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改訂版投下用スレッド
1
:
書き手さんだよもん
:2003/03/31(月) 00:33
作品に不都合が見つかり、改定となった場合、改定された作品を投下するためのスレッドです。
改訂版はこちらに投下してください。
ただし、文の訂正は、書いた本人か議論スレ等で了承されたもののみです。
勝手に投下はしないでください。
編集サイトにおける間違い指摘もこちらにお願いします。
管理人様は、こちらをご覧くださいますよう。
2
:
名無しさんだよもん
:2003/03/31(月) 00:34
>>1
乙〜。
3
:
散らばって散らばって作者
:2003/03/31(月) 00:37
乙です〜
ではさっそく。
4
:
散らばって散らばって
:2003/03/31(月) 00:40
「ぴこぴこ」
「さあ、もう少しですよー」
「ちょっと遠かったですね。…あれ? 灯台、だれかいるみたい」
ほのぼのな雰囲気の三人組。
その斜め横から、
ダダダダダダダダ――――――
その三人組にむかって急速接近の、『縦』『横』コンビ。
――――獲物を横取り?
思わぬ光景に、隠れていた潅木の陰から立ち上がる、あゆ。
「だ、ダメだよっ! そ、それはボクのたいやきだよっ!!」
「ぴこ?」
ケモノ(?)の勘が発動したのか、三人と一匹のなかでいち早く異常を察知したのはUMAポテトだった。
つられてみどりがふり返るとと、そこには…
「あ、――――襷、鬼」
ふりむく、残り二人。
驚愕というには緊張感に欠けた表情を浮かべて、固まってしまった。
逃げ出すには鬼との距離が迫りすぎていたのだ。
なんとも表現しがたい形相を浮かべ、トップスピードにのった二人の鬼はそのまま――――――――――目の前を、通り過ぎていった。
「「「「………………え?」」」」
唖然とする南・みどり・鈴香の天然おねーさんチームと、あゆ。
外見からは想像もつかない速度で灯台に一直線の縦横コンビ。
「いくでござる! いくでござるよ!!」
「も、目的はただ一つだけなんだな」
―――彼らの獲物は唯一つ。大庭詠美のサイン。
5
:
散らばって散らばって
:2003/03/31(月) 00:41
「―――あらあら。あそこにも鬼がいますね」
ふと森のほうを見て、南がたおやかに微笑んだ。
立ち上がったまま呆然としているところを見つけられた、あゆ。
ああ。逃げていく。たいやき三匹が逃げていく。
「……わたし、もう笑えないよ?」
失意のあまり混乱しているようだ。
6
:
散らばって散らばって
:2003/03/31(月) 00:41
数分後。
灯台の上では壮絶な戦いが繰り広げられていた。
基本的に鬼に触られれば終わりのこのゲーム。逃げ手が少々集まったところで数の優位は働かない。
灯台という閉鎖空間に逃げ込んでしまった時点で、七人は籠の中の鳥状態だった。
「観念するでござる!」
「も、もう、おしまいなんだな」
七人を灯台の屋上に追い詰め、勝利を確信する、縦横コンビ。
「ふっふっふっ、大庭詠美のサインはもらったでござるよ」
「なんだな、なんだなっ」
「…アンタら…」
その台詞に青筋をうかべた由宇。
次の瞬間、ニヤリと薄笑いを浮かべて彼女がとりだしたのは紙の束。
「ああーーーーーーっ!!!!! なんでパンダがそれもってるのよ!! わたしのげんこー、かえしなさいよ〜!!」
「……黙らせとき」
「……はちみつくまさん」
凄む由宇に舞は素直に従った。
むぐ、っと詠美の口を押さえる。
「なあなあ。大庭(カ)詠美のサインなんかよりもっとえーもん、欲しない?」
案の定、ピタリと動きを止める縦横二人。
…脈あり。由宇の商売人の勘がそう告げていた。
「じゃじゃーーーーん!! 見てみい!! CAT or FISH!? の最新作!! し・か・も・できたてほやほや、生原稿やで!!!」
おお〜、と嘆声があがる。
ちなみに浩之組はこの時点でついていけていない。
「で、相談やけどなぁ。これと交換に、この場はちょっと見逃してくれへん?」
ちょっと、動揺する二人。
…もう一押し。
「よぉ、考えてみぃ。生原稿なんてこの機を逃したら手にはいらんで〜。なーんせあの同人くいーん、ちゃんさまの生原稿や。
サインはこみパであえればもらえるかもしれへんやろ? な? な? どちらがお得か、小学生でもわかる」
浩之と志保は顔を見合わせた。
するとわからない自分達は小学生以下か?
