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改訂版投下用スレッド

4散らばって散らばって:2003/03/31(月) 00:40
「ぴこぴこ」
「さあ、もう少しですよー」
「ちょっと遠かったですね。…あれ? 灯台、だれかいるみたい」
 ほのぼのな雰囲気の三人組。
 その斜め横から、

 ダダダダダダダダ――――――

 その三人組にむかって急速接近の、『縦』『横』コンビ。
 ――――獲物を横取り?
 思わぬ光景に、隠れていた潅木の陰から立ち上がる、あゆ。
「だ、ダメだよっ! そ、それはボクのたいやきだよっ!!」
 
「ぴこ?」
 ケモノ(?)の勘が発動したのか、三人と一匹のなかでいち早く異常を察知したのはUMAポテトだった。
 つられてみどりがふり返るとと、そこには…
「あ、――――襷、鬼」
 ふりむく、残り二人。
 驚愕というには緊張感に欠けた表情を浮かべて、固まってしまった。
 逃げ出すには鬼との距離が迫りすぎていたのだ。
 なんとも表現しがたい形相を浮かべ、トップスピードにのった二人の鬼はそのまま――――――――――目の前を、通り過ぎていった。

「「「「………………え?」」」」

 唖然とする南・みどり・鈴香の天然おねーさんチームと、あゆ。
 外見からは想像もつかない速度で灯台に一直線の縦横コンビ。

「いくでござる! いくでござるよ!!」
「も、目的はただ一つだけなんだな」

 ―――彼らの獲物は唯一つ。大庭詠美のサイン。


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