→ホース&ポンプ
ドリル&チェーンソー&ガイア→瓦礫撤去
遠隔操作なんだし
80
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/24(水) 16:34:42 ID:nx1Xk/V.O
配備数は少ないが、S.I.V.Aや軍以外にも警察・消防などの公的機関や建設など民間にもスティールスーツがある設定
但し前者の物より性能で劣るとされる(※所属組織に合わせた調整であり、後者の方が優れる面もある)
払い下げ品時代は戦闘能力に傾倒してて、使いにくかったらしい…
81
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/24(水) 17:29:16 ID:nx1Xk/V.O
S.I.V.Aや軍以外の公的機関と民間に求められるのは火力や装甲ではない、
・高機動型の現場急行能力と低殺傷性の武器類
・特殊技能型の支援性能とドローンやポッドなど特殊装備
・突撃型の拡張枠、装備の共通化
・銃砲など武器ではなく、量腕で使える道具の充実
・耐火や衝突など一部の防御力向上
…と、いった物であった。
あまりに地味なので、ゲームには不向き
82
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/24(水) 18:23:03 ID:nx1Xk/V.O
※S.I.V.Aとインセクターは壊す側なので気楽です
直す側は大変なのです
みんなで酒を飲んでいる
クライブみたいな男1と、サイードみたい男2のトークが弾む弾む
男1:「ギャランホルンからこっち、鋼鉄虫だぁ、怪し気な組織だぁ、何だかなぁ…」
男2:「S.I.V.Aとかインセクター…だっけ??奴等の尻拭いが大変だゼ」
男1:「そーいや、お前建築関係だっけ」
男2:「鋼鉄虫は兎も角、何でもかんでも壊されるコッチ身にもなりやがれ!!」
ジャスティンみたいな男3が、会話に加わる
男3「連中、天災みたいなモノだとか…採算度外視な事ばかりしてくれるから、行政も後手に回っているらしい」
男1「俺にスティールスーツがあれば…」
男2「そんなに上手くいくものか」
男3「一太刀見舞ってヤる」
男2「おいおい、勘弁してくれ」
83
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/25(木) 01:24:39 ID:FmW1jIPEO
昨日の飲み会での、会話をボーッと思い浮かべながら、街を歩く
随分と前に、S.I.V.Aの選抜部隊が『ブラフマン』と呼ばれる科学者を拘束した…というニュースが流れていた
あの日以来、アドミラルクラスの出現やインセクターとの遭遇の頻度は少なくなった(都市部で暮らす市民目線では)
街の夜景は綺麗なモノだが、それでも復興は遅れていて、実際に治安はよくない
ミルミンギアのような小規模変体が現れては特殊な火災を引き起こすし、S.I.V.A都市駐留部隊と警察は、『正体不明のスティールスーツ襲撃犯』の鋭意捜査中だそうだ
厄災のあと発生した建設ラッシュも、需要に対して供給が追い付いてなかった
危険地帯宛ての作業員に対してスティールスーツの数が足りないのだの、建物は作っては壊されるからだの、理由は様々
後方から聴こえるサイレン音で、ふと我に返る
眼前を凄い勢いで、ボディが赤一色のスーツが2体駆け抜けて行った…
「またミルミンギアの発生による火災か…」
ぼんやり、そう呟いた
84
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/25(木) 03:00:01 ID:FmW1jIPEO
消防隊仕様のスティールスーツは2種類あり、突入型と外部支援型がある
突入型は、施設内に突入して避難誘導・人命救助や消火を行う突撃型ベース
シールドリカバリー機能を搭載
外部支援型はポンプ車などと随伴して、延焼範囲を抑える重火器型ベース
展開型シールド機能を搭載
武器に相当する道具は、
ハンドスプリンクラー
消火器
放水ノズルポンプ
プロテクトポッド
偵察ドローン
簡易型ストライクギア
ガイア
凍結G系である
防御面では
爆発・ヒート属性と延焼・毒効果に非常に強く転倒しにくい