7
:
散らばって散らばって
:2003/03/31(月) 00:41
「むぅ、…承知した。ここは申し出に応じるでござるよ」
「取引、仕方ないんだな」
「そうそう。ショーバイはそう割り切りよーないとあかん」
にっこり笑みを浮かべながら手渡そうとした刹那、
「あっ…」
「!!!!」
「!!!!!!!」
……バサバサバサバサッッッッッ
紙の束が空に待っていった。
「「フゥォォォォオオオオオオ!!!!!!!」」
散らばる紙を追って灯台を飛び出していく、縦横コンビ。
「よーし、みんな、今のうちににげるでっ」
「ちょ、ちょっとまちなさいよっ!!! 温泉パンダ!!!!」
怒り心頭の詠美ちゃんさま。
「なんや、詠美? あーーー、アレか。気にせんでも、あんたがペン入れに失敗したやつとか集めたゴミや。
あんたの原稿は、そこのにーちゃんがまだ持っとる。…原稿は作家の命やで、あんな扱いするわけないやろ」
「うっうっうっ、パンダぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
8
:
散らばって散らばって
:2003/03/31(月) 00:42
「おーよしよし……ほな、逃げ
「うぐっぐっぐっぐっ…」(*笑い声です)
…よ…か?」
「…浩之さん…あ、あれ…」
「…ああ。まだいたんだな、鬼」
しがみつくサクヤを後ろにかばい、浩之は階下の影を見つめる。
現れたのはうぐぅ……もとい、月宮あゆ。窃盗犯にして奇跡を起こす少女である。
実際、奇跡が起こっているといえなくもなかった。
獲物を追い詰めながら、狩人たちはそのまま放って置いたのだから。
しかも獲物は七人。たいやき七匹と等価である。
…カツン…
…カツン…
得体の知れない瘴気を纏った狩人が、階段を一歩一歩、踏みしめながら上がってくる。
あゆにとってこれはただの階段ではない。
はるかなるたいやきへの、天国に続く階段だ。
「ふ、ふみゅ〜〜〜んっ、ど、ど、ど、どうするのよ〜〜〜!! 」
「…………ずっと私の思い出が…佐祐理や…祐一と…共にありますように」
「ね、ねこっちゃ、なんとかしっ!」
「…ねこっちゃ、言わないで下さい…」
「ヒロっ! あんた、かよわい乙女たちのために犠牲になりなさい!」
「ひ、浩之さ〜ん…!」
「むちゃゆーなっ!!!」
灯台の出口への道は一つ。入り口も一つ。
そこには襷をかけたあゆ。つまり、鬼。
一人しかないが、触られたらジ・エンドである。
「……じゅるり……七匹……たいやき、七匹追加だよ…うぐっぐっぐっぐっ…」(*笑い声ですよ?)
9
:
散らばって散らばって
:2003/03/31(月) 00:42
また一歩。
「俺が上!!お前が下だ!!!」
びしり、とあゆを指差す浩之。
シチュエーションとしてはまずまずだが、相手が悪かった。
敵は試練云々よりもたいやき命の少女である。
「うぐぅ?」
……まあ、そうなるだろう。
「あかん、そこは『お前が下だ!!浩之!!!』やろ!! 修行が足らんわ、このちんちくりん!!!」
由宇が、実に彼女らしいつっこみをした。
隣にいればハリセンをいれたに違いない。
……そうは見えなくとも、彼らはピンチだった。
【同人組(由宇・詠美・琴音)・浩之組(志保・舞・サクヤ) 灯台】
【南・みどり・鈴香 灯台付近から逃亡】
【あゆ 灯台】
【縦・横 灯台から去る】
【時間 昼】
【灯台の位置 島の西側にある小さな岬】
10
:
散らばって散らばって作者
:2003/03/31(月) 00:45
展開は本スレと同じで、舞・サクヤの登場をわりこませただけなので
大勢に影響ないと思います。
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