やや劣るが、打撃属性と拘束効果にも強い
一方で射撃やエネルギー属性には非常に弱い…とされる
85
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/25(木) 16:20:27 ID:FmW1jIPEO
警察仕様のスティールスーツは交通網での取り締まりや、情報収集、現場への急行能力、容疑者の逮捕がメインとなるため高機動型がベース
ローラー作戦など捜査面でも使い易い
武器は、大幅に威力と性能が落とされている
対象はスティールスーツではなく人間や自動車だからである
催涙スプレー
ハンドガン
スタンロッド
ウィップ
軽量ショットガン
スナイパーライフル
速度検知型レーザーシーカー
刺股
電光掲示板
三角コーン
ビニールテープ
フラッシュG系
スタンG系などである
防御面では
射撃・斬撃・打撃属性とスタン・帯電効果が、やや高い
拘束も高い
転倒に弱い
高機動型ベースだが、特殊技能型程度の防御力は持っているようだ
格闘型に及ばないものの、近接戦闘能力も向上している
残念ながら、インセクターやヴィクトルーパー戦は考慮されていない
86
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/25(木) 16:25:15 ID:FmW1jIPEO
民間仕様のスティールスーツは格闘型をベースにしているものの、汎用性の拡張が重視されカートリッジ枠が突撃ver.3.0、道具の規格化が突撃spec.V、特殊技能型のポッド運用、機動性が重火器ver.3.0程度しかない
道具は、
チェーンソーやドリル、ニードル、バーナー
観測用シーカー
カメラやスコープ等
戦闘能力は最低級
防御面では
斬撃・打撃属性に強い
転倒にやや強い
元々格闘型がベースだからかダメージには強いものの、射撃や爆発には弱く効果も最低級
建設現場等で使用される為か事故には強いが、攻撃には弱い
※一説にはISAT-001Σのストンピングやキックが、全くダメージが通らないと言われる程
市場に出回る数が、他の機体より少ないのも泣き所
87
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/25(木) 17:34:59 ID:FmW1jIPEO
スーツがこんなに普及してるなら、アームズなども大規模な機械等は流用されているのではと…
建設現場など高層ビルディングを建てるクレーンなどは、スティールアームズを改造したモノが使われていた
多脚メカの技術が、単なる設置機械に『自走』を可能にした
88
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/25(木) 19:39:16 ID:FmW1jIPEO
ハッキングやウイルス、情報漏洩などネットモラルの問題を抱えならがらも情報技術と端末が普及したように、『NEHANシステム』や『M-E.T.I』もまた不信を抱えながら普及していた
これまた『正体不明の機械兵器』『機械型鋼鉄虫』ことエクスマキナが、あんなに有機的に動けるのである
ソフトを解析して既存の乗り物や設備に活かさない訳にはいかなかった
『ギャランホルン』のおかげで人口は大激減して、国家は国土を、金融は理由を、企業は安い人材を、人々は資源と豊かな生活を失い、宗教と法律は鋼鉄虫を相手に一切役に立たなかった
連中は『何処でも湧いたから』である
残った国は指定された『都市』のみを生活圏として人々を閉じ込め、国際社会は残る時間で慌てて企業や公的機関をかき集めた
生活圏への浸透が速過ぎて戦略兵器が使えるなかった為である
突貫作業でラウンドアクター001を製作して、実戦投入したのも上述の理由と無関係ではなかった
もっとも、S.I.V.A自体が不信の塊なのだが…
89
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/28(日) 22:16:38 ID:4PCSoc1sO
「なんて事だ…こんな…」
火災現場に到着した消防隊の隊長は呟いた
消防隊もまたS.I.V.Aと同様に1小隊(フロック)を4機編成のスティールスーツ、2ON2でバディーを組んだチームだ
だが、S.I.V.Aの戦闘用スティールスーツと異なりアドミラル討伐用の『武装』を持たない
この時代、新た加わった消防隊の役割は主にアドミラルやS.I.V.Aが起こした火災の後始末だ
だからS.I.V.Aがアドミラルを討伐した後、消防隊が鎮火、軍や警察が現場をイエローテープで押さえ検分をする
しかし、目の前の状況は最悪のものだった
街路を彩るイルミネーションの如く、紫色に光輝くニーズヘッグが火炎を街一面に撒き散らしていた
これを退けるべき戦闘スーツは何処にも居ない
あるのは、熱線ビームにより炭化した残骸だけだった
90
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/28(日) 22:35:24 ID:4PCSoc1sO
アドミラルの特性上、放ってくるのはヒート属性や延焼・毒効果で消防隊のスティールスーツなら攻撃に耐える事も、攻撃を『中和』する事も出来るだろう
搭載している装備・シールド・アドバンスリフレクター・アドバンスアクト的にも好相性のアドミラルといえる
問題はこちらには、『武器』が無いと言う一点に尽きる
消防隊仕様のスーツには、瓦礫撤去用にエンジンカッターやストライクギア、ハンマーなどもある
…が、ニーズヘッグの一対の頭部破壊する事が出来ないのである
仮に武装を施した警察仕様のスーツであっても、威嚇を重点に置いた拳銃などでは牽制にもならない
本格的な武装を施した戦闘スーツ以外に『倒せる』選択肢が無いのだ
91
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/28(日) 23:12:29 ID:4PCSoc1sO
今日のスティールスーツはラウンドアクター001のように『着る』もしくは『乗る』のではなく、遠隔操作が基本だ
操作モジュール発達によって、昔のSFの人体実験のような脳や神経組織の直接結合や人体に外科手術や改造を加えることなく機械の身体を操作出来る
モニター付きベッドとカプセル状の小部屋に『コネクトレイヤー』とよばれる接続服を肌着の上から着て入り、意識を『NEHANシステム』に集中させれば、『もう自分はスティールスーツ』である
このBreak Down(以下BD)している戦闘スーツ達を操作する傭兵(ハウンド)共も何処かで無事だろう
だが、遠隔操作だからといって自分たちが消火活動をしなかったら延焼は広がるばかり
彼らはニーズヘッグの攻撃を『中和』するべく、放水を開始した
92
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/29(月) 00:13:24 ID:.64M6vhUO
まず自機を狙い飛来する球弾状の火炎を基本装備として左下腕に搭載されたハンドスプリンクラー(ハンドバルカンに相当する)で、『中和』する
戦闘用スーツと異なり、ジャンプやステップによる回避が出来ない
延焼や破壊の範囲を広げてしまうからだ
次に円を描いて地面を炎上させる熱線レーザーが放たれ、これを搭載された消火器(形は殺虫噴霧器)で直ぐに消火
通信を入れると部下達に散開を命じ、集団壊滅に備えた
93
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/29(月) 22:18:50 ID:.64M6vhUO
ニーズヘッグが大ジャンプをする、全員が回避に成功したようだ
「くそっ、いくら消火活動したって、これじゃ…」
支援型2機で組んでいる仲間からの通信が入る
彼らは侵入してきた道路側入口から耐火や不燃材で作られた展開型シールドを張りながら、突入型の消火器より大型のポンプを腰だめに構え散水していた(持ち形がガトリング持ちww)
ノズル(形はT-BOT-HLに似てる)の着いた筒先の支援型と大容量タンク搭載の支援型(水道管やポンプ車の場合も)セットで放つ大型ポンプは、飛沫消火の消火器に比べ化学火災に弱いものの、圧倒的な水量で通常の炎上には強く広範囲をカバー出来る
だが、発生源を絶てない現状では効果は薄い
隊長「直に有毒ガスが発生する!」
隊長「総員退避!」
ニーズヘッグが地面に双頭を突き刺す
視界一面に黄土色の有毒ガスが埋め尽くされた
退避に一拍遅れた隊長機のポイズンプルーフが状態異常からダメージ緩和を、シールドリカバリーが弱った機体の行動時間を稼ぐため起動する
「くっ、毒を浴びてしまったか」
部下のスーツから回復G・SPを受け、隊長のスーツがようやく回復状態に持ち直した
ニーズヘッグが再び首を上げる
誰もが絶望しかけたその時、ニーズヘッグの片側の頭が吹き飛んだ
94
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/29(月) 22:19:21 ID:.64M6vhUO
呆然とする消防隊員のスーツ達の前に、S.I.V.Aの突撃型スーツver.3.0がSA90Cアサルトライフルを手に滑り込んで来た
4つ搭載出来るカートリッジは全て攻撃よりのモノ
続いて重火器型が2機、こちらはYNKT-Xガトリングガンを手にしていた
消防隊のスーツ達が撤退するのと入れ替わりに、S.I.V.A戦闘用のスーツ達が突撃する
全て戦闘用スーツがニーズヘッグに火力を集中し、片側の首、黄色の内臓のような弱点と攻撃して、瞬く間に敵は沈黙した
ようやく元凶が絶たれたため、鎮火が先でアドミラル撃退が後になってしまった
S.I.V.A側のハウンドリーダー(ホスト)が、消防隊の隊長に通信とっている
内容はハウンドリーダーと、そのマネージャー(金髪の女性)から『到着が遅れた事の謝罪』と『消防隊の活躍へのGJ!』のようだった
互いのスーツの応急処置に回復Gを投げ合った後、関係各所に事後報告し彼らは解散した
95
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/29(月) 23:35:37 ID:.64M6vhUO
翌日、S.I.V.Aと公共機関との現場検証が済むと、イエロテープとプラスチックコーンの向こうは赤のモノトーンや白黒ツートーンのスーツに代わり、虎縞のようなスーツとエクス(ry…じゃなかった、一対のロボットアーム装備した大型重機に台車が作業していた
破壊された鋼鉄虫残骸の解体と移転、資源の回収である
人口が減った分のオートメーションは徹底しており、解体の一部と資源回収はスティールハンター(イヌカワ工業が開発した自律操作小型の補助ロボット)が行っていた
鋼鉄虫の身体の体表は、厳密には鉄ではなく人類の冶金・合金技術で造られた鋼材や合金より硬く、あらゆる分野の材料として不可欠だった
余ったそれ以外の残骸は、作業アームで持ち上げられ、台車に載せられる
鋼鉄虫は体内に危険物を内容している事もあるため、解体は専門の業者が来ていて、作業は行政の職員に監視されている
特撮怪獣映画の翌日は、解体工事現場…そんな風景であった
96
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/30(火) 02:38:18 ID:pZUoTSakO
遠隔操作
ピアスなど金属類がないか簡易チェックの後、アンダーの上から『コネクトレイヤー』着る
接続服なだけあって電極っぽいケーブルやら、水を通すパイプやらをつけるソケットが多数ついている
やけに身体にぴったり張り付き全身タイツみたいだ
でも不思議と頭には何も着けない、バイザーも、ヘルメットも…(視力に問題がある人はメガネやコンタクトレンズは可らしい、金属チェックでもメガネのフレームは大丈夫との事)
頭以外、宇宙人よろしくパイプとケーブルだらけになった状態でカプセルみたいな小部屋に入る
『NEHANシステム』が起動してない状態は、CGの収録のレコーディングスタジオのように『何も無いただの部屋』だ
しかし、『NEHANシステム』が起動してからは、何処か別の場所に瞬間移動してしまった様になる
風や雨、埃など、『本当に感じる』のだ
現場にいる『臨場感』が気持ち悪くなる
3D映画や体感型アトラクションの比ではなかった
それを証拠に視線を自分の身体に下げて見る
驚愕した
身体が金属で構成されている…!!
銃を握っている感触を右手が感じる…!!
アサルトライフルを持っていた…!!
左手の掌を反してみる、ロボットの掌がモーター駆動の音を立てながら指を動かしていた…!!
ただ五感はあっても、痛覚だけは感じない
通常、触れて感じる触覚は痛みも感じるモノなのだが…
皮膚が金属になったような不思議な感覚である
それに身体の動きが、万力で押さえられたように重く硬い
頭には端末の類いを着けてないのに、視点の右斜め上にはレーダー表示が、視点の右斜め下武器類の表示が、視点の下中央にはメーター類が見えている
視点の中央にあるのは、カメラの照準みたいな物
首を動かしても、視点を変えても、『このように見える』ようだ
97
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/30(火) 19:49:46 ID:pZUoTSakO
遠隔操作
『NEHANシステム』とよばれる小部屋に入る前に開発した学者らしき人の説明では、
『起きながら、現実的な夢を見ている装置』
『君は、ヤラセ番組の催眠術を受けてる人』
…と、言われていたが成る程、その通り
今、受けている感覚は偽物なのだそうだ
ただ身体は、幽体離脱したかの様に別の所に在って作戦行動をしている
遠隔地でスティールスーツが受けた情報を『NEHANシステム』が、小部屋の中のコネクトレイヤーを着た私に緻密に再現させ、逆に私の動きを『NEHANシステム』が遠隔地のスーツに伝える
どういうカラクリか不明だが、遠隔操作なのにタイムラグが存在しない
ただ機体(スティールスーツ)が破壊や損傷(BD)しても、『NEHANシステム』によって操縦者にダメージ再現されないように撃破された時には『醒める』ように設定しているらしい
その為、触覚の一部は鈍く感じられ、痛みに到っては無視される
ただ視界はあまりにもリアルなので、初めて撃破された(BD)時は断末魔を上げて恥ずかしい思いをした
感覚の投影が出来る、身体の動きは慣れれば早い
歩く・走る・止まる、跳ねる、転がる、放す・掴む・握る、投げる、道具を使うなど…
慣れるのに難しい物もある
『ブースター』の制御だ
跳ねる、滑る、高所から軟着陸に使うのだが、当然、人体には付いていない
『NEHANシステム』を通してスーツの動きに反映されないスティックと強弱を感知出来るボタンがあるのだが、これの同時操作が難しい
こちらは乗り物の操縦に似ているからだ
それでも『滑る』は簡単な方で、車や原付と変わらない
身体の動き・スティック同時操作が可能になると、例えば、スティールスーツがブースターを使ってワイヤー降下のように高所から軟着陸が出来る
ブーストしながら身体が勝手に転がり、敵の攻撃を完全に回避することが出来る
鎚や拳を振りかぶりながらブースターで跳躍し、叩き着ける威力をあげる等
ただ問題が複雑過ぎたようで、ベテラン以外はOSにサポートさせているそうだ
ブースターを吹かせる時間にも制約があって、許容時間を少しでも超えると吹かせなくなる
出る速度は速い方だが、噴射の時間と回数から出る航続距離は原付程度だった
98
:
名無しのハウンドさん
:2015/06/30(火) 19:52:35 ID:pZUoTSakO
遠隔操作
スティールスーツの整備や武器の選択はスティールシップの搬入口前に、更衣室やロッカールームのような部屋がある(これがまた着ていると錯覚させる原因の一つ)
ここで鏡ではなく、自機を写したモニターを見ながら装備を選択する
ハンガーでは複数の機体を保持出来るため、状況に合わせた機体を作る事が基本である
整備が終わったスティールスーツは搬入口から漏斗状のスティールシップに搭載され輸送される
シップの役割は旧来の兵員輸送ヘリと変わらない
ただ飛行型鋼鉄虫の関係で、安全な高度からロケットで輸送される
作戦中のスーツに先行して『補給ボックス』の投下や控えのスーツの準備、作戦を終え帰投して来たスーツの回収、制圧の支援などだ(この為、アームズ用のガトリングガンで武装されている)
シップ移動中は、スーツ操縦者の擬似感覚投影はOFFであり作戦説明がなされている
倒す敵や目的、場所が知らされる
だが組む僚機の情報などは一切無い、ぶっつけ本番という事も多い
擬似感覚投影がONになるのは、機体の降下が完了して現場に着いた時である
99
:
名無しのハウンドさん
:2015/07/01(水) 17:10:31 ID:E79yoeVoO
遠隔操作
※今回はちょっとグロ入ります
『NEHANシステム』は本当に都合の良い人型ロボットを遠隔操作出来る『装置』なのか?
話は少し変わるが、
遺伝子の解読によって、科学の飛躍的発達と人倫の遅滞に警鐘を鳴らす映画が流行した時がある
『将来、病気になった時のため、健康体を維持した臓器移植用のクローンを用意する』
または逆に
『既に死んだ人間のクローン体を作り、当人に代わり社会や家族に対しで代役゙を立てる』
…といった内容だった
本人(または逆にクローン)にヤクをキメてHIにした後、催眠術や捏造目撃者などで記憶と証言の裏をとり『代役』を立て、遠隔操作に見せ掛けているのではないか?
S.I.V.Aはハウンドに対して死亡のリスクを誤魔化しているのではないか?
…という説である
私の後援をしてくれる金髪美女のマネージャー(ホダカさん)は、この説を疑っているようである
何故、コレが騒ぎになったかというと、
『正体不明のスティールスーツによって、S.I.V.Aのスティールスーツが破壊された写真』が公表されたからである
この写真に写っていたのは、破壊した事を自慢気に見せる『正体不明のスティールスーツ』が『破壊されたS.I.V.Aスティールスーツのフレーム』を引き抜いて見せびらかす図である
このフレームが人骨に似ていて、下に流れているのは、OILなのか、血液なのか…、写真は合成されたか、真実か…、
尽きる事のない疑問と憶測、不安を呼んだのであった
嘘であるなら、破壊して自慢(公表)はしない
S.I.V.Aが公表したからには、機械であると証明された
正体不明スーツ遭遇したハウンドが、『NEHANシステム』の不信について語られた
こんなトコである
100
:
名無しのハウンドさん
:2015/07/01(水) 19:36:07 ID:E79yoeVoO
遠隔操作
UFOやネッシーとは異なり『正体不明のスティールスーツによって、S.I.V.Aのスティールスーツが破壊された写真』は、不明スーツの正体より『破壊されたS.I.V.Aのスーツ』の方が重要だった
自分達、ハウンドが仕事で使うものだからである
『NEHANシステム』担当している整備の人に前述のクローンや口裏合わせに説について話すと、笑って答えが返ってきた
涅槃整備士「半分正解で、半分嘘だよ」
「????」
涅槃整備士「クローンの代わりにロボットで、記憶を操作する…所は当たってる」
「えっ?!じゃあのBDした時、本当の私は死んでる??」
涅槃整備士「あぁ、アンタじゃなくってスーツがな」
「????」
涅槃整備士「『NEHANシステム』は感覚という名の情報をスティールスーツとコネクトレイヤーから身体を通して交換や取引してるのさ」
涅槃整備士「感覚は記憶に繋がってるから、スーツが破壊(BD)されるとハウンドに反映されてしまう」
涅槃整備士「そこで俺がコイツ(『NEHANシステム』)をモニターしていて、視界や聴覚に大きな音・光などに制限を、痛覚など遮断している」
涅槃整備士「これが催眠術と記憶操作の正体」
「………」
涅槃整備士「アンタがスーツを操作している時、触覚の一部が鈍く痛みは感じないだろ?」
「そうだな」
涅槃整備士「もっとも守秘義務関係はあるけど、記憶に関わる部分も覗けるからアンタのプロフィールに無い記憶も見れるんだグヘヘッウボッ(゚Д`(○≡(`´」
私は無言で彼にパンチを入れる
101
:
名無しのハウンドさん
:2015/07/02(木) 16:35:49 ID:GC7m9KHkO
遠隔操作
涅槃整備士「痛テェ…、ちなみにさっきからクローンだ、ロボットだ、いわれるけど、遠隔操作出来るロボットになったのに、まだスティールスーツと呼ばれてる」
「………」
涅槃整備士「何でだか判るか?」
「????」
涅槃整備士「今や、(ギャランホルンで)かなり稀になったけど避難し損なった人が居た場合は?」
「規定では、部隊(フロック)で一番経験(クラス)の浅いルーキーが、自分のスティールスーツに゙乗せでスティールシップのある本部に帰投する」
涅槃整備士「その通り、まだ゙人が着れる゙のさ」
いきなり不意討ちを喰らったのに最初の話題に戻すとは、人がいいのかもしれない
涅槃整備士「俺が口裏合わせてると…、いわれたら流石に弁解の余地は無いけどな」
「そうかい」
涅槃整備士「多分、他の奴等(涅槃整備士の同僚)も同じだと思うぜ」
「………」
涅槃整備士「あぁ、話しそびれた、俺の画面は『M-E.T.I』が機体の行動を逐一報告してくれるようになってんだ」
涅槃整備士「あんまり疑うと、めーたんが気を悪くするぞ」
「めーたん…ってなんだ??」
涅槃整備士「ゴホン、『M-E.T.I』の事だ、そこらの娘よりカワイイぞ(ハートマーク」
コイツ、こんなヤツだったか
※ロビーでマッチングまで手間喰うのは、救助活動でもやっているのか?
てか、速く街して下さい(TT
遠隔操作-END-
涅槃整備士「めーたんの嫁衣装…、めーたんケッコンしてーー」
「最後までソレか」
